5月25日
水産庁から、黒鮪釣りに対して、全国の遊漁船業者に“御達し”が出た・・・
しかし・・・遊漁船業者に直では無い、水産庁⇒県担当⇒漁業組合⇒組合員と言う手順。
所謂上意下達である。

内容は“資源保護”の為に、30㎏(体長1m未満)以下の黒鮪が釣れたら放流せよとの事。
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世界的に資源保護の必要性は判るが・・・
普通に海で釣りをしてて、黒鮪が針に掛かる確率は、ほぼゼロです。
鰤等の青物狙いの、太仕掛けでの“ナブラ打ち”や、メタルジグでの“バーチカル”釣りには、稀に掛かる。鰤等と同じサイズの黒鮪は、針掛かりすると2倍の強烈な引きをする。
其れ為りのラインシステムを組んでないと、30kgの黒鮪を釣るのは不可能だ。

仮に針掛りたとして、船縁まで巻き上げて、其れが30㎏(1m)以上か?未満か?
釣り上げて、計らないと判らない・・・高い船縁からの針外しも殆ど不可能・・・
ナブラ打ちで使う、トリプルフック(三叉針)に掛かった鮪は、放流しても先が知れてる。
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折角釣れた鮪、小物でも「美味しく戴く」以外、無いだろう・・・

釣りをした事も無い役人が、机上の論理で有る・・・
一本釣りの漁師や釣り好きが、年間釣り上げる小物の数量は、高が知れてる。
規制しなければ為らないのは、“巻き網漁”で有り、その船団で有る。
探索船で魚群を探し、小物から大型魚まで一網打尽にする。
鯵・鯖・鰯の群れには、其れ等を捕食する鮪が着いてる。
網で擦れ・船倉で悶絶死した鮪は、丁寧に血抜き・活締めされた鮪と比べ、
市場価値は1/3・1/4に落ちる。
この船団や漁法を規制せずには、黒鮪の復活等有り得ないのです。