海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

2019年08月

8月28日
今朝ゴーヤを8本収穫。これは今夜の夜勤に持ってゆき、仲間に分けると言う。
5月の末に、1本230円の苗を買って育てたもの・・・
毎年種を採取してたが、昨夏は育ちが悪く、種を採取出来なかったのだ・・・
今年は育ちが良く、既に6本ほど収穫。

夏野菜として出回り始めた頃は、苦手な野菜だったが・・・育てて喰うと以外や〝大人の味〟だ・・・
中の白いワタは、種入りのまま一口大の天婦羅にすると、ホロ苦く乙な味です。

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1本だけ種採取用に完熟させてたが、全体が黄色に為ったので収穫。

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中を開くと・・・赤い皮?に包まれた種が・・・

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水洗いすると、赤いのがすぐに取れます・・・

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ゴーヤ1本から、これだけの種が採れました・・・

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これ位の種が有れば、来年は苗を買わずに済みそうです・・・

8月25日
出発前に天気予報をチェック、雷予報では県南部に雷雲が有るが、県北には無し。
8時の時点で中止の連絡が無く、家を出て20分ほどして携帯が鳴る・・・
主催者は、落雷の心配が有るので、ヨットを中止したかった様だが、
ヨットは止めてカヌー(リバーカヤック)をする事に。

艇庫に着くと、カヌー体験希望者が既に集まってる。子供2名と大人1名。
見てると子供は重心が低いので、安定してる様だ・・・大人は苦戦してる・・・
3名の指導員達は、体験者に付き添いで忙しく、
我ら受講者2名は、「好きな様に、どーぞ」と言う事で・・・
相談して500m先の河口の砂洲に向かう事に、砂洲へは3回目だ。

砂洲に上陸、海への流れ込む処で大勢が釣りをしてたが、釣れる気配無し・・・
砂洲からの戻りは斜め追い風だが・・・艇が相変わらす旋回する・・・
左右調整して漕いでるつもりだが、漕ぐ力と風に押される力のバランスが上手く往かない・・・

戻って休憩後に、帆を外したウインドサーフィンの板に乗り、パドルで漕いて遊ぶ。
平底なので、カャックよりは安定感が有り・・・勝手に旋回もせずに、カヤックより10倍楽です。
板にアグラで座り、左右漕ぐとスイスイ、邪道だが面白いのです・・・

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注文してた、今年の柄のB&G財団のTシャツが届いてた・・・
水切れ・乾燥が早いと評判だそうで、付き合いで1枚(9百円からお釣が)購入する事にしてました。
次回は、これを着て颯爽と・・・

規制が序々に厳しくなる様です。

【8月21日 AFP】配信
ネパールのエベレスト周辺地域で、登山者やハイカーなどが出すごみを減らすために、
使い捨てプラスチック製品が禁止される。同国当局が15日発表した。

世界最高峰エベレストや他の雪山を擁するクーンブ地区に導入される新しい禁止令は、
厚さ30ミクロン以下のすべてのプラスチック製品や飲料用プラスチック製ボトルなどが対象で、
来年1月から施行される。ただし、違反した場合の罰則などはまだ決まっていない。

地域一帯には登山者やハイカーを含む年間5万人の観光客が訪れる。
今年の登山シーズンは史上最多となる885人がエベレストに登頂。
登山者数全体も史上最多を記録すると同時に、
政府主導の清掃プロジェクトで10トン以上のゴミが回収された。

政府の委員会は先週、エベレストへの登山許可を、
ネパール国内にある標高6500メートル以上の山の登頂経験がある登山者に限定する方針を提案した。
また現在1万1000ドル(約120万円)となっているエベレストの入山料を3万5000ドル(約370万円)に、
標高8000メートル以上の山については2万ドル(約210万円)にすることを提案している。

しかし、プラ製品やペットボトル等を規制しても(規制無しよりは良いが)、
その他の瓶缶類・酸素ボンベ容器・放棄テント・糞尿等々を、
総合的に規制しないと意味が無いですね・・・

エベレストの登山料を3倍にしても、効果は望めませんね、1000万なら減るでしょうが・・・
商業登山会社に登山料込みで2000万支払うなら、諦める奴が居るかも知れません。
政府は、その登山料1000万の中から、ゴミ処理費用を捻出する。
罰則を強化しても、それ程効果が有るとは思えません・・・

 参照

8月20日
今年は、向日葵を大量に植えた。
昨年一番大輪だった花殻のから、種を採ってたのを直蒔した。
茎の太いのを150本ほど残して栽培、牛糞を肥料に背丈以上に育つ・・・

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大量に植えた訳は、下の孫(小一)が誕生日に、ハムスターを買って貰った事に始まる・・・
一人で世話させる事は、情操教育にも良いと、娘の発想だ。上の孫に、金魚・プラティの世話を・・
孫達は犬が欲しいらしいが、娘が幼稚園の頃に兎を飼わせたのがトラウマか?大型は駄目だと。
春から二度泊まりに来たが、ハム公を入れたゲージを大事そうに持って来る。
名は何故か〝ピーナッツ〟だと、ッが入る。本人曰く、ピーナツは食べ物の名なので、替えたと。
大量の向日葵の種は、〝ピーナッツ君〟の餌さ用に、爺からのプレゼントなのだ・・・

これがその〝ピーナッツ君〟今日から23日までの4日間、夏休みの最後を我が家で過す事に・・・
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8月17・18日
2日続けて、B&G財団(競艇の収益金で運営)傘下の、
秋田県地域海洋センター主催の指導員養成講座(無料・昼飯付)に参加です。
内容は、座学6時間・ヨット・カヌーの実技8時間。
指導員養成講座の中でも一番簡単な、リーダーのレベルです。
B&G指導員の種類は、センター・インストラクター(30日研修)、アドバンスト・インストラクター
アクア・インストラクター、インストラクター(10日研修)、リーダー
B&G財団が全国470箇所の自治体に、施設・機材を提供してるそうだが、
如何に競艇が儲かってるかが伺えます。お陰で保険料100円でヨットやカヌーが使えます。
この春に30日間の沖縄研修を終えた、県内の自治体職員2名が講師でした。
B&G財団の恩恵に欲くするには、この研修参加が義務とか・・・好きでも無いのに大変ですね。
受講者は4名で、2名は自治体職員、我ら2人は能代市からのサクラ参加です・・・

17日は、午前座学、午後からはヨット偽装(組み立て)と、ロープワーク実技。
ヨット偽装は経験済みなので簡単、ロープワークはヨットに必要なハーフヒッチ・2ハーフヒッチ・
クラブヒッチ(2種)・ボーラインノット・リーフノット・エイトノット・シートベント・Wシートベント・
フィッシャーマンベント、を指定秒数で結べること・・・これも大して難しくはない。

18日は、午前カヌー(シングル・リバーカヤック)実技。転覆した際の再乗り込み法等々。
午後からはOP級ヨット実技、風の具合も良くて〝沈〟せずに上手く往った・・・

後日、B&G財団発行の〝指導員証〟が届くそう・・・こんなんで、リーダー資格が貰えるの?


今朝の収穫
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8月14日
〝墓終い〟や〝墓移転〟の話。
実母を亡くして、初盆を迎えたが・・・今日、秋田市に住む妹が、線香をあげに来た。
経緯は、    

以前から、秋田市に在る墓を、近い将来に何とかしないと・・・と思ってたが、
移転の手続き書類を、市役所から貰って来てくれた。
要は、今の墓地管理者(寺)と、今後の墓地管理者の同意印が有ればOKらしい・・・
但し、今の墓を終う法要・墓石魂抜き・撤去更地・移転先での法要等々、面倒至極である・・・

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別紙として、以下の埋葬者リスト添付が必要だと・・・死亡日は過去帳を見れば何とか為るが、
火葬日等は年月が経ってれば判るはずも無しだ・・・が、不明・不詳でOKらしい・・・

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当然に当市役所でも、遺骨埋葬の何等かの手続きが必要に為るだろう・・・

妹がこの書類を市役所から貰って来たのは、次いでの話・・・
妹は今、父親の妹(叔母)の嫁ぎ先の〝墓終い〟と、〝合葬墓〟へ納骨の手続きの最中だ。
叔母夫婦には、倅が居たが警視庁に勤め、将来秋田に帰る気が無いと判断。
夫婦は75歳の時に家を処分して、介護付老人ホームに入居。
2室を行き来出来るドアを付けて貰い、1室を寝室・1室を居間に使い、頼めば食事もOK、
暖房の火の心配も、除排雪の心配も無いと・・・優雅に暮らしてた。
旦那が亡くなり、市営の墓地公園に埋葬したが、ここに来て叔母に認知症状が出始め・・・
叔母が墓終いをして、市営の永代供養合葬墓に入りいたと言い出したとか・・・
一連の手続きを、妹に託したそうだ。 こんな時に東京の倅は何してるのか・・・
幸い合葬墓に入れる事に為ったが、同時に市の墓地公園の墓を、6ヶ月以内に返還だと・・・
市の合葬墓(1000人分)は、1基分が直ぐに満杯となり、今2基分の募集中だと。
旦那は2基目に入れるが・・・叔母も2基目に入れるとは限ら無い・・・3基目か・・・
今はそんな時代なのだと・・・複雑な思いをした〝盆〟に為った・・・

北ア・雲の平の小屋主が、 と題し、
小屋のHPで問題提起したが、もう少し知りたいと・・・調べて見た。

話は戦争直後まで遡るが・・・現小屋主の父親が、料亭の跡取りを嫌い、
山小屋業?を志したと言う・・・
S20年に三俣小屋・S21年に水晶小屋の経営権を、其々2万円で買い取る。
S22年に秘境〝雲の平〟を偵察、、そこに小屋建設を計画する。
S33年からS38年の5年の歳月を経て、登山道と雲の平小屋を完成させる。
当時資材の荷上げヘリは無く、三俣小屋経由で歩荷(ボッカ)したと・・・
用材は、黒部川源流の原生林を伐採し、現地で木挽きして小屋を建てたと言う。
S35年には、自ら〝日本勤労者山岳会〟を創設、現在の〝労山〟である。
更なる収益を目指してか? と疑ってしまう・・・

その後、長男に三俣小屋・水晶小屋、次男に雲の平小屋を譲り、今に至る。

また父親は、三俣小屋の借地料を値上げを巡り、林野庁と約20年に亘り係争し、
最高裁まで争ったが敗訴。その時の借地料は、年間45600円を約18万円に値上げする話。
林野庁が全国国有地内の小屋に、定額方式から売上歩合方式(1~3%)にする案だ。
18万円は、激変緩和措置での算定地代だったらしいが・・・
父親の言い分は https://kumonodaira.net/tokushu/chidai.html 参照。 
雲の平小屋 特集  https://kumonodaira.net/tokushu/kumonodaira/index.html 
この中に、現在の登山道整備の事が書かれているが、(大変難儀な事だが・・・)
これが小屋主の言う、国が遣るべき事業なのか? 小屋が言う公的な補助金対象か?
親子して、言ってる事は立派に聞こえるが・・・根底には収益優先主義が見て取れるのだ・・・
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そもそも、未開の〝雲の平〟に、営利目的で小屋を建て・道を切り拓いたのは誰だ?
小屋と道が出来て、重装備でなくても、誰もが簡単に往ける様にしたのは誰だ?
小屋が無ければ、〝高層平原破壊〟は起こらず、自然景観の維持が出来たのだ・・・

①ヘリ空輸代は、相手が納得する金額で折り合え。贅沢を止めれば、空輸代も浮く。
②小屋への登山道整備は、当然小屋主の負担。恩恵に与かってるのだから・・・
③営業収支が見込めないなら、小屋を畳め。
  この先50年や100年で、自然は回復しないだろうが・・・遅れるよりは、早い方が良い。
 
山嶽部の夏山合宿で、剣・五色・平・東沢谷・水晶・三蓮・槍・徳本を縦走したが、
雨の日に東沢谷を遡行し、水晶小屋に着くと・・ズブ濡れの一年部員を見た小屋番が、
可哀想と思ったのか?「喰わせてやれ」と、菓子パンを人数分渡してくれた・・・
こんな小屋は、後にも先にも此処だけだった記憶が有る・・・父親が経営してた頃の話だ。

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南ア・南御室小屋・薬師岳小屋・小屋主のFBです。
こんな小屋主も居る様です、泊まってみたい気がしますねぇ~ ホッコリしそうです・・・ 

【ヘリコプター危機】 8月1日

個人的な考えですが、山や森があくまで主役なので、
山小屋は『登山者』の安全の為の存在に留まるべきと思っています。

山小屋があるからよく考えなくても地図すら持たず登っててもなんとかなる…
お金さえ払えば何とでも…という方も毎日いらっしゃいます。
便利な山小屋に慣れた『登山客』のお客様なんだな、と思います。...

勿論、頼りにしていただくことで我々の生活ができているのですが、
それで事故件数が増加しているのであれば山小屋としては本末転倒なんじゃないか…そう悩む日々です。
また、サービスを追求するほど自然に優しい山小屋から離れていってしまいそう…そんな気もします。

ヘリコプターの会社の方々には本当にお世話になっています。
薬師岳小屋を改築できたのも尽力があったお陰で、
今後もどうか無事にお仕事をしていただきたい…
しかし荷物も運んでもらいたい…という思いの板挟みになっている山小屋がほとんどだと思います。

この問題は今後の山小屋、登山文化にとって分岐点となる大きな問題です。
是非、登山をされる方も、そうでない方も知っておいていただきたいと思い、シェアさせていただきます。

https://kumonodaira.com/news/helicopter.html  



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9月19日 追記
雲ノ平小屋主が、SNS上の反論を見て、【山小屋ヘリコプター問題・その2】と題して、
上記URLの中で反論に対する独自の論を展開してます。興味の有る方はどうぞ!

北アに在る山小屋の多くは、“登山客に泊まって貰ってる”と言う発想は無く、
“泊まらせて遣ってる”と言う発想です。
小屋主の反論に、意見を・・・と思ったが、一々馬鹿々しいので割愛します。
(小生の北ア-某山小屋での労働5ヶ月の経験からの断言。下界では通用しない事が、
山では多々有るのです。)



8月7日
お盆も近いので、妻方の墓掃除に・・・日中は暑いので、早朝に済ませる。
(秋田の墓は寺の境内にあり、管理料を払ってるので、手間要らずだが・・・)
地区の墓地だが、奥の方で誰かの話し声がする・・・
見ると・・・爺さんが、墓に話し掛けながら掃除をしてた・・・話し相手は亡き婆さんか?


《もう一つの墓参り》
この夏に、3回目の挑戦をするOBの事を、前に書いたが・・・
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32年前、8300mから3000mも滑落した、仲間の慰霊もしてくれた様だ・・・
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1週間後に、南壁下でバラバラの遺体を発見、拾い集めて、BC傍の丘で荼毘に付したのだ・・・
墓碑は、給仕盆にハーケンとハンマーで刻み、彼のピッケルと共に埋め込みボルトで固定。
ボルトとピッケルの錆の差から、ピッケルが火に晒された事が判る、仲間の手造り感が・・・
親とて、ここを訪ねられる処で無し・・・ここは、山の無常さが溢れてる処だ・・・合掌
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今年の夏は、5000m付近でも降雪の日が続き、アプローチに苦労したと、
コンコルディアからすぐのBCまで2日掛かったとか・・・
雪崩も頻発し、7000mまでのFIX・途中のデポも流され撤退したと・・・BCまで流れた雪崩画像。
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バルトロ氷河を遡行したいと長年思ってたが、地勢的な政情不安・身体的不安で満たされず・・・
彼の今回の報で、少し荷が下りた気持ちがする・・・(当時、参加の打診が有ったのだが、休暇が取れず諦め)



今日の甲子園第4試合は、県勢が何処まで戦えるか・・・
昨夏の金足農の様に上手くは往かぬだろうが・・・

8月4日(日)
ヨット講習で能代市に向かう・・・今日は、国道・自動車専用道で矢鱈と観光バスに遭遇する・・・
能代に着いて、この巨大灯籠を見て・・・思い当たった・・・
東北3大夏祭りの最中だ・・・秋田市の〝竿灯祭り〟青森市の〝ねぶた祭り〟これのツァー客だ。

市役所隣の広場に、巨大灯籠が置かれてる。
日本最大の〝城郭灯籠〟だそうで、高さが24.1mも有るそう~ 大小7基を夜に引き廻すとか・・・

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頭デッカチで、風が吹いたら倒れないか? 他人事ながら心配だ・・・
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過去に、台風接近で解体した事が有ったとか・・・
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間近で見上げると・・・倒れて来て潰されそう・・・

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祭り動画は↓
https://youtu.be/e-s2oHV7V0I




さて、肝心のヨット講習だ・・・今日は風が無く、ヨット帆走は無理との事で、カヌーを・・・
人生初のカヌーだ・・・やって見ると・・・見た目と大違いだ!! 
パドルをテコにして、両足を艇の中に入れて伸ばしてから座る・・・左右にグラグラ・・・
背筋を伸ばして・・・体の力を抜け!と言われるが・・・オイオイ状態だ・・・バランスが難しい・・・
パドルの先の先のヘラ?が90度違って付いてるが、
水に直角に入れて漕ぎ・反対側も同様に漕げと・・・伴走する指導員に言われるが・・・
左右の腕力の差か? カヌーが回転してしまうのだ・・・何で左に曲がるのか・・・
カヌーの舳先の向きを見て、漕ぐ力加減をしろと・・・
櫂の入水角度を見ながら、舳先の向く方も見れと・・・聖徳太子じゃねぇんだよ・・・
何とか思う通りに漕げる様になると・・・500m位先にある河口の砂洲に向かって漕げと・・・

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何とか・・・砂洲に辿り着く・・・腕がクタクタだ・・・上陸して50mほど横断すると、海だ・・・
少し休んで戻るのだが・・・往きはヨイヨイ帰りは怖いダ・・・往復でバテバテ。

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指導員の姿だ、ウインドサーフィンの板に、アグラを掻いてパドルで漕いでる・・・
対岸は500m先だが、10分有れば戻って来れると漕ぎ出す・・・8分で戻って来た・・・化け物か?
とても・とてもだ・・・30年のキャリアだとか・・・
腕に来るのは、無駄な力が入るからだと・・・腹筋に来る漕ぎ方が良いのだと・・・
明日の朝は何処が痛いのか???

次回の11日は、お盆で休みだとか・・・
翌17.18日は、秋田県地域海洋センター主催の指導者養成講座だ。
内容は、座学6時間・試験とヨット・カヌーの実技8時間・試験、費用はB&G財団持ちで〝只〟。
ヨットもカヌーも初めてなので、とても無理無理と言ったが、
能代からの参加者が居ないので、是非にと言われ・・・仕方なしに。




【登山文化の危機! 山小屋ヘリコプター問題】と題して、
雲ノ平山荘の小屋主が、HP上に一文を投稿した。

小屋主の経歴は、
伊藤二朗 北アルプスの山小屋「雲ノ平山荘」経営者。
1981年生まれ。東京都出身。幼少より黒部の源流で夏を過ごす。
2002年に父・伊藤正一が経営する雲ノ平山荘の支配人になる。
2010年、日本の在来工法を用いた現在の雲ノ平山荘の建設を主導し完成させた。
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登山文化の危機! 山小屋ヘリコプター問題
6月末のある日、T航空の荷上げを翌日に控えていた僕たちは一本の電話を受けた。
「ヘリが全て故障したので、当面荷上げはできません」。
ここから今回の騒動は始まった。   まず断っておきたい。
僕自身が当事者としてあまりにも深く関係してしまっている問題のため、
表現は慎重を極めなければならないことだが、
山小屋や日本の国立公園の大きな岐路にもなる事態なので、書きたいと思う。
山小屋や国立公園、航空会社など、
関係する全ての人々が建設的な将来に向けて一歩を踏み出せることを祈って。  
かなり長い文章なのだが、ぜひご一読いただきたい。
そして、ひとりでも多くの方に知ってもらうために、広くシェアしていただければ幸いだ。   
(長文なので以下割愛)  
                                                                                          雲ノ平山荘
全文は、読み難いが   http://kumonodaira.com/news/helicopter.html

YouTubeでアウトドア関係の動画を投稿しているイタガキ氏が、
全文を朗読しながら解説してる動画を見付けた、添付するので参考にして欲しい。

https://www.youtube.com/watch?v=CKcqdWd3mlw 

花谷泰広氏(登山家・ガイド・七丈小屋主)が、7月31日FBに小屋主の立場で投稿。
雲ノ平山荘の伊藤二朗さんの文章です。皆さまにもご一読していただきたいです。

僕もパタゴニアのクリーネストラインで一部触れましたが、
ヘリコプターによって支えられている山小屋という山のインフラ。
山小屋が存続できなくなる(つまりはヘリ物輸がなくなる)その先は、山の荒廃です。

七丈小屋で完全にヘリに依存しているものは、だいたい次の通りです。
それぞれ解決案(できないもの)もあります。

・燃料(灯油、ガスなど)
最悪、ガスはボンベを小さくすれば荷上げはできないことはないが、
灯油には限界がある。もちろん冬の営業はできなくなる。夏の営業も限定的となる。

・し尿処理
現状では全て汲み取って麓に下ろして処理。全面的にヘリに頼らざるを得ない。
ただし登山者全員が携帯トイレを携行して、麓に下ろすことが徹底できれば解決できる。
しかし、徹底ができなかった場合を考えただけで恐ろしい。

・ドリンク類
全面的にヘリに依存。故に山では山の水を楽しむ。どうしても楽しみたければ持参する。

・小屋修繕資材・機材
ほとんどものもがヘリに依存。ヘリがなくなった場合、改修がほぼ不可能となる。

・登山道整備資材・機材
半分程度はヘリに依存。ヘリがなくなった場合、登山道整備が行き届かなくなる。

この事態を、どう見て・どう考えるか?
小屋主が、現状のまま小屋営業を継続したいのなら、割り増し空輸代を払えば済む話。
小屋が北アの最深部に在るので、気象条件も悪いだろうし・他の小屋とハンデは大だ。
乱気流のリスクが有る山岳地帯の空輸よりも、楽な事業展開を志向するのは当然。
ヘリ会社も異存なしだろうし、撤退したヘリ会社も旨味が有れば、再参入するだろう・・・
掛かるコスト増分は客に負担させればいい。
しかし、そんなボッタクリを繰り返してると・・・
其の内、テントを背負う登山が主流の昔の姿に戻るだろう。
小屋が公的云々は、小屋主の言い分で、2束3文で国有地を占有、周辺整備は当然の事。
其れなりの規模の登山道改修や道標整備は、環境省・県が資金手当をしてる。
毎週ヘリ便を発てる必要が有るのか?(生鮮食品・ビール・発電機用油・ガス等の運搬)
フレンチとワインが売りの小屋も有る始末、米飯と汁で充分、夜はランプ、風呂も必要無し。
〝登山文化〟の危機と言うが、山は〝自己完結〟の世界。登り方は文化かも?だが・・・
一泊二食・昼弁当・煎餅布団付を、登山文化とは言わないのだよ、聞いて呆れる。
重い荷を背負い汗垂らして、〝自己完結〟を目指すのが山登りの醍醐味。
空輸費が嵩み不採算なら、事業縮小か廃業が商いの常なのです。
そもそも3千mの稜線や黒部源流の最深部を、日帰り登山の格好で歩くのは間違いのもと、
そんな奴等にしたら避難小屋的要素が有るのかも・・・

多少辛辣に述べたが、国立公園内だから公共的で公費云々と言う発想は???である。
雲ノ平開設から苦節を経て今に至ると思うが、収支は主の責任、国・県関係無しだ。
小屋運営が苦しいなら閉めればいい、そこに往く魅力は小屋目的ではないのだから・・・

※北アの小屋の中には、国立公園法制定以前の戦前から、営林署との馴れ合いで誕生、
  登山ブームと共に肥大化し過ぎた、今更公共的存在等と生存権を主張する徒花・・・


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8月4日付けの信濃毎日新聞記事です。

山小屋荷上げ 1社頼み懸念 ヘリ故障で一部営業開始遅れ

 北アルプスや八ケ岳など県内の山小屋の多くで物資輸送を請け負う東邦航空(東京)のヘリ2機が6月下旬に相次いで故障し、一部の山小屋で営業開始がずれ込むなどの影響が出ている。2017、18年に相次いだ同社運航のヘリ墜落事故の影響もあり、山小屋への輸送に充てられる社有機はこの2機のみ。一方で他社の運航縮小などを受け、県内の山小屋の東邦航空への依存度が高まっていた。山小屋関係者からは「1社頼み」の状況を解消するため、国や自治体とも問題を共有したいとの声が上がっている。

 「ようやく営業できるようになりました」。3日、今季の営業を約1カ月遅れで開始した北アルプス白馬三山の一つ、白馬鑓(やり)ケ岳(2903メートル)中腹にある「白馬鑓温泉小屋」。経営する白馬館(北安曇郡白馬村)の従業員は声を弾ませた。

 白馬鑓温泉小屋は冬季は解体し、雪解け後の毎年6月下旬から7月初めに建て直している。だが今年は東邦航空の小型ヘリ2機が故障し、修理に約2週間かかった。小型ヘリはもう1機あるが、他の業務に使っており、山小屋への物資輸送は一時中断した。

 例年の営業開始は7月10日ころ。登山客から「いつ小屋が始まるのか」と問い合わせが相次いだという。

 北ア鹿島槍ケ岳(2889メートル)山頂近くにあるキレット小屋も、例年通り7月初めに営業を始めたものの、ヘリで食材が運べず、10日間ほど素泊まりのみの営業になった。

 複数の山小屋関係者によると、県内で山小屋への物資輸送を担っているヘリ会社は東邦航空以外にも3社あったが、リスクの少ない公共工事の受注増などを背景に、15年ごろまでに山岳輸送の縮小や値上げが相次いだ。東邦航空によると、同社は現在、長野、富山、山梨県などの山小屋100軒余の荷上げを担当。今回の物資輸送の一時中断で北ア、八ケ岳、御嶽山、南アルプスなどの山小屋に影響が出たという。

 同社では17年11月、小型ヘリの3倍近い運搬能力があり山小屋への物資輸送にも使っていた大型ヘリが群馬県上野村に墜落する事故が発生した。さらに18年8月には運航を受託していた群馬県防災ヘリが墜落。担当者は「大型ヘリの再導入は見通せず、現在の態勢で山岳輸送をやりくりするしかない」と話す。

 長野、富山県境付近の北ア最深部にある三俣山荘の主人、伊藤圭さん(42)=安曇野市=は「1社に頼らざるを得ない中、再び運送の中断が起きないか心配。山小屋は登山道整備なども担い、公共性が高い。国や自治体も問題を共有し、一緒に考えてほしい」としている。

この記事を読むと、夏山シーズンに向けて、各山小屋が一斉に荷上げしたい時期に、
ヘリが故障した為に作業に遅れが出た様です。
しかし、小屋主が言う公共性云々は、他力本願!
来シーズンからは、故障トラブル回避の為に、
小屋主達が余裕を持った荷上げ計画を立案し、
ヘリ会社と連絡を蜜に取れば解消する問題だ。
兄弟揃って、一国一城の主を主張せずに、組合でも作って互いに策を煉ろと言いたい・・・


に続く

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