海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

2016年02月

2月27日(土)
娘が夜勤との事で、軍団を連れて来ました。
長男小一・次男3歳、力加減が判らず、これが結構手強いのです・・・

兄がスキーを持って来て、隣の中学校脇の小山で滑りたい、との事・・・

小一のこの冬、スキー授業が有り、歩くスキー(ウロコ)を買う破目に・・・
事前に娘から連絡があり、指定のセットが3万もするが、爺 どう思う? との相談。
早速、知り合いのスキーメンテプロに電話すると、旧モデルが1.9万で在庫有り。
連絡すると、旧モデルは可哀想と言うので、勝手にせー・・と。
小生の頃は、町内のお下がり・お下がりを貰って遊んだものだが・・・
一億総中流時代は、遠に過ぎたが変にプライドの高い時代ですね~

持ってきたセットは、板・靴・ストックがフィッシャー製、しかもクロカン仕様。
生まれて初めてスキーをする子供には、勿体無い代物です・・・

聞けば、この冬に体育の授業で、校庭を廻ったのが3日だけとの事。
如何に暖冬で雪が少なかったとは言え、1回が1万・・・
兄は、坂を滑りたいらしい。

ウロコ板と言っても子供用で直登出来ず、斜登での登り方を教えるが、
下に着いたら板を外して衝きながら登る方が楽らしい・・・
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コケタの図
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上手く滑れてのポーズ
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膝曲げてー 前見てー 等と、言ってると滑ってる画は撮れない・・・
1時間ほど、死の特訓をして、本人は大満足でした。

旦那は、一級バッジ持ちと言ってたわりには、無関心とか・・・
春休みは、爺と八幡平で特訓の約束、
滑って・ラーメン喰って・滑って・後生掛温泉。


兄がスキーをしてる間に昼寝してた3歳が、電車を見に行きたい~ と。
またまた、外出です。
跨線橋を登ったり降りたりして遊んでる間に、上り下りの特急が通過。
雪煙を揚げて通過する様は、幼児で無くとも感激です・・・
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この軍団がハタチを迎えるまでは、足腰達者で居たいものです・・・

2月28日
この冬の目標だった、新ルート(仮称・五色尾根)を完登しました。

目標に掲げて以来、3回の偵察山行をし、4回目で完登。
2回目の詳細は田代岳 偵察山行 2回目
3回目の詳細は田代岳 新(旧)ルート偵察山行 3回目

3回分のルート概略図です。
青線は、1月29日に850mまで試登。
赤線は、2月11日に1030mピークまで試登。
紫線が、今回の山頂までのルート。
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図中の、緑色で示した痩せ尾根は、登行意欲を湧かせる支稜。
スキーは使えないが、来年の目標候補かも・・・
これを登った人は無しと思う・・・



2月28日の朝の田代岳。
前日の27日(土)は、一日珍しく快晴でした。
予報では、午前中は晴れ・午後から曇りでした・・・
前回は1030mピーク到着が12時半で、
上の高層湿原までは板を背負って、更に1時間~1時間半は掛かると予想、
帰りが遅くなるので撤退。
次回は完登を目標に、T氏と現地7時半集合としました。
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準備を終え8時出発。
最初が沢渡りですが、雪が開いてる・・・何とか渡渉地点を探して。
876mピークへの急登、カモシカの足跡も腹を付いて歩いてました。
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ザラメ雪に新雪が20~30cm積もってて、谷足が取られる感じ・・・
こんな時は先行者のトレースより、板一枚分山側を歩くと安定します。
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核心部、960mピーク手前のバーンを慎重にトラバース。
前回より雪の状態が悪く、離れて通過、一度ジグを切ってブナへ抜ける。
ここで落ちたら2~300mは流されるだろう・・・・
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960mピークを過ぎて、1000mピーク・1006mに向かいます。
余りの気分良さに、又奇声を発すると大広手左尾根からコールが・・・
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1006mピークを越え鞍部に降りると、前回の11日と尾根の様子が大違い。
痩せてた尾根が、更に痩せててスキーでは登れず、板を背負いました。
カンジキに履き替え、一歩一歩・・・・
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1030mピーク目前。
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1030mピークに11時到着。11日以来です~
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振り返って、1030mピーク。
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高層湿原への最後の登り、雪庇の脇を通過予定。
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最後の鞍部。小休止の積もりだったが、休まずに・・・
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多少雲が流れて来たりしたが、無風で気分最高~
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雪質も良く、久し振りに山を登ってる~の、気分です~
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登って来たルート。多分冬期は初登でしょう~
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12時、高層湿原に出ました~ ガッチリ握手!!!
カンジキを脱いでスキーに履き替え。山頂ドームに向かって一直線に・・・
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12時半に山頂神社に到着、4時間半の行程でした。
ほぼ同時に着いた〔東北・山好き・全員集合〕グループと記念写真。
入り口の外から撮ったので、雪とレンズ曇りが・・・
何と会員が1400人も居るらしい・・・
秋田県内の選ばれたメンバーでの登山とか~
登り途中での奇声に答えてくれて、どーもでした。
キリタンポ鍋をゴチになった・・・美味かったですよ~ありがとう。
サングラス男は、同行者のT氏。


今日の山頂神社は、大賑わいで、到着時に3名と入れ違いに・・・
矢留の会長・K氏・M氏だったがゴーグル姿で判らなかった(>_<)失礼。
それと、能代市のS氏グループも居たが、
ドカドカ入り込んで、何だ!と思われたかも・・・


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今回の、周回ルートです。
帰りは、大広手左尾根を滑り、775m地点から大広手口には降りずに、
右手の枝尾根を滑りました。
650m付近からは林が密で、小生のレベルでは立ち木に激突の恐れが有り、壷足で・・・雪は絞まってたので下の林道まで苦も無く・・・
林道を150mほど歩いて車へ・・・
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今回の山行は、心強いT氏が参加してくれて、
厳冬期の内に所期の目的を達成出来ました。

来シーズンは、ダイレクトに伸びる支稜を登って見たい~










2月11日の、田代岳山行以降、不安定な天候の日々が続いてます・・・

未だに各地の積雪量は、平年以下で推移してます。
八甲田が1.8m 森吉山2.2m  八幡平1.7m 酸ヶ湯2.5m等々・・・
八幡平か酸ヶ湯か、と言われる豪雪地も、平年の半分の積雪です。
エルニーニョの影響でしょうね・・・

ここ一週間の天気は、暖気で雨が続き、寒気が入っても超湿り雪がドカッと・・・
スノーダンプでの除雪も、重くて一苦労ですが、
日中気温が上がると見る見る融け出す始末・・・
これで山は、今までの積雪が暖気で絞まり、その後の降雪により不安定に。
場所により、全層雪崩までは往かなくても、面発生の表層雪崩の可能性が大・・・

八幡平・八甲田・森吉山の樹氷も、例年の姿にならぬまま落ちてしまいました・・・

こんな状況では、山に向かう気にもなれず。
やり残してる、田代岳の最終章もお預けです・・・
季節的には、2月中に完登出来れば、厳冬期の記録と成りますが・・・
天気が安定する予報の27.28日には、決めたいと思ってます。
でも・・・焦りは禁物です。

新聞報道によると、
森吉山で先週に続き、遭難です・・・先週は自力下山しましたが・・・
19日に登山届けを出し、途中の避難小屋に一泊。
20日午前中下山予定の単独行者が下山せず、今朝(21日)から捜索開始。
悪天候で2時に捜索中止、明日再開するとの事・・・

詳細な報道が無いのですが・・
森吉山には、2箇所の避難小屋があるが、登山なら阿仁避難小屋を使うはず・・・
山頂と阿仁避難小屋では、ドコモなら携帯が通じます。(実証済み)
また、阿仁避難小屋にはストーブと灯油の備蓄が有ります。
避難小屋到着前に、遭難の可能性が大かも・・・わずか1時間半の距離ですが・・・
明日、無事救助されると良いのですが・・・

追記(22日・PM7:00)
今日の捜索でも手掛かり掴めず。明日も捜索予定との事。
山頂付近は吹雪きで、天候が回復次第ヘリでの捜索もするらしいが・・・
4日目の夜だ・・・

24日・PM9:00
未だに、消息不明です。6日目の夜・・・
阿仁スキー場のHPには、こんなルールが載ってました。

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森吉山には何度も登り、都度スキー場には登山届けを出してましたが、
その際こんなルールは言われてませんし、ハウス内にでも掲示は見てません・・・
スキー場の歴史は、 西武G撤退→外資運営→地方自治体贈与→補助金付三セク運営

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森吉山の遭難 今後はヘリで捜索
(秋田県)

北秋田市の森吉山に出掛けたまま、連絡が取れなくなっている男性について警察と消防は24日で入山しての捜索を打ち切ることを決めました。神奈川県川崎市の地方公務員、石渡泰夫さん59歳は今月19日の午前、北秋田市の阿仁スキー場から一人で森吉山に登山へ出かけましたが、その後連絡が取れなくなっています。石渡さんがスキー場に提出した登山計画書では翌20日に下山する予定でした。警察と消防は21日の捜索開始から24日まで、のべ150人態勢で捜索。登山計画書のルートを参考に山頂や山裾を中心に捜索しました。しかし悪天候が続き、県警のヘリによる捜索ができたのも1回だけでした。警察は、消防や石渡さんの家族と協議し、24日で警察や消防が入山しての捜索を打ち切ることを決め、今後は天候をみながらヘリによる捜索を続ける方針です。
[ 2/24 20:20 秋田放送]

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入山者増加で未熟な客も
視点・森吉山のスキー遭難
2週間で2件の「異常事態」

 北秋田市の森吉山阿仁スキー場で冬山遭難が相次いでいる。10日にはバックカントリースキーの男性客が山中で一夜を明かした。20日も男性登山客が行方不明となり、2週間で2件発生する「異常事態」(同市)。行政が観光振興のプロジェクトを進め来場客数が増加する中、入山者への対応が新たな課題になっている。
 バックカントリースキーは手付かずの山域を滑る。新雪の感触や眺望が魅力とされる。スキー用品の改良によって近年愛好者が増加傾向。技術や経験を伴わない一部の愛好者が山中で遭難するケースが全国で相次いでいる。
 10日に遭難したのは秋田市内の25歳男性。一人でゴンドラ山頂駅舎から山頂を目指して入山、道に迷った。翌11日の正午前、自力下山し保護された。警察や消防などが捜索していた中で、遭難判明から約18時間がたっていた。
 スキー場を運営するNPO森吉山によると、遭難した一帯はコース整備されていない「管理区域外」に当たる。立ち入りは禁止していないが、安全上の問題が起きた場合は「自己責任」として注意を呼び掛けている場所だ。雪庇(せっぴ)や急斜面などの危険があっても入山する人は後を絶たない。
 樹氷の案内ボランティアをしている同市の村田君子さんは駅舎などでできるだけ客に声を掛け注意を促しているが「装備が不十分なまま登ろうとする客は結構いる」と話す。「スキーの技術が豊富でも、この山の知識がなければ危ない」と警鐘を鳴らす。
 最初に遭難した男性はアウトドア関連のスポーツ用品店でアルバイトしていた。雪洞を掘るなどの緊急避難方法を知っていたとみられる。携帯電話や栄養補助食品を所持していたことも幸いした。
 一方、入山時に登山届を提出せず、地形に詳しいガイドを伴っていなかった。知識や技術を持ちながら、基本的なルールを守らない姿勢に、地元の愛好者たちは「未熟すぎる」と口をそろえる。特に単独行は「無謀」と指摘した。
 未熟なのは遭難した男性だけとは限らない。捜索が続く間にも装備を持たずに「今から山頂へ行くつもり」と告げ、関係者に止められた観光客もいた。取材中の記者に話しかけてきたスキー客は「自分もこの山で遭難しかけたことがある。その時も一人だけで行動してしまった」と打ち明けた。今回の遭難は氷山の一角と言えそうだ。
 遭難対策について市商工観光課は「注意喚起に努めている」と説明する。スキー場は「経験や装備が不十分な人が勝手に山へ入るよりもガイドに任せた方が安心」との判断から、ベテランガイドが主宰する一部のツアーを容認し抑止策としている。
 ただ、遭難が連続したことを踏まえれば、現状の対策で十分とは言い切れない。まして同スキー場は冬山初心者が増えても不思議ではない状況にある。県や市が観光振興のプロジェクトを推進し、来場客が増加しているからだ。27年度はプロジェクト実施前の23年度に比べ1万人近く増える見通し。「安易な入山で同様の遭難が増えるのでは」と懸念されている。
 市などは「対策は実施済み」と強調するが、このまま手をこまねいているのか。いま一度できることがないか点検してほしい。全国には天候や積雪の状況によって入山管理するゲートを山中に設置し一歩踏み込んだ先進例もある。
 事故の責任は遭難者自身にあったとしても、同様の事故が続けばスキー場の安全イメージが悪化する。「安全」が揺るげば客足が遠のくのは言うまでもない。
 【取材メモ】
 年間来場客数はプロジェクト実施前の23年度が3万9428人。開始後の26年度は4万4283人で5000人近く増加した。27年度は1月末時点で3万6000人を超え、年度末には当初目標の5万人に達する勢い。
 同スキー場では25年4月にもスキー客が遭難。5月に遺体で見つかっている。
2月22日付 北鹿新聞記事

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NPO森吉山ネィチャー協会HPより
●(森吉山で男性遭難)2月19日にゴンドラを利用し森吉山に入り、20日に戻る予定だった川崎市の石渡泰夫さんの捜索が続いている。25日も朝から捜索を行う。遭難捜索は2月に入り2件目、ゴンドラ利用客は山頂部のジャイアントモンスターを目指す。以前から指摘していたルート旗の設置が急務である。 

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捜索打ち切りと言う、残念な結果になりました・・・・
冬山は、予期せぬ危険予期される危険が付き物ですし、自己責任の範疇です。
それに対応出来る、知識・装備・技術が必要と思います。


地元紙やNPOが色々言ってるが・・・・
NPOが言う、ルート旗の設置には反対です。
それを頼りに登って来る樹氷見物者や、安易な登山者が増加します。
現に、小生の立てたルート旗を頼りに、何人も登って来る事があります。
帰りに回収しながら降りると、皆さん泡食って降りて来ます。
山の安全確保は自己責任・他人の褌で相撲は取るな!です。
少し吹雪くと、トレールは掻き消されるし、旗の間隔も5m位でないと意味無し。
NPOが維持管理をするなら別だが・・・・




2月11日(建国記念日)

田代岳3回目の、偵察山行に往って来ました
過去2回の山行記録は、ブログ中に有り。

今回は、山スキーの達人、T氏が同行してくれるとの事です。
現地の橋で、9時に待ち合わせ。
7時45分頃に家を出ましたが、田代に向かう道路には、
大型タンクローリーと、その前にパトライト点灯の先導車が・・・
林道奥に在る、三菱重工ロケットエンジン燃焼実験場に、
液体燃料を納品するローリーです。
近い内に燃焼実験が有るのでしょう・・
ここでは、H2Aロケットの燃焼実験もしています。
この実験場のお陰で、田代岳の登山口までは除雪完備です。
山道に入る手前で、ローリーがチェーンを巻く為に停止。


8時半過ぎに登り口の橋に到着、準備してるとT氏も到着。
T氏の装備は、スカルパF1兼用靴にTLTビン。
小生は、重登山靴にジルブ404ビン。
尾根の先でスキーが使えず、カンジキを履く時に、登山靴が有利ゆえ

9時過ぎに沢を越えて、予定のルートへ・・・
2回目(1月29日)以降の積雪が脛辺りまで積もってます。
2回目に枝付けしたピンクテープが道標。
杉林を抜けると、876mピークへの急登が待ってます・・・



時間切れで戻った、800m地点(図中青ルート×)のピンク・黄テープ確認。
赤ラインは、今日の走破ライン 1030mピークまで。


先行するT氏



876mピークを過ぎ鞍部に降りると、960mピークの雪壁。
右のブナ目指して、切り返し斜登。


右手に、大広手口の左尾根が望めます・・・


960mピークを通過し、一旦鞍部に降り、1000mピークを目指します。
右手には雪庇が・・・尾根の狭い処も有り・・・



尾根左手の景色


上2枚をパノラマに。 尾根の左手(南側)の景色。


1000mピーク手前


1000mピークから、大広手口 左尾根を登る2.3人のパーティが見えた。
大声でコール、相手もコール、聴こえたが果たしてこっちが見えたか?
12日追記 何とコール返したパーティ5人組の中に知人が居ました。彼等の滑り↓
大声だして、恥ずかしい限り・・・・
それにしても、彼等の滑りはいつ見ても上手い~


1000mピークから、左手に見える1006mピークに向かう、
狭く両側が切れてる・・・1030mピークが正面に・・・


1006mピークから、南に伸びる尾根の雪庇。


1006mピーク


1006mピークから、鞍部越しに1030mピーク。


1030mピーク。


尾根が狭く、雪庇も有るので、手前で板を外し空身・壷足で・・・



12時半前に、1030mピークに立つ。約3時間の行程。
過去の作図で、このピークを1020mと表示してましたが、
GPSと1/2.5万地形図で1030mである事を確認。以後訂正します。


この先の鞍部に降り、後は急登のみ、板を背負ってカンジキで登れそう。
この先もザイルは必要が無い事も確認。
万一にと思い、20mと45mザイルを背負って来て大疲れ!!!



右手に見える雪原が、三菱ロケット実験場。
周囲数10キロに民家が無く、噴射音や大爆発をしても影響が少ない、
フナ伐採運搬の林道が利用出来る、等の理由でこの地が選ばれたとか。
旧田代町では、アスファルト廃材を再利用して、実験場まで簡易舗装をしました。


鞍部に降りて、標高差約150m登れば、高層湿原です。
1時間半程度で高層湿原に抜けれるだろうと結論。
しかし今日は時間切れ、装備を軽くして朝7時半頃に登り始めれば、
高層湿原から大広手 左尾根を滑走して、775mピークから左の大広手に降りる尾根ではなく、右の尾根筋に入れば車を置いた橋に降りられる。


高層湿原に繋がる、大広手口 左尾根。


帰路、960mピークまでガタガタの尾根筋・・・
よくスキー板で登って来たものだ・・・


車に戻ったのが2時20分、湿った深雪にスキーが取られ、
操作下手でガタガタ、疲労感マックスでした。



反省
今日は、1000mか1006mピークまで往ければ良しと考えてたのだが・・・
思いの他天気が良く、最終ピークまで登れて、先の見通しが経った。
次回の晴れ間を狙って、完登したいものです・・・・

最初の添付地図に、960mピークから高層湿原まで登山道の表示が有るが、
昭和40年頃以降は大広手からの登山道が新設され、以後廃道となった由。
1030mピークまで、古いテープ跡も無く、冬期登った者無しでは・・・
我々が初トレースなら嬉しい限りだが・・・


山瀬ダム湖からの田代岳(1月29日の画像転用)
図中の赤線が、今回走破したルート 青線が未踏部分。
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今日は、最強の達人 T氏に助けられた一日、ありがとう~

今季2回の偵察山行をしました。

1回目は、大広手口から左尾根を登りながら、2本の支稜の様子と、
960mピークから高層湿原に至る主稜の雪庇の様子。
1回目の様子は→田代岳 偵察山行 1回目 

2回目は、大広手口の手前に架かる橋から沢伝いに入り、
876mピーク手前まで登って見ました。
潅木帯で先の見通しが悪かったものの、アプローチルートとしては使えそうでした。
2回目の様子は→ 田代岳 偵察山行 2回目

3回目の予定としては、支稜を越えて地図上の1000mピークか1006mピーク迄、
ルートを延ばしたいと考えてます。
この支稜の末端には、五色滝が有るので、便宜上〝五色尾根〟と称します。
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五色尾根の876mピークから主稜の960mピーク間に、
鞍部が一箇所・鞍部からは北側に雪庇が発生しています。
その先の、1000mピーク・1006mピーク・1020mピーク間には顕著な鞍部が有り、
全て北側に雪庇が発生してます。

主稜の通過は雪庇を避けて、全て尾根筋より南側を通ることになるが、
①スキーを履いて何処まで往けるのか? 
 往ける処までスキーで登り、デポして帰路回収。
②尾根には潅木が生えてるが、雪に締まりの無いことが予想されるので、
 カンジキの持参。
③南側へ転落の危険性は? 
 6mm・45mのFixザイルと、10mm・20mのサブザイルを携行し、帰路回収。
 
久し振りにザイルを出し、キンク取りをしました・・・・
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こんな感じで晴れ間を見て、3回目の偵察山行を予定してます。




ディナフィットの軽量TLT金具、
〝ラジカル・スピード・ターン〟が欲しいと探してました。
税前価格38000円・349g 、軽さが魅力です。



昨年の夏にディナフィットテストセンターで、
税・取り付け料込みで25000円の話が有ったものの、
この時は資金不足で、PDG軽量板のみ購入。
(山スキー専門店でも、税込み33000円が下限の様ですから、センター価格は魅力的でしたが・・・)
手持ちアトミック山板に付いてた、ディナフィットTLTコンフォートを移設して貰いました。


それがこれです。
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先日、ヤフオクで出品が有り、22000円(送料込み)で運良く落札。
届いたので早速取り付け準備・・・

コンフォートにはブレーキが付いてますが、ラジカル・スピード・ターンは無し。
その分軽量化が計られてます。
カタログでは349gと記載されてますが、ビス込みで量って見ると370gです。
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取り付ける山板は、アトミックTG-10 スーパーライト 167cm 1230gです。
幸い、取り外したコンフォートの穴と、スピード・ターンの穴がピッタリ同位置。
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良く見ると、コンフォートとスピード・ターンのビス頭の形状が違います・・・
コンフォートは、普通のポジ・ドライバーで絞めれますが・・・
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スピード・ターンは、星型? 六角レンチで絞めようとしましたが不安定・・・
ネットで調べると、トルクス・ドライバー T-20 を使うらしい・・・
ディナフィットでは、去年辺りからこのトルクスネジを使ってるらしい・・・
ホームセンターで T-20 が615円で売ってました。
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左が トルクス・ドライバー        右が ポジ・ドライバー  
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絞める前に、知人のスキーメンテのプロに電話しました。
ビス穴に入れる接着剤は何がいいのかと・・・
専用品が有るが、板にビスから水が浸み込まない為の物で、
木工ボンドでもコーキングでも良いとのこと。
絞めた時に、ビスが効いて無い様なら、ビス穴が駄目なので治してくれるとの話。


早速、木工ボンドを垂らし、各ビスを徐々に絞め込み取り付け完了です。
トウを固定し、ヒールの位置を ポジ・ドライバーで4mm空く様にセット。
ヒール縦解放値を マイナスドライバーで4.5にセット。
ヒール横解放値は 平ドライバーを使うらしいが、
無いので10円硬貨をペンチで挟んで4.5にセットして解放値設定完了です。
金具の取り付けに、
トルクス・ポジ・マイナス・平・の4種類のドライバーが必要とは参ります・・・・
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完成です。
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ディナフィット PDG板と、アトミック TG-10板のキャンパーの差。
何故か・・・アトミックが乗り易いのだ・・・
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2月4日 
今季2回目の八甲田スキー登山です。

天気予報(気象庁・気象協会・ウェザー)を見てても、先日まで晴れ・曇り予報が、
当日の朝はコロッと変わる不思議・・・
高額な気象衛星を打ち上げてる割りには、当たりませんね~

今朝の予報では、秋田〔曇り・雪〕、青森〔晴れ・雪〕です。
ならば、久々の八甲田と思い、出発・・・県境の矢立峠を越えると晴れてます。
高速の黒石を降りたら、津軽富士(岩木山)が・・・
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この冬は積雪が少なく、八甲田・酸ヶ湯で2.5m、平年の半分です。
高速も雪無し乾燥でしたが、黒石から酸ヶ湯の山道に入ると圧雪、4駆に切り替え。

酸ヶ湯から八甲田大岳か、赤倉岳から八甲田大岳への縦走か、悩んだが、
西側の岩木山が晴れてるなら、山頂部に雲が掛かってる北八甲田も晴れるだろうと、
予測して縦走コースを選択しましたが・・・

田茂ヤチ岳の湿原はガスが掛かり、視界は200m程で、
八甲田温泉ルートへ滑走のツァー客が歩いてます・・・
平年は積雪量も多く、この湿原の潅木は雪の下ですが、今年はこの有様です。
赤倉岳へは、このルートの右にある尾根を登ります。
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時々ガスが晴れて、青空が・・・千歳便の航跡も・・・
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今日の赤倉岳は無人です~ 
樹氷の間を抜ける風が造った巨大な風紋で直登出来ず、斜登の繰り返し・・・・
吹き溜まりは膝までの新雪と、風の通路はガリガリバーン。
陸奥湾と青森市が見えます、日が当たってるのが前岳。
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今年の樹氷は痩せてるのと、氷化してません・・・
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雲間にボンヤリ太陽が・・・
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登って来た田茂ヤチ湿原が眼下に・・・
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前岳もボンヤリ見えました・・・
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赤倉岳への中間まで登ると、突然晴れました~
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青森市方向のパノラマ
地平線の灰色雲が、流れて来て猛吹雪に為るとは、
この時思ってもいませんでした・・・・
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これから登る赤倉岳方向。
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ここまで休み無しで登って来たし、晴れたので板を外して休憩。
10分もすると小雪がパラつき、風も・・・視界が無くなり、おっとコレはと撤退。
急いで板を履き降りました・・・

正面からの吹雪でフードを被り、登って来たトレイルを辿るが、
風で吹き消された処もあり、立ち止まって確認すること暫し・・・
映画〝八甲田山 死の彷徨〟の二の舞寸前(>_<)

1000m辺りまで降りると、視界が開け下界は晴れてました・・・・


今日の教訓  標識旗を持って往くべきだった。
今日の装備  ディナフィットPDG板+TLT+ポモカ・レース用シール
                    軽量で動き易かった
       

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