①行動開始
クラウドで資金の目途が立った栗城が、
当初予定の8月16日出発を10日延期し、26日朝ネパールへ発ちました。
クラウドでの〝集金〟目標は1800万、集めた金が2021万。
自己資金(スポンサーからの金)を投入して、成立させたとの噂も有るが、
手数料5%を納めても集めた者勝ちですねぇ~ 〝集金〟の経緯は下記lリンクで。
26日の朝、羽田でのFB動画の中で、2ヵ月後に帰国と言ってたので、
以前の様な時間切れ敗退では無く、じっくり山に向かうものと思ってたが・・・
残りの1ヶ月は何処に行くのでしょう・・・
栗城公式HPで、登山計画(日程・登山ルート)が発表に為りました(下記)。
驚きが3点有ります、登山期間と登頂ルートと高度順応です。
①登山期間
栗城公式HPより
【2016年 栗城エベレスト遠征スケジュール(予定)】
8月26日 日本出発
8月27日 ネパール首都カトマンズ入り
8月31日 チベット入り
9月 2日 チベットBC入り(4500m)
9月 4日 エベレストABC入り(6000m)
9月 下旬 エベレスト登頂予定
*天候等の状況により、日程が変更となることがあります。
栗城らしい、実に大雑把な計画です。
出発を10日延期しても、登頂予定の9月下旬は変更無しです。
BCに入ってから、高度順応期間を含み、一ヶ月で登頂出来るのでしょうか???
超人ラインホルト・メスナーでさえ、
7週間の高度順応期間を経て、初ルートから単独・無酸素初登頂です。
その様子は下記リンクで、
②登山ルート
2009年同様に、メスナールートからの第2登を狙うと思ってたが、
29日付け栗城公式HPの動画を見ると、
1984年10月にオーストラリア隊2名が初登頂に成功した、
北壁をダイレクトに登攀する、グレートクーロワール・ルートです。
この春のアンナプルナ南壁でも、7000mラインにも到達出来ない栗城が、
手に負えるルートとは、思えませんが・・・・
この春に〝芸人 なすび〟や、女子大生〝真鈴ちゃん〟が、
ノーマルルートからのエベレスト登頂に成功。ならばとの思いからでしょうか・・
ルートの説明
緑線はラインホルト・メスナーが、1980年8月にノース・コルから、
北稜経由で上部グレートクーロワールを登攀し、登頂に成功したルート。
青線は栗城が2009年メスナールートを目指し、7000mで敗退したルート。
赤線はオーストラリア隊のグレートクーロワール・ダイレクトルート。
栗城は今回このルートを登ろうとしています。

立体図で見ると、北稜経由より急峻に見えますねぇ~

③高度順応
HPの動画を見ると、中央ロンブク氷河のABC(5700m)から西稜に登り、
C1(6700m)・C2(7300m)で高度順応して、ABCに帰ると為ってます。
ABCの標高がスケジュールでは6000m、高度順応では5700mに・・・・
どちらが正しいのでしょうか? ここでも計画の杜撰さが現れてます。
それに、わざわざ西稜を登りキャンプを2ヶ所も設置し、
撤収してABCに戻ると言う意味が判りませんねぇ~
本チャンのグレートクーロワールで、C1・C2を設置して順応すれば、
キャンプを撤収せずにそのまま利用出来ます。
栗城が公式HPで発表した、中国側からの計画の疑問点を羅列しました。
新しい情報が入り次第また・・・
②早くも日程変更
栗城が公式HPで、早くも登山日程の変更を発表しました。
昨日(8月29日付け)の日程が下記です。
常識的には、目標の山を決めてから日程を組むのが普通ですが、
栗城は、ネパールカトマンズに着いてから、発表してます。
ボチボチ社の社長やシェルパ達と相談しないと、決めれないようですね。
栗城公式HPより(黒字)
【2016年 栗城エベレスト遠征スケジュール(予定)】
8月26日 日本出発
8月27日 ネパール首都カトマンズ入り
8月31日 チベット入り
9月 2日 チベットBC入り(4500m)
9月 4日 エベレストABC入り(6000m)
9月 下旬 エベレスト登頂予定
*天候等の状況により、日程が変更となることがあります。
今日(8月30日付け)の日程変更が下記です。
増えた日程を黒字、相違点を赤字で表示しました。
栗城公式HPより
【2016年 栗城エベレスト遠征スケジュール(予定)】
8月26日 日本出発
8月27日 ネパール首都カトマンズ入り
8月31日 チベット入り
9月 2日 チベットBC入り(4500m)
9月 4日 エベレストABC入り(6000m)
9月 7日 プジャ(安全祈願)
9月 8日 高所順応開始
9月20日 登頂
*天候等の状況により、日程が変更となることがあります。
相違点他を見ます。
①9月下旬の登頂予定が、9月20日と為ってます、わずか一日の間に・・・
何故、20日に早まったのでしょうか・・・
登山期間が常識より遙かに少ないのに、更に縮小です・・・
②7日にプジャですが、日程を急ぐなら、BC入りした翌日の3日に出来るはず。
坊主の手配次第ですが・・・
4日にABC(6000m)に上がり、
7日のプジャの為にBC(4500m)へ戻ると言うのも変。
(基本プジャはBCで行なう行事、終えてからが登山開始です)
7日のプジャの為にBC(4500m)へ戻ると言うのも変。
(基本プジャはBCで行なう行事、終えてからが登山開始です)
③8日から高度順応のようですが、
ABC→C1(一日目)、C1→C2(二日目)、C2→ABC(三日目)で、
天候に恵まれても9月11日に為ってしまいます。
まさか、高度順応の間に、シェルパ達に本チャンのルート工作をさせてる?
何て事は無いよね・・・
9月12日から本チャンスタートですから、登頂まで正味9日より有りませんね。
12日にC1、13日にC2、14日にC3、15日登頂としも、予備日が5日間。
8千mに登るのに、予備日が5日では話に為りません・・・
それに栗城が、高所では毎日行動が出来ない事は、過去実証されてます。
毎日好天とは限らないので、20日の登頂は絵空事か・・・
ならば、
BC入りした翌日の3日にプジャをし、4日にABC入りし、
5日から高度順応でC1、6日C2、7日C2からABCへ帰還、
とすれば停滞一日入れても、9日から12日間の本チャンに向かえます。
これとて最速の場合の話で、現実には天候・体調も有り、
予定通りには往かないのが高所登山です。
もっと言うなら、
3日にBCでプジャを済ませ、4日にABC入りし、
5日から本チャンルートで、荷上げ兼高度順応すれば、
16日間の日程が確保出来ます。(高度順応を他でやると言う決まりは無いのです)
最初のスタートから無理・無駄が多い日程です。
栗城はこの日程で本当に登れると思ってるのか? 疑ってしまいますね。
また、HPではチベットのラサには、ネパールから飛行機で入ると言ってます。
ラサからエベレストBCまでは、4駆を走らせて3日掛かります。
ネパールのコダリ村からチベット国境を越えて、
エベレストBCまでは、4駆で2日の行程です。峠が通行止めなのか・・・・
登山計画の全てに、違和感を感じます。
また変化が有れば、記載します・・・
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
9月1日 追記
日本では一流の山岳ガイド、エベレスト登頂6回の近藤謙司(53歳)が、
栗城FBに下記の書き込みをしました。
③またも遅延
栗城が一日遅れで、BCに到着しました。(黒字は栗城公式ブログより引用)
予定では、2日にBC入りでしたが、早くも高度障害でテインリで停滞する羽目に。
8月31日 ラサ(3650m)から、シガチェ(3900m)に移動。(4駆で約7時間)
9月 1日 シガチェから、テインリ(4300m)に移動。(4駆で約10時間)
9月 2日 テインリで停滞。(高度障害の為)
9月 3日 BC到着。(4駆で約5時間)

ラサからネパール国境まで〝中尼道路〟と言う交易道路が有り、
テインリまではこの様な舗装された道です。テインリからBCまでは未舗装。

2016/09/03 18:56
皆さん、無事に標高5000mのチベットベースキャンプに着きました。
現在、深呼吸をしながらチベット・ベースキャンプ設営をしています。
久しぶりに中国側からエベレストを見て、鳥肌が立ちました。
(中略)
ちょっと息苦しいので、明日、また詳しくお伝えします。
やっぱりエベレストは大きいです。。。
明後日から、ABCに向けてキャラバン開始します。
明後日から、ABCに向けてキャラバン開始します。
計画では、BCの標高を4500mと書いてましたが、5000mに為ってます。
BCには、中国が建てた石の標柱が在り、5200mと刻印されてるのだが・・・
目に入らなかったのか・・・・奥の建物は中国人民軍の監視所。

6000~6500mに設定した〝低酸素室〟で何回も身体を慣らしたはずなのに5000mで息苦しいとは・・・
ベースキャンプ(BC)設営? 既にネパールから峠越えして来た、
ボチボチ社のシェルパ達が設置済みでは? メンバー含み、ひた隠しです・・・
また、中国登山協会から連絡員(看視役)1名と通訳が派遣されてる事も隠匿?
明後日(5日)からABCへ荷上げのようですが、当初計画では4日にABC入りでした。
この分では、ABC入りが7日頃に為りそうですね。(計画より3日遅れ)
栗城がブログに載せたエベレスト北面の画像、
モンスーン明けの新雪がベッタリ、果たして赤線ルートを登れるのか・・・・

登攀ルートに選んだのは、エベレスト屈指の難関グレートクーロワール(赤線)。
頂上直下から一直線に出来た巨大岩溝です。
上部で雪崩れれば逃げ場も無く、一発ツモですね。
青線は、1980年5月に日本山岳会隊の、重広恒夫・尾崎隆が初登頂に成功した、
ホーンバイン(又はホルバイン)クーロワールルートです。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
グレートクーロワールについて
以前はノートンクーロワールと呼ばれていた。
1924年にイギリス陸軍将校のエドワード・ノートンが、
無酸素で8572mまで登攀。
以来、54年間に亘りエベレスト無酸素での最高到達点であった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
中国側ルートの紹介

茶色 北稜ルート 1960年に中国隊が初トレースに成功。(証拠なし)
現在商業登山で主に使われる、中国側のノーマルルート。
黄色 北東稜ルート 1955年に日本大学隊が、初トレースに成功。
緑色 メスナールート 1980年にラインホルト・メスナーが、初トレースに成功
単独・無酸素登頂。
紫色 ホルバインルート 1980年に日本山岳会隊が、初トレースに成功。
赤色 グレートルート 1984年にオーストラリア隊が、初トレースに成功。
北稜ルート以外のルートは、超一級のルートです。
④ABC到着
栗城がABCに到着。(黒字は栗城公式ブログより抜粋、青字は私見)
2016/09/05 20:12
皆さん、こんばんは。
今日、アドバンス・ベースキャンプ(ABC)に到着しました。
今日、アドバンス・ベースキャンプ(ABC)に到着しました。
私的には、遅れて7日頃になると予測してたので、上出来かと・・・
しかし到着したと言ってるが、本来はABCを設置したと書くべきです。
しかし到着したと言ってるが、本来はABCを設置したと書くべきです。
多分ボチボチ社のシェルパ達が、先行してABCを設置してたと勘繰りたく為ります。
これ以上は荷物を運んでくれるヤクが進めず、計画していたよりも手前の標高5600m地点をABCとして、中継拠点にすることにしました。
当初計画では、ABCの位置を6000mと言ってたが、
登頂ルート動画では5700mとなり、今回5600mに設置と言ってます。
C(キャンプ)設定標高が、ドンドン下がってます・・・
ヤクが進めないとは・・・理由が書かれてませんね・・・
ヤクは膝深程度の雪なら歩けるし、段差の有る凸凹地面も歩けるのだが・・・
余程雪が深いのか・・・
ヤクとは、こんな動物です。

牛より一回り大きく、ヒマラヤ山脈の4000~6000mに生息してたのを、
家畜化したもので100キロ程度の荷は楽に運びます。毛が長く暑さに弱い。
牡は荷役用に使用し、牝はチーズ・バター用、毛は毛糸にし帽子・セーター用に。
ピリ辛に味付けされたヤク・ジャーキーは美味。ステーキは硬くて不味い。

(2006年小生ヒマラヤ遠征時の画像)
ちなみに中継スタッフは、昨日から一旦ティンリまで下がり、高所順応をしています。
栗城隊の日本人スタッフは、3名とファンクラブメールで伝えられてる様ですが、
1名の姓名以外は不詳です。内訳はカメラ・動画1名、ネット中継2名とか・・・
3名は、高所の経験が無く、標高3600mのラサから5200mのBCに車で来た為に、
高山病に罹ったと思われます。
普通の人(強靭な登山家以外)は、一日の獲得標高を500m程度に設定し、
標高差500mを朝から3時頃まで掛けて、休息時間をたっぷり取りながら、
ユックリ登ります。身体を低酸素に慣れさせる為です。
二日歩いて獲得標高1000mを目安に、一日休養して高度に慣らします。
日本で、標高差500mを一日掛けて歩くなど考えられませんが、
4000mラインから上ではこの方式でも高山病に罹る人が多いです。
外国人は、肺活量が有るのか?以外にケロっとしてますが・・・
彼等は身体を動かさずに、車で1600mも標高を稼いだ事が原因です。
5200mのBCから、4300mのティンリに降りて順応中の様ですが、
BCに復帰しても、すぐにABCに上がれば再発するかも・・・
今日のABCは、日本人は僕一人だけです。
濃いガスがかかってエベレストは今見えませんが、これから高所順応していきたいと思います。
(9月6日加筆) スタッフ サトウ ケイ 写真家(カメラ担当)
松田光正 フリーター、自称ライター(中継アシスト)
あと1名は不詳(中継担当)


⑤更新なし
9月5日に、予定より手前にABCを設置しましたが、
〝冒険の共有〟と言い、日々状況を更新すると多額の金を集めたのに、
2日間更新無しです。
多分、中継担当が高山病(高度障害)で、ティンリまで下山した為、
機器の扱いが出来ずに居るものと思われます。
さて栗城公式ブログのコメント欄に、こんな質問が書き込まれました。
10. ABC 2016/09/06 19:30
ABCはどの辺りに設置されたのでしょうか?
BCや元々のABC予定地、これからの予定ルートを教えてください
ノーマルルートや北壁ルートの入った図があれば分かりやすいのですが
今回の遠征は、前よりもさらに遠征内容が分かりにくくなっています
小細工はいらないので、今どこにいて、これからどこに行こうとしているのか
最低限それだけの情報は出してください
BCや元々のABC予定地、これからの予定ルートを教えてください
ノーマルルートや北壁ルートの入った図があれば分かりやすいのですが
今回の遠征は、前よりもさらに遠征内容が分かりにくくなっています
小細工はいらないので、今どこにいて、これからどこに行こうとしているのか
最低限それだけの情報は出してください
11. 事務局より 2016/09/06 19:31
詳細なルートなど、細かいことにこだわらないのが栗城流です。
細かいことに確執していたら、あなた自身否定の壁を越えられませんよ。
詳細なルートなど、細かいことにこだわらないのが栗城流です。
細かいことに確執していたら、あなた自身否定の壁を越えられませんよ。
如何でしょうか・・・事務局の返答に驚いてます・・・
コメントは承認制を取っており、不適切なものは削除する方式なので、
事務局のコメントの真贋は〝真〟と判断します。
出国日の土壇場になりスタッフ都合で10日延期し、
登るルート・日程もカトマンズで発表。更に登頂予定日を9月末から20日に変更。
〝栗城流〟だそうですが、呆れるばかりです・・・
スポットに、栗城のものと思われる、軌跡が表示されてます。
昨年秋のエベレスト・今年春のアンナブルナでも、このシステムを使ってましたが、
軌跡が飛んだりして上手く現在地が把握出来ませんでした。
人工衛星の位置の為と言ってたが、今回もスポットを使っている様です。(発表なし)
9月5日の軌跡です、画像の上が北を指します。
ロンブク谷を遡り、中央ロンブク氷河沿いに南進してます。
エベレストとの位置関係も確認出来ます。

拡大図
ポイント1が、BCの位置と思われます。
ポイント1の時間は13時11分で、ABC?ポイント24は19時07分と表示されてます。
日本時間か現地時間かは、判りませんが昼に出発して6時間掛かってます。
途中、間違えて東ロンブク氷河に立ち入ってるのは、愛嬌でしょうか・・・

登頂の可能性
直近の栗城のエベレストでのキャンプ位置(標高)の比較をして、
今回グレートクーロワールからの登頂の可能性を見てみます。
昨年秋のネパール側ルート(実績) グレートクーロワール(予定)
BC 5300m ABC 5600m
獲得高度650m
C1 5950m 標高差800m
獲得高度450m
C2 6400m C1 6400m
獲得高度600m
C3 7000m 標高差1100m
獲得高度700m
C4 7700m C2 7500m
7900m付近で敗退
標高差700m
C3 8200m
標高差648m
山頂 8848m 8848m
見にくいでしょうが、昨年エベレストでの一日の獲得高度の最大が700mです。
今回予定のC1・C2間の標高差が、1100mも有ります。
勾配(傾斜)が同等としも(グレートが急)、栗城が1100mを登りきれるのか?
8200mのC3から、648mを登りれるのか?
メスナーが無酸素・単独で、8220mのC2から朝出発して、山頂到着が午後3時。
メスナーに比べ、基礎体力も技術も劣る栗城が、日の有る内に山頂に着けるのか?
平地の1/3の酸素濃度の空気を吸いながら、行動出来るかが鍵です。
メスナーは、常に〝幻聴・幻覚・幻視・幻影〟に悩まされたと言ってます。


いよいよ明日からエベレストに向けて、高所順応が始まります。

⑥生中継テスト・プジャ
9月8日
栗城がABCから、生中継のテストをし、動画をFBで配信。
音声が混信し聴き辛い内容ですが、聴こえた内容をの核心部分を、抜粋します。
下記でFBの画像が見れますが、見る価値無いので抜粋部分を読んで下さい。
さんがライブ動画を作成しました。
テストの開始は、今日の12時32分から。
今後の予定について
①9日 プジャ
シェルパ達が山に登る前に行なう儀式、経を読みトウモロコシか小麦の粉を撒く。
②10日からロー・ラ フェイスの、C1(6400m)・C2(7000m)で高度順応をし、
13日にはABCに戻る。
音声が聴き辛く、C2は7千・・・とのこと。
ロー・ラ フェイスとは初めて聴く名前です。
ロー・ラとは、ネパールと中国国境の鞍部です。
多分、その鞍部の中国側の〝斜面〟を指してるのか・・・図中で説明します。
③本チャンは、ロー・ラ フェイスからエベレストに向かう?
これが、聴き違いでなければ良いのですが、大変な話です。
発表は、グレートクーロワールのはず・・・・
怖気づいたのか????
④ABCの7キロ先に、中継キャンプを張る。配信用のキャンプと思われる。
⑤今後、何回かの中継をし、最後は普段お世話に為ってる山の大先輩から、解説をして貰う。
スタッフの様子
栗城の血中酸素濃度は、80%前半
平地での健康体の人は、100%~98%の数値。5600mのABCでは90%は欲しい処。
他3名はグロッキー
高度障害で、BCに上がった3日に5200mのBCから、4300mのテインリまで降りたが、
昨日ABCに入った様子です。
4300mに3日夜から居て治ったとしても、1日で1300mも高い5600mのABCに戻れば、
再発するのは当然です。3日掛けて戻るべき。
。。。。。。。。。。。。。
説明と疑問
①ロー・ラ(6026m)の位置はネパール側クンブー氷河から、
中国側の中央ロンブク氷河に越えれる位置に在ります。
ネパール側からの、エベレスト西稜への取り付きに為ります。
②中央ロンブク氷河下流の今回のABCの位置(5600m)と、
2009年にメスナールートを目指し、敗退した東ロンブク氷河の、
ABC(6500m)の位置と山頂を見て下さい、山頂にはほど遠い距離。
2009年には、ABCからノースコルにC1を設置してます。
今年は、クーロワールの基部がC1の予定地ですが、距離が離れ過ぎます。
栗城の脚では一日で歩けるとは思えません。
ABCを予定の6000mに置かず、5600mにした弊害です。
栗城は、8月29日のルート発表で、こう言ってます。
ネパール側はベースキャンプが5300m、中国側の今回のABCは6000m近くで700mの標高差があり、ネパール側特有のセラ ック地帯(巨大な氷河の塊や、クレバス)が無いからです。700mあると、それだけの距離をラッセル(深い雪を踏み固め て 進む)が必要になり、1日分登山日数が多くなります。
矛盾しませんか? 予定のABC(6000m)にヤクが進めず、5600mに設置。
③本チャンは、ロー・ラ フェイスからエベレストに向かう?
8月29日のルート発表で、こう言ってます。
登るルートは北側(中国)のグレート・クーロワールをアドバンス・ベースキャンプ(通称ABC)から氷河を登りつめ、傾 斜の緩い壁に入り、そこにからダイレクトに山頂を目指します。
グレートクーロワールを止めて、ロー・ラから西稜を登るのか・・・
西稜から登るのなら、わざわざ中国側からで無く、ネパール側の方が楽。
穿った見方をすれば、ネパールから西稜経由のルートは登られてるが、
中央ロンブク氷河→ローラ→西稜→山頂は初です。

拡大図
怖気づいたか?
拡大図を見れば、ABCからグレートクーロワール取り付きに至る、
中央ロンブク氷河の上部には、広大なクレバス帯が在ります。
単独でこれの通過に怖気づいたか?
グレートクーロワールの傾斜に怖気づいたか?
しかし、どちらも織り込み済みなはず・・・・

中継画像を見て、何とも・・・・ な感じですが・・・
栗城公式ブログでの発表を待ちたいと思います、聴き違いで有れば・・と。
9月9日 栗城公式ブログ更新(黒字は栗城ブログより)
いよいよ明日からエベレストに向けて、高所順応が始まります。
今日はプジャという登山の安全祈願をしました。

公開したプジャの画像です、首に黄色のカタを巻いたのが栗城。
この画像から、栗城隊のシェルパは4人の様です。
1人はキッチンシェルパですから、クライミングシェルパは3人だと・・・
キッチンシェルパも登山は出来るが、ネパールはインドほどでは無いが、
カースト制が有り仕事・立場の分業化がされてます。
不思議なのは、同行スタッフ3名がプジャに参加してません、普通は参加しますが~
黄色の大型テントは、キッチンテントと思われます。
他にはキッチンボーイ(ポーター兼)が、数名居るはず。
青の縦長テントはトイレ、中央に楕円の穴を掘り和式で使用、帰りは埋め戻します。
今まで美しかったエベレストが、徐々に僕の心の中で変化しつつあります。
でも、呼吸を整え、慎重に山と自分に耳を傾けられれば、きちんと戻ってくることができるはずです。
ベッタリとモンスーン明け(モンスーンは雨期で下界は雨・高所は雪)の雪が付いた北壁を見て、実際に登れるのか・・・疑心暗鬼なのかも・・・
今、アドバンス・ベースキャンプは天候の急変がありタイミングを見定めています。
明日の朝、安定している様子であれば、向かって行きます。
ここから先、誰もいない氷河の中を一人で進んでいきます。
当然ABCから上は、自力で全て完結しないと、〝単独〟は成立しません。
正直、目の前には不安という壁がありますが、その不安という壁がまた生きる力となります。
登れるか? 雪崩れないのか? 死なないのか?・・・そんな不安だと思うが、
8千mのバリェーションルートを目指す位のクライマーには無い感覚です。
7000mを超えて低酸素に慣れていきます。
前日の生中継の不具合に付いては、触れられてませんね・・・・
⑦得意の停滞
9月10日 栗城公式ブログ更新(黒字は栗城ブログより)
今朝のアドバンス・ベースキャンプは濃いガスに包まれてしまって視界不良のため、残念ですが高所順応に出発するのは明日以降に変更しました。。まだモンスーンが明けてないようです


5600mのABCに居る栗城が、今日から予定の順応を延期しました。
濃いガス(画像)が理由ですが、この程度のガスで行動が出来ないとは、
登る気無しの現われでしょうねぇ・・・それで無くても日程が遅れてるのですから。
今回の日程に付いて(8月30日に変更発表した日程)
【2016年 栗城エベレスト遠征スケジュール(予定)】
8月26日 日本出発
8月27日 ネパール首都カトマンズ入り
8月31日 チベット入り
9月 2日 チベットBC入り(4500m)
9月 4日 エベレストABC入り(6000m)
9月 7日 プジャ(安全祈願)
9月 8日 高所順応開始
9月20日 登頂
*天候等の状況により、日程が変更となることがあります。
予定では、高度順応開始が9月8日、2日は楽に遅れる事に為ります。
何故、登る気無しの現われかと言うと・・・
9月2日がBC入りでしたが、現実は一日遅れの3日。
当然ABC入りも4日から、一日遅れの5日です。
6日からABCで、10日の今日まで、何をしてたのでしょうか????
9日のプジャを除いた、7日・8日の過ごし方が問題です。
5600mの高度に身体を慣らしてたのでしょうか・・・
だとすれば、高額な〝低圧酸素室〟に入り、6000mに身体を慣らした意味無し。
中継の準備? なら、順番が逆ですねぇー 登山家を名乗るなら登山優先です。
20日が登頂予定日として、後10日より日にちが残ってませんね・・・
高度順応に往復最速で3日、グレートクーロワールルートに6日、
全て、毎日晴れで・栗城の体調が万全での、ギリギリ可能な日程です。
日程が8千mを登るにしては、少な過ぎる事は前にも述べてますが、
常識的にはBC入りしてから、2ヵ月の登山期間は必要。
7日・8日の使い方は、高度順応の為に往くロー・ラ フェイスへの、
ルート確保と・荷上げの為に使うべきでした・・・
ロー・ラへの中央ロンブク氷河を歩くことは、栗城・シェルパも初体験なはず。
広大な中央ロンブク氷河にトレースを刻み、ガスでもルートロスの無い様に、
ルート旗を立てるのが遠征登山の常識です。国内の冬山でもルート標識は常識。
栗城は、そんな物が有る事も知らないし、造った事も無し、使う術も知らず・・・
今日程度のガスなら、それを頼りに行動出来るはず・・・
ロー・ラが目視出来る天気まで、待つ積もりらしいが・・・
更に日程が遅れるのは、間違い無しですね。
出国から約1ヶ月の〝栗城劇場〟に5200万もの金を集金するとは・・・
スポンサーも・募金した者も、随分ノー天気なものだと・・・
⑧天気予報
アルバイトが終わって暇に為ったので、
ゆっくり〝栗城劇場〟を観覧しましょう。
ガスが理由で、高度順応を止めABCで停滞中(沈殿・スティとも云う)ですが、
エベレストの天気はどうなのでしょうか?
ネット社会では、世界の情報が得られます。凄い世の中に為ったものだと・・・
では、今日(10日)から15日までの、エベレスト天気予報を見てみます。
左側に上から順番に、晴・曇り・雨・雪マーク、風速と風向 、何シャワーか、積雪量、雨量、最高・最低気温、氷結標高、標高別温度。
曜日別(朝・昼・晩)と、実に詳しく表示されてます。

栗城が居るABC(5600m)に近い、6000mの予報です。

高度順応しようとしてる7000mの予報です。

今日から15日の間、晴れ後曇り雪が毎日です。
風速は、h/5Km~10Km、早歩きかジョギングで受ける風程度。
降雪は、7千mラインで最大30cm程度、気温は体感でも-14℃程度です。
日本の冬山3000m程度の状況です・・が、栗城は北アの経験が有りません・・・
この予報を見て、毎日天気が悪いと判断しますか?
栗城はガスで様子見をしてますが、予報では6日間同じ様なものです。
この先6日間停滞でしょうか・・・これで7000mへの順応に往けないとは・・・
これでは、本チャンでクーロワール取り付きで、時間切れゴングが鳴りますね。
微風・晴れ後曇り雪・降雪30cm・気温-15℃では、行動するのが普通です。
この後、風が強まれば、体感温度が下がり・降雪が吹雪きとなり、
行動出来ません・・・
残された10日間が、これより良い天気条件が続くとは思えません。
広島カープがマジックⅠ、野球は普段見ないが、
テレビを観ながらの時々の書き込み。
今、広島カープが巨人の本拠地で、25年振りのリーグ優勝を決めました。
爽快な気分です~