海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

2016年11月

11月30日
秋田・八幡平〝秋八スキー場〟へ、初 山スキーに往って来ました~
今季は降雪日が少なく、18日にスキー場開きをしたものの雪無し・・・
例年だとスキー場開きの〝御祓い〟前でも、
積雪が多ければ事前にリフトを廻すのですが・・・・今年はまだ。

毎日、スキー場のカメラ画像を見てましたが、予報は穏やかな一日とのこと、
そろそろ出番と思い・・・今朝70キロ先の八幡平へ・・・

一応、八甲田も考えましたが、酸ヶ湯で50cm程度の積雪より有りません・・・
藪が隠れてなく無理なので、下刈りがされてる八幡平を選択。


最後の集落を過ぎると、路面が凍結してます・・・
4駆に切り替えて、初雪道を慎重に登り無事到着です。
駐車場から見る限り、雪の着きは良さそうです~
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オープンはしたものの雪が少なく、リフトは廻ってませんが、
岩手ナンバーの2人のボーダーが準備中でした。

熊が、ゲレンデを横断した、との話・・・(ここでは、良く有ることですが・・・)
まだ、この時季 熊は 冬眠してないのです・・・
この秋 ブナの実 が不作とかで、腹を空かせてウロウロしてるのかも・・・
八幡平山頂へのツァールート中間点(標識150番周辺)で、
12月の中旬に熊跡に遭遇した事が有ります・・・
この時の跡は、腹を引き摺った巨大な溝状でした・・・



今日の装備は、
石を踏んでも勿体無くない、アトミックTG-10 スーパーライト167cm 1230gに、
ディナフィットTLTスピードターン+貼り流しシールの軽量仕立て。
兼用靴は、ガルモント1120g。
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雪は粉雪で、20cm位下が雨の影響のシモざらめ雪。
スキー場の中間まで登って往くと、熊の足跡が・・・・久々に見る大型。
コース幅100m位を右から左に横断してます、足跡は手の平程のサイズ\(◎o◎)/!
足跡は走った感じで、爪跡に雪が被さってます。結構な大熊でしょう・・・
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熊跡に気を取られ、いつも計ってる登坂時間目標の青森トド松に着いたのが、
30分後・・・・24~5分がここ数年のタイムなので良しとしましょう・・・

兎の足跡も・・上に登るほど、あちこちに・・・この兎は上に向かって跳ねてます。
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隣りの27°の斜面です、クライムサポートを最大にして直登・・・
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ここにも横断した熊跡が・・・
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27°の斜面を登ると、上の緩斜面はこんな景色です~
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雲が流れると青空!!!! ぶな林の霧氷が綺麗です~
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スキーハウスが営業してないので、車に戻り昼飯。
暖房を入れようと、エンジン廻したが×××・・・(>_<)
バッテリー上がりかと、一瞬ヒヤッとしたが、
兼用靴ではクラッチの踏み込みが、上手く往かないのでした・・・・(^^ゞ

昼飯後に再び登下降、昼から圧雪車が2台動き始めましたが・・・
24°の斜面の半分だけで終わった様子です。
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一部ブッシュが出ている処が有り、中止とか・・・もう一降りしないと・・・
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スキー場向かいに在る、地熱発電所の蒸気。
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風が当たる場所なので、雪か付けない・・・一部地肌が・・・
立ち上がる湯気は、三菱地熱発電所の蒸気。圧雪車が下って往く・・・
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何とも言えない気分~
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ヒタスラ上へ・上へ・・・・振り向いて一枚。
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スキー場TOPまで・・・八幡平山頂は、ここから早くても3時間先・・・
このブッシュを降りれば、蒸の湯温泉(冬季休館中)。
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遊んでるうちに3時になり、雪面もシャリ・シャリに・・・
圧雪しだての斜面を一人占めです~
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寒くなって来たので、終了。
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スキー場隣の、〝後生掛温泉〟です。   温泉溜まりの湯気がモウモウと・・・
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ここの湯が、お気に入りなのです~

ゆっくり浸かって、凍結した長い~降りを慎重に運転。
途中、カーブを曲がりきれず自爆車2台、運転手は居なかった・・・


今日は、5月末に〝鳥海山〟で滑って以来の山スキー。
刺さる様な風も吹かず、初冬の八幡平では珍しい穏やかな日、
楽しい一日でした~\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!。




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追加画像  11月30日 12時33分発信のスキー場FBより拝借。
2回目に登った跡を、圧雪車が・・・・
3回目以降は圧雪の邪魔に為らない様に、更にリフト側を登りました・・・
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追記 12月3日よりリフト運転開始。
   1月16日~3月17日の間は、土日祭のみ営業。(下界のスキー場が集客の為)
   以後GWまでは毎日営業。

山の知人のFBに、以下の案内が載った。

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秋田県内でも精鋭が集う、矢留山岳会が主催する、雪崩れ講習会だ。
申し込み用紙を見ると、所属クラブ名と山暦を記入する欄が・・・
何処の会にも属してないので、彼に問い合わせるとOKの返事。
募集が30人なので、早速申し込む積もりで居る。

矢留山岳会の〝平成28年度 登山技術普及啓発事業〟の一環らしい・・・
社会人山岳会が、講師を招いて啓蒙を図るとは、なかなかと思った次第。
本来、このような企画は、秋田県山岳連盟が主催して行なう事業と思うのだが・・・
県岳連のHPを見ると、ニュース・お知らせ欄に載ってるだけ。
ま~ 県岳連と言っても、日山協の御用聞きの様な組織だから仕方無いのだが・・・

昨年の初冬に、隣県の盛岡でも山岳ガイドが主催し、似た様な机上講習が有り、
往復4時間掛けて凍て付く峠越えして聴きに行ったが、初耳の話も無く
お粗末な講義で金返せの内容・・・・

今回は、低体温症にも触れるらしいし、
冬山で死なない為の策も盛り込まれているし、4時間半のコマでもある。
この日は、釣り仲間で鰤釣りを予定してるのだが、釣りを諦めても聴くべきと。


この冬の積雪量はどーなのか? 毎日気になる処・・・
八甲田・酸ヶ湯は先日一日で60cmも積もったが、その後の暖気で0cm・・・
八幡平も同日に45cm降ったが、今は0cm・・・
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11月14日の鳥海山・東斜面の積雪状況。


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11月16日 追記
昨夜 矢留山岳会事務局に、講習会参加申し込みをメールを送ると、
早速参加OKの返信メールを戴きました。
昨年2月に秋田駒ヶ岳山頂でお逢いした、バリバリのクライマーの方で、
講習会での再会が楽しみです~

ヒマラヤ Abi北壁の新ルートに挑んでいた、
日本登攀クラブ隊が、登頂を断念しました。

Abi北壁登攀までの経緯は下記で・・・



(黒字画像は、10月29日付けの古畑隆明氏のFBより)
予定通りゴーキョに入り、ゴーキョピークで順応、レスト、偵察、レスト、レストで明日いよいよアタックの為のベース入りし、明後日朝より登攀開始します。
偵察では往復12時間のアップダウン激しい道でかなり疲労しました。壁の状態は日本で調べていたより雪がかなり少なく、相当難しいことが予想されます。最大で登りに2ビパーク、下山1ビパークかと思われます。
僕達パーティが向かう山はゴーキョ北側にある
Abi6089m北面の初登攀を目指します。
では行ってきます!
古畑隆明 遠山学

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(黒字画像は、11月5日付けの古畑隆明氏のFBより)
10/30にゴーキョより出発しキャンプ地入りし10/31 3:00起床5:00出発アタックしました。
計画では5800m付近まで古畑、遠山でリードし残り300mを山野井さんに引き継ぎ完登を目指す予定でしたが想定外のコンディションもあり、完全に力不足で5650m付近まで行ったものの断念、5500付近でビパークの後、下山しました。
現在はパグディンまで下山しており、明日ルクラ、明後日にカトマンズへ戻る予定です。
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今は力を出し切ったのかなぁ〜と自問自答しながらも登攀を振り返ると登頂した後の下山を考えると正しい判断だったのだろう。自分に言い聞かせています。
薄い酸素の中、自分と世界が一緒になっているような感覚・・・。
今まで感じた事のない世界でした。
今は咳が止まりませんが、また来たいと思います。心配や応援して下さった方々。
ありがとうございます。 遠山。
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3月にヒマラヤ行きを決めてネパール入りするまでの期間、精一杯のトレーニングを行ってきましたが、体力的に厳しかったと思います。どうしても登頂したい気持ちもありながらも敗退は止む得なかったかなと思っています。
敗退を決めた瞬間は悔しくて悔しくてたまりませんでした。
今は登攀の疲労から僕も山野井さんも遠山さんも体がボロボロになっていますが、最高の舞台でクライミングが出来たことは僕の中では最高の思い出となると思います。
またいつの日かヒマラヤでのクライミングに来たいものです!
応援、ご心配頂いた皆様ありがとうございました。 古畑。
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今回、Abi北壁登攀へのご支援を頂きました
株式会社モンベル様 ありがとうございました。



Abi北壁登攀の詳細は、【日本登攀クラブ】の下記HPに記載されてます。



後、約450mの垂壁を残しての撤退です。
一度のアタックで撤退とは・・・体力的に厳しかったと言ってますが、
添付された画像を見た限りでは・・・
フロントポイントでの長時間登攀は、大変だったと思っています。


先日の竹内洋岳氏の マランフラン 敗退もそうですが、
山の高低に限らず、記録の無い未踏ルートの登攀が、
如何に大変なのかを改めて知った次第です。


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勝手に登攀ルート予想して見ました。
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赤線 当初予定ルート
黄線 登攀ルート
   大雪壁直下で撤退し
        たと思われます。








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≪訂正とお詫び≫ 11月22日

モンベル社が、12月開講する〝冒険塾〟の案内を見てましたら、
下記の記事が載ってました。(棒線は小生が記入)

「初めての海外 ~アルパインスタイルで挑むヒマラヤ~」
古畑隆明氏、遠山学氏の両氏と世界屈指のクライマー・山野井泰史氏の3名が、
ネパール・ゴーキョの北側に位置するMt.Abi(6,103m、別名:Kangchung cholo)北壁の未踏ルートに挑戦。今回、ネパールから帰国直後のお二人にご登壇いただき、ヒマラヤでのアルパインクライミングの話をしていただきます。

山野井氏他2名がAbi峰に挑むと知った時に、Abi峰が何処に有るのかを探しました。
その経緯は下記に記してます。
ゴーキョの北側を探しても、Abiなる山名は無く、
ゴーキョの東にAbiなる山名を見つけました・・北側が切れていて標高もほぼ同じ。
これがその山と鵜呑みにしてました。

今回、冒険塾の案内で AbiにKangchung choloなる別名が有る事を知り、
再度 1/12.5万と1/5万地形図で確認しました。

何と、ゴーキョの北東4キロの処に、Kangchung cholo が有りました。
この地図は、1/12.5万地図です。コルを挟んだ双耳峰の様です。
西側はcholo  6089m 東側はKangchung Peaks  6063m と記されてます。
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1/5万地形図には、西側はcholo  6043m 、東側は無名で 6063m と記載。
山名が無かったり・標高が違う事は、ネパールの地図にはよく有る事です。
(マス目は1Kmメッシュ)
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この写真は、ネパール山岳協会がトレッキングピーク(当時36座)で紹介された、
Abiの双耳峰です。日差し具合からして、北側から撮ったものと思われます。
右側の山容が、古畑氏がFBで公開したAbiの画像と一致します。
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このAbi峰に関する記載に当たり、地図上の山の位置の下調べが杜撰で、
誤った情報をお知らせした事に、お詫び致します。
全てを書き換えようとも思いましたが、自戒を込めて≪訂正とお詫び≫としました。


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追記

Abiに関して、山野井氏が下山後に下記で述べてます。一読下さい・・・

11月2日
残暑が続き、紅葉も遅れ気味でしたが、ここ2週間で一気に初冬の気配・・・
既に〝白鳥飛来〟田圃で落穂を食してます。

平地でも初霜が降り、朝は屋根が白く為ってます。
先日、タイヤも冬用に交換済み・・・いつでも山に往ける体制が整ってます。

今朝、秋田八幡平スキー場のカメラを見ると・・・
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いい具合に積もってます~
このスキー場は標高1000mに在り、滑走距離は短いものの、
下草刈りが確りされてるので、40cmも積もればスキー滑走が出来ます。
最初に雪の感触を味わうには最適な場所、隣りに後生掛温泉も有りますから・・・
滑った後に、温泉割引き券を貰えば、
周辺の5個所に有る風呂に100円引きで入れます。

今年は、18日が安全祈願祭・オープン日ですが、積もって滑走可と為れば、
その時点でリフトを廻し営業開始します。

これからは、毎朝 スキー場カメラのチェック、ワクワクです。(^^ゞ

昨年は暖冬で、オープンしたものの雪が少なく、12月5日から滑走可でした。
今年は、週間予報を見ても、この先気温も低く雨マークが続くので、
上手く往けば土日頃には滑走可と思います。


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