11月17日
’19年に、した、冒険家の阿部雅龍君が、
今年、“白瀬矗”が110年前に果たせなかった、ルートを辿り極点を目指します。
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当初計画では、’20年に予定してたが、コロナ禍で現地入り出来ず、今年に為った様です。

’19年の時もだったが、今回も計画の詳細が公表されて無い・・・
何処から何処までを何日で、予備日は何日か?
150㌔の荷と言うが、総量だけで、遠征登山の様な内訳が無いのが残念だ・・・
登山では、食料リスト・装備リスト・気象通信計画・医薬リスト等々を明示し、
その各々の重量等を記すのが普通。


’19年の極点到達ルート 赤点
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今回の白瀬ルート 赤点(予想)
最大の難関は、後半に在る“南極横断山脈”の鞍部を、どうやって越えるか?
それに、極点迄の距離も前回に比べ、5割増し位に長い・・・
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図中の青印は、1912年白瀬隊のルート、最終到達地点を大和雪原と命名
Basecampのパトリオットヒルズから、空路 白瀬矗が上陸した地点に入り、スタートです。
今後の行動は、https://jinriki-sort.com/abe/southpole/から見れます。

このルートから、無補給・単独で極点に到達出来れば、凄い快挙ですが、
世界には、もっと凄い南極大陸を横断した鉄人が居ます。但し、一番狭い大陸部分だけを、極点を挟み、逆くの字に横断。

白瀬矗は、秋田県出身の軍人探検家ですが、110年後に同じ県出身の冒険家が、

同じ道を辿るとは夢にも思って無かったでしょうね。

無事の帰還を願ってます。

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11月17日 追記
スタート位置が発表になった・・・白瀬隊と同じく、氷床の末端からと思ってたが・・・
何と、大和雪原からだと・・・全行程の約1/5カット。マッいいか~~

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行動記録【第1報⇒第10報
黒字は、事務局に送った内容。赤字は、小生が強調した部分。青字は、小生の思い。
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2021年11月15日23:18/第1報

テスト 南極ベースキャンプから。

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2021年11月17日00:31/第2報

現地時間、明日17日に大和雪原へのフライトの可能性ありです。クレバスを検証した結果、迂回のため距離が100km以上伸びます。かなり厳しい遠征になりますね。期間は59日間になるかと
距離が100km伸びたと言ってるが、大和雪原は約280km内陸側なので、縮まったのでは?
期間は59日だと。

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2021年11月18日12:10(日本時間)/第3報

いま、大和雪原です。現地時間明日からあるき出します。距離が伸びたのはクレバスを避けるためですね。100キロ伸びるのはかなり手痛いです、やるしかないですが。現地時間で日がまたいだので寝ます。
ロス海に浮かぶ、ロス棚氷上の大和雪原に着陸。
約280km内陸側の、標高79.58m地点からのスタートする様です。

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ロス棚氷末端からは、クレバスが多く、避けたのか? 着陸出来なかったか・・・
橇が曳けない状況だったか・・・説明無しです。

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2021年11月18日23:29(日本時間)/第4報

11/17 ベースキャンプから遂にフライト。長く待った。今年最初の冒険遠征のフライトがオレの遠征だ。今年は遠征隊はコロナの影響で少ないが先発隊はノルウェー・イギリス・日本の3隊。まるで白瀬隊の頃のようで運命を感じる。だが今は争う時代ではない。お互いの健闘を祈り抱き合う。いい時代だ。6時間のチャーターフライトで大和雪原から6キロのところに着陸。ここから大和雪原まで少し歩く。110年ぶりに人類がこのゆきはらを踏む瞬間がきた。

【大和雪原から】
この文章が投稿される頃、110年振りに大和雪原に立ち、白瀬隊および白瀬矗隊長が見たかった人類未踏の”ゆきはら”を独り歩いている事でしょう。
(少しのお時間があれば、いいねやシェアをお願いします)
この文章は出発前の事前予約投稿だ。よってオレがその投稿を見ることは南極冒険が終わる1月下旬まで叶わない。現地からSNS投稿はされているだろうが一方通行なのでこちらは見れない。
南極冒険は厳しい状況だ。
大和雪原行きの飛行機がなかなか飛ばない。離陸と着陸の両方が良好でないと南極では飛ばない。居る場所が南極晴れでも大和雪原が荒れていては着陸は叶わない。白瀬隊の足跡を伸ばす”しらせルート”は難易度も危険度も最高峰だが、最大の問題は日数だ。日数が多いほど達成の確率は高まるが、ゴールになる南極点での飛行機ピックアップの日が決まっており動かせない
1,200kmの距離を150kg近いソリを引いていく上に、クレバスだらけの標高4,000m級の南極横断山脈を越えていく。それらも大問題ではあるが、行程が厳しいだけに最大の懸念は日数だ。
最大65日間行動できる予定だったがこれでは60日間もないだろう。ホワイトアウトでもコンパスで無視界のなか歩くが、クレバス帯ではリスキーすぎて不可能。進みたくとも強制停滞の時間もあるだろう。急ぎたくても急げない状況に直面し、動ける時は追い立てるように息せき切っているだろう。
準備が整った状態で待たなければスタート地点へ行けないというウェイティング・ゲーム。眼前に拡がる青空がどこか憎らしく見えるようだ。
もう冒険は始まっている。焦る気持ちや気負い。毎晩に明日のフライトの可否が発表される。スクランブル的に数時間後に出発になる事も。いつ開催されるか分からない己独りのレース。本番を見据えて毎日トレーニングをしているが、出発がいつになるか分からないだけにどこまで追い込めばいいかも未知数。疲れを残してもダメ、仕上がりが甘くてもダメ。その不安の中で鍛え待たねばならない。多かれ少なかれ全てのプロは誰かの想いを背負ってる。メンタルが弱い奴はここで折れて本番で使い物にならなくなる。故に冒険はもう始まっている。天気は自分にどうこう出来るものではない。焦らずに待つしかない。
しかしながら数日待つくらいなんだ。
こっちはこの夢の実現の為に17年待った。
出発を待ったとしても冒険現場での天気が良好で順調に進むかもしれない。
(天気の未来は誰にも分からない。ちなみに今年は南極点付近がこの30年で最も寒い水準だ)
与えられた条件は更に厳しいが人生に言い訳はきかない。言い訳していても状況は変わらない。与えられた条件でやっていくしかない。
後の児玉源太郎陸軍大将は若き日の白瀬矗隊長にこう言った。
「何事をなすにも必ず困難が伴うものだ。その困難に打ちかって大事をなすことこそ、男子の本懐というもの。男らしく、正々堂々とやりたまえ」
ここまで来た。やれる事はやってきた。その結果がどうなるかは分からない。達成するか無様な結果になるか。
大事なのはこの瞬間に命を燃やすってこと、挑戦するってことだろう。リスクを取らずに望んだ場所へ行くのは不可能だ。足が震えてたってステージに立つ。今までだってそうやって生きてきた。いつだって生きてるのは”今”だ。
たくさんの人に応援して貰ってる。皆さんが思っている以上にその想いはオレに届いている。その応援に応えるだけの成果を出すために尽力できるかはプレイヤー次第だ。心血を注ぎそれにお応えしたい。
多くの人に迷惑をかけながら生きてると思うが、自分の生き方に一片の後悔もない。自分で選んだ生き方を貫く。
17年の冒険人生の集大成、約1億のお金を払い、ただ雪原を独りで歩く。白瀬隊が見たかった景色、応援者の皆さんに見せて頂く景色、そしてオレが生涯賭けて夢に見た景色。
先人の見果てぬ夢を100年越しに南極点まで同行し結願する。その夢を完結させる。人の意志は受け継がれる。今それを行動で証明する時。
顔上げて胸を張って正々堂々と真正面から立ち向かう。
生きようぜ、今を!!

文面から、覚悟の程が伺えます。
ここに至った限りは、世事ごとを無にして、最善の策を自己判断で・・・

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2021年11月19日11:09(日本時間)/第5報

11/18 1日目 距離8.5km 高度76m
360度ひろがる大雪原。1912年1月以来、大和雪原に110年ぶりに人が立った。雪が金剛石のように煌めき美しい。夢に見続けた場所にいま立っている。"あの"有名な写真のように国旗と三角旗を立て、僕は白瀬隊長と白瀬隊に脱帽黙祷。行ってきます、と大きく叫ぶ。
ここから誰もが跋渉したことない"ゆきはら"を歩く

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疑問に思ってた、救援体制が判明しました。
毎朝Basecampと交信(位置情報が伝わる)、気象情報もこの時得られる。
48時間交信不通時は、BCから救援機が飛ぶ。但し、天候次第・・・
衛星通信の予備機も持参か?

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2021年11月20日9:48(日本時間)/第6報

11/19 2日目 距離10km 高度81m
道中には白瀬隊の写真も持参している。彼らと共に南極点へと向かう。数日に分けて説明したいが、急遽、距離が100km伸びることになる。悔しいが乗り越えても乗り越えても新たな障害が現れる。南極点ピックアップ、絶対的な時間の制限があり、短くなった。山脈越えがある。距離が伸びる。更に大和雪原があるロス棚氷は今年は雪が非常に乾燥しておりソリが全く滑らない。必死で引くが時速1km少ししかでない。1日22km進まないと間に合わないのに。荷物が軽くなればましになるか。数々の厳しい条件がこれでもかと重なっている。それでも毎日をやり切るしかない。
距離が100km伸びたと言うが、その意味が理解出来ない・・・
今の処、当初計画の半分の距離より稼げない・・・出だしから・・・

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2021年11月21日9:45(日本時間)/第7報

11/20 3日目 距離10.2km 高度74m
朝方、冷え込み風が風速8m位で吹き、体感気温は-30℃に感じる。さしての寒さじゃないが、まだテントの外に出るのが億劫。そもそも寝袋から出たくない。腰はもう悲鳴を上げてきてる強い負荷で引き続けるからだ。10時間行動で10km。雪質が柔らかく、前回の南極を思い出す。あれは特殊例だが、ロス棚氷は常にこういうコンディションなのかも。先行きが不安、心労と強烈な紫外線で一気に老け込んだ気がする。冒険は本当に身体に悪い(笑)。いま南ではなく西に進んでいる。大和雪原をそのまま南下すると2箇所、巨大なクレバス帯があるためだ。

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100km伸びたと言うのは、巨大クレバス帯を迂回する為の距離か?

前回の極点行きには、アイボを同伴・・・食料・燃料切れの心配が有り支援を受けた。
アイボより同等の重さなら、物資を積めと前回言った、本人その時この記事を読んでる。
今回は、アイボ無しだが・・・青のTバックを持参・・・何方の履き古しか・・・
昔のヒマラヤ遠征では、よく聞いた話しだが、性欲が減退すると、行動変調が出るとか?

それと、何日何km歩いたと有るが、見る側としては、
極点に何km近く為ったと記した方が判り易い・・・

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2021年11月22日9:48(日本時間)/第8報

11/21 4日目 距離6km 高度84m

南極特有のカタバ風が吹き付ける。強くテントを揺らすので、一度起きてテントの外の張り綱を確認、起きたら吹き黙った雪でテントが潰れそうになっており焦る。テントから出るのが辛い。体感気温は-30℃ほど。寒さに震えながら歩く。雪質がドンドン悪くなる。8時間歩いて6km。前回の南極より状況が良くない。前回は特例的だったが、今回はそうもいかない。南進なら緯度で雪質変化があるが西進では期待できない。パワー全開で引かねばならないので腰が痛む。クレバス帯を避ける為に南西に進むことも叶わない。悪いことばかり浮かんでくる。変化が少ない南極の雪原。進みたくとも叶わない現状。それでもください進み続けるだけ
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画像から乾燥雪な事は分かる・・・たぶんキシキシ鳴る雪だ。
スキーと橇の跡、踏ん張って曳いてるのに、ストック跡が1個の不思議・・・
橇の腹が着く程の軟雪でもなし、8時間曳いて6kmとは、ワキシングが合ってるのか・・・
シールは、モヘアか?化繊か?混合か? これに因って摩擦抵抗が違う。
低温・粉雪には、アザラシが一番効くと思うが・・・他人事ながら気に為る点多し。

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2021年11月23日9:31(日本時間)/第9報

11/22 5日目 距離11km 高度80m 
食欲なし睡眠浅く、夜中に下痢でおきる。寝袋から出て寒い外に用足しに行くのは辛い。眠りが浅いので寝た感じがしない、ましては24時間明るい白夜。行動中、撮影時にいきなりミラーレスカメラが故障。メイン記録機材だがサブでやるしかない。昨夜、スキーのシール(スキン)をショートからロングに張り替えたのでグリップがよくきく。ちなみに剥がれないようにエンドをビス止めしておく。晴れで風がなく暖かい。とは言っても最高-9℃。10時間歩く。何の変化もない世界を10時間歩くと途方もなく長い時間に感じる。

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シールを交換した様だ。短・長2本有っても、1本は荷物に為る。長物にしなかった理由は?
短は、当然貼り流しと為り、低温下では粘着力が弱まり、剥がれる事が有る。
もしかして、シールの毛足の長さの言ってるのかも、ナイロンシールは毛足の長短有り。
ビス3本止め? 何故、テールフック付きのシールを使わないのか不思議???
板は細板、
もう少し浮力が得られる、板がいいのでは? 幅広でも軽量板は、金次第で有る。
このシール模様は、国内販売では見た事なしだ。
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24日 追記
使ってるスキーがFBより判明、アトミック社のノルディック板に3ピン+シール。
接雪抵抗面が同じなら、背丈長で幅広な方が、沈まず・曳き負けしない様に思うが・・・

累積走破距離45.7Km 西への移動で、極点には殆ど近着いて無い。

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2021年11月24日10:11(日本時間)/第10報

11/23 6日目 距離14km 高度80m
更に歩く時間を伸ばす。今日は11時間。これ位歩くとかなり1日が忙しい。最大1日14時間までと考えているがそこまでやると睡眠時間の確保の為に全ての行動を迅速にせねばならぬ。皆が思うより冒険中は忙しい。やれる事をやれる限りやる。その日々の積み重ねしかない。冒険も人生も大事なのは今だ。吹っ切れてからが本領発揮。追い詰められとムダに強い。とにかく毎日毎日を大切にやります。

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橇を曳く図。いい天気の中、凛々しい姿。

今日で“冒険記・第10報”の投稿です。
南極点到達迄の日数を、59日と読んでる様だが、既に6日を消化。
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スタート地点から59.7km進んたが、クレバスを避けて西に移動してるだけで、
極点との距離は全く詰まって無い・・・残り53日で果たして到達出来るのか・・・


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