4月17日
4時過ぎに目覚めた・・・何度か風で起こされたが・・・
珈琲を入れて、夜明けを待つ・・・
日が昇ると・・・巨大レンズ雲が・・・嫌な予感です。
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2日目は、主稜線を歩き、箒場に
6.3km滑り込み、シャトル便で帰る予定。
この風で稜線歩きが出来るか? 8時にロープ駅に・・・何と、強風で運休だと・・・
さて困った・・・睡蓮沼から登る事にしたが、酸ヶ湯ゲートは9時開門だ・・・
急いて、酸ヶ湯に戻る。既に並んでる12.3台目だ・・・
睡蓮沼の路側スペースは、両側で20台位より停められない。
皆が停める訳でも無いだろう、八戸方面への通過車も有るだろうと、開門を待つ。

5分前に開門、一斉に走る・・・左路側が埋まり、右路側に3台分の空きが有る。
対向車が来なくて、上手く滑り込めた~~

やっと停めれて、ホッとしてると・・・「父さん、マダ来てラガ~」と、声を掛けられる。
4月に為って、井戸岳・硫黄岳・ニセ駒で3度も会った八戸の御仁、今日は犬のお供無しだ。
小岳から谷地温泉に滑り、定期バスで戻るので、犬は留守番だと・・・
ロープが止まったので、こっちに来たと言ったら、矢鱈混むのはその為かと納得した様子。

準備をして、睡蓮の雪壁を登る・・・左から硫黄岳・八甲田大岳・小岳・高田大岳の絶景。
2022_04170013 パノラマ写真
睡蓮沼から登った殆どは、仙人岱避難小屋を目指して、一列で登ってる。
右に右にとシール登行で、小岳の南大斜面を目指す。新しい1人のトレールが・・・
ストック跡の幅から、八戸の御仁と確信。疲れを知らぬ強烈なパワーの持ち主だ。
立ち止まった跡が無い・・・11時の定期バスに乗って戻り、2本遣る予定だと言ってた。

左に硫黄岳南斜面を見て、小岳を目指す・・・シールが効く、いいザラメだ・・・
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小岳の頭が見える・・・
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背後に硫黄岳東斜面・・・
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南八甲田連峰の山々・・・沖揚・城ヶ倉からの人で、混んでるだろう。
2022_04170020 パノラマ写真

この斜面を登れば、小岳・高田大岳の鞍部、滑走開始地点だ・・・
2022_04170023 パノラマ写真

振り返って・・・小岳の右から、滑って来た。いい雪といい斜面だ・・・
2022_04170025 パノラマ写真

岳樺帯まで滑り降りると、左に974.5mピークが見えて来る。
根開きの穴から、兎が飛び出す! 毛替わり中で、白と茶のマダラ模様だった・・・
2022_04170028 パノラマ写真

ピークの右を巻くと・・・眼下に、谷地温泉の屋根が見える。
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3時のバスまで1時間半有る・・・久し振りに、谷地温泉に・・・600円。
建物全体が古びてるが、浴場は特にだ・・・豪雪に遣られたのか?
四方の壁がどの面も垂直で無い・・・膨らんでる・斜めに為ってる。潰れそう・・・
新しい材木で斜に筋交いで支えてる。これで次の冬持つのか・・・
風呂は42℃の濁り湯と38℃の透明湯の2種だが、家での42℃設定よりヌルク感じる。
硫黄臭も心地良い~ 風呂から上がり、十和田湖⇒青森駅の定期バスを待つ。
谷地の名の通り、周囲は湿地だ・・・雪が解けた処は、水芭蕉の群落が開花。

1台の外車が山から下って来て、停まる・・・外人の若者が指で、左右の合図をする。
山の方を指すとUターンして、笑顔で乗れと言う。
助手席の物をポイポイ後部座席に放る、何かアメリカ映画のシーンの様に・・・
板とザックを後部席に、ボードが載ってた。帰りの様だ。
助手席に座り、走り始めると・・・
「ソトは7℃、アツイですか?サムイですか?」と聞き、エアコンを操作する。
何たる心遣いだ・・・お・も・て・な・し・を思い出した。
昔は、板を背負って歩いてると、偶に乗せてくれる人が居たが、今は皆無だ。
「ミサワベースのキョウシ、2年メ」だと言う。米軍の子達の教師の様だ。
「フユの八甲田は、アブナイ。ハルのシーズンは、アブナクないからスキだ」と。
秋田のバックカントリーは何処が良いか? 何時も1人か?聞く。僕も何時も1人だと。
片言の英語と片言の日本語、アッと言う間に睡蓮沼に着いた。楽しい一時だった。
荷を降ろして、Uターン・・・バーイと手を振って、三沢基地に帰って行った。

帰路、黒石で164円で給油。道路沿いに桜が咲き始めてる。
岩木山に三重のレンズ雲、珍しい・・・車を停める場所を探してる内に、二重に変わった。
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さて・・・次の23.4日が晴れたら、赤倉岳にシール登行して、
主稜線を板背負って歩き、井戸岳から箒場へ6.3km滑ろう~~。

それで、八甲田を終わりにして、次は28日開通の“鳥海山”、標高差1200mの滑走だ。