冒険家阿部君・グリーンランド徒歩横断600kmへ①の続き
東海岸から、横断を始めて10日が経過。1ヶ月の予定の1/3が過ぎた。
西に進んで、現在地は何処のか? 下図は9日目の現在地です。
10日目の現在地が、北緯66°5′46″ 西経40°55′22″ですから、
上図の41°wのラインに大夫近く為りました。
予想される横断ルート
(1ヶ月で、600kmを横断すると言う発表だけで、何処から何処への発表が無し。
出発地が判ったので、約600kmの線を入れて見る。)
8月26日
標高差101m登った。現在地は、北緯66°8′ 西経41°20′ (″は省略)
8月27日
8月28日
20km歩いて、標高差120mを登る。ツボ足で歩ける積雪深だ・・・
現在地は、北緯66°12′54″ 西経42°10′47″ 西経42°を越えた!
皆 橇の上に積んでる長四角の物? 一番上なら軽い物な筈だ、多分断熱マットだろう・・・
それにしても厚過ぎないか? 高所登山でもこんなのは使わない、橇曳きだから可か・・・
明日は、前に予想した2500mラインに上がれるか? 上がれれば、後は楽だ!!!
8月29日
遠征14日目 標高2340m。Lat 66.251035 Lon -42.522154
8月30日
遠征15日目 標高2386m。Lat 66.296064 Lon -42.961242
8月31日
遠征16日目 標高2426m。Lat 66.30264 Lon -43.087993
標高差で40m登る。現在地は、北緯66°18′9″ 西経43°5′16″ 43°を越える。
地吹雪対策で、橇に旗を立ててる。地吹雪時、乗用車では前が見えないが、
大型車は運転席か高いので、地吹雪の先(上)が見えると言う発想からの手立てか?
16日も連続行動では、体調不良者も出る。休養日を入れれぬ行程(日程)なのか?
最終到達地が西海岸の何処か?不明だが、全行程の中間地点辺りか・・・
留守部隊は、1200万のクラファンが思う様に集まらず、困惑気味・・・
栗城がした様に、支援金確保の為、最後にスポンサー分を投入して達成させる?
手数料の10%取られても、90%が手元に残る。0が100かの禁じ手・・・
9月 1日
遠征17日目 標高2477m。Lat 66.334505 Lon -43.519871標高差で51m登る。現在地は、北緯66°20′4″ 西経43°31′11″ 西へ19.6km進んだ。
体調不良の仲間の荷を、分け合う。隊の歩調を合わせる事が、成功への鍵だ。
9月 2日
遠征18日目 標高2455m。Lat 66.381218 Lon -44.058781
9月 3日
遠征19日目 標高2380m。
標高差で75m下る。現在地は、記述が無く不明だが、西に27km進む。
9月 4日
遠征20日目 標高2298m。 Lat 66.43777 Lon -45.251248行く先を確かめるハーバード(左)とリーダーのシンドレ
20日目で、ツァーガイドの御出ましだ・・・予想通り2人だ。
標高差で82m下る。進んだのは27km。現在地は、北緯66°26′15″ 西経45°15′4″
冒険家阿部君・グリーンランド徒歩横断600kmへ③ へ続く
東海岸から、横断を始めて10日が経過。1ヶ月の予定の1/3が過ぎた。
西に進んで、現在地は何処のか? 下図は9日目の現在地です。
10日目の現在地が、北緯66°5′46″ 西経40°55′22″ですから、
上図の41°wのラインに大夫近く為りました。
予想される横断ルート
(1ヶ月で、600kmを横断すると言う発表だけで、何処から何処への発表が無し。
出発地が判ったので、約600kmの線を入れて見る。)
8月26日
遠征11日目 標高2020m。Lat 66.142856 Lon -41.344171
遂に標高は2000mを超えた。
重い濡れた雪が降りホワイトアウトのなかナビゲーションしながら歩く。
歩く時間も11時間が平均になり寝る以外の時間の確保が難しくなってきた。
ただ、行動後に皆でハイタッチしたりするチームならでは楽しさがある。
皆それぞれへの感謝の言葉を忘れない。追い詰められた時にこそ本質が出るものだ。
皆それぞれへの感謝の言葉を忘れない。追い詰められた時にこそ本質が出るものだ。
8月27日
遠征12日目 標高2130m。Lat 66.169528 Lon -41.743712
本日も終日ホワイトアウトの行動。
濡れた雪の上でソリが実に重く体力が削られる。
ランチの時はテントを張り、そこに野郎7人が入ると太陽の効果と相まって暖かい。
今日の大変さを語り合う。こういう事の一つ一つにチームの良さを感じる。
天気が悪い日々が続きそうだ。
標高差110mを登る。現在地は、北緯66°10′10″ 西経41°44′38″
昼飯を喰うのにテントを張るとは、時間に余裕が有るのか?それとも体力温存の為か?
12日経っても、ガイドの存在が見えない・・・
標高差110mを登る。現在地は、北緯66°10′10″ 西経41°44′38″
昼飯を喰うのにテントを張るとは、時間に余裕が有るのか?それとも体力温存の為か?
12日経っても、ガイドの存在が見えない・・・
8月28日
遠征13日目 標高2250m。Lat 66.216016 Lon -42.17984
ホワイトアウトに合わせて強い風が吹きつける。
背後からの風だからまだいいが、それでもみんな衣服を氷だらけにしながら歩く。
12時間行動で20kmを歩く。この状況の中、みんなガンバっている。
明日の為に早く食べて早く寝る。
明日は更に風が強くなり、厳しい1日になることが予想されている。備えなければ。
現在地は、北緯66°12′54″ 西経42°10′47″ 西経42°を越えた!
皆 橇の上に積んでる長四角の物? 一番上なら軽い物な筈だ、多分断熱マットだろう・・・
それにしても厚過ぎないか? 高所登山でもこんなのは使わない、橇曳きだから可か・・・
明日は、前に予想した2500mラインに上がれるか? 上がれれば、後は楽だ!!!
8月29日
遠征14日目 標高2340m。Lat 66.251035 Lon -42.522154
本日も終日ホワイトアウトで11時間行動。
昨日より強い風がぶち当たり、必死の割に距離も伸びない。
逆にグリーンランドにいるって感じでみんな笑い始めるから不思議だ。
逆にグリーンランドにいるって感じでみんな笑い始めるから不思議だ。
8月30日
遠征15日目 標高2386m。Lat 66.296064 Lon -42.961242
本日も終日ホワイトアウト。もう5日間も太陽を見てない。これはかなりハードな遠征だ。
しかし他のメンバーもよく体力が持つ。
メンタルとフィジカルの両方がないと、とても持たないだろう。
さすが元軍隊所属やクライマーたちが集まってるだけある。吹雪のなかで笑ってやがる。
メンタルとフィジカルの両方がないと、とても持たないだろう。
さすが元軍隊所属やクライマーたちが集まってるだけある。吹雪のなかで笑ってやがる。
最後はミトンが雪と汗で氷の塊になっていた。
同行のハーバードの鼻が吐息で凍り、ピノキオのようになっていたのには皆で笑って写真を撮りあった。
同行のハーバードの鼻が吐息で凍り、ピノキオのようになっていたのには皆で笑って写真を撮りあった。
明日は更に寒くなるそう。備えねば。
標高差で46m登る。現在地は、北緯66°17′45″ 西経42°57′40″
1日当たりの獲得高度が、14日目は90m・今日は46mと徐々に減ってる。
愈々、氷床(冠氷)のピーク付近に到達か?
それにしても、2週間も休み無く行動するとは、流石な体力です!!!
標高差で46m登る。現在地は、北緯66°17′45″ 西経42°57′40″
1日当たりの獲得高度が、14日目は90m・今日は46mと徐々に減ってる。
愈々、氷床(冠氷)のピーク付近に到達か?
それにしても、2週間も休み無く行動するとは、流石な体力です!!!
8月31日
遠征16日目 標高2426m。Lat 66.30264 Lon -43.087993
5日振りに太陽が出て、皆の表情も柔らかくなる。
昨夜は氷漬けの衣服の氷をハケではたき霜を落とし、大忙しだった。
堪らずフェイスマスクを着用。
一人が靴擦れの悪化や長時間の連続行動で体調が優れず、急遽、わずか4時間行動でテントを張る。
体力が削られると精神もやられる。逆もまた然り。
人生は両輪が回らないと持たない。
明日は我が身かもしれない。他人事ではないのだ。
地吹雪対策で、橇に旗を立ててる。地吹雪時、乗用車では前が見えないが、
大型車は運転席か高いので、地吹雪の先(上)が見えると言う発想からの手立てか?
16日も連続行動では、体調不良者も出る。休養日を入れれぬ行程(日程)なのか?
最終到達地が西海岸の何処か?不明だが、全行程の中間地点辺りか・・・
留守部隊は、1200万のクラファンが思う様に集まらず、困惑気味・・・
栗城がした様に、支援金確保の為、最後にスポンサー分を投入して達成させる?
手数料の10%取られても、90%が手元に残る。0が100かの禁じ手・・・
9月 1日
遠征17日目 標高2477m。Lat 66.334505 Lon -43.519871
昨日は半休でゆっくり休めた。
久々に読書する時間があった(この遠征は多忙で読む時間がない)。
タスクの多すぎる悪天候の連続。
初めて会った人たちと狭いテントでいきなりの共同生活。
特にメンタルがやられる要因が沢山ある。
人は気の持ちようが実に大事だ。
お互いに、僕らは一つのチームであること、助け合ってゴールに到達することを誓い合い。
まだ完調ではない彼の荷物をソリに分け合う。そして今日は10時間を歩き抜いた。
皆で一緒に歩ける。そんな当たり前の事が嬉しい。
皆で一緒に歩ける。そんな当たり前の事が嬉しい。
不平や不満よりもどう解決して行くかを皆が考えている。最高のチームだ。
体調不良の仲間の荷を、分け合う。隊の歩調を合わせる事が、成功への鍵だ。
9月 2日
遠征18日目 標高2455m。Lat 66.381218 Lon -44.058781
洞窟のようになっていた。
話によると、グリーンランド横断遠征ではこの標高では過去に一度しか雨が降っておらず、2回目らしい。
極地で、温暖化が進んでいるのは、グリーンランド〉北極〉南極の順だと。
極地で、温暖化が進んでいるのは、グリーンランド〉北極〉南極の順だと。
実は雨の方が雪より遥かに厄介だ。
行動中も雨が降り、そこに冷たい風が吹付け身体中が氷だらけになる。
氷点下で強風でずぶ濡れ。
これが如何に危険な状況か分かるだろうか。簡単に低体温症になってしまう。
さすがに一度、テントを張り、衣服を乾かす為に、3時間とった。
それでも生乾きだが。
濡れた雪面は凍りスケートリンクのようになりソリを引くのは実に軽い。
日が沈むまで歩き今まで最長25km。途中で3時間休んでも、25km進めた!
9月 3日
遠征19日目 標高2380m。
ずぶ濡れの装備を少しでもストーブで乾かす為に昨夜寝たのは午前一時。
起床はいつも通り6時。疲れが残る。
起床が6時だと、朝飯・装備纏め・橇積込み・テント畳むで、出発は7時半から8時か・・・
起床はいつも通り6時。疲れが残る。
起床が6時だと、朝飯・装備纏め・橇積込み・テント畳むで、出発は7時半から8時か・・・
ここからは西海岸を目指して行く。気象もガラリと変わるはずだ。
スキーシールをロングからショートに付け替え、脚も軽やかになると同時に、
雨が上がり隊の上に大きな虹がかかり思わず感嘆の声をあげる。今日は27km踏破だ。
雨が上がり隊の上に大きな虹がかかり思わず感嘆の声をあげる。今日は27km踏破だ。
夜中も雨が降り、確認したらソリの中は風呂のように水に浸かっていた。
橇、水浸し? 何故、引っ繰返して置かないのか・・・考える余裕無し?
橇、水浸し? 何故、引っ繰返して置かないのか・・・考える余裕無し?
内陸氷床の最高地点は越え下り始めた。
9月 4日
遠征20日目 標高2298m。 Lat 66.43777 Lon -45.251248
朝はみぞれ雪のなか出発。乾かした衣服がまたびしょ濡れに。
距離が延びるとカロリー消費が増えて腹が減る。
今回はみんな1日5,000kcal計算で統一されているが足りてないだろう。
腹が減り、それと同時に体温が下がりやすくなるのを感じる。
自分は脂肪が少ないので特に明確にそれが分かる。
自分は脂肪が少ないので特に明確にそれが分かる。
生きる事と食べることがいかに直結するか、その感覚がこの世界では分かる。
20日目で、ツァーガイドの御出ましだ・・・予想通り2人だ。
標高差で82m下る。進んだのは27km。現在地は、北緯66°26′15″ 西経45°15′4″
冒険家阿部君・グリーンランド徒歩横断600kmへ③ へ続く
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