海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

4月6日
遅目の起床、相変わらず日差しが当たる迄は寒い・・・
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アマダブラム全体に日が当たっても、ここの谷にはまだまだである・・・・
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今日は、BCで昼飯を食ってから、ACに上がる予定。
朝飯後に、アタックに必要な登山靴・アイゼン・ピッケル・ウェア類等々を
100Lザックから出し準備する、
ポカルデ峰アタックの時よりも増えたのは、
ハーネス・登下降器のみ。
100Lザックは、ここBCに置いて行く、
登頂に必要な物をアタックザックへ・・・
 
昼飯後、一段落してからACに登り始める・・・
今晩のテントは午前中に、ポーター達が設営済み、
必要な湯冷まし水もキッチンボーイが荷揚げ済み。
 
ザレ場やガレ場を登り、ルンゼ状の凹部も忠実に辿る。
ルートを記憶してないと・・・ポカルデの帰りに降雪で不安になった・・・
BCからACまでは、約500mの登り、5時間掛けてユックリ登る。
ポカルデBCより高い処の登りだが、
高度順応が出来たせいかバグバグ感なし~
夕暮れ前に到着、テント(冬用テント)に潜り込む。
 
高所キャンプなので、キッチンボーイが晩飯を作ってくれる訳でなし・・・
与えられたアルファ米(国産の炊いた後の乾燥米、湯で戻る)2食分のパックに、
ガスで沸かした湯を入れて放置・・・
湯も、高所ては沸点が80℃位なのだが充分に熱い。
ふやけた頃に、茶漬けの素(味付けのため)を混ぜ、インスタント味噌汁で喰う・・・
しかも、半分・・残りの半分は、翌朝アタック日の朝飯だ・・・
残りの飯が凍らない様に、口を締め寝袋の中に保管・・・
なんとも、侘しい限りだが、高所では致し方なし~~
皆こうして登ってるのだ・・・・
 
疲労のせいか、即 寝ることができた・・・

4月5日 
谷にテントを張ってるので、日が当たるまで凄く寒いです・・・
タボチェ・チョラッェの頂に、朝日が当たってます~~
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今日の予定は、BCで氷壁登下降の練習だけ・・・
午前中2時間位で、後は自由時間。


BC裏の急斜面に、フィックスザイルを2本セット。
長さは50m位、上部はスノーバーを刺して固定してます。
ハーネスに付けた、登行器(ユマール)をザイルにセットし左手で握り、
登った分たけ登行器を前に進めます。
(登りながら、登行器を進めるのは駄目)
左手を伸ばせる範囲ですから、1m位です。
2歩登って、登行器を進める感じ・・・
この機器は上により進まない仕組みで、
もし、足場を崩し転倒・滑落した時は、
カムがザイルを噛みずり落ちないのです。
1万円以内で買える、便利な機器、ユマールは商品名で一番売れてる品。
この機器が考えられる前は、プルージックと言う遣り方で登ってたが、
ザイルを片手で掴み、
片手で摺り上げると言う手間の掛かる仕方でした・・・
これも、落ちた時に体重でザイルを締め付け、転落を防ぎますが・・・
 
下降器は、丸い金属の輪にザイルを絡めて、抵抗を増やして降る機器です。
下のザイルを丸い輪に噛ませることで、下降を一時停止出来ます。
この機器が考えられる前は、ザイルを体に巻きつけ、服の摩擦を利用して、
下降速度を調整する方法でしたが、首や衣服が擦れたいへんでした・・・


4月7日に山頂アタック予定の、
イムジャツエ峰6189mは、こんな山です。
 
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手前の黒い三角の頂が 南峰  その左奥の白い峰が 本峰 です。
この画像は西側からのものですが、登山は裏側(東側)から登ります。
東側の谷は幅が狭く、東から山頂を写した画像は過去見ていません・・・
 
明日6日は、昼から5600mに設置するAC(アタック・キャンプ)に登り、
一泊し山頂アタックに備えます。
昼から登るのは、高度が高い処での滞在時間を少なくし、
高度障害を抑える理由です。
 
 
 
 
 

4月4日
イムジャツエ峰のBC(ベースキャンプ)へ出発。
ここチュクンから、BC予定地のパレシャヤ・ギャブまでは、約3時間の行程。
 
標高差で250m程度の登り、
右からのアマダブラム氷河と左からのローッエ氷河の合流点で、
互いの氷河から押し出してくる力で隆起してます。
氷河で運ばれて来た、砂礫が堆積し氷河丘(モレーン)を形成してます。
東にモレーンを上がって行くと、やがて谷が狭くなり、イムジャ氷河湖。
広大な氷河湖に、巨大な氷が浮かんで、流氷みたい~
谷の突き当たりがBCの場所、狭い谷なので日の当たる時間が短いし、
周囲の氷河に冷やされた、冷たい風が吹き抜ける処・・・・
 
夕方、谷の西側に、左タボチェ峰6367m 右にチョラッエ峰5440m
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谷の東側は・・・      ↓ チョー・ポル峰6700m
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                                                 ↓無名峰6635m 
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夕日を浴びて輝いてます、影はこれから登る イムジャツエ峰のもの~
 
パノラマで映すと・・・
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大キレット(鞍部)の位置で2枚が重なります~ 
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明日は、BC傍の急斜面で、イムジャツエ峰直下の氷壁を登る為の練習。
登行器(ユマール)と下降器(8環)の扱い方を熟知します。

4月3日
今日はチュクン4730mで、
ポカルデ登頂の疲れを取る為に、休養日です。
朝もユックリ起きて、洗顔・歯磨き、コーヒータイムを楽しみます~~
 
この標高になると、夜は-5℃位に冷えます。
日中、氷河から流れていた小川も、
朝日が当たるまではバリバリに凍ってる・・・
日差しに氷が溶け出すと、気泡を含んだ流れが、
ガラスの下を通るような面白い模様を見せます~~
 
朝食後、アマダブラム峰北壁をバックに
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         更に、一枚
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ポーター・キッチンボーイ・ガイド達が、
湯を沸かし、洗濯や頭を洗ったりしてる・・・
やらないか? と 誘われたが・・・・頭洗って風邪引いたら、あとの祭り・・・
大事な、イムジャツエ峰登頂が待ってまーす。
 
風呂は3月24日の朝、カトマンズのホテルで入ったのが最後、
今日で10日も入ってない・・・
日本の山を10日も歩いたら、シャツに塩が噴くわ・汗臭くなるわで大変だが、
ヒマラヤは空気が乾燥してる為か、何故か塩も噴かず・汗臭くもないのです~~

学生時代の夏山合宿で、剣岳から上高地まで歩いて、松本駅に着いた時こと。
夜行列車に乗るまで時間が有ったので、駅通りのすぐ左に在る銭湯に行ったら、
番台のおばはんが「汚な過ぎるから、ダメ」って・・・
もうとっくに死んだろうが・・・
近くの店で、この辺に別の銭湯がないか聞き、少し遠かったがそこで入れて貰った。
 
以来、合宿の帰りに風呂には入らず、どうせ装備を置きに部室まで戻るので、
ついでに柔道部の練習場のシャワーで洗ってから、帰ったものです・・・
でも、新宿まで乗り合わせた方々や、山手線の方々は迷惑だったろうなぁ~~
現実に、あの混雑する山手線で・大きなキスリングを背負った我々に近ずく方は皆無でした~

 
ゆっくり一日休んで、ゼーゼー・ハーハーは無くなって体調も良し~
明日は、イムジャツエ峰 登山のBCとなるパンシャヤ・ギャブまで、
3時間の行程。
 
 

4月2日
ポカルデBCで起床、いつものお茶サービスを受け、朝飯前に荷を纏める。
昨日の山頂アタックで使った、アイゼン・登山靴・アウターウェア等は、
100Lザックに収納。
 
今日の行程は、ビブレまで降って下道をチュクンに向かう予定を変更して、
直接チュクンに向かうことになった。(三角形の2辺を止め、1辺を選択)
 
朝食後、ガレたブッシュ帯を左斜めに降りてゆく・・・
チュクンの標高は4730mなので、約500mの下りです。
暫く進むと眼下にチュクンが見えて来ます。 
約5時間の行程なので、昼飯はチュクンに着いてから・・・
ドンドン高度が下るので、呼吸が楽になるのが判ります~~
 
ポーターやキッチンボーイが、テント設営や昼飯準備のため、
脱兎のごとく下っていきます・・・早い早い・・・流石、シェルパ族です。
 
眼下に、ローッエ氷河の末端が見えます、谷幅一杯に広がってます。
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Ombigaichan峰6340mのヒマラヤ襞と懸垂氷河。
ヒマラヤでも指折りの美しい 襞 だそうです、見とれてしまいます~~
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ビブレに着いて、ロッジの食堂で昼飯です。テントはロッジ向かいの広場・・・
このロッジの主はまだ若く、奥さんと子供をつれて登って来てます。
オルゴール時計が壁に掛けてあり、なんと定時に童謡が流れます~~
 
冬場、客足が遠退く時期は、日本へ出稼ぎに来るそうです。
なので、日本語達者・・・
 
このロッジは外壁が石組み・屋根トタンで立派、
処がトイレ(厠と言った方がいい)は、
外の板張り・掘っ立て小屋で中が透けてみえる・・・
中に入ると板2枚渡してあり、板の間で用を足すスタイル。
1mほど下には、堆積物と小川が流れてまーーす、原始水洗でしょうか????
風も下から吹き上げます・・・落ち着かない・・・
 
ポカルデアタックの予備日が2日あり、日程に余裕が有るので、
明日はここで休養を兼ね停滞に決まりました~~
 
ローッエ峰8051mの夕焼け、ロッジの裏にドーンと見えます。
3000mの南壁は大迫力!!!!!
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4月1日
1時半起床、さすがに5300mの夜は寒いです。
寝袋から出て、ダウンを着て、モーニングコーヒー・・・
呼吸がハーハー以外、体調に変化なしです。
 
キッチンテントで朝食、ヘッデンを点けてです~
日本の様に、
ローソクを何本か燈してテント内を明るくする風習はないらしい・・・
手にご飯を持ち、床に置いたオカズと味噌汁の間を、
何回も首を上下させ照らしながら喰うのは、中々大変・・・
 
テントに戻り、登山靴の紐を結ぶ作業は、
頭を下げるせいか容易でない・・・
ハーハー言いながら、準備完了です。
 
ここまで、予定通りの日程で来れてますが、天候は降り気味・・・・
ここ2日間、昼過ぎになると雲が湧きます
マカルー峰が冠雪したのも、天候の悪化の兆候かも・・・
ポカルデ峰のアタック予定日は今日で、
予備日は明日・明後日と2日あるが、
高所に長時間居る体力の消耗を考え、早めにアタックすることに・・・
 
午前3時、真っ暗な中ヘッデンを点け出発です。
ポーターやキッチンボーイはBCで待機、
チーフガイド・クライミングガイド達とユックリ・ユックリ登ります・・
薄っすらと積もった雪、足跡を追いながら・・・
夜明け前は最も気温が低い時間帯、
立ち止まり息継ぎしてると、手足が冷えて来るのが判ります・・
外気温は、-15℃だと・・・
ぜーぜー、ハーハー・・・苦しい・・・
何度かの休憩を入れ、明るくなった平場でアイゼン装着。
屈んでアイゼンを付けるのは、凄く疲れる・・・・
素手で金物やバンドに触れるのは、
凍傷の恐れがあるので、手袋をしたまま・・・
これは、冬山で経験済みなのでOKと思っていた・・・が・・・
 
歩き始めて数歩で、左のアイゼンが外れる!!!!!
なんで!!!!  自分では正しく装着出来たと思っていたが・・・
踵の押さえが不備だった・・・
右を見るとこっちも浮いてる・・・ショック!!!!
今まで、学生時代からこんなドジは踏まなかったのに!!!!
山岳部合宿中なら、ブッ飛ばされる 処です。
高度障害か・・・集中力が低下してます・・・・
 
装着し直してる間に、隊から離れてしまいました・・・
隊が前方を登ってます、
付き添うガイドが、「ビスタリー~ビスタリー」と声を掛けてくれる。
追い着こうと焦ると、強烈な息切れ!!! 
「慌てず、ユックリ登れ」の意味でしょう。
 
山頂が見えて、雪壁が50mほどの下で隊が休憩中、
やっと追い着きました・・・
クライミングガイドが、雪壁にフィックスザイルをセットしてます。
ザイル確保するほどの傾斜てはありません~
その作業が終わるまで、暫し休憩 深呼吸・深呼吸・・・
 
雪壁は氷化してなく、表面バリバリ・中が粉雪の、所謂最中雪です。
深い処は膝まで埋まります・・・
左手でフィックスを握り、ピッケルを刺しながら登るが、
最中雪にピッケルの意味なし。
ガイドが、ここにピッケルを置いて行ってもOKと言うので、デポ。
両手でフィックスを握り、ゴボウで登る!!!
雪壁が終わり、右に岩稜を10mほど進んだ凸部が、ポカルデ峰山頂!!!!
露岩の頂は尖ってて立てないので、
タッチして比較的平らな処でザックを降ろして休憩。
 
ついに ポカルデ峰5806m に登った!!!!!!!!!!
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腰掛けてる岩は、
【絹雲母片麻岩 】で岩の中に細かい雲母が混じってて、キラキラ輝いてます。
登頂記念に小石を5個ほど、ザックに収めました~~
 
北の谷から雲が湧いてる、
後方の山は、ローッエ峰から西に連なる ヌプッエ峰7861m。
プモリ峰と共に、エベレストの前衛峰でもある。↓ヌプッエ峰7861m
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下の谷から次々雲が湧く。
ヌプッエ峰の稜線右に、ローッエ峰8051mがあるが厚い雲の中。
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東南方向には、マカルー峰8463m。
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北には、プモリ峰7165m が三角錐の姿を現す。
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プモリ手前の岩峰は、ポカルデとコルで繋がる メへラ峰5820m。
 
山頂は日差しも当たり色々着てて暑い位です、
夜明け前はあんなに寒かったのに・・・
山頂で1時間時間近く過ごしました、こんな穏やかな日は珍しいそうです。
キッチンボーイ達が、作ってくれたサンドイッチが昼飯です。
 
名残惜しいが、下山です・・・
 
雪壁の降りに入って 「ピッケルを忘れた!!!」・・・・
途中でデポして登ったことを、完全に忘れています・・・・
これも高度障害でしょう~~
粉雪だった雪壁も、日差しを浴びて腐れ雪のグサグサ・ズブズブに・・・
 
短いブッシュの混じった、ザレ場やガレ場を降りて行きますが、
夜間登ったので周りの景色が判らず、位置確認が難しい・・・・
登れた安堵感か、いい意味での脱力感で隊はバラバラに降りて行きます・・・
途中で、一時雪が舞い視界が不良に・・・・下へ下へと降ってると・・・
 
お茶の入ったポットを持った、キッチンボーイが2人登って来ます。
彼らはニコニコして、「ティーorコーヒー」と。
無線は持ってないはず・・・・多分時間的感で頃合見て来たと思います。
 
BCに着いて、ゆっくり水分補給します。
 
晩飯は、登頂祝い で焼き鳥が出ました~
思えば、休養日のディンボチェ村で、コック長が鶏仕入れてました・・・
生きたまま羽を結ばれて、横たわってた奴です・・・・
 
疲労感で、早めの就寝です。
明日は、チュクンまで570mの降り道~~
 
 
 
 
 

昼飯を取った台地からのパノラマ画像。
       ↓マナスル峰         ↓カン・レア-ムの大氷壁
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        ↓Ombigaichan峰6340m  ↓アマダブラム峰
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上の画像と下の画像、一部重複しますが、
パノラマカメラに入りきれず、分割撮影です。
2枚の画像の稜線は、地図上の直線距離で20キロにも達します。
 
朝から4時間登り昼飯、後2時間は歩かないとBC予定地に着きません・・・・
斜面には、徐々に残雪が現れ、20センチほどの処も・・・・
息も絶え絶え・・・・やっと、テントが見えて来ました。
 
5300mは、苦しいです~~人生最高の高度に到達です・・・・
呼吸が苦しい・・・金魚みたいにパクパクです~ 少し体がフワーッとする感じ。
 
明日の ポカルデ峰アタックは、早朝3時出発です。
 
ここで、初めて登攀用具を100Lザックから取り出します。
今日まで履いて来たハイキング靴から、登山靴に・・・
靴下も毛の厚手の物に交換、手袋も防寒性のある物に。
アウター上下もホンチャン用を着用、
アイゼン、ピッケル・ヘッデンの電池交換・・・
アタックザックに、行動食・替え手袋靴下・電池予備・ツエルト・・・
他を詰め替える。
後は、明日朝 水筒とテルモスに暖かい飲み物を詰めればOKです~~
 
早めの晩飯を済ませ、就寝。 1時半には起きて、朝飯です・・・・
 
 
 

3月31日
愈々、登山開始。
24日にルクラからキャラバンを始めて、一般道を歩いて来たが、
今日からは登山道の無い、ガレ場やブッシュ帯を進むのだ。
 
いつものように、テントに配られるお湯で洗顔、水筒の残りで歯磨き。
キッチンボーイ2人が、「ティーorコーヒー」と訪れる。
1人は、両手に紅茶とコーヒーの入ったヤカンを提げて・・・
1人は、竹で組んだお盆にカッブと砂糖ポット・スプーンをのせて・・・
今日は、コーヒー砂糖無しを選択。
コーヒーを飲みながら、寝袋を畳み・荷物を纏め、外に出す。
キッチンテントに行き、朝飯、登りに備えてガッチリ喰う。
飯を食いながら、ガイドの説明を聞く・・・
BCキャンプ予定地5300mまで、約700mの急登なこと。
途中の台地で昼飯の予定とのこと。
 
さあぁー 出発だ!!!
ポーター達は、朝飯の間にテントを畳み、ゾッキョに背負わせる物、
自分達が背負う物の仕分けをしている・・・
キッチンボーイ達は、小川で鍋や食器を洗い、
竹籠を背負って追い越して行くだろう・・・
 
ビスタリー~ビスタリーで進む、
振り返ると南にアマダブラムがドカーンと見える。
急登なのでドンドン高度は稼げるが、息が苦しい・・・・
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アマダブラム峰 北壁


 
東側には、右にマカルー峰8463mと、
左にポカルデ峰の後に登るイムジャツエ峰6189mが見える。
 
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3月30日
今日は、ディンボチェ村から小さな丘を越えた、
ビブレまで約2時間 標高で150mの登りです。
お茶を飲んで、荷物をまとめ、パルスメーターでチェック・・・・
 
何と!!!! 血中酸素濃度が96%まで回復してます。心拍数は98・・・
96%も有ると正常値です~~ 嬉しいかぎりです~~
昨日の仏塔への散歩効果大です。
お釈迦様に手を合わせて来たのが、幸いしたのかも~~
 
朝飯後、ビスタリー・スタート、途中 下山して来る隊と擦れ違うが・・・
ガイドの話では、イムジャツエ峰AC(アタックキャンプ)から上の氷壁で、
断念したとのことです・・・・・
当初から、登頂成功率が50%と聞いてました。
2隊に1隊が駄目・・・・厳しすぎ・・
当日の天候や、隊員の体調が原因なのでしょうが・・・・
 
この先、心配です・・・
 
丘を降りると、ビブレはまもなくです。
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行く手正面奥に、マカルー峰8463mが雪煙を上げてます。
今まで、岩肌を見せてたのに、今日は白い~雪が降ったのでしょう~ 
風も強そう・・・・
 
ビブレ着、既にテントが張られ、昼飯の準備中です。
お茶を飲んでると、昼飯です。
 
午後からは、自由時間・・・・
明日、ポカルデ峰(5806m)に登るための、BC(ベースキャンプ)へ上がります。
5300m辺りの平場にBCを設置するらしい・・・約700mの連続した登り・・・
6~7時間掛かるようです・・・・
 
自由時間は高度順応のために、水筒を持ち100mほどの処まで登って、
高度に体を慣らします。1時間ほど掛けて、腹式呼吸でゆっくり登ります。
 
1時間くらい岩に腰掛けて、周囲の景色堪能・・・・ゆっくり下山。
 
晩飯を食い、明日のために早めの就寝。
 
 
 

仏塔の丘で絶景を堪能して、ゆっくりテント場へ帰ります・・・
テントの位置を上から確認しながら、登って来たであろう踏み跡を辿ります。

 
テントに着くと、見てたのかキッチンボーイが紅茶を持って来てくれました。
ありがたい、甘い紅茶は元気がでそう~
 

間もなく昼飯で、うどんの様な麺類です・・・醤油味で汁は美味かったが、
麺は現地品らしく今一・・・・でも、頑張って全部喰う。
 

晩飯には、ヤクの肉が出ると言うコック長の話。
卵は、隊荷で籠一杯持って歩いているが、鳥肉・ヤク肉は現地調達。
午前中に肉屋が行商で売りに来たらしい・・・

 
午後はテントの中で寛いだり、キッチンボーイ達の晩飯の準備を見たりして過ごす。
コック長が色々話掛けて来る、日本語の勉強だそうだ、
聞き慣れない言葉は意味を聴いて小さなメモ帳にメモってる。
なんて真面目なんだろ~ 聞くと、彼らの世界で(シェルパ)も専門化が進み、
ドイツ語・フランス語・英語などが話せるコックが重用されるとか・・・
単に料理が出来るだけでは駄目で、その隊の言葉が理解できる方が仕事に有利だと。
もっともな話である・・・・日本から来る色んな隊のコックをしてきたたと・・・
同じ米文化で、顔も似てるし、
彼曰く「日本人、ヤサシイ、イイヒトイッパイ」だって。
彼から面白い話を聞いた・・・
(傍で晩飯の仕度をしてるキッチンボーイ達は、日本語判らずニコニコしてるだけ)

 
2002年春に片山右京(元レーサー)がエベレスト登山に来た時と、
2003年春に三浦雄一郎がエベレスト登山に来た時も、
彼がエベレストBCで他隊のコック長をしてたらしい・・・
 シェルパ族同士で、色々情報交換をするらしい・・・

「カタヤマ サン ノボレナカッタ デモ リッパナ ヒト」
「ミウラ サン ノボレタ デモ ダメ」
聴くに、彼らの登山スタイルを評価してるらしいのです。
シェルパは、隊が登頂に成功すればルクラに帰って打上げの時に、
登頂ボーナスが貰えます。
なのに・・・こんな目で見てるんだなぁ~ 見られてるんだなぁ~ と、
思った次第。
小生も片山派なので、コック長とは更に馬が合ったのです~~

 
話変わって、ここディンボチェ村は、ナムチェからエベレストBCに向かう、
エベレスト街道の分岐点で、比較的大きな村。
我々は街道から離れて、西に進むのだ・・・
 
さて晩飯の時間、楽しみにしてたヤク肉だが、
一口大で塩コショウ味で焼いてる・・・
ヤク肉を喰うが、堅くて噛み切れないのだ!!!!!!  
筋の塊って感じ・・・適当に呑み込む。
 
話を聞いて納得!!!
ヤク(牛の仲間)やゾッキョ(ヤクと牛の掛け合せ)は、
シェルパ族にとって、貴重な財産。
メスは放牧して、ミルクやチーズを自家用にしたり売ったり。
オスは荷物を運ばせて収入を得る手段。 食用なんて考えられないのです・・・
で?  なぜ肉屋が売りに来るのか?
年寄って荷物が運べなく為ったり、運搬中に足を折ったりして、
使い物にならないのを肉に。
食用に肥えさせて育ててないので、筋肉又は年寄りの筋だらけ・・・
こんな訳です・・・・納得。

 
食後、パルスメーターでチェック・・・酸素量78% 心拍数71・・・
心拍は安定傾向だが・・・
相変わらす酸素が足らない~~
ダイアモクス半分と湯冷ましを多めに飲み就寝。
 
明日は、2時間ほど先のビブレ村(4570m)までの予定。
 
 

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