海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

2019年02月



八甲田大岳避難小屋の南面。
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東面 雪風が当たらないので凍ってません・・・ツァーをここで追い越す。
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小屋を過ぎて東に進み、急斜面を10mほど降りると、
八甲田大岳環状ルートの標識と、高田大岳の雄姿が・・・
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                     雛岳↓   高田大岳↓              小岳↓
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八甲田大岳の大斜面を、仙人岱避難小屋に滑ると・・・大亀裂が・・・
地吹雪で良く見えないが、相当な亀裂・・・クワバラである・・・
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兎の小便跡
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地吹雪越しに、仙人岱の避難小屋が見える・・・
                                 小屋↓ 背後は硫黄岳
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小屋前からの八甲田大岳
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                            小岳↓    高田大岳↓
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小屋裏でテルモス珈琲と、レーズンバターパンを2/3を喰う。
硫黄の鞍部に滑り込み・・・硫黄ルートを降るのみ・・・
                           硫黄岳↓      鞍部↓
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硫黄ルートを滑る 時々振り返って標識確認、
後は斜め右へ良さそうな斜面を探しながら・・・この辺に来ると樹氷は終わり。
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地獄湯ノ沢を横断して、酸ヶ湯温泉にひと滑り・・・
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酸ヶ湯から30分後の定期バス390円で、ロープ駅へ・・・

今回も晴れたものの、強風で稜線縦走は出来ず。
南北の稜線を挟んで、西を巻き→東を巻き→西に戻ると言うジグザグ山行。
疲れたが・・・春らしい山を満喫・・・次回はマトモな稜線縦走をしよう~~


稜線の縦走を諦めて、宮様ルートを滑る事に・・・
  
        井戸岳↓     八甲田大岳↓    南八甲田連峰↓
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滑り降りると・・・風がそれ程気に為らず・・・
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樹氷の陰で、シールを外します・・・
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宮様ルートで、上毛無岱の台地に滑る・・・ ↓上毛無岱 遠影は南八甲田連峰
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赤倉岳の裾を滑り、井戸岳手前の寒水沢源頭部でシール装着。
                  井戸岳北峰↓  南峰↓
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上毛無岱に上がると・・・
井戸岳・八甲田大岳のコルに向かうツァーが遠くに見えた、
朝に先行してたのに、まだここに居たのか?
あの先には、八甲田大岳避難小屋がある・・・時間も有るし、帰る予定を変更、
避難小屋→大岳・小岳鞍部→仙人岱避難小屋→硫黄岳ルートに・・・

        赤倉岳↓ ツァー客↓ 井戸岳↓避難小屋↓八甲田大岳↓
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トレールは前日に、避難小屋⇔カモシカルートを通った跡でしょう・・・


追い着いた・・・30人位 避難小屋へ夏道伝いに登ってる。
ダラダラ登りで付いていて歩くと楽・・・皆さん金掛けた装備でした~
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樹氷の中に・・・八甲田大岳避難小屋が・・・西面はバリバリに凍ってる。
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八甲田をスキーで縦走の予定が・・・

22日に八甲田へ往ったが、予想外の悪天で・・・再度 八甲田で山スキー
今日(24日)の予報が〝一日晴れ〟だったので、またまた出掛けました。

起床直後にライブカメラで、弘前市の岩木山・青森市からの八甲田を見ると、
予報通りに雲無しです。
6時半に家を出て・・国道・高速共に路面に雪無しです。

黒石で高速を下りると、岩木山(津軽富士)が、ご覧の通り~
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今回の八甲田山行の画像は、久々の晴れなので、サイズ縮小をしてません。
其の為ヤフーブログの容量オーバーで、①②③と為りましたが、
拡大して樹氷をご覧下さい。


八甲田へ上がる山道に入ると、路面には新雪が・・・4駆に切替えて登る。
沖揚平の開拓集落からの北八甲田の山々、路駐の車と歩いてる団体は、
ここから南八甲田の櫛ヶ峯に向かうのでしょう・・・
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八甲田ロープ駅着が8時15分、第一駐車場は満車で路駐車も・・・
ロープ待ちが駐車場まで溢れてます。隣の第二Pに車を止めて・・・
急いで準備して列に並ぶが・・・臨時便を8時半から運行のアナウンス有り。
通常は9時からですが、混む日は早く動かします。
15分間隔での運行ですが、一回に100人乗車でも4便目の9時15分に乗れました。
駐車場には更に長蛇の列・・・この時のアナウンスで「二時間待ち」の放送が・・・

山頂駅周辺は、強風らしく時々減速運転・・・風速25mで運休です。

9時30分に山頂駅に着くと、この景色です~ 南八甲田まで丸見えです。
          赤倉岳↓井戸岳↓    ↓八甲田大岳   櫛ヶ峯↓
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今日は縦走予定、雪も絞まってるので、動き易い片足800gの軽量板を選択。

赤倉の基部を目指して滑り込むと・・・
前の便で来たツァーが、宮様ルートに向かってます・・・
赤倉には、誰も取り付いてません・・・
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赤倉岳へ登り始め・・・昨日のトレールが微かに見えます。山頂付近に雪煙が~
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樹氷は、少し痩せてます。
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西風が強く、雪煙が・・・
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更に強風+雪煙が・・・
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樹氷帯の中は、少し風が防げるが・・・

樹氷帯を抜けてると・・・立ってるのがやっとの強風です~
赤倉山頂が目の前ですが・・・稜線を歩ける風では無い・・・戻る事に・・・
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ロープが強風で運休の様で、下には誰も居ません・・・
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シールのまま滑ったが、上部はシュカブラ地獄。
下に来ると、落差1m以上の樹氷間に出来る風紋地獄でした。





2月18日に北八甲田へ向かったが(久し振りに八甲田で山スキー)、
予報がハズレ・・・再度往くことに・・・

今日22日の青森の予報は、気象庁 日中晴れ・夕方より曇り
            気象協会 晴れ
            ウェザーニュース 晴れ

迷わずその気になり、稜線縦走して酸ヶ湯に降りるつもりでした・・・
高速で黒石インター近くに為っても、岩木山も八甲田も見えず・・・
予報は良いので、其の内にガスも消えるだろうと、ロープ駅へ。
駐車場は満車状態でした・・・平日なのに皆さん晴れ予報で来たのか???
急ぎ準備し乗り場へ・・・100人乗りだが3便目に乗り込めたが、
途中から強風の為に、減速運転するではないですか・・・

外は吹雪模様なので、上の駅舎内で半シールを付け、熊尻皮を腰に巻く。

樹氷は、春らしく薄灰色に汚れて・・・
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晴れてれば、こんな景色ですが・・・               
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この様です・・・これでは稜線は無理。
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稜線を縦走して、酸ヶ湯温泉に滑り込む予定でしたが・・・
変更して赤倉岳の基部から、
スキーツァーコースの宮様→上毛無岱→廃小屋→下毛無岱→かもしかへ滑る事に。

3月に入ると、宮様・中央・城ヶ倉・酸ヶ湯等へのスキーコースには、
竹竿が立つのだが、まだ立てられてません・・・

宮様ルートの降り口でシールを外して、滑り込みます。下の視界は良し・・・
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樹氷が崩れてます・・・もう春ですね~
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寒水沢源流部 遠くに人が見えました・・・            
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寒水沢の源流部をシールを付けて登ります・・・
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2組のツァーに追い着きましたが・・・ここのガイドは、8割が挨拶しても返事無し。
中には、単独行を気に掛けてくれる方もいるが・・稀です。
客以外には、何しに来たかの態度です。
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ツァーを追い越した丘の上でシールを外し、上毛無岱を滑り急斜面を降りると・・・
毛無岱の廃小屋に出ます・・・中央ルート(城ヶ倉温泉へ)の標識有り。
標識は、ほとんど雪に隠れてるので、今の時期は当てに出来ません・・・
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毛無岱(湿原)と下毛無岱を分ける急斜面。その下に廃小屋が有ります。
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広い下毛無岱を直線に滑るが・・・雨の影響か? バリバリの最中で、
体重で割れに割れる・・・砕氷船状態でした・・・
処に寄っては最中の下に板が入り・・・靴先で割る始末、初めての体験でした。
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下毛無岱を過ぎて林間に入ると・・・乗っても割れぬバリバリ雪で・・・苦行。
おかげでエッジの錆びが取れてピカピカに・・・

かもしかコースと言うだけ有り、林間には〝かもしか〟の足跡が多数有りました。
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今日もセンター105の板で往ったが、もう新雪も無いし、樹氷も落ちた、
これからは普通の板にしないと・・

帰路200円の大川原温泉で、大量に水を入れて・・・気分良い一風呂でしたが・・・
量りに乗って(◎o◎)70㌔、過去値が67.5㌔だったので、一冬で肥えて仕舞った。
こんにゃく畑 トマミちゃん どちらが効くか・・其れより体を動かせってか!(笑)

八幡平も雪が絞まって、そろそろ歩き易くなる頃だ・・・


BCでの話題

2月16日に、新潟・かぐらスキー場へ登山計画書を出して、
バックカントリー(BC)に出掛けた2人が、遭難騒ぎを起した。

16・17日と2泊、雪洞を掘って過したと言う。
2泊した理由は発表されてないが、それなりの装備・食料を持参してたし、
登山計画書には、悪天候への対処や予備食等が当然書かれてたはずである。
救助の映像を見て、沢筋での不時露営は戴けないが、それなりの術は有った模様。

知人が、16日の夕方に予定の山小屋へ来ないので、通報したとか・・・
おかしな話である。(知人なる者と、どんな話をしてたのか?)

BCでは何か起きると、度々言われる〝自己責任論〟。


小生がよく往く八甲田山でも、BCに関して今季から文書で発表された・・・


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こんなに請求されるのでは、溜まりませんね・・・
山は〝自己完結〟を目指す世界です、其れなりの覚悟と準備をして・・・


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モービルの話題

先日、田代岳に山スキーへ出掛けた。→ 今季初・田代岳スキー登山 
この日、山で青森から県境を越えて来たと思われる、モービル軍団と遭遇した。
過去も何度か遭遇したり、軌跡を見たが・・・県のHPに苦情が寄せられたと言う。
小生が登った翌日に登った方が、画像を添付しての苦情らしい・・・


以下 県HPの原文
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生活環境部 自然保護課

スノーモービルの乗入規制について

2019年02月08日 | コンテンツ番号 31044
近年、登山者やスキーヤーから、スノーモービルの騒音苦情等が寄せられています。
スノーモービルは、雪国のウインターレジャーの1つとして、注目されていますが、自然公園内の動植物の生息・生育等を保全するために、国立公園、国定公園の特別保護地区および県立自然公園の一部の指定区域では、スノーモービルの乗り入れが禁止されています。
また、スノーモービルの排気音や排気煙は、他の公園利用者に著しく迷惑をかけることになります。

自然公園内には、スノーモービル愛好者だけではなく、
登山者・スキーヤー等も入山していますので、
自然公園内での無秩序なスノーモービル使用は、絶対にしないでください。

(この3行から読むに、禁止されてない自然公園内では、秩序を保ては゛使用OK。)

 [240KB]
【山頂を駆け回ったスノーモービルの走行跡(H31.1.14 田代岳)】

 [193KB]
 【スノーモービルによる樹木の損傷跡(H31.1.14田代岳)】



田代岳がある大館市のHPには、〝乗り入れ自粛のお願い〟と書かれてます。





賛否覚悟で、敢えて一言

雪山は、登山者やスキーヤーだけのものか? 
モービルも、冬季限定のスポーツ。
勿論、規制の範囲内では有るが・・・

規制標識の設置数や啓蒙活動が不十分なのでは・・?
枝を折っての爆走は戴けないが・・・ブッシュに当らずBCが可能か・・・
軌跡が見苦しいと・・・スキー跡も、一度吹雪けば消えるのだ。

互いに存在を認め合って、雪山を楽しむ手は無いのか? が残念。

流行の〝トレッキングポール〟使用はどうだろうか?
植物の根を傷めないようゴムでカバーと言うが、五十歩百歩である。
刺されて・踏まれて、植生が後退する山道、モービルは枝先が欠損するのみ・・・
使用者は山に来る前に、杖が要らぬ様に、体幹を鍛えるべきでは?



※当日の感想
昼飯を山頂小屋で喰い、スキー滑走の体制に入ると、軍団は9合目の雪原で待機し、
山頂ドームを滑るのに邪魔にならぬ様な配慮を感じた。
軍団の側を通過してから、トライアルを再開してた様に思う。

この冬は天候が安定せず、一日晴れの予報無しです・・・

先日の寒波で、八甲田の酸ヶ湯が積雪4mを記録、平年よりも1m少ない量ですが・・
前日の予報では、午前曇り・午後晴れでした。
今朝一番で、八甲田ロープのHPを見ると・・・風速27mで運休予定と・・・
往く気になってたので、迷わず酸ヶ湯へ向かいましたが・・・
風が雪を舞い上げ、往く手の山は雲の中・・・

酸ヶ湯温泉上の駐車場で準備し、仙人岱の避難小屋までなら往けるだろうと・・・

道路からの登り始めが3mもの壁で、スキー・ストックを上に放り投げて、
両手を壁に刺し、キックステップで四苦八苦して上がる。
ここ何年来、こんな事は無かったのだが・・・積もり方が少し違う・・・


最初に現われる、ブナの二次林。                 
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南八甲田の山々は、雲の中で頭が見えません・・・
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雪化粧の林間、風が通らないので雪が落ちてません・・・
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ブナ林を過ぎると、青森トド松の巨木達が・・・雪の鎧を纏ってます。
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地獄湯ノ沢に出ました・・・前方の山は見えず・・・
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先行者達は、沢通しに登ってますが・・・30cmもの降雪後なのに・・・
一人が歩けば、皆跡伝いに登る・・・足跡無かったらどうするのやら・・・
過去この沢の先で、雪崩で2名埋まってます・・・
沢を横断し、対岸の安全な硫黄ルートに上がる。


沢中から、振り向いて・・・南八甲田の山々が見えず。
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硫黄ルートを登ってると・・・晴れ間が・・・背後からは強風を受けて・・・
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山スキー専用の硫黄ルート標識。これより上は樹氷に覆われ、春まで見えません・・
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雲が薄く為ったり、雪雲が来たりで、景色がコロコロ変わります・・・
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南八甲田の山々が・・・ボンヤリと
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仙人避難小屋までのつもりでしたが・・・風が弱まらす・天気もコロコロ変わるし、
硫黄岳のコル手前の大きな樹氷の影で、滑走準備を・・・
自作半シールで、ヒールサポートのトップで硫黄ルートを登るのは、少し厳しい・・
でも、剥ぐのも仕舞うのも簡単でいい。
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例の〝熊 尻皮〟は、ドッカリ雪に座り込んでも、冷たさ感じず最高!!!!
シールを外せば・・・センター105の板は沈まず快適。


車に戻り・・・遅い昼飯を喰ってると・・・晴れたじゃないですか・・・
酸ヶ湯から帰りの景色です。
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帰りはいつもの如くに、200円の大川原温泉で・・・思いっきり水を出して・・・

明日は雨予報、その後は2日晴れ・曇り・・・春です。

あの中国でも、チョモランマBCへの立ち入りを制限した模様です。
BCまで車で往けるように、道路整備したのは国ですが・・・

中国側のエベレストベースキャンプ、観光客の立ち入りを禁止

2/16(土) 22:58 AFP配信

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回収されたゴミ

世界最高峰エベレスト(Mount Everest)をめぐり、中国当局は観光客がチベットTibet)自治区にあるベースキャンプへ立ち入ることを禁止した。
国営新華社(Xinhua)通信が15日、報じた。

新華社によると、今回の禁止令は「通常の観光客」に限られ、登山許可を得ている人々には適用されない。また、観光客向けの新たなキャンプが、ベースキャンプの2キロ下方に設置される予定だという。

(観光客向けのホテル等が建つ噂も・・・酸素マスク付ホテル\(◎o◎)/!)

自然保護当局者の話として伝えたところによると、標高約5000メートルに位置するロンポ僧院(Rongpo Monastery)上方のエリアへの立ち入りが制限される。

隣国ネパールと国境を接するエベレスト周辺は、近年多くの観光客や登山客が押し寄せている。ヒマラヤ地方への訪問者数は2018年、前年比で25%近い増加を示し、
過去最高の117万3072人を記録した。

また昨年、エベレストの登頂を果たした登山者数も、過去最高の807人に上った。
だがエベレスト人気が高まるのに伴い、ごみの量ばかりか、遺体の数も増加の一途をたどっている。

中国当局は今回の禁止措置に加え、標高8000メートルを超えるエリアでの遺体収容に重点的に取り組むとともに、ベースキャンプの滞在者数も300人以下に制限する計画だという。

新華社の報道によると、中国当局は昨年、標高5200メートル超のエリアで清掃活動を3回実施。「8トンを超える家庭ごみや糞便、登山関連のごみ」を回収したという。


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エベレストで登山者が捨てるごみ増加、世界最高峰のごみ溜めに?

2018年6月25日 13:39 AFP 発信地:カトマンズ/ネパール  
 
数十年前から登山の商業化が進む世界最高峰エベレストは、高額な費用を払うもののゴミには無頓着な登山者たちの増加によって、世界最高峰のごみ溜めと化している。
山頂へ続く登山道には、蛍光色のテントや捨てられた登山用具、空になったガスボンベの他、人の排泄物までもが散乱している。

これまで18回のエベレスト登頂を果たしたペンバ・ドルジェ・シェルパさんは、AFPの取材に対し、「とても不快だし、目障りだ」「この山には、何トンものごみが捨てられている」と語った。
登山者数の急増に伴い、ごみの問題は悪化している。
今年に入り世界最高峰の登頂を試みた登山者は、現時点で少なくとも600人に上る。

その一方で、地球温暖化の影響により氷河の融解が進んでいるせいで、
エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイが初のエベレスト登頂に成功した65年前から溜まり続けているごみが露出するようになっている。

 ごみを減らす努力も行われている。ネパール政府は5年前、各チームにつき4000ドル(約44万円)の預託金(デポジット)制度を導入。預けたお金は、各登山者が最低8キロのごみを持ち帰った場合に返金される。

チベット側のヒマラヤ山脈でも同量のごみの持ち帰りが義務付けられており、
違反した場合には1キロ当たり100ドル(約1万円)の罰金が科される。

サガルマタ汚染管理委員会(SPCCによると、ネパールでは2017年、
25トン近いごみと15トンのし尿が登山者らによって持ち帰られたという。
その重量は、2階建てバス3台分に相当する。
だが多くの登山者たちは、預託金を没収される方を選択する。彼らがエベレスト登山のために支払った2万~10万ドル(約220万~1100万円)の費用に比べれば、
その金額はわずかなものでしかないからだ。
ペンバさんも、多くの登山者たちは意に介さないと肩をすくめる。
当局者の中には少しばかりの賄賂と引き換えに見て見ぬふりをする者もいて、
この問題を悪化させているとペンバさんは語った。
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サウス・コルC4(7900m)に散乱するゴミ

エベレストの登山産業は、この20年間で急成長した。
その結果、登山道が混雑することへの懸念や、格安旅行業者に釣られた経験の浅い登山者が増加することへの危惧が広がっている(所謂 商業登山を指す)
双子のきょうだいウィリーとともに20年以上のエベレスト登山経験を持つダミアン・ベネガスさんは、こうした経験の浅い登山者たちがごみ問題を悪化させていると警鐘を鳴らした。

今に始まったのではなく、過去の登山隊の多くが投棄してました。

シェルパや高地ガイドの他、地元の先住民族から選ばれたスタッフたちは、
テントや予備の酸素ボンベ、ロープなどの重い荷物を持って山を上り下りする。
以前は大半の登山者たちが、予備の着替えや食料、寝袋、補給用酸素といった個人用装備品を自分で運んでいたが、今は多くの登山者たちが自身で扱うことができず、すべてシェルパに運んでもらっている。
「彼らは客の荷物を運ばなければならないので、ごみを持ち帰ることができないのです」とベネガスさんは語った。

環境問題専門家らは、エベレスト山中の環境悪化がふもとの谷にある水源にまで影響を与えていると懸念を示している。
ヒマラヤの各山域で、河川の生水を飲めない一因が、これです。
現在、ベースキャンプから排出された未処理の汚水は、
徒歩1時間ほどの隣村まで運ばれ、その村の下水溝に廃棄されている。
整備された下水溝等は有りません、沢筋の窪地に捨てるのです。
米国人技術者のギャリー・ポーター氏によると、汚水はその後、
モンスーンの時期に丘のふもとを流れる川に排出されるという。
雨期に沢が増水、下流に流されて無くなるのです。
ポーター氏はこうした問題について自身のチームとともに解決策を模索しており、
現在、登山者たちの排泄物を肥料に変えるバイオマスプラントをエベレストのベースキャンプ近くに設置することを検討している。
観光や登山で訪れる客の多い、アンナプルナやエベレスト街道沿いの村では、
人糞は畑の肥料に、荷物を運ぶヤクやゾッキョの糞は乾燥させて、
竈の燃料に再利用これが現状です。

昨日に続き、熊皮の作業です。昨日の様子は→ 熊皮 切り出し
今朝から昼まで車庫の中で、熊皮を海苔巻き状に巻いて・・・
線路を切断した工型の金床の上に乗せて、ハンマーで縦横ズラシながら只管叩く。

休み休み、2時間も叩くと・・・皮の筋繊維が壊れたのか・・・全体が白く為り、
バリバリのスルメ状態から、ややシナシナの〝革〟らしく為る。
敷物にする訳でも無いので、ここで革に為りつつ有ると判断して次へ・・・

昼からは、裏地にするテント地を、丈夫な工事用の〝水糸〟で縫います・・・
日差しが有り、それほど寒くないので、車庫中から玄関前のコンクリート上で。
錐で穴をあけなから・・・4辺縫い上げました・・・
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毛の中に細かいゴミが残ってるが・・・暖かくなったら再度外で洗う事にして・・・
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腰ベルトの取り付けですが・・・買いに街へ出るのも億劫なので・・・
今迄使ってた、鹿皮のベルトを転用して使う事に。
長年使ったので、腰周りの毛がザックと擦れて抜けてしまってます・・・


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錐で穴をあけ・・・カシメで止め・・・金床に乗せカナヅチで叩き、完成です。
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首から胸の白い〝月の輪〟の毛が、片方だけ残ってます・・・
背筋のセンターが少しズレタ模様・・・ま~良しとしましょう・・・
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問題は75cmと長いのだ、膝下の脛まで・・50~55㎝の膝裏の長さが理想だが・・
折角の皮なので切るりは勿体無い、使って見て歩行に邪魔に為る様なら、
腰で20cm位折り返して使う手も有るが・・・試してからとしよう・・・



昨年の11月30日に撃った熊の毛皮(鼻・耳・手・足爪付)を、12月1日に貰った。
冬毛なので、毛足も長く密度も濃い、夏の薄毛の皮より価値が有る。
ネットで、熊皮ナメシの仕方を見ながら・・・試行錯誤で、何とか〝尻皮〟完成。

これを腰から下げて・・・次の晴れ間は、山スキーに行こう!!!!
何処で座り込んでも、尻・腰がしゃっこく(方言・冷たく)なる事は無いのだ・・・




追記

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後ろ足の皮に付いてた、爪が10本残ってる・・・
皮優先で車庫に放置してたが・・・皮は乾燥してるので腐る心配はないが・・・
暖かくなったら爪の加工もしなくては・・・煮て、身・皮を取るらしいが・・・
穴をあけて、インデアン風な首飾りが〝精悍〟で良さそう~~  こんな感じに。

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先月(1月9日)に熊皮の油脂除去の為に洗って、約ひと月の間〝磔〟干しにしてたが、
余分な部分をカットする事に・・・洗った様子は 熊皮の、その後

皮側の油脂を洗って落としたが、全部は落し切れず・・・
あまり油脂分が無くなってもパサパサになり、〝革〟には良くないと思ったり・・・
早く尻皮に仕上げないと、使う機会が減ると思ったり・・・
試行錯誤でしたが、思い切ってカットしました。


この冬の寒さでも、皮を触ると・・・手の熱で油脂が融けてきます。
尻皮にした時に体温で融け出して、高価なゴァテックスのウェアが、
汚れては困るので・・・考えた末が、天幕地を裏に縫い付ける事。
丁度 廃業したテント屋から貰ったテント生地が有るので、それを転用。
テント地の表側を皮に押し付けても、
防水が効いてるのか?裏地には油脂が滲み出てきません・・・

テント地を45cm×75cmに切り、これに合わせて皮のカットです。
尻皮には長過ぎますが・・・折角の皮が勿体無いので、
この長さで折り返して使います。
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パリパリの皮は、カッターナイフで簡単に切れました~

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首下の縁に合わせて、テント地を木綿糸で2/3ほど縫ったが、
皮が堅く針が折れる始末これは失敗です・・・
皮を揉んで、シナシナにする作業を忘れてました・・・

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皮は乾いたスルメ並みにバキバキ・・・手順失敗・・・

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少し揉んで見ました・・・筋繊維を壊さないと〝皮〟が〝革〟に為らないのだとか~
皮を折り曲げた処に、白く細かいヒビが入り少し、気持ちシナシナに・・・
全体に遣らなくては・・・ですが・・・時間を掛けて・・・

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ブラッシングです。
毛並みに沿って・・・毛の中から細かい植物の繊維や、
ダニの乾燥した屍骸くずが結構出ます・・・抜け毛も・・・

毛並みが艶々に・・・
首周りから肩に掛けての、毛の長さは10cmも有り、
密度も濃いのです。(急所の首を守るため?)
背中辺りの毛は5cm位の長さで、細い産毛が中に密生してます。
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シナシナにしてから、テント地を四辺縫い付け、腰ベルトの取り付け予定です。
縫い付けは、堅い皮に錐で穴をあけて、丈夫な水糸で縫うつもりです。
完成までの揉み作業は、焦らずジックリと・・・でも急がないと雪が消える・・・


この冬は、ラニーニャ現象の影響か? 大寒中に雨が降ったり、
日々の天候も安定せずに、山にも往けないで居ます。
景色が見えない山は面白くないので・・・ね・・・
そんな中で・・・こんな情報を発見しました。


雪崩は、一般的に一定の傾斜の斜面で発生しやすいことが知られています。
国土地理院は、平成29年那須町の雪崩を受けて、

全国の雪崩関連図を緊急に整備しました
(国土地理院HPより)

役所としては、雪崩事故後の素早い対応だと思いますが・・・
雪崩関連図なるものが、実際に使い物になるのでしょうか・・・

雪崩の発生しやすい斜面は、
斜度30度以上で特に斜度35~45度が最も危険と言われています。
最近の雪崩講習会では、斜度18度でも雪崩は発生すると教えられてます。
植生や積雪量、斜面の向いている方角など、いろいろな要因があるようですが・・・
この図は、計算により機械的に斜度から危険性を評価したもので、
雪崩の危険度そのものを評価したものではありません。と、書かれてます。
それでも事前に、これをチェックすることによって、地形から危険な斜面、
安全と思われる斜面が明確にわかり、役に立つものだと思いますが・・・


これを使って、よく往く山域の、雪崩図を作図しました。
黄色が濃い程に危険地帯のようですが・・・
最近よく通る(滑る)ルートを赤線で入れて見ました。
結構、危険がイッパイですね・・・必ず雪崩れると決った訳では有りませんが・・・


北八甲田 タモヤチ岳・赤倉岳・井戸岳周辺。
タモヤチ岳の南西斜面の青○部分ですが、下地は笹の群生地です。
春先は、下地の笹が積雪を支えきれずに、横亀裂が何段にも入る場所。
面発生の全層雪崩が起きる場所です。ここはボーダーが多数滑ってます。
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赤倉岳と井戸岳の東斜面の青○部分は、下地が小潅木で全て積雪で隠れてますが、
3月~GWに掛けては山スキーのツァーコースになる処、毎年よく利用してます。



八甲田大岳・硫黄岳・高田大岳周辺。
大岳の東斜面の青○部分は、無木立で最高のバーンだが、降雪直後は注意です。
表層雪崩が多い処。(火口縁の2箇所に亀裂が有ると、山岳同人たかじょの情報2/2)

硫黄岳東斜面も同様です。
今年の正月明けに、稜線に亀裂が入り、翌日に大規模な面発生の雪崩が起きました。
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高田大岳の南東斜面の赤○部分は、春先に底雪崩が起こる処です。
下の写真です赤○部分全面赤でなければなりませんね・・・
この斜面は雪崩れる事で有名なので、谷地温泉に滑る時は、
無木立斜面(写真のバーン)に入らない様に、林間から温泉に降りてます。
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尾根を挟んだ南斜面(青○部分)にも、雪崩予想の色が付いてますが、
斜度は有るものの青森トド松林で、過去何度か巻いたが、雪は安定しています。



秋田駒ヶ岳 男女(おなめ)岳周辺。
男女岳の登山道を挟んだ東斜面の青○部分は、表層雪崩が起き易い斜面です。
八合目小屋⇔阿弥陀小屋間の青○部分は、通過時はいつも緊張の処です。
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大館 田代岳周辺。
よく往く田代岳の青○部分は、通る者は無いが毎年横亀裂が入り全層雪崩の処。
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こうして作図して見ると、
【この雪崩関連図は、計算により機械的に斜度から危険性を評価したもので、
雪崩の危険度そのものを評価したものではありません。が、良く判ります。


情報も大事だが、雪崩を避けるには、体験知識〝動物的勘〟が必要かと・・
何故なら、兎・テン・カモシカの足跡を見ると、
ほとんど危険な処には立入ってませんからね・・・




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