の続き

 1月23日 久々の更新です。
【単独徒歩による南極遠征(54日間780km)を終え南米チリに無事帰還】
日本人(アジア人としても)で初めて南極を跋渉した白瀬南極探検隊の足跡を延ばしての南極点到達はなりませんでしたが、109年振りに白瀬隊の最南到達地点である大和雪原(1912年到達)に人間が初めて立ち、ルートのうち人類未踏の雪原を約200km踏破しました。遠征中は白瀬隊の集合写真が懐中にあり100年以上経っても人の意志は受け継がれていく事を行動で証明しました。
多くの悪条件に阻まれた。
コロナの影響や南極行き飛行機の遅延で日数が減り、大規模なクレバス帯を避ける為の迂回で距離が100kmも延び、柔らかい雪にソリは埋まり、天候不良にも悩まされた。今シーズンの南極は天気が全体的に悪かった。4000m級の南極横断山脈越えの途中でタイムリミットによる撤退を決めたが、先立って山脈を越えたが撤退した遠征隊によると、山脈を上がると今年は時速100kmの爆風が吹いていたそうで、越えても地獄だっただろう。
(しかし神様もオレに試練を与えるのが好きですね)
条件が揃えば達成できる自信はあった。多くの”たられば”を言うのは簡単だが言い訳はしない。コロナ禍でも悪条件でも”やる”と決めたのは自分自身であり、厄害・天候などの悪条件さえも自分の責任だと感じなければ。リスクは承知でこの道を歩いてる。それが夢に生きるって事なのだから。
最南到達地点は、南緯85度26分 西経165度50分。
実現に足掛け18年と1億円、そして人生の全てを賭けてきた。誰にも会わず独りで約60日間、毎日12時間100kg以上のソリを引き続けた。
圧倒的に厳しい条件のなか心折れずにやりきれたのは、応援してくれる皆様のお陰です。”あなた”の気持ちはあなたが思うより南極の自分の元に届いていました。南極点までその気持ちをお連れできず申し訳ない。
昔から自分で分かってる。自分が凡人だってこと。だから覚悟と努力を人より躊躇しない事で補ってきた。日本出国前に達成誓約書に血判までした。だが、達成に至らなかったのは覚悟がまだ足りなかったからだ。満ちる時は全てが満ちるはずだ。
だから考えてる、もっと覚悟を決める方法を。
改めて、あなたの応援とご支援に心から感謝申し上げます。
(帰国後に隔離となります。少し落ち着きましたらまた活動を再開しますが取り急ぎの報告まで)

>先立って山脈を越えたが撤退した遠征隊によると、山脈を上がると今年は時速100kmの爆風が吹いていたそうで、越えても地獄だっただろう。
同時期に同地に他の隊が居た様です。時速100Kの爆風? 風速28mの風です。
>条件が揃えば達成できる自信はあった。
敗退者の多くが言う言葉だ・・どんな条件か? 
晴れてば・風が無ければ・雪が締ってれば・荷が軽ければ・体調が良ければ・・・
揃わなかった時の対処は? 


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1月25日
今朝、無事羽田に到着した様です。コロナ騒動で10間の自宅待機したとか・・・
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1月26日
何と! アムンゼンが辿った、極点へのルートが、
既に[旅行]として商品化されてました。

1945_009
今回単独で極点に到達できれば、世界初だったかも知れぬが、ツァーが有ったとは絶句。
このツァーの説明には、雪が深い明記されている。
何が 橇が雪に埋まり難儀しただ!

https://cruiselife.co.jp/cruise/detail_1945.html
これを見て、一瞬“白夜”の様な、白け感が満載です・・・
極地探検の時代は100年前に終わり、“極地冒険の時代”も既に終わり、
今やガイドが引率する
“南極旅行”が、主流の時代に入った様です。
エベレストが800万・南極点が1000万、宇宙が100億。金と暇とその気が有れば・・・

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秋田魁新報 
会員向け記事
 

昨年11月から人類未踏の「白瀬ルート」での単独徒歩による南極点到達を目指し、途中で断念した冒険家の阿部雅龍さん(39)=秋田市生まれ、潟上市育ち、東京都住=が28日、今年末に再挑戦する意向を明らかにした。日本人初南極探検家・白瀬矗(のぶ)中尉(1861~1946年)をしのぶ集いに合わせて開かれたオンラインイベントで述べた。
驚いてます、資金の段取りは? 
まさか、上記のツァーに加わり、後半を繋いで、極点到達すると言うのか・・・
予定のルートを、一回で達成してこそ価値が有る、継ぎ足しでは半値八掛けだ。

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2月10日
今日 マスコミ向けに、オンライン報告会を実施。
長いがhttps://youtu.be/Hy17RmKCYjUを、聞いて見て下さい。
この中で、今年11月25日頃から、残りの行程に、再チャレンジすると発表。

上記1月26日に紹介した、ツァー会社の企画日程と相似してます。
今年のツァー客と一緒に飛び、彼らと前後して橇を曳き、俺は単独だと言っても一人芝居。

また、実現の為に、8月に
グリーンランド横断500kmの公募隊(商業冒険)に、参加する予定も表明。南極と似たコースだと言う。プロ冒険家が、冒険プロ集団が公募するツァーに参加する? 自力で訓練するのがプロでは?

故栗城が晩年、プロ登山家の指導を受けた例に、酷似している不思議。
大蔵喜福が栗城を“表現者”と言ったが、これでは単なる
“冒険Performer”に過ぎない・・・

グリーンランド横断ツァーの行動記録が、公開されるか不明だが、
11月末からの、極点再挑戦を注目しよう・・・


【6月1日 追記】
8月からの、グリーンランド横断500kmの公募隊に参加決定した様です。

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2021年度【植村直己冒険賞】受賞
植村直己冒険賞は、故植村の出身地てある、兵庫県豊岡市が主催する賞。
         世界的な冒険家である故植村直己氏の精神を継承し、
         周到に用意された計画に基づき、
         不撓不屈の精神によって未知の世界を切り拓くとともに、
         人々に夢と希望そして勇気を与えてくれた創造的な行動(業績)
         について表彰することを目的とする賞。

選考委員は、
関野吉晴(武蔵野美大・名誉教授)・椎名誠(作家・冒険家)
      西木正明(作家)・山極壽一(総合地球環境学研究所長)・関貫久仁郎(豊岡市長)
受賞冒険名は、
白瀬ルートによる南極点単独徒歩到達に挑戦
賞の内容は、メダルおよび副賞100万円
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過去24人が受賞。南極域では、大場満郎(1999年・世界初の両極単独歩行横断達成
荻田泰永(2017年・無補給単独で極点到達)に次ぐ受賞。阿部君 おめでとう!

しかし・・・些か、疑問が有る。
受賞冒険名は、白瀬ルートによる南極点単独徒歩到達に挑戦が理由たが、
白瀬が極点を目指したルート上を偵察した結果、クレバス帯が多く、無理と判断。
アムンゼンが辿ったルートに合流する様に平行移動した。
その時点で、白瀬ルートとは、関係無いのでは? 細かいが、こんな疑問を抱いている。

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