3月29日
3月9日の
に続いて、2回目の山スキーでの縦走。

黒石インターを降りると、岩木山(津軽富士)が迎えてくれる。
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八甲田への山道には、雪が無くて快適。8時にロープウェー駅の駐車場に着いた。
皆さん車で準備中。会話を聞くと、今日はツァールートの箒場コースの竹竿立てらしい。
板だけ持って、改札口に・・・既に3本並んでる。
板を置いて戻ろうとしたら、一人の若者が来た・・・「おはよう御座います」と、
普通の朝の挨拶をしたら「今日は、お願いします」と言われる。
?? ツァーガイドか? 竹竿立て仲間に、間違えられたらしい・・・
車に戻り戻り、靴を履きザックを背負って、改札口へ。20人程が並んでる・・・
ベンチに座り改札が始まる迄の間、今日の行程を考える。基本酸ヶ湯までの縦走だが、
雪質と雪の残り具合で、忠実に稜線伝いか? 巻くか?だ。

通常9時始発だが、8時45分に臨時便が出るとのアナウンス。

10分でロープ上駅に着く。外へ出ると・・・ガリガリ凹凸に凍結してる・・・
昨日は、強風で(25m以上)終日運休してたので、凹凸は一昨日の足跡か?
凹部には、薄っすらと新雪が詰まってる・・・板を背負って、田茂萢岳に上がる。
無風快晴で素晴らしい天気。これから登る赤倉岳・井戸岳双耳峰・八甲田大岳が丸見え。

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しかし・・・ガリガリに凍結してて、横滑りの心配が有る・・・シールを装着。
2022_03290002 パノラマ写真
田茂萢岳山頂から田茂萢湿原に滑り込む。
湿原には、薄く新雪が積もってて、下はストックが刺さらない固さだ・・・

南八甲田連峰の最高峰“櫛ヶ峯”も見える。
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赤倉岳の登りに入る。樹氷は落ちてるが・・・西に岩木山と白神山地。
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赤倉岳の北峰を目指して、新雪が着いている青森トド松の脇を選んで登る。
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立木の無い処は、板を踏んで少しでもシールに噛む様に・・・
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後少しで、森林限界。ここまで登ると、末期の樹氷が・・・山頂直下の夏道が見える。
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夏道に着いたが、シールが滑って、これ以上は登れず。(3月9日は、スキーで登り切る)
板を背負い、ストックを1mにして、キックステップで登る。

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赤倉岳北峰に上がる。目の前に赤倉爆裂火口壁。
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ここから井戸岳へは、稜線伝いに夏道を通り、祠の有る赤倉山頂を経由するのと、
ハイマツ帯を横断して井戸岳に来る方法が有る。
スキーだとハイマツ帯を越えるのは、フワフワして楽だが、シューやカンジキでは、
枝に足を取られるので、お勧めは出来ない。

井戸岳に着いて、登って来た方を振り返ると 左から田茂萢岳・赤倉北峰・赤倉本峰。
板を外して、一休み。ここが北八甲田の山々を一望出来る、好きな場所だ!

2022_03290015 パノラマ写真

東側には、雛岳と高田大岳。
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2022_03290018 パノラマ写真
高田大岳と小岳。井戸岳噴火口の東側の夏道が露出してる・・・
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井戸岳噴火口。南側には八甲田大岳。
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一服中に、この先のルート取りを考える。
①板を背負って、噴火口縁の夏道を歩き、井戸・大岳の鞍部に出る。
②スキーで井戸岳の東側を巻いて滑り、鞍部に出る。
板背負って歩くよりは、滑った方が楽だ! 雪面も腐り始めてる。②案に決定。

ブッシュが氷を纏ってる・・・こんな太いのは珍しい~

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ブッシュを踏まない様に・・・斜めに滑る。
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井戸・大岳の鞍部に滑る途中で、朝に言ってた箒場への竹竿立ての一団に遭遇。
ロープ上駅から、延々と竹竿を曳いて来たのだ・・・
一旦、上毛無岱に滑り、井戸・大岳の鞍部に登る。
井戸の東斜面を巻き、井戸・赤倉の鞍部に出る。そこから箒場へのルート造りだ・・・
大変な作業だが、4月からGW迄の間、悪天候でも迷わずに滑れる。皆さん有り難う!
最後尾の団員に礼を言う。
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井戸と大岳の鞍部に着く。八甲田大岳の北斜面が光って見える・・・
板を背負って登るには、時間が掛かりそう・・・
大岳の東斜面を巻き気味に滑り、小岳・大岳の鞍部に滑り込む事にした。
ここには、既に竹竿が立てられてる。(大岳環状ルート)

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青森トド松にツララが・・・奥は高田大岳。

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余り下に滑り込むと、小岳・大岳の鞍部に登り返しが有る。
2022_03290031 パノラマ写真
何回も通ってるので、その辺は心得てるが・・・上手く鞍部に滑れた。
正面に、硫黄岳が見える。後はこれを目指して南進だ・・・

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右手に、八甲田大岳東斜面。

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左手に、小岳西斜面。

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硫黄岳が近付く、仙人岱の避難小屋も見える。
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仙人岱の避難小屋に着いた。小屋手前100m位が緩い登り・・・板が滑って一苦労。
最後50mは板を外して、持って歩く・・・小屋から見た八甲田大岳。
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小岳と奥に高田大岳。
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パノラマにすると・・・
2022_03290041 パノラマ写真
仙人岱避難小屋から硫黄岳の鞍部に滑り込む。
ここも硫黄ルートとして、地獄湯の沢出合い迄、既に竹竿が設置されてるが、
竹竿通りに滑るより、意識して地獄湯の沢に近い処を滑る方が、立木が邪魔に為らない。
日差しが当たり、ザラメ化して気持ち良く滑れるが、新雪溜まりは急ブレーキが掛かる。
地獄湯の沢を横切り、酸ヶ湯ルートに合流する。
酸ヶ湯に着くと、定期バスが停まってた。5分後に出発だと・・・ロープ駅まで貸し切り。

帰路、途中の大河原温泉に入り、一汗流す。

1日には、谷地温泉⇔酸ヶ湯間が開通。中間の“睡蓮沼”から、仙人岱や南八甲田に登れる。
4月中旬には、十和田湖からの定期バスが通る。

酸ヶ湯から仙人岱に登り、小岳を通り高田大岳を滑り降りると、秘湯“谷地温泉”だ・・・
酸ヶ湯迄のハズ待ちの間に、温くて良い湯に浸かるのも一興。

今日は赤倉岳直下で、春山独特のガリガリバーンに悩まされたが、
無風快晴のお陰で春山満喫。次の晴れ間が待ち遠しい~