海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

2016年01月

1月29日
2回目のルート偵察に往って来ました。

前回は、23日に大広手口の左尾根を登って、
南に見える支稜2本と廃道のマンタコース上半を目視して来ました。
23日の様子は、 田代岳 偵察山行 1回目 

今回は、前回寒すぎてデジカメが上手く作動せず、画像が撮れなかったので、
再度と思い電池交換して向かいました・・・
大広手口に着いて見ると、23日のトレイルが残ってます・・・降雪ほとんど無し。
人が入った様子も有りません。
約一週間降雪が無いのなら、雪も馴染んでると思い、本番で往ける処までと・・・

予定ルートの沢に掛かる橋のタモトに戻りました(約1キロ)。
橋の前後に除雪された、車が交差出来るスペースが有り、車を止めて準備。
図中の青線が、今日歩いたルートです。
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1/2.5万地形図には、沢筋に杣道が表記されてますが、雪の下で不明・・・
マンタコース同様廃道なのかも知れません・・・


地形図上の杣道は、林道の様な跡・・・橋の右手(左岸)に伸びてます・・・
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この林道跡を辿って往くと、立ち木に古い営林署の看板が縛って有りました。
いい感じで沢沿いに登って往くと、
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大規模な崩落地帯(約高さ50m・幅200m)が有り、沢床に降りなければ進めません。
沢筋は雪で埋まって無く、岩に雪が載ってるだけ・・・間に水面が見えます・・・
落ちたら大変です・・・沢を渡れそうな処を探して、引き返すことに・・・
雪が繋がってる処を見付けて対岸へ・・・
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杉の造林帯が出て来ました
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この杉造林帯は、下枝の手入れもされてなく、植林後は管理されてない様子。
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明らかに重機用の道と思いますが・・・林道が崩落により分断されたのでしょう。
直径40~50cmの杉林が続きます。


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緩斜面の杉林を抜けると、ブナの混合林が見えて来ます・・・
同時に序々に傾斜も増して。


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画像の奥に見えるのが、大広手からの左尾根です。


ブナの間をジグ切って登りますが、急だし・雪深しで仰角30°に弱音が・・・・
大広手からの直登尾根の核心部(約150m)と同じ?・・・視界が開けてる分良いか~
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左手に876mピークが見えるが、ここまで休憩無しで3時間半も歩いた・・・
立ち止まって、テルモスコーヒーと最中でカロリー補給。
板外すと底無しなので・・・一度休むと戦意喪失・・・時間も1時を廻った・・・
次回の目安に、今日の到達点にピンク・黄テープを長めにセット。


林越に、高層湿原の端が見える・・・あそこまで往くのが目標!!!!!
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シール装着のまま滑り降りる、沢渡りも有るし・・・
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身支度をして帰路へ・・・
本流沿いの橋の上下に、雪見大福がゴロゴロ~~
毎年この景色には癒されます。
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途中の滝
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ここの川床は一枚岩
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山瀬ダム湖の橋から 田代岳 湖面は結氷してます~
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反省
今日は、新ルートを目指したが、初めての事も有り、取り付きの沢筋で時間ロス。
最終到達点までは、ピンクテープを貼って来たので、次回はスムーズな行動が・・・
次回は、雪が締まってから、早出して1000mピーク辺りまで足を伸ばしたい!!!

今日の装備
23日同様だが、靴をガルモント軽量兼用靴に換えた、軽くて楽。





1月23日(土)
田代岳の新ルートを偵察して来ました。
新ルートと言っても、昭和40年代に山スキーでの登下降で使われてたルートです。
登山道も地形図には記載されてますが、今は廃道で使われてません。
詳細は下記↓を参照


最大の寒波が来るとの予報ですが、今朝起きたら積雪が10cmほどで、
除雪後の朝食中に雲間から薄日が差す天気、予報を見ると曇り。
明日の日曜日が雪・曇りで気温も低くなりそうです。
往くなら今日だと思い、準備し9時に家を出ました・・・

登山口の大広手までの林道は、例年の如く除雪されてて快適。
途中2箇所で河川の護岸と路肩の工事中・・・


大広手着が9時40分で先行車が2台・10時出発、
今日は左尾根から沢を一本隔てた、南側に見える尾根の様子を偵察です。
幸いカンジキで1人登ったトレイルが有り、使わせて貰いました。
高層湿原まで、無駄の無い登り方で感心した次第。
湿原手前で単独青年が降りて来ました、聞けば山頂ドームの登りが腰まで抜かり、
山頂を諦めて降りて来たとの事。

偵察の様子ですが、青線が登った左尾根・赤線が降りに使った右尾根。
黒線の2本の支稜と1006mピークから高層湿原に至るルートを見て来ました。
左尾根から1キロほど離れており、ブナの立ち木が視界を遮りますが、
要所要所で斜面ギリギリまで近づいて眺めました。
時々雪雲が流れて来て見えなく為りますが何とか・・・


①の支稜
地形図でも分かる通り、傾斜が急でシールで直登は無理。
痩せてるので、ジグ切って登るにもコマメな方向転換が必要。
左尾根から見る限り雪庇は無し。

②の支稜
876mピークまでは、シールで快適に登れそう。
876mピークより上に、点発生の表層雪崩跡が有る。
876mピークから①支稜と交わる地点まで、北側に雪庇が続いている。

③の尾根
高層湿原直下が可也痩せているので注意。
1006mピークからほぼ全面北側に雪庇有り。

上手く撮れてないが参考まで




今回の偵察で、天気もですが強烈な寒さでデジカメの具合が悪く(電池弱りか?)
撮りたい処で撮れなかったのが大反省です。
積雪が馴染んだ頃に、再度山行します。

今日の田代岳は、新雪が深く膝まで埋まる箇所が多かった。
まだブッシュが埋まり切れておらず、スキー滑走の面白みは半減。

高層湿原に出ると、西風が強く地吹雪状態で、思わずフードを被ったが、
山頂ドームに2人取り付いてたので、よし と思い山頂神社を目指しました。
鷹巣のF氏で、夏道沿いに来たとの事、
降りは彼等のトレイルに片足掛けて滑り降りました。
トレイルを外れると膝ラッセル状態で、小沢もまだ埋まってなく、
スキーが刺さる転倒2回、踵を固定しない方が前ノメリのショックが和らぐ感じ・・

熊棚
秋にブナの実を喰った跡が多数有りました。
最近では無かった事です。
春先にブナの花粉が異常に飛び、スキーが滑らない時期が有りました。
開花が多かった分、結実も良かったのでしょう~
熊は栄養が良いと2頭出産すると言います。
春は小熊に注意です・・・・
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今日の装備 ハガーン・ツァーカーブ163cm モヘア貼り流しシール
      ジルブレッタ404 重登山靴 リング径16cmの深雪用竹ストック


今朝、毎日新聞を見ると。
今年が、マナスル登頂60年の小記事が・・記念行事が有るらしい・・

南極観測を開始してからも、60年の節目とか・・・
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左奥がピーク

1956年5月9日、日本山岳会の第3次マナスル遠征隊が、8163mに初登頂。
隊長が槙有恒、2次アタックを含み邦人3名・シェルパ1名が登頂したのです。
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初登頂の今西隊員、この頃は山頂が露岩ですね。
今は雪を冠ってます。

この記事を読んで、60年もの昔の記憶が甦りました・・・
当時、小学生で担任が、日本が凄い事をしたと・・また、そのうち南極にも行くと。
南極 ?  地球儀の下に在る凍った処、ペンギンが居る処程度の認識より無し・・
当時、千秋公園内に在った動物園でペンギンを見てました。

担任は、図書室に在る新聞に、山の事や南極の事が書いて有るからと。
放課後に読んだ記憶があります・・・毎日子供新聞か毎日小学生新聞だったと・・・

このころから何故か、極地に興味を持ったのです・・・

地元の地方紙の秋田魁新報に、市内の鍛冶屋(森谷製作所)が、
南極観測隊にピッケルを納品するとの記事が載りました。
(高校生の頃、札幌の門田も観測隊にピッケルを納品した事を知りましたが・・)
この事が頭の片隅にあり、ピッケルなら森谷と、
森谷製作所に依頼し打って貰いました。経緯は↓
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マナスルや南極から60年も経ってしまいましたが・・・・
身体的に老いたものの、気持ちはまだまだ・・・だが・・・

先日、カラコルムの地図を手に入れ、
思いを馳せてて~
外務省の渡航制限の区域を見たら、
レベル3〔渡航中止勧告〕と レベル2〔不要不急の渡航中止〕区域に! ! !

今日も、パキスタン北西部で死者21名・負傷者50名の乱射テロが・・・

どうしたらよいのやら・・・・

1月17日
寒に入ったので積雪量も増えてると思い、スキーで・・・

この冬は当地も雪不足で、標高の低いスキー場は苦戦してます。
スキーでの登山の対象になる山々も、ブッシュがやっと隠れる程度の雪より無く、
引っ掛かったり・嵌まったで大変・・・

天気予報も当たらず、晴れ曇り予報が当日の朝には曇り雪に変る始末・・・

今日は、八甲田か森吉が悩んだが、この冬まだ往ってない森吉山を選択。
阿仁スキー場に登山届けを出し(受付No1)、スキー場Topに向かう・・・
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Topを境に、ガスガスと小雪が舞ってるが、寒さは普通か・・・
売りの樹氷平もこの程度の出来で、青森とど松が雪を冠っただけ・・・
毎年の様に周遊コースの圧雪も無し・・・
雪の不安定な樹氷帯を避け、右側の雪面を巻きながら石森へ。
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石森で進路を右に・・・
視界は20m程度で、帰りを考えて30歩毎に標識旗を挿しながら・・・
ラッセルは膝ほどで、雪に締りが無くブスブス状態。
視界が効かないので左の沢に注意し、ほぼ直進で避難小屋を目指す。
為るべく青森とど松に近寄らない様にコース取り、誰も居ないので嵌まったら大変。
阿仁避難小屋直下の緩い登りで、追い着いた後発の単独シューに道を譲る。
小屋の位置を聞かれたので、真っ直ぐ登ると小さい樹氷が有るから、
小屋はその左側に有ると・・・(ガスの中、小屋の位置も知らずに来るとは?)
振り向きながら、立てた標識との距離を確認しながら歩いてると、
ガスの中からシューお嬢さん2人、旗が有ったので登って来たと・・・(吹雪けば一発です)

阿仁避難小屋に到着。2階建てが丸見えです・・・
1階入り口から入るには雪寄せが・・・
2階の冬期入り口から入るには、右側の垂直梯子を登らねば・・・
中に入るのを諦めて、風も無いので外で一服。
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昨年1月21日の阿仁避難小屋の画像、屋根の一部より出てません・・・・
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一服後、山頂に向かいますが、お嬢さん達も着かず離れず・・・
視界が有ると、山頂標識が目印ですが・・・ガスガス・小雪。
樹氷が消え、シュカブラが現れると間も無く山頂ですが、
お嬢さん達はここから引き返すと・・・ガスの中にボンヤリと標識が・・・
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巨大な蝦フライ。

山頂に来る迄、手持ちの標識旗107本丁度でした・・・
過去森吉は70~80本より使わず、今日の視界の悪さに納得・・・
写真を一枚撮って、即 標識旗回収しながら降りです。
石森までは登りが有るので、シールは付けたまま・・・
今日は石を踏む心配も無いので、新板デナフィットPDGにポモカ・レース用シール。
急な登りでは、毛足が短いので明らかに効きが悪いが、
降りでは気持ち良く滑ります~

石森からの降りで、単独シュー2人が登って来ましたが、
標識旗を回収してるのを見て引き返して来ました・・・・

スキー場Topまでシール装着。
新設された休憩所に入ると1階トイレ・2階が休息スペース。
中々立派な設備です・・・新聞でたしか4千万?4.5百万?
混雑してたので天井だけ・・・秋田杉仕様です。
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中で、テルモスのコーヒーとアンパン・甘納豆でカロリー補給・・・
ザックの標識旗に皆さん怪訝な眼差しが・・・

バルコニーに出て一服中、同様の方に声を掛けられた・・・
小生を知ってると言う?? 能代市の方で、去年田代岳山頂神社でも会ったと・・・
更に4月に八甲田ツァールートの箒場でもと・・・
森吉には新雪狙いのテレマークで来たらしい、山でも誰かに見られてる・・・
変な真似は出来ない、と思った次第です。

シールを外して、スキー場の滑走ですが・・・
ディナフィットPDGの感想は、硬い・・・太腿が疲れる・・・
ディナレースより軟らかいとの謳い文句だが、やはりレース用板・・・
小生のような素人には、ハガーン・ツァーカーブライトが最適かも・・・

今日は、冬山らしい気分を味わえた。
今度の晴れ予報までに降雪が多ければ、田代岳。多く無ければ八甲田か?







今年秋~冬の、戻り鰤ジギング釣りの予約が決定しました。

今年は正月を越しても、海水温が高い為に、まだアオ・ワラササイズが釣れてます。
近年に無い事ですが、温暖化が原因でしょうか・・・

いつも利用してる船宿の年間予約が、正月から2週間募集し、今日発表されました。
夏の黒マグロキャスティング・秋冬の鰤ジギングが主ですが、
各グループがチャーター予約の希望を出し、船長の独断で決定。
土日がほぼ予約で埋まり・・・後は、天気を見ながら平日の乗合です。

去年は3回より出船出来なかったが、今年は6回分予約して4回決定です。
10月9日 23日・11月6日・12月4日です。
日本海が荒れ始める、晩秋から初冬の釣りなので、毎回出船出来るとは限りません。

他にも釣船が有るが、船の大きさ・設備・スピードの点では劣ります。
それに船長の人柄も重要・・・チャター代は8万仲間8人で割れば、乗合並み・・・
10人集まればお得です、12人乗りですが片舷6人ではお祭り騒ぎが・・・
気の早い話ですが、竿・リールのアフターメンテも済ませ車庫で冬眠中です。








発注してた地図が届きました~

今年のカラコルム行きに備えて、
縮尺1/5万の地形図を探してたが、気に入った地図が無く・・・
辿り着いたのが、この二枚の地図です。
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価格は、輸入物なのでビックリ値ですが、致し方なし。
地図も持たずに、未知の領域に侵入は・・・



Karakoram Maps 縮尺1/20万 シート3 イングラント製 概念図

バルトロ氷河沿いの、ドランゴ岩峰群・マッシャーブルム山塊・K2・ブロードピーク
ガッシャーブルム山塊・バルトロ、サルトロカンリ・チョゴリザ等が・・・
更に、ゴッドウィンオースチン氷河から北の中国領の山域まで網羅されてます。

等高線は無く、主稜枝稜にピーク名と標高・パス名(峠)と標高・各氷河名が記載。
こんな形態です、氷河末端から源流部までの様子が一目で。
概略が飲み込めそうです~
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もうひとつの地図は、更に詳細な、
K2 and Baltoro Glacier  縮尺1/8万  ポーランド製 衛星写真地図

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2001年に、地球観測衛星 spot4(フランス・ベルギー・スゥェ-デン開発)と、
       地球観測衛星 Landsat 7 (NASA)が撮影した画像を基に、
ポーランドで作成された衛星写真地図です。

ヒマラヤ並みの、等高線入りの縮尺1/5万地形図 ↓ は、今の処見付りません・・・

地図上には、概念図同様に山名・標高、パス、氷河名が記載されてます。
概念図では判り難い、氷河や露岩の様子が見れます。
日陰の多さが気になりますが、それだけ山が大きいと言う事でしょう・・・

K2とブロードピーク付近
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ガッシャーブルム山群
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チョゴリザ周辺
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折り畳み地図は、何回も広げると折り目から裂け始めるので、裏打ちして補強。
セロテープは経年劣化して駄目なので、医療用の紙絆創膏が一番です。
素材が薄いので、貼っても下地が透けて見えるし、折り曲げにも強い。
これは、国土地理院の1/2.5万地形図にも有効です。

これから暫くは、この二枚の地図が酒の肴か・・・
まずは、じっくり時間を掛けて。

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彩雲 2006年4月 ヒマラヤで撮影

さて、新しい年の始まりです。
昨年は、12月初旬から降り続いた豪雪で、毎日除排雪の日々でしたが、
この冬は、今のところ積雪量も少なく、過ごし易い毎日です。

2016 一年の計

〝一年の計は元旦にあり〟と故事に有りますから、今年の計(企て)を!

①カラコルム・バルトロ氷河をK2まで遡行
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 まだツァーが発表されてないが、K2・ガッシャーブルム内院まで足を運び、
 この眼で眺めたいものです。
 その為、昨年発掘土方のアルバイトをし、資金は確保済みです。
 高所・低圧の身体的な条件が、満たされればの話ですが・・・

②地元の田代岳の旧ルート開拓

 60年代に山頂に至る登山道が有ったが、
 今は廃道と化してるルートの、冬期山スキーでの登下降を計画。
 雪の締まる2~3月に・・・計画の概要は↓

今年は、これを目標にします。

。。。。。。。。。。

昨年2015年の 計 は、下記でしたが達成率は50%でしょうか・・・

①秋田駒ヶ岳・男岳東面(仮)1リッジ・2リッジの冬季登攀 

 2010年に(仮)直登ルートを登攀済み、2本のリッジを登攀し、3部作を試みた。
 しかし取り付いて見ると、両リッジの露岩が余りにも脆く、
 ザイル確保無しの単独では危険過ぎる事が判明。
 この時は、(仮)1リッジ・2リッジ間の(仮)1ルンゼを登攀しました。
 まだ、(仮)2リッジ・直登ルート間の(仮)2ルンゼの登攀は残ってますが・・・

②海外遠征登山 (カラコルム・バルトロ氷河) の資金捻出

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ブログをご覧戴いてる皆様へ

独断・偏見が多いブログですが、「こらっ ! 可笑しいんでネガ !」等と、
ご意見を戴ければ幸いです。
本年も宜しくお願い致します。
 

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