1月22日
この冬は降雪量が多く、Xmas寒波以降、雪が降らない日は数日のみ。
お陰で腕・腰が・・・昨日は、寒中なのに青空が広がったが、時間的に山にも行けず・・・
今日は、晴れ・曇りマーク、決行です。

行き先は60キロ先の森吉山、樹氷が見頃な筈です。
スキー場に登山届を出すと、7番の受付。既に7組が先行してるのか・・・楽出来そうです。
ゴンドラに乗り込み、
ブナ林の雪化粧を眺めながら、上駅に・・・。
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小雪混じりのガスガスで、視界不良だが、風も寒さも気に為らず。
樹氷平まで登り、管理区域外に出る。視界は2~30m。樹氷は其れ為りに出来てた。
スノーシュー跡が着いてるが、スキーで踏めば膝深、凹凸が多い尾根の夏道を進んでる。
樹氷帯を避けて、尾根の右下を巻けば、楽なのにと思ったが、シュー跡を壊しながら進む。
視界が悪いので、持参の標識旗を立て、振り向いて旗の離れを確認しながら登る。
スノーシューの女子に追い付いた、この天気に良く登ってる。聞くと冬は10回位来てると。

スノーシューの2人組が降りて来た・・・雪が深くて戻って来たと・・・
先にスキーで登ってる男子1人が見え隠れ。
右に雪庇が有る処に来たが視界が悪く、5m程離れた左側の処を登る。

1308m石森Pに着いたが、視界最悪で何も見えず。
スキー男子もシュー女子も、ここから帰ると言う・・・この先トレース跡が無い。
登山届けが7番目、途中で戻った2人と此処に居る2人、何か員数が合わない・・・

石森Pからのラッセル中に、2回程フラ付く・・・
1回目は、立ち止まってるのに、板が流れる様な感じ。表層雪崩に会った様な・・・
2回目は、目眩がして立って居られない感じ・・・一瞬中風(脳卒中)かと。
これがホワイトアウト酔いの症状かも・・・長い山歴で、初めて体験でした・・・

この天気では、無理して1454mの山頂まで行く意味が無い・・・
石森Pの東南約600mに、阿仁避難小屋が有る。そこで昼飯を喰って、戻る事にする。
広い尾根で帰路を考え、標識旗を目視出来る、20m位の間隔で立てながら進む。
ここは、少し風が吹くとトレースが消える場所。
スキーは、膝から太腿まで埋まり、向きを変えるのも一苦労だ・・・

300m位進んで中間点辺りに来ると、後ろからツァーの一団が追い付いて来た。
先頭は、ガイドでスキーを履き、ボードを背負ったシュー女子が5.6人続く・・・
ガイドは無言だったが、女子の何人かは、標識旗とラッセルの礼を言う。
その後ろからも、別の一団が・・・オバハンが「山岳会の方ですか?」と聞く、
「否」「旗を立ててるので・・」「八幡平は立ててくれてる」と・・・
「お前の為で無い、俺の為だ!」と言いたかったが我慢の子・・・
更に「小屋は何処ですか?」と聞く、「この斜面を登れば直ぐに有る」「もう直ぐだって!」
最近は、こんなトボケタ奴等が多い。
こんな奴等の為にラッセルするのは、馬鹿馬鹿しい・・・横に寄って一団を先行させる。

集団の後ろに着いて、ラッセルから解放されたが・・・
先頭のガイドが暫し立ち止まり、盛んに磁石か? GPSを確認してる様子。
視界は無いが・・・樹氷の無さから、俺的には小屋から、右(南)にズレてる感じがする。
隊列から離れて左(北)気味に登ると、目の前に2F建て避難小屋の屋根だけが出てる。

冬季出入り口の2Fの窓は、吹き溜まりで埋まってた。約2m掘らないと入れない・・・
スコップで、ここ掘れワンワン中、一団が雪原を半周して小屋脇に来て、
2Fの窓が埋まってるのを見ると、視界無しだが山頂に向かう様子。
この天気でも、一発で小屋に辿り着けないナンチャッテガイドが、山頂目指して大丈夫?
帰りに寄って、昼飯を喰う積りだろうか・・・

窓の位置を掘ると・・・冬戸が有る筈だが、直接ガラス窓が現れる・・・
冬戸を閉めないで、帰った奴が居るのだ・・・
去年の2月も掘ると、冬戸は外れて落ちてるし、2重窓の外側が割られてた・・・
冬戸は雪を払えば、スライドするのだが、無理に煽って開け、スコップで割ったのだ。
帰ってから市役所の知人に、ガラスの件を知らせた事が有る。

1m程掘ったが、風も無く・寒くも無い・・・
後1m掘るのを止め、雪に段を造って座る。こんな時は自作の熊尻皮が絶対だ・・・
テルモス珈琲とチョコ・甘納豆で一服。
今日は、ディナPDG800gにTLT370gの板で来たが、軽くて動き易い。
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腹も空いて無いので、昼飯はカット・・・視界が悪いので降りる事にする。
次の旗が辛うじて見える・・・この辺は25歩毎に、立てて来たのに・・・
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太陽の方向に樹氷が見える・・・
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標識旗を回収しながら・・・
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石森Pを過ぎると、2人組が登って来る。今頃?  格好を見ると、とても・とてもだ・・・
旗を回収されると帰りが困ると言う・・・関係の無い事だ!  自力で登れる様に成れ!
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標高が下がると、少し見通しが良く為る。
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スキー場管理域内の、樹氷平が目前。
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樹氷見物用のルートを滑り降りてると、80~100Lの巨大ザックを背負った一団が登って来る。先頭が女、
尻皮を見て「熊ダ~」と。泊まりだろうが、1泊では荷がデカ過ぎる・・・

ゴンドラ上駅に戻り、兼用靴のバックルを締めて、スキー場内の滑走・・・
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ブナ林の雪化粧が綺麗だ・・・
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スキー場に下山届け、車に戻り下山メールを送る。
久し振りに、冬山気分を味わえた、いい1日だった・・・