海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

2021年11月

11月28日に、に行ったが、気に為る事が有った。

帰ろうと準備をしてた時に、4・5名の若者と遭遇。変な板で滑ってる・・・
パッと見、スケボーの様なスノボーの様な、初めて見る道具だ・・・
①靴を固定する金具が無い。②二段に為ってる。③スノボーより遥かに短い。
スケボーの車輪を外し・嵩上げし・ミニスノボーに繋いだ感じだ。

ネットで・・スケートボードとスノーボードを合体・・と、検索する。
出て来た・・・去年辺りから流行り始めた、“スノースケート”と言う代物。

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スケボーが出来る者なら、直ぐに乗れる様に為ると・・・
裏返すと・・・こんな感じ。滑走面が細長く、足を乗せる面は幅広だ。
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画像では、流れ止めを足首に装着して滑ってるが、これが正統派なのだろう。
処が、八幡平で見た奴等は、誰も流れ止め無しだった・・・
転倒して、板が走り・行方不明に為るのは、自業自得で良いのだが、
万一流れた板が、他人に危害を加える恐れが多い。近々問題になる可能性大だ・・・

スキー場としても、リフト乗り場に【流れ止め装着】の義務化を明示する必要が有る。
売る側も、流れ止めをセットで売る必要が有るのでは・・・
事故が起きてからでは、遅いのだ・・・

11月28日
この日は日本海で、戻り鰤ジギングの予定だったが、海が荒れて欠航と為った。

秋田八幡平スキー場が、積雪65cmと為り、昨日オープンした。
夜に15cm積り、今朝は80cm。行かない訳が有りません。(毎日暇なので・・・)

9時の開業に合わせて、家を出る。
山の登りに入ると・・・路面に雪が・・・4駆に切り替えて、久々の雪道です。

スキー場に着くと、岩手・青森の車が目に付く。
安比は、今の時期下半分は人工雪だし、八甲田もブッシュで1コースのみ開放。
ここは、圧雪コース・無圧雪コース共に、ブッシュも無く全て滑走可です。

靴を履き・板にシールを貼り、ハウスへ入ろうとしたら、張り紙「マスク無し☓」納得。
9時を過ぎてもリフトが廻らない・・・故障? 
後で知ったが、マグネットSにカメ虫が挟まり、作動不良だったとか・・・

今日来た目的は、毎年の事だが、シーズン始めの体力測定。
シール登行して、目標地点まで何分で登れるか? 標高差150mを直登で・・・
目標に為る青森トド松まで。最初は圧雪された処を登る。

リフトが止まってるので、根性の有る奴(端の2人)は、板を背負って登って来ます。
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ボードの若者が登った跡を、ヒールサポートをトップにして、ひたすら直登・・・
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目標の青森トド松まで、22分で登る。22分は、ここ数年では良いタイム。
これには、理由が有るのだ・・・黄色のアトミックに付いてた金具片足370gと、
ディナフィットに付けてた金具片足550gを入れ替えた。(画像は入れ替え後)
これで、板・金具で片足1350gが⇒1170gに為った。この差は、距離が増すと大きい・・・
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10年前は、最短18分で登れたが・・・歳には勝てないのか・・・

次に、隣の無圧雪の登行テスト。板が沈む・・・軟雪でストックが効かない・・・
立ち止まるとテールから、ズリズリぬかる・・・必死で直登、大汗掻いて30分で登る。
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体力測定を終えて、早いが11時過ぎに昼飯。日曜日なので混む前に、マスクを取りに車へ。
飯が来る前に、冷で一合注文すると・・・お姉さんが今季初なので、煮玉子サービスだと!

呑んで喰って、直ぐ外に出る。(広域に集まってるので。両県共に罹患者が秋田の数倍)
暫く遊んでたら、晴れてたのに西側から雲が流れて来る・・・
森吉山が見えなく為り、隣の焼山山塊にも雲が掛かる・・・

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1時半を過ぎると、風が寒く為る・・・大汗掻いたし、そろそろ切り上げて帰りの準備。
3時頃には、解けた路面も再凍結する。その前に・・・

今日の体力測定は、標高差150mの緩斜面と急斜面で試し、タイム的には良かったが、
北八甲田主稜縦走や、八幡平山頂への3時間登行、鳥海山の標高差1000mの登行に、
耐えられるのか? 持久力がどうなのか?が気に為る。

スキー場の裾で、ノルディックの練習をしてた親子が居た。中学生か? 
登りでの親の滑りが凄かったが、離されない様に喰らい付く、子の滑りに感動。
着いた時から始めて、帰りも同じ・・・今日一日で、何千m走ったのか・・・

11月26日
約60年前に23歳の堀江青年が、旅券も持たずに、世界初の太平洋無寄港単独横断に、
成功した当時の事を知る方は少ないと思う。

当時、国・マスコミは、この快挙に“密出国だの密入国”だのと、大騒ぎでした。
ところが当の米国では、勇気ある若者だと、大歓迎されて一切“お咎め無し”。
衛星電話もGPSも無い時代に、ベニヤ板製のヨットでの話しです。
今年、辛坊治郎が単独往復して話題に為ったが、比較に為らない快挙でした。
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60年後の来年に、逆コースで日本を目指すとか・・・
上記の新聞記事を読めば、その後も凄い記録を残してます。
70歳から一人乗りヨットの講習会に参加して、5km先を往復するだけで、ウロウロしてる自分から見れば、雲の上の話しだが、夢は大きくだ・・・


今、拙ブログで、白瀬ルートから単独で南極点を目指してる、阿部君を watchしてるが、
日本の老・壮冒険家は、大したものだと思ってる。こんな冒険話し聞くと、ワクワクだ。


この新聞記事を読んでたら・・・別の頁に、気に為る記事を発見!!!
“フレイル”と言う言葉を、知ってますか?
フレイルとは、
“健康”から“要介護”に為る前の、加齢に因る心身の老い・衰えを意味する言葉だそうです。
愕然としました・・・下の図式のサイクルに、当て嵌るパターンです。

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予防対策としては、下図の要素が大事だと・・・
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要介護や寝たきりに為って、ただ息だけしてる生活は、ご免だ!!! 何とかせねば・・・


3月27日
昨日26日にサンフランシスコから、西宮ヨットハーバーに向けて発ったと言う。

堀江さんの現在位置は、1時間毎に下記で見られるとの事。

https://www.furuno.com/special/jp/horie-challenge/

堀江さんの世界初単独無寄港で太平洋横断の報を聞いたのは、中学生だった・・・
凄い人が居ると思ったが、その後の無寄港での世界一周等、ヨット界のレジェンド。
無事の帰国を願う・・・
帰国する6月には、小生が70の手習いで始めた、一人乗りヨット4年目の講習が始まる。
7mの風速に耐えられる様に、頑張らなくては・・・
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4月19日
3月26日に、サンフランシスコから出発した堀江謙一氏が、ハワイ沖を通過して、
西宮ヨットハーバーに向かって帆走中。間もなく、日付変更線を通過です。

今の現在地は、北緯22°01′ 西経164°37′。
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上図に因れば、23日と16時間航海して、行程の31%・西宮まで残り6.046kmの航海。
幸い暴風に遭遇せず、快適な船旅の様子。図中のゲージで、日々の船速が判ります。
日々の航海の様子は⇒https://www.furuno.com/special/jp/horie-challenge/で見られます。
 何事も無く、無事の帰還を願ってます。

5月1日
冒険家の堀江謙一さんが、4月29日に日付変更線を越え、順調に日本に向かってます。
35日間で既に行程の55.1%を帆走して、西宮ヨットハーバーまで、残り3931km。
ダウンロード
約3ヶ月の予定ですが、この調子で進めたなら、2ヶ月と少々で達成出来そうです。
兎に角、無事の航海を・・・

5月9日
その後1週間で、今日現在の位置は、日本迄残り2509kmまで帆走した。
ダウンロード
シスコ出港から43日目。現在の船足は、4.3knotだそうだ。(1knotは、時速約1800m)
この調子で進めれば、後10日位で日本の島影が見れるかも・・
暴風雨に遭わずに、無事の帰還を!!!

5月19日
サンフランシスコを出港して53日目。現在2knot/h(1knot≒1.8km/h)で帆走中です。
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計画の83.9%を走破し、目的地の西宮ヨットハーバーまで、残り1411kmと為った。
ハワイ沖を通過してた頃は、300km/1日位進める良い風に恵まれたが、
ここ10日位は100km/1日進めれば良い方だ・・・4knot/h程度の風が欲しい処だろう・・・
ダウンロード
この後は、台風接近の様なコース取りをして、北上するのだろうか? 興味の有る処だ。
何はともあれ、残り1400km 無事な航海を祈る。

5月29日
サンフランシスコを出発してから、63日目。
ダウンロード
目的地の西宮ヨットハーバー迄、残り469kmの位置を、
時速3.7knot(1knot≒1.8km)で帆走中です。
ダウンロード (1)
まだ、四国や紀伊半島は見えないだろうが、太平洋のド真ん中と違い、
沿岸を行き交う船舶の影が見えてるかも・・・頑張れ! 堀江さん!!!

5月31日
単独・無寄港・無動力での
太平洋横断も、残り367kmだ。
風に恵まれれば、6月3.4日頃には達成出来る。
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今日は、冷たい雨の1日、ニワカ百姓業も休日だ・・・
堀江さんの“冒険”の軌跡を辿って見る。

サンフランシスコを出港以来、ハワイ沖通過時も順調に帆走してたが、
小笠原諸島の、父島・母島に近づいた5月20日頃から、帆走航跡が安定しない・・・

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5月19日から、今日までの航跡を、作図して見ると・・・乱れてます。
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太平洋上の低気圧の影響と思うが・・・上図を拡大して見る。

5月20日から21日に掛けて、大きく南に迂回してる。悪天候を避けての迂回か?
【舟印】は、1時間毎の【位置と進路】を示している。風が有れば、間隔は広がる。
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5月23日の動きが変・・・23日に入って一回り、逆方向の東に進み、13:45進路を戻す。
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拡大して見ると、風が有るのに一回りしてる・・・なぜ? 低気圧の通過待ちか?
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5月28日。夜中から北進してる・・・8:17から南進。寝てる時に風が変わって、北進した?
元の位置近くまで戻り、北西に進路を取る。
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5月30日。真夜中に進路変更・・・
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今日で65日目の単独航海、狭い艇内・波の揺れ・・・83歳、疲れ果ててる事と思う・・・
堀江さんのヨットは、全長6.5m・幅2m・動力無し・居住区1坪・トイレ・キッチン付きだ。
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これで、2ヶ月の航海だ・・・寝るだけのスペース、歩き回れる広さも無し。
辛坊の太平洋往復と違い、補助エンジン無しの風任せ。これが本来の冒険だ・・・

愈々、北上を始めた。今日は、時速5km位で帆走してる。
紀伊水道に入れば、仲間の船が出迎えてくれるだろう~
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6月1日 追記
帰港間近に為って、目的地が変更に為る???  紀伊水道の入り口に、ゴールラインが・・・
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現在地他の情報を発信してるWebSiteの一文には、
航海にあたって
今回の「サントリーマーメイドⅢ号」による航海は、
ザ・サンフランシスコヨットクラブ(マリーナ地区 サンフランシスコ)を出航し、
新⻄宮ヨットハーバー(兵庫県⻄宮市⻄宮浜)まで約2か⽉半(予定)かけて航海するものです。
今回の航海が成功したあかつきには、世界最⾼齢となる83歳での単独無寄港太平洋横断達成となります。と書かれている。

また、今回の冒険を発表した昨年11月の記者会見でも、
サンフランシスコ⇒
新西宮ヨットハーバーを目指す。と、発表。

今更感が有るが・・・
水道内に入れば、船舶の往来が多く、
動力を持たない帆走は無理との判断か?
最初から判ってた話だ。なら、最初からその様に、発表したら良かったのに・・・
紀伊水道からは、曳航されて、
新西宮ヨットハーバーに入港・・・あァァ~だ!!!
因みに、この区間は、冒険家では無いヨットマンが、普通に帆走してます。

6月3日
3月26日に、サンフランシスコを出港し、約8500kmを単独・無寄港・無動力で航海。
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68日と3時間で、室戸岬沖を帆走中です。
紀伊水道のコールラインまで、残り93kmです。
現在、時速3.9knot(1knot≒1.8km)だそうで、風が落ちなければ今日中に“横断達成”です。

6月3日  17時更新
風が落ちで苦戦してたが、5~6mの向い風が吹き始めた様です。
ダウンロード
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ゴールまで、残り51km。今の船足は、時速4.2knot(7.6km)。
http://weather-gpv.info/を見る限り、徐々に風が吹くようなので、
今日中にはゴール出来そうです。

6月4日 追記
4日午前2;55前に、ゴールラインを通過しました。
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3月26日にサンフランシスコを出港、約8500kmを帆走して、69日目の快挙です。
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“おめでとう”堀江さん!!!

11月26日
24日の朝、目覚めると・・・屋根に薄っすらと積雪が・・・
秋田八幡平スキー場のHPを見ると、積雪40cmだと。
八幡平の標高1000mに在る、今年で開業50年のスキー場。
ここを起点に、八幡平山頂付近の樹氷を、日帰りで楽しめる。
また、GW明けまで滑れる処だ。
25日の昼で50cm、今朝(下の画像)は65cmに為ったと。
今日キャットを走らせて、
明日の土曜日には、オープンすると言ってる。

28日の日曜日は、鰤釣りの予約を入れてるが、今の処の予報では、悪天欠航の気がする。
鰤が駄目なら、足慣らしに山へ・・・

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12月12日には、開業50周年記念で、一日半額サービスだと。
もう~50年にもなるのか・・・オープンの年に、隣の温泉に泊まって滑った記憶が有る。

大雪で有名な酸ヶ湯は今朝で59cm。酸ヶ湯は1m~1.5m無いとヤブ地獄だ・・・
この程度の積雪では、山スキーは無理だ。

早速、道具を車庫の梁から下ろして、5本車の下に積み込む。
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他の用具も積み込むが・・毎年時期的に“戻り鰤釣り”の道具と、かち合い収納に悩む処だ。
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TLT用のガルモント・ジルブレッタ用のスカルパとゴロー。スコップ・アイゼン・ソー等。

追記 キャットが走ってる~ 明日からリフトを廻すそうです。
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昨夜、71歳の実妹から妻に電話が・・・
5mmの乳癌が見つかり、12月5日に入院、6日に手術し1週間の入院だと・・・
大病には今迄縁が無かった妹だが、旦那がボケ始めたのか? 
心配するより、俺1週間何喰えばいい等と文句を言い出し、頭に来たと。
旦那は頼りに為らので、手術当日に来て欲しい様だ・・・運転手役を仰せつかったのだ。

11月25日
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今日で極点旅行11日です。
これまでの10日間の詳細は⇓で。



行動記録【第11報⇒第20報
黒字は、事務局に送った内容。赤字は、小生が強調した部分。青字は、小生の思い。
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2021年11月25日9:23(日本時間)/第11報

11/24 7日目 距離13km 高度87m
7日目。まだ全体の日程の10分の1。既にスタートしたのが遠い昔に感じる。今日もひたすらに歩くしかない。少しでも硬い雪を歩く為に現在地経度で深夜24時に歩き出すので歩き出し時が最も寒い。始めは-20℃近いが行動終了辺りには-8℃まで上がってることもある。

>7日目。まだ全体の日程の10分の1。???
全行程70日の計画ですか?  11月17日の第2報では、59日と言ってたが!!!
なので小生の認識では、59日だと認識・・・予備日11日と言う事か?
前回も日程に付いては、曖昧な点が多かった。
まさか・・・DAIGO流、IBSではないよナッ。(行き当たり・バッタリ・システム)
白夜なので、深夜でも周囲が見渡せると思うが・・・体内時計が狂わないのか?

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2021年11月26日8:41(日本時間)/第12報

11/25 8日目 距離11km 高度91m
テントから出るもとにかく脚が重い。足首にウェイトでもついてるんじゃないかと疑いたくなる。普段は山から風が来るが今日は海から湿った風がきて衣服に氷がこびりつく。疲労がひどく歩いていて眠くて仕方ない。実際、今日は半分は寝ながら歩いていたのではないか(こういう事は疲労が高まるとある)11時間歩く予定だったが10時間で脚が進まなくなりテントを張る。荷物も入れずに床に5分ほど倒れ込んだ。

歩き始めて8日目、疲労のピークか? 天候に関係無く、休養日が必要かも・・・
冬山の登り方で、一度に大量の荷を移動させる時、荷の1/2を移動させ・1.5往復する、
“歩荷(ぼっか)”と“逆歩荷”と言う方法を取る事が有る。
歩行距離は増すが、体への負担は減少する。果たして橇で可能か? だが・・・


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2021年11月27日9:29(日本時間)/第13報

11/26 9日目 距離13km 行動11時間 高度129m
写真は、「ようこそ南極リゾートへ!」がイメージ(笑)。通信上、低画質しか送れないのが残念。南極は5Gとは程遠い。それがいいのだが。自分でユーモアを演じる事も大事。そうして自分で自分を盛り上げる。経験のない人なら簡単に命を失くす世界だが、キャリアを積んだ人間にとっては変わらぬ景色を歩いていると眠くて仕方なくなる時がある。特濃のインスタントコーヒーを飲んで目を覚ます。

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凄い寝袋だ!!!     標高が少しづつ上がってる。冗談を言う余裕が出たのか・・・

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2021年11月28日9:19(日本時間)/第14報

11/27 10日目 距離11km 行動11時間 高度76m
今日は更に雪が柔い。時速1km。前回の南極でひどい雪面を経験しておいて良かった。これは通常、心が折れる(笑)。未来も大事だが今をやり切る事だけを意識する。未来はその延長だ。気温は-15℃と暖かいが山脈からの風が冷たい。キネシオテープを頬に貼り凍傷予防。南極冒険独特の使い方。

キネシオテープ⇒テーピング用テープ
粘着成分、雪焼けした皮膚に大丈夫なのか・・・目出し帽は?

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2021年11月29日9:14(日本時間)/第15報

11/28 11日目 距離12km 高度76m
全く風のない夜だった。完全なる無音で耳鳴りがする。日常で無音はまず存在しないので無音は恐怖を感じる。南極はあらゆる生物が生きていけないので微生物レベルで孤独。今日も深い雪を歩く。

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2本のスキー跡が、綺麗に引かれている。橇の脚幅と同調してる不思議・・・
150㌔の荷を乗せてる橇が、腹を着かない程の脚高か?
ストック跡を見ると、引き抜き跡が無いので、雪が深とは思えぬが・・・

30日 追記
阿部君の過去のFB・Twitterを見たら、橇が出てた。
赤橇は、’19年に使った物。ほぼベタ底。
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ツートンカラーは、今年の物。先端部の形状に変化が・・・曳き易い様に思える。
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この底の形状で、腹が着かないのは、雪がかなり締まってると言う事だ。

使ってるスキーの事
11月23日 第9報で、スキーに付いて述べたが、鮮明な画像が有った。
ショートとロングと言ってた。ショートとは、滑走面の体重が一番掛かる部分用。
電ドリのサイズから見て、精々4・50cm位。これではシールの接雪面が少な過ぎて、
曳く力が伝わらない・・・・山スキーの登りでも、80cm位の物を使うのが一般的だ。
剥がれるのが嫌だと、前後をビス止めしてるが、前部にシールの厚さ分の段差が出来る。
これが、板を前にスライドさせた時に、毎回雪面に引っ掛かり、結構なストレスと為る。
BD社の半シール(下図)は、それを防ぐ手立てが施されている。知らなかったのか・・・
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使ってる板には、長さの1/2ほどにウロコが施されてる。crownと滑走面に表示有り。

ウロコ板の登行能力は、メーカーに依るが大体20~24°位だ。
それ以上急に為ると滑って登れぬ・・・そこで、シールの出番。
雪質とシールの質に因るが、30°でも楽に登れる。勿論、荷を曳いては登れないが・・・
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シールが何処製か? 見た事が無い、と言ったが・・・画像が不鮮明だった。
この画像を見ると、G3の汎用品だった・・・

因みに小生は、半シールを86cmにして使用。これ位だと、フルシール並の効きが有る。
前後の無い分が軽量化出来る。先の剥がれ防止は、脱着金具留め。
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これらの事から、>今日も深い雪を歩く。と言ってるが、荷が重く進めないだけだ。

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2021年11月30日10:07(日本時間)/第16報

11/29 12日目 距離14km 高度79m
ホワイトアウト。世界が真っ白、光の乱反射により雪の凹凸さえ見えなくなる。極地に来始めた8年前はとんでもない不安と、方向感覚の狂いによる吐き気を覚えたが、今は口笛吹きながら歩いてる。人は経験で変わるものだ(もちろんコンパスやGPSもあるからだが)

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何回か指摘した通り、雪が深い訳では無い様だ。靴も橇も埋まって無い・・・
首から下げた物は磁石? 橇の後ろの棒は何? BCとの無線アンテナ?(後日、検尺棒と判明)

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クレバス帯を避ける為に、西に約100km遠回りと言ってたが、今日で歩行距離が133.7km。
横移動で、相変わらず極点には近付いて無い・・・そろそろ南進しないと・・・

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2021年12月1日8:50(日本時間)/第17報

11/30 13日目 14km 高度68m
無風でやけに暖かい1日。-7℃位か。肌着にジャケットだけで歩く。ヘッドウォーマーですら暑く、遂にサンバイザーを引っ張りだす。毎日、ベースキャンプと定時交信があるのだが、なかなか双方で繋がらず30分やり取りでイライラ。遠征中は忙しく、なにせ時間がない。真っ白な世界で時間に急かされるというのも変な話だが。遠征中は本当に忙しいのだ。1つ1つに時間がかかる。

スタートしてから既に13日経過、今だに極点は1000km先。
予備日を含み70日として、残り57日で1000km。
停滞無しで行動しても、毎日18km稼がねば・・・大丈夫か?

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2021年12月2日9:19(日本時間)/第18報

12/1 14日目 15km 高度67m
もう2週間か。1日も休んでない。歩ける天候なら休まない。行動中は音楽を聞いている事も多い、ランダムで20年前の曲がかかると当時の想い出が白い大地に唐突に浮かび上がる。それは当時の恋人の事だったりする。若い頃から冒険一択のバカ者だったなぁ。甘く切ない、そんなロマンティック南極。

器用な奴より、そんな不器用な“一択馬鹿”に、魅力を感じる。故植村直己然りだ・・・
饒舌な君と寡黙だった植村直己、性格は真逆だが、志は冒険一択。
敗退は次に繋がるが、失敗には後が無い・・・

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2021年12月3日9:19(日本時間)/第19報

12/2 15日目 距離15km 高度58m
わずかだが距離が伸びて来た。太ももに軽い凍傷。強風の日にやられたらしい、Polar Thighと業界用語ではいう。前回は悪化して大変な目にり気をつけないと。ベースキャンプとの定時交信で南極の月食時間を聞いた南極で天体ショーが見られるかも、とはなんとも贅沢。見れたらいいな。

この日で西に177.7km進んだが、標高は海氷の上で58m。極点の標高は2830m。
何時に為ったら、南進するのか・・・残り55日で1000km踏破、1日当たり約18.2kmだ。

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2021年12月4日9:54(日本時間)/第20報

12/3 16日目 距離16km 高度45m
今日から12時間歩く。身体への負担はデカイがとにかく距離を延ばさないと。今日でアムンゼンが通ったルートに合流。とはいえ何の目印もないが。このルートを通ったのは過去に10名少しほど。未踏の雪原を700km行く予定が直前で変更せざるを得なく、人類未踏の雪原を186km踏破。(詳しくは帰国後にでも)だが1912年以来、誰もが踏んでなかった大和雪原に行き、未踏の雪原を切り拓き、史上2人目になる単独によるロス棚氷徒歩。いまやれる環境で出来る限りの事をやった。後は必死で歩き抜くのみ。

>未踏の雪原を700km行く予定が直前で変更とは? 何処から何処が未踏の700kmか?
白瀬隊が果たせなかった、大和雪原から南極山脈に南進して、
その後はアムンゼン・ルートを辿る予定だったのか・・・?


図の緑線は、1912年に白瀬矗が、大和雪原まで到達したルート。
青線は、1911年にノルウェーのアムンゼンが、人類初極点往復したルート。
黄線は、イギリスのスコットが、アムンゼンに1ヶ月と3日遅れて、極点に到達したルート。
スコットが着いた時に、極点には既にノルウェー国旗が立ってた・・・
帰路、飢えと寒さで、スコット隊は全員死亡・・・有名な話しだ。
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アムンゼンが110年前に、極点に達したルートとは言え、何も無い処・・・
GPSを頼りに、明日ら南進する。途中、何事も無ければ良いのだが・・・
成功の鍵は、クィーンモード山脈を、上手く乗り越えれるか・・・に掛かってる。

>史上2人目になる単独によるロス棚氷徒歩とは・・・
ノルウェーのボルゲ・オウスラント⇓を指してると思う。
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1996-7年に、バークナー島⇒極点⇒ロス棚氷⇒スコット基地の、約3000kmを64日で踏破。
当時、世界初無支援単独で、南極大陸横断を達成した、北極・南極冒険家です。
後に、送り風に因る凧の支援が有ったと、無支援の冠を外された悲運の冒険家です。
その彼に次ぐ、186kmを単独で歩いた、史上2人目だと言ってるのだと・・・
しかし、彼はロス棚氷を完全縦断(約800km)してるのだ。比べるに値いするのか?
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図の説明
青線はアムンゼン・ルート 黄色線はスコット・ルート 緑線は白瀬ルート
赤線はオウスラントが、ロス棚氷を縦断したルート 赤点は阿部ルート



に続く

11月23日
秋田の矢留山岳会が主催する、雪崩講習に参加。
この社会人山岳会は、会員以外にも講習会に一般参加を認めてる貴重な会です。
昔、山好きが3人寄れば、山岳会等と呼ばれてたが、この会は活動内容も濃い。
四季の活動は勿論だが、氷壁登攀にも果敢に挑んでいる。
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HPで参加募集をしてたので、即会長さんにメールして応募した。
この講師の話を聞くのは、3回目だが・・・過去2回の参加で、初耳な事を得た。
登攀まで粉成すオールラウンダーだ。

この手の講習会は、山道具屋・なんちゃってガイド・所謂雪崩専門家等が主催者兼講師だ。
この冬を前にして、登山やスキーの講習が各地で実施される様だが、面白く無いのが多い。
仰々しい謳い文句で集めて、1時間半位の話で、お茶を濁される・・・
遠路遥々出掛けても、当たり前話しや会費に見合わない内容、実践経験の無い学者モドキの話は、特に面白く無い・・・やれ分類的にドウノコウノの能書きが多い。

一日雨予報だが朝に出て、途中で次回28日に使う、鰤釣りのメタルジグを2本買う。
6千円超えの出費だが、釣果の背に腹は代えられない・・・
ネーチャーボーイズの鉄ジグ スイムライダー 260g 左右非対称 センターバランス
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会場の市役所Pに着いたのが、12時半を過ぎてた。
車内で用意してたサンドを喰って昼飯にし、庁舎に入ると・・・
1Fホールに前会長のHDr.が居て、3Fが会場だと教えてくれた。

講習は、僅か1000円の会費で、延々4時間に亘って色々聴けた。
難しい横文字言葉等は、覚える必要は無い。
講師が言う事と、自分が普段遣ってる事が、どうなのか?を知れば良い。
間違ってたら、以後直せば良いだけの話しだ・・・疑問なら、聞けばいい。
興味深く聴いたのは以下の2点、失笑したのは1点。

気象庁が11月10日より運用開始した[今後の雪(降雪短時間予報)]⇓で。
https://www.jma.go.jp/bosai/snow/#zoom:7/lat:39.304550/lon:140.152588/colordepth:thin/elements:snowd
この先6時間の、全国の積雪予報が見られる。

これは大いに参考に為ると思う。

日本での雪崩事故では、複数の埋没者が出る場合が多い。
理由は、団子状態で登り・同時に複数滑走するからだ。
欧米では、こんな事は無い。犠牲者が出ても最少人数で治まる仕組みできてるのだ。

大学山嶽部で、昔に習った事を思い出した・・・
雪崩そうな処・滑落しそうな処は、1人づつ歩け。
ザイルを結び合うのは、互いに止めれる自信が有る処だけ。
犠牲者を最小限に抑える為の策なのです。

これは、Alpine-style又はrush tacticsの場合の話し。
polar-method(極地法)の場合は、当然行き来が多いのでfixed ropeを張ります。

深雪で板が外れ、見失い周囲を掘り返したと。以後スキーテープ(モンベル製)使用だと。
テレ上達者って、“流れ止め”ワイヤー・紐は、使わないものなのか?
小生は、50年前のジルブレッタ125 Aの時から、下手なので流れ止め紐を自作してたが!
片足失うと、命取りに為る。八甲田でよく会う爺は、金具が壊れた時の為に、
カンジキも背負って滑ってる。

帰り道は、既に漆黒の闇夜+横なぐりの雨・・・
対向車の光で、雨の路面が乱反射・・・雨の夜道の運転は、疲れる。
峠越えに入ると、大人のアラレちゃんがフロントガラスにバチバチと・・・
冬タイヤで、ブチブチと潰しなから走る・・・
冬山を前にして、いい話が聞けた事と、欲しかったジグ入手で、気分良く帰れた。

11月21日
11月中に5回の予約を入れたが・・・3日・14日は、悪天欠航・・・2回目の出航です。
青物が荒れる日毎に、どんどん南下してしまう・・・
今日は、12人満席で出航です。この船に20年近く乗ってるが、8割方知らない奴等だ。
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海は、周期の長いウネリが有るが、波・風共に穏やか。
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太陽が登る。
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約1時間走った水深70m付近で、網を曳いて走る緑色塗装の不審な漁船が居た・・・
秋田では、緑色の漁船は見た事が無い・・・ここで漁をしてるなら、青森船籍?
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テリ場に着いて、ジギング開始。遊漁船・プレジャーが17隻が点々と見える。
心配だった
は、正常に作動しホッとする。

此処数年テリ場でのジギングで、各船がスカンパーを張らずに、ドテラ流しが主流。
仙台の某釣具屋が広めたらしい・・・船頭は、操船手間が省けて楽だ。
当人は舳先に立って左右釣るので、ドテラで十分なのだ・・・
風・潮流れを読んで、上手く船を立てるのが、船頭の腕なのだが・・・
潮流れで、ラインが船底に入るわ・並行して入るわ・絡むわで、“お祭り”多発。
右舷のミヨシと左舷のトモが絡む等、信じられぬ事が起きる・・・
ジグの重さを揃える事も・途中落としのスラッグ出しも言わぬ、船頭も駄目だ・・・

来年からは、スカンパーを立てて、魚探反応の上に“留まれる”腕の船に乗ろう!!!

釣果は・・・前回7日に釣った(下の画像)70cmのワラサより、
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5cm大きい75cmが1尾のみ・・・掛かっての、針ハズレ3尾・・・下手に為った・・・
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丸々と太ってたし、脂がのってて、包丁進まずだ・・・
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帰宅後、次回28日に備えて、即バッテリーの充電中。

23日 追記
21日の夜から充電したが、23日の夜には緑色のランプ点灯し、満充電に為った。
バッテリーは、一回の釣行で消費しても、48時間で満充電出来る事になる。
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釣行前日の20日事
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灯油取り出し口の部品が揃ったと言う事で、昼過ぎから灯油タンクの交換をした。

新築時に設置したタングの脚が腐り始めて、500Lタンクが傾いて来てた・・・
灯油配達・ガソリン給油・タイヤ交換保管等で、世話に為ってるスタンドで、
客先で不要と為ったタンクが倉庫に在るから、それと交換しないか?との話しが有った。
タンクを見たら、サイズ的にも今のと同様だった・・・

本体は大丈夫なので、脚だけ交換出来ないか?と聞くと、脚だけの発注は高く付くと。
交換部品の費用だけで良いので、交換した方がいいと言う。
また新品を業者に頼めば、設置費・旧タンク引取で、10万近くに為ると・・・
それならと、頼む事にしてた。
この日届いたタンクは、塗装をやり直した、綺麗に為ったタンクだった。
部品代3040円で完成、夕方に灯油400Lを給油して貰った。有り難い話しだ・・・

11月18日
戻り鰤釣りのジギングで、電動リールを使ってます。
Daiwaの500番・PE6号・300m巻 それ用のバッテリーの話しです。

昔は、電動リール用の12V-12Aのバッテリーを使い、帰って充電器で充電。
それが駄目に為って、買い替えを考えたが・・・釣用のバッテリーは以外に高価。
釣り仲間の話では、車用バッテリーでも使えるとの話しで、量販店で安価に購入。
車から電源を取り、並列に繋ぎ走って充電してた。(進められない仕方だが)
長期に使わなかった時は、GSで急速充電して貰ってた。

先日、戻り鰤釣りに行ったが・・・後半、電動リールに誤作動が・・・
途中で止まったり・動いたり・・・液晶表示も何か変に為る・・・
前半は正常だったのに、リールが駄目に為ったのか? それともバッテリーが駄目?

車の電気系統を修理する工場に、バッテリー持参で、調べて貰ったが目からウロコ!
テスターで計ると・・・
  充電量(SOC)40%・健全性(SOH)29%・
  テスト結果 交換(バッテリー劣化)交換をおすすめしますの紙が出て来た・・・
その方が曰く、釣用のバッテリーと車用のバッテリーでは、造りが違うのだと・・・
釣用は、使って減っても・充電器で充電したら、早く充電出来るので高価なのだと。
車用は、エンジンを掛ける時に電気を消費して、走ればその分を充電するのだと。
バッテリーに、用途別が有るとは知らなかった・・・
急速充電して貰えないか?と、相談・・・2000円掛けるよりは、買い替えた方が良いと。

持参した、昔使ってた釣用バッテリーに付いて来た、充電器を見せた・・・
  定格2次電圧 DC12V  定格2次電流 DC0.6A と、記載されてるので、
バッテリーと充電器が駄目でなければ、0.6Aなので時間は掛かるが、充電出来ると。

帰って早速充電開始しました・・・今日で丸4日目です。

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今日、バッテリーを持って、近所の車用品量販店に
・・・
テスターで計って貰ったら、充電量 87%なので正常だと。(何と47%も充電出来てます)
70%以下なら、これから冬場を迎えるので、交換を進めますが・・・と。

一安心です~ 次回戻り鰤釣りの21日迄、通電して置けば、満充電近くには為るかと。
因みに、画像の充電器の
赤ランプ緑色に為れば、満充電です。

21日の予報は、風は3~4m・波1.5~2m。初冬の日本海では、これ位なら“凪”です。
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11月21日 追記
充電したバッテリー、今朝7時半~2時まで使ったが、リールは正常に動いた。
帰宅後は、1週間後の次回に備えて、充電器に繋ぐ。

11月17日
’19年に、した、冒険家の阿部雅龍君が、
今年、“白瀬矗”が110年前に果たせなかった、ルートを辿り極点を目指します。
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当初計画では、’20年に予定してたが、コロナ禍で現地入り出来ず、今年に為った様です。

’19年の時もだったが、今回も計画の詳細が公表されて無い・・・
何処から何処までを何日で、予備日は何日か?
150㌔の荷と言うが、総量だけで、遠征登山の様な内訳が無いのが残念だ・・・
登山では、食料リスト・装備リスト・気象通信計画・医薬リスト等々を明示し、
その各々の重量等を記すのが普通。


’19年の極点到達ルート 赤点
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今回の白瀬ルート 赤点(予想)
最大の難関は、後半に在る“南極横断山脈”の鞍部を、どうやって越えるか?
それに、極点迄の距離も前回に比べ、5割増し位に長い・・・
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図中の青印は、1912年白瀬隊のルート、最終到達地点を大和雪原と命名
Basecampのパトリオットヒルズから、空路 白瀬矗が上陸した地点に入り、スタートです。
今後の行動は、https://jinriki-sort.com/abe/southpole/から見れます。

このルートから、無補給・単独で極点に到達出来れば、凄い快挙ですが、
世界には、もっと凄い南極大陸を横断した鉄人が居ます。但し、一番狭い大陸部分だけを、極点を挟み、逆くの字に横断。

白瀬矗は、秋田県出身の軍人探検家ですが、110年後に同じ県出身の冒険家が、

同じ道を辿るとは夢にも思って無かったでしょうね。

無事の帰還を願ってます。

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11月17日 追記
スタート位置が発表になった・・・白瀬隊と同じく、氷床の末端からと思ってたが・・・
何と、大和雪原からだと・・・全行程の約1/5カット。マッいいか~~

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行動記録【第1報⇒第10報
黒字は、事務局に送った内容。赤字は、小生が強調した部分。青字は、小生の思い。
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2021年11月15日23:18/第1報

テスト 南極ベースキャンプから。

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2021年11月17日00:31/第2報

現地時間、明日17日に大和雪原へのフライトの可能性ありです。クレバスを検証した結果、迂回のため距離が100km以上伸びます。かなり厳しい遠征になりますね。期間は59日間になるかと
距離が100km伸びたと言ってるが、大和雪原は約280km内陸側なので、縮まったのでは?
期間は59日だと。

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2021年11月18日12:10(日本時間)/第3報

いま、大和雪原です。現地時間明日からあるき出します。距離が伸びたのはクレバスを避けるためですね。100キロ伸びるのはかなり手痛いです、やるしかないですが。現地時間で日がまたいだので寝ます。
ロス海に浮かぶ、ロス棚氷上の大和雪原に着陸。
約280km内陸側の、標高79.58m地点からのスタートする様です。

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ロス棚氷末端からは、クレバスが多く、避けたのか? 着陸出来なかったか・・・
橇が曳けない状況だったか・・・説明無しです。

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2021年11月18日23:29(日本時間)/第4報

11/17 ベースキャンプから遂にフライト。長く待った。今年最初の冒険遠征のフライトがオレの遠征だ。今年は遠征隊はコロナの影響で少ないが先発隊はノルウェー・イギリス・日本の3隊。まるで白瀬隊の頃のようで運命を感じる。だが今は争う時代ではない。お互いの健闘を祈り抱き合う。いい時代だ。6時間のチャーターフライトで大和雪原から6キロのところに着陸。ここから大和雪原まで少し歩く。110年ぶりに人類がこのゆきはらを踏む瞬間がきた。

【大和雪原から】
この文章が投稿される頃、110年振りに大和雪原に立ち、白瀬隊および白瀬矗隊長が見たかった人類未踏の”ゆきはら”を独り歩いている事でしょう。
(少しのお時間があれば、いいねやシェアをお願いします)
この文章は出発前の事前予約投稿だ。よってオレがその投稿を見ることは南極冒険が終わる1月下旬まで叶わない。現地からSNS投稿はされているだろうが一方通行なのでこちらは見れない。
南極冒険は厳しい状況だ。
大和雪原行きの飛行機がなかなか飛ばない。離陸と着陸の両方が良好でないと南極では飛ばない。居る場所が南極晴れでも大和雪原が荒れていては着陸は叶わない。白瀬隊の足跡を伸ばす”しらせルート”は難易度も危険度も最高峰だが、最大の問題は日数だ。日数が多いほど達成の確率は高まるが、ゴールになる南極点での飛行機ピックアップの日が決まっており動かせない
1,200kmの距離を150kg近いソリを引いていく上に、クレバスだらけの標高4,000m級の南極横断山脈を越えていく。それらも大問題ではあるが、行程が厳しいだけに最大の懸念は日数だ。
最大65日間行動できる予定だったがこれでは60日間もないだろう。ホワイトアウトでもコンパスで無視界のなか歩くが、クレバス帯ではリスキーすぎて不可能。進みたくとも強制停滞の時間もあるだろう。急ぎたくても急げない状況に直面し、動ける時は追い立てるように息せき切っているだろう。
準備が整った状態で待たなければスタート地点へ行けないというウェイティング・ゲーム。眼前に拡がる青空がどこか憎らしく見えるようだ。
もう冒険は始まっている。焦る気持ちや気負い。毎晩に明日のフライトの可否が発表される。スクランブル的に数時間後に出発になる事も。いつ開催されるか分からない己独りのレース。本番を見据えて毎日トレーニングをしているが、出発がいつになるか分からないだけにどこまで追い込めばいいかも未知数。疲れを残してもダメ、仕上がりが甘くてもダメ。その不安の中で鍛え待たねばならない。多かれ少なかれ全てのプロは誰かの想いを背負ってる。メンタルが弱い奴はここで折れて本番で使い物にならなくなる。故に冒険はもう始まっている。天気は自分にどうこう出来るものではない。焦らずに待つしかない。
しかしながら数日待つくらいなんだ。
こっちはこの夢の実現の為に17年待った。
出発を待ったとしても冒険現場での天気が良好で順調に進むかもしれない。
(天気の未来は誰にも分からない。ちなみに今年は南極点付近がこの30年で最も寒い水準だ)
与えられた条件は更に厳しいが人生に言い訳はきかない。言い訳していても状況は変わらない。与えられた条件でやっていくしかない。
後の児玉源太郎陸軍大将は若き日の白瀬矗隊長にこう言った。
「何事をなすにも必ず困難が伴うものだ。その困難に打ちかって大事をなすことこそ、男子の本懐というもの。男らしく、正々堂々とやりたまえ」
ここまで来た。やれる事はやってきた。その結果がどうなるかは分からない。達成するか無様な結果になるか。
大事なのはこの瞬間に命を燃やすってこと、挑戦するってことだろう。リスクを取らずに望んだ場所へ行くのは不可能だ。足が震えてたってステージに立つ。今までだってそうやって生きてきた。いつだって生きてるのは”今”だ。
たくさんの人に応援して貰ってる。皆さんが思っている以上にその想いはオレに届いている。その応援に応えるだけの成果を出すために尽力できるかはプレイヤー次第だ。心血を注ぎそれにお応えしたい。
多くの人に迷惑をかけながら生きてると思うが、自分の生き方に一片の後悔もない。自分で選んだ生き方を貫く。
17年の冒険人生の集大成、約1億のお金を払い、ただ雪原を独りで歩く。白瀬隊が見たかった景色、応援者の皆さんに見せて頂く景色、そしてオレが生涯賭けて夢に見た景色。
先人の見果てぬ夢を100年越しに南極点まで同行し結願する。その夢を完結させる。人の意志は受け継がれる。今それを行動で証明する時。
顔上げて胸を張って正々堂々と真正面から立ち向かう。
生きようぜ、今を!!

文面から、覚悟の程が伺えます。
ここに至った限りは、世事ごとを無にして、最善の策を自己判断で・・・

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2021年11月19日11:09(日本時間)/第5報

11/18 1日目 距離8.5km 高度76m
360度ひろがる大雪原。1912年1月以来、大和雪原に110年ぶりに人が立った。雪が金剛石のように煌めき美しい。夢に見続けた場所にいま立っている。"あの"有名な写真のように国旗と三角旗を立て、僕は白瀬隊長と白瀬隊に脱帽黙祷。行ってきます、と大きく叫ぶ。
ここから誰もが跋渉したことない"ゆきはら"を歩く

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疑問に思ってた、救援体制が判明しました。
毎朝Basecampと交信(位置情報が伝わる)、気象情報もこの時得られる。
48時間交信不通時は、BCから救援機が飛ぶ。但し、天候次第・・・
衛星通信の予備機も持参か?

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2021年11月20日9:48(日本時間)/第6報

11/19 2日目 距離10km 高度81m
道中には白瀬隊の写真も持参している。彼らと共に南極点へと向かう。数日に分けて説明したいが、急遽、距離が100km伸びることになる。悔しいが乗り越えても乗り越えても新たな障害が現れる。南極点ピックアップ、絶対的な時間の制限があり、短くなった。山脈越えがある。距離が伸びる。更に大和雪原があるロス棚氷は今年は雪が非常に乾燥しておりソリが全く滑らない。必死で引くが時速1km少ししかでない。1日22km進まないと間に合わないのに。荷物が軽くなればましになるか。数々の厳しい条件がこれでもかと重なっている。それでも毎日をやり切るしかない。
距離が100km伸びたと言うが、その意味が理解出来ない・・・
今の処、当初計画の半分の距離より稼げない・・・出だしから・・・

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2021年11月21日9:45(日本時間)/第7報

11/20 3日目 距離10.2km 高度74m
朝方、冷え込み風が風速8m位で吹き、体感気温は-30℃に感じる。さしての寒さじゃないが、まだテントの外に出るのが億劫。そもそも寝袋から出たくない。腰はもう悲鳴を上げてきてる強い負荷で引き続けるからだ。10時間行動で10km。雪質が柔らかく、前回の南極を思い出す。あれは特殊例だが、ロス棚氷は常にこういうコンディションなのかも。先行きが不安、心労と強烈な紫外線で一気に老け込んだ気がする。冒険は本当に身体に悪い(笑)。いま南ではなく西に進んでいる。大和雪原をそのまま南下すると2箇所、巨大なクレバス帯があるためだ。

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100km伸びたと言うのは、巨大クレバス帯を迂回する為の距離か?

前回の極点行きには、アイボを同伴・・・食料・燃料切れの心配が有り支援を受けた。
アイボより同等の重さなら、物資を積めと前回言った、本人その時この記事を読んでる。
今回は、アイボ無しだが・・・青のTバックを持参・・・何方の履き古しか・・・
昔のヒマラヤ遠征では、よく聞いた話しだが、性欲が減退すると、行動変調が出るとか?

それと、何日何km歩いたと有るが、見る側としては、
極点に何km近く為ったと記した方が判り易い・・・

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2021年11月22日9:48(日本時間)/第8報

11/21 4日目 距離6km 高度84m

南極特有のカタバ風が吹き付ける。強くテントを揺らすので、一度起きてテントの外の張り綱を確認、起きたら吹き黙った雪でテントが潰れそうになっており焦る。テントから出るのが辛い。体感気温は-30℃ほど。寒さに震えながら歩く。雪質がドンドン悪くなる。8時間歩いて6km。前回の南極より状況が良くない。前回は特例的だったが、今回はそうもいかない。南進なら緯度で雪質変化があるが西進では期待できない。パワー全開で引かねばならないので腰が痛む。クレバス帯を避ける為に南西に進むことも叶わない。悪いことばかり浮かんでくる。変化が少ない南極の雪原。進みたくとも叶わない現状。それでもください進み続けるだけ
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画像から乾燥雪な事は分かる・・・たぶんキシキシ鳴る雪だ。
スキーと橇の跡、踏ん張って曳いてるのに、ストック跡が1個の不思議・・・
橇の腹が着く程の軟雪でもなし、8時間曳いて6kmとは、ワキシングが合ってるのか・・・
シールは、モヘアか?化繊か?混合か? これに因って摩擦抵抗が違う。
低温・粉雪には、アザラシが一番効くと思うが・・・他人事ながら気に為る点多し。

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2021年11月23日9:31(日本時間)/第9報

11/22 5日目 距離11km 高度80m 
食欲なし睡眠浅く、夜中に下痢でおきる。寝袋から出て寒い外に用足しに行くのは辛い。眠りが浅いので寝た感じがしない、ましては24時間明るい白夜。行動中、撮影時にいきなりミラーレスカメラが故障。メイン記録機材だがサブでやるしかない。昨夜、スキーのシール(スキン)をショートからロングに張り替えたのでグリップがよくきく。ちなみに剥がれないようにエンドをビス止めしておく。晴れで風がなく暖かい。とは言っても最高-9℃。10時間歩く。何の変化もない世界を10時間歩くと途方もなく長い時間に感じる。

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シールを交換した様だ。短・長2本有っても、1本は荷物に為る。長物にしなかった理由は?
短は、当然貼り流しと為り、低温下では粘着力が弱まり、剥がれる事が有る。
もしかして、シールの毛足の長さの言ってるのかも、ナイロンシールは毛足の長短有り。
ビス3本止め? 何故、テールフック付きのシールを使わないのか不思議???
板は細板、
もう少し浮力が得られる、板がいいのでは? 幅広でも軽量板は、金次第で有る。
このシール模様は、国内販売では見た事なしだ。
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24日 追記
使ってるスキーがFBより判明、アトミック社のノルディック板に3ピン+シール。
接雪抵抗面が同じなら、背丈長で幅広な方が、沈まず・曳き負けしない様に思うが・・・

累積走破距離45.7Km 西への移動で、極点には殆ど近着いて無い。

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2021年11月24日10:11(日本時間)/第10報

11/23 6日目 距離14km 高度80m
更に歩く時間を伸ばす。今日は11時間。これ位歩くとかなり1日が忙しい。最大1日14時間までと考えているがそこまでやると睡眠時間の確保の為に全ての行動を迅速にせねばならぬ。皆が思うより冒険中は忙しい。やれる事をやれる限りやる。その日々の積み重ねしかない。冒険も人生も大事なのは今だ。吹っ切れてからが本領発揮。追い詰められとムダに強い。とにかく毎日毎日を大切にやります。

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橇を曳く図。いい天気の中、凛々しい姿。

今日で“冒険記・第10報”の投稿です。
南極点到達迄の日数を、59日と読んでる様だが、既に6日を消化。
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スタート地点から59.7km進んたが、クレバスを避けて西に移動してるだけで、
極点との距離は全く詰まって無い・・・残り53日で果たして到達出来るのか・・・


続きは⇒

11月14日
今日の日曜日は、戻り鰤釣りを予約してたが、ご覧の悪天候で欠航・・・
毎年の事だが、初冬の日本海は荒れる日が多い、半分出航出来れば良い方です。
今月は3日が荒天欠航で、7日に出航出来たものの貧果(
今季初・戻り鰤ジギング)。
次回の21日・28日が、穏やかなら良いのだが・・・
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風に雨が付けば、揺れるし濡れるし、GORE-TEXのカッパ等は役に立たぬ・・・
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10月19日に植え付けた( )ニンニクが、発芽し始めた。
春まで雪の下で根を張り、雪解けと共に成長する。
去年は植えた時期が遅く、ヒョロヒョロ芽だったが、今年は確りした芽が出た。
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温州みかん 今年は17個が結実。少し数が多くて小粒かと思ったが、以外に良い。
鶏糞を、春先から小分けして与えたのが、良かったのか? 

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そろそろ霜が下りる季節だ・・・寒冷地なので、晴れた日に玄関に入れないと・・・
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1月の末頃に為ると、甘さが増して美味いみかんになる。

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