2月9日
昨日の夕刻、明日は何日振りかの、晴れ模様と言う予報が、テレビで流れる・・・
各社(気象庁、W・new-s・気象協会)予報のを見たが、皆微妙に違う。
GPV(http://weather-gpv.infoで、雪雲の流れを見たら、八甲田よりは森吉山が良サゲ。
一応森吉山を第一希望にして、今朝の予報とスキー場の朝一の書き込みを見る。

八甲田上駅 風速14m・気温-9.6° 視界20m
森吉山上駅 風速2m・気温-9° 視界100m

森吉山に決定、登山届けをプリントアウトして出発。
1月23日(
)以来の山行だ・・・
この冬は、降雪日が異常に多く、累積降雪量が5mを越え、除雪の日々で山どころで無し。

スキー場に着き、登山届けを出す。3番だった・・・
ゴンドラに乗り込み、景色を見ながら上駅へ。
青空が覗く、昼から晴れるかも・・・と、淡い期待。

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ブナの雪化粧
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上駅に着くと、旗を背負った男女がシューを履いてた。視界は書き込み通り、100m位だ。
ストックを伸ばし、樹氷平を目指してシール登行。
樹氷平の規制ロープ前で、ザックに着けてた標識旗袋を、挿し易い様に肩掛けにする。
上駅から少し登っただけで、視界が25~30mだ・・・前回と同じではないか・・・

樹氷平に樹氷見物に来たらしい一団が、標識旗を見て何か話してる・・・
帰り道が判る様にだ、と言ってるのが聞こえた・・・

規制ロープの外は、スキー場の管理区域外で、登山届が要る。

先行してるシュー男女が、標識を挿しながら登ってる・・・見るとN・A・Cと書いてる。
何処かの山岳会だろう・・・後ろを振り向きながらの、立てた間隔を見ると、其れ為りだ。

視界が悪いので、先行者が続々帰って来る・・・
奴ら
格好を見れば、登山届けを出してないのでは?


石森Pで男女Pに追い着いて、話しかけたが・・・秋田弁が通じ無かった・・(泣)
森吉山では、不要なピッケルを携行してたので、初見参かも・・・

石森Pから、広い尾根のトラバースに入る。吹雪けばトレースは直ぐに消える処。
樹氷平に居たガイドと婆3人組が到着、1人が尻皮を見て「それ何?」「熊だョ」
「本物?」「俺がライフルで撃った」と法螺。(友が撃った皮を貰って、自力で鞣した物)
標識旗を目印に付いて来た様だ・・・

先行する彼ら・・・いい間隔で、標識を挿してる。20~25m毎に・・・
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時折、雲が切れると・・・
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1300mの避難小屋手前。尾根伝いに登ってるが、一旦降りて登り詰めれば、小屋は目前。
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ドンピシャ小屋へ・・・2F建ての屋根だけが・・・軒先までの積雪。
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この冬は、小屋周りの雪の付きが可怪しい・・・風の吹き方が違うのだ・・・
冬季の入り口の2Fの窓が、完全に埋まってる。反対側は露出だが、ここからは入れない。
昨年だか? 夏用のトイレを、冬の出入り口脇に別棟で建てたが、これが影響してるかも。
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視界は無いが、寒さも・風も、それ程でないので、板を外して珈琲タイム。
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ガイドに連れられた、シュー婆3人組が到着。
何と婆の1人が、俺が
挿して来た標識旗を、抜いて持ってるではないか・・・
ザックに挿そうとしてる・・・
婆に「その旗、何だ! 返せ!」「遭難しない様に、お守りにして、東京に持って帰る」と・・
いっぱい持ってるから、1本位はくれても良いのにの口振り。呆れたバカだ・・・
何も判ってない“腐れ婆”だ・・・「今から抜きながら帰るから、旗有る内にサッサと帰れ」
こんなのが、なんちゃってガイドに連れられて、冬山に来る・・・ガイドもガイドだ!!!

小1時間休んでたが、天気は上がらず・・・帰る準備をしてると。
誰も居なく為った処に、スキー単独の津軽衆・・・標識旗の礼を言われる。

帰路、旗を回収しながら・・・来た時よりは、見通しが良く為ったり・・・

2022_02100019 パノラマ写真
お嬢さん2人が、シューで登って来た・・・小屋を通り過ぎたかもと・・・聞く。
小屋は、この先300m位だと教える。寒くてGPSが変だと言う・・・
「旗を抜いて帰るが、此処は吹雪くと、トレールが直ぐに消えるので気をつけて」と。

2022_02100021 パノラマ写真
2022_02100024 パノラマ写真
樹氷平近くまで来ると・・・オバハン1人が、ヨタヨタとシューで、登って来た・・・
旗を回収してるのを見て、「抜いたら駄目でしょう」「◎▲◆※…」何でこんな奴ばかり。

スキー場か?観光協会か?かは知らぬが、「日本三大樹氷」を売り物に、長靴・シュー・
ストックの貸し出しをしてる。これを借りて、トレール頼りに登って来る奴も居る。
樹氷平の区画ロープ際に、「この先、登山届け必要」の看板が、この冬は無い!!様な?

樹氷平でシールを外し、標識袋をザックに結え、ゲレンデを滑走して、下山報告。

車に戻り、帰り支度をしてると・・・お嬢さん2人が帰って来た。後ろに止めた車だった。
秋田弁が通じたのに、横浜?  脇に“帰省中”のステッカーが・・・コロナ禍対策?
「迷いそうに為ったので、小屋に行かずに、急いで帰って来た」と言う。
それにしても早いと思ったら、コンドラで降りて来たと。
良く手入れされた、皮の本格的な登山靴を履いてた。

帰路、下界は晴れてる・・・鷹巣に来ると・・・1200mの田代岳が真っ白に輝いてる。
1500mの森吉は、雪雲の中・・・300mの差が明暗を分けている・・・

予報に惑わされた一日、でも、冬山気分を味わえたので、良しとする。

これからは、朝の雪寄せも減るし、天気も安定するので、山行が出来る\(^o^)/