5月16日
今日は、象潟側から入山。12時半に家を出て、3時間半で鉾立登山口に到着。
鉾立山荘の小屋番と一年振りに会う。N女史と会った事やT氏が泊まった話。

明日予定の登り口の雪の様子を見に、山形県側に行くと・・・青年が車に戻ってた。
雪が繋がってるのは、大平手前の沢筋だと、教えて貰う。

山荘に戻ると・・・今夜は、浜松からの単独だけが泊まりだと・・・
単独が、小屋番にルートを聞いてたが・・・詳細に為ると小屋番が、俺に振った・・・
ルート上の今の雪の状態を、山荘備え付けの図で説明すると、クドかったのか?
「初心者で、無い」と怒られた・・・なら、アレコレ聞くなよ、馬鹿タレが!!
(腐れ雪なのに、アイゼン履くと言う? キックステップで登れ無い時に、アイゼンだよ!!)

こんな時は、長居は無用 水を分けて貰い、稲倉裏の水平スペースで、車中泊の準備。
標高1000mにしては暖かい・・・Whiskyで一人宴会。
日本海に夕日が反射して、太陽がふたつだ。
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期待した程の夕焼けにぱ為らなかった・・・
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5月17日
5時に目覚め・・・湯を沸かして、珈琲。朝飯を喰い・・・車を移動と思ったが、
青年に路側だと聞いてたのを思い出し、歩いて行く事にする。
車には板5本の他、山道具一式を積んでるので、人目にに付く山荘前に駐車。
板に靴をセットし、小次郎背負いで、スニーカーで登り口へ、下り坂なので楽に着けた。

2m程の雪を登り、雪面に上がる。兼用靴を履き、スニーカーをブッシュに吊り下げる。
登って行く沢斜面、昨日滑り降りた跡が、古雪が寄せられハッキリ判る。
ここは、初めて登る。

2022_05170006 パノラマ写真

振り返って見ると、片斜面だ・・・
2022_05170009 パノラマ写真

縦溝は、それ程気にならず・・・行手が狭まってる・・・通れるか・・・
2022_05170011 パノラマ写真

通れるが・・・1週間後には、ヤブ漕きだ・・・隣の雪渓に移動。
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広い雪渓だ・・・正面を目指して登る。
2022_05170017 パノラマ写真

登って行くと、ブッシュが切れてる処が・・・切れ目を目指す。
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更に隣の雪渓に移る。大平登山口と合流、標識旗が立ってる。
2022_05170022 パノラマ写真

左に鉾立口から登ると有る、賽の河原を見下ろして、雪渓を詰める。
2022_05170025 パノラマ写真

1600m、御浜⇔笙ヶ岳の樹走路に出る。
正面に鳥海山、鍋森・月山森が・・・“鳥の海”は、まだ雪の下だ・・・

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この景色を見ながら、大休止・・・
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笙ヶ岳三山の東斜面。
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昔、この斜面を滑り、板が外れて・・・死ぬ思いをした・・・
今日来たのは、山スキーをしたい事も有ったが、他の目的も有った。
知り合いの仲間が、4月上旬から何度の捜索にも、今だに行方不明・・・
厳冬期でも日帰りで鳥海山を登る“岳人”が、この辺で消息を絶ったらしい・・・
“煙草”と、非常食で持ち歩いてる“甘納豆”を供え、手を合わせる。

山での遭難事故には、一言有るつもりで居るが、この事故は残念で為らない・・・
見ず知らずの方に、こんな思いをしたのは、初めてである。
1日でも早く、家に帰れる様に・・・

南に月山が綺麗に見えてたが、霞んで来た・・・風も冷たく為る。
ヤッケ被り、シールを剥がして、一気に滑り降りた・・・
上が緩斜面、下が急と言う不思議。ここは面白く無い、やはり鳥海山スキーは祓川だ・・・
道路に出て、スニーカーに履き替えて、登り100mを30分掛かり車に戻る。

次は・・・八幡平の“ドラゴン・アイ”でも見に行くか・・・そろそろ開眼した頃だ。

追記 笙ヶ岳遭難の件
20日に、仲間の一人が捜索に登り、クラックの底8mで発見。
21日に、41日振りに収容された。やっと家に帰れる・・・合掌