海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

2023年01月

1月19日
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に続き、今季3回目でようやく山頂を踏む。

各社の前予報では、19日は晴れ・曇り。昨夜は、山行に備えて早寝を決めたが・・・
しかし、遠足前夜の子供同様? 興奮してたのか? 2時間で目覚める。
1時過ぎまで寝れない夜が・・・朝、叩き起こされる・・・8時近い時間だった・・・
この時間では、八甲田は無理だ・・・近場の森吉山に行き先を変え、登山届けをPrintOut。
朝飯を掻き込み、出発。道は乾いてて、2駆で走れる。
途中でメールが・・・天気が良いので山か?と・・・今から来ると言う。
冬山Debutだ。この天気なら間違い無いだろう~

山道に入ると・・・バリバリに凍結してる、雪が被って無いと滑るので慎重に走る。
スキー場に着いて、登山届けを出すと7番、天気が良いので既に7Pが入山してる様だ。
準備をして、待つと以外に早く到着。

ゴンドラに乗り山頂駅に着くと、
樹氷見物の案内所に、登山ガイドの0女史がいた。

初カンジキなので、爪を引っ掛け無い様に逆に履かせ・・・スキー場管理区域外に出る。
ガニ股歩きをしないと・・・踏んで転ける事を教える。急ぐと、何回か転けたが・・・

樹氷は、ここ数日続いた暖気で落ちて終い、見る影もないが、その内に再生するだろう。

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微風快晴で、シール登行するに暑い位だ・・・サイドジッパーを開ける。
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石森P(1300何m)着くと・・・本峰がドーンと・・・
2023_01190003 パノラマ写真

阿仁避難小屋。小屋の1階までより埋まって無い・・・
標高が上がったので、樹氷は何となく、それらしく・・・

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右奥に山頂標柱が見える・・・処々堅雪が有り、新雪吹き溜まりも・・・雨跡の縦縞も。
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山頂直下の樹氷は、生き残ってる様子。
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八甲田には遥か及ばないが、蔵王に次ぐ日本3大樹氷だと宣伝するが・・・可笑しな話だ!!!
八甲田・蔵王・八幡平が3大樹氷だ。形ちを見れば、岩の様相の物は、極一部より無し。

2023_01190008 パノラマ写真

山頂。
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メット・ゴーグル姿で、正にこれから滑走しようとしてる方が居た。
わざわざゴーグルを外して・・・「Hです」と、挨拶される・・・
Dr.H氏だ、平日なのに・・・
天気が良いので、臨時休診日にして来たと・・・

山頂からは、男鹿半島・八甲田・八幡平・岩手山・早池峰・秋田駒・鳥海山が一望。

2023_01190011 パノラマ写真
腰を下ろして一服、こんな時は熊尻皮が役立つ・・・

滑走開始。ガリガリと吹き溜まりが、交互に現れる・・・心地良い緊張感だ。
2023_01190013 パノラマ写真
今日は、堅雪と予想して、普通の板で来て正解。
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避難小屋を過ぎた頃に・・・彩雲に気付く・・・
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暫し見惚れる・・・ピンク・青・緑に変化。吉兆と言うが・・・果たして・・・
科学的には、雲中の氷粒に太陽光が当たるプリズム現象だが・・・

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画像を見て気付いた・・・雪面の氷粒にも、太陽が反射して光ってた・・・

石森Pに登り、山頂駅に滑り込む・・・
ガイドの0女史から、スノーシューを借り、カンジキとの履き比べをする。
幅の狭いシューの履き心地が良いようだが、堅雪の下りを試させるべきだった・・・

滑走の準備をしてると、0女史が外に出て来て・・・田代岳に行ったか?と聞かれる。
山頂祠兼山小屋の掃除と、入り口の除雪に行かなくては、と・・・
地域密着のガイド業も大変だ・・・

スキー場の滑走・・・平日の午後なので、スキー客はほぼ皆無・・・好き勝手に滑れる。
ガチガチの斜面が下まで続き、エッジの錆も綺麗に取れて、ピッカピカ\(^o^)/。

この後、10年に一度の“寒波”が来るとか・・・寒波が去れば、“山”だ・・・

1月12日
前日の天気予報では、全国的に晴れて・暖かく為ると・・・
それなら、明日は“山”と決めて就寝。

今朝、5時に目覚める・・・外はまだ暗い・・・
PCで、最新の予報を見ると(気象庁は5時に更新する)、秋田より青森の方が良さげだ。
気象庁が、24時間各火山の監視をしてる暗視画像を見ると・・・北八甲田連峰に雲が無い。

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酸ヶ湯脇の、地獄沼からの画像を見ても、八甲田大岳・硫黄岳が鮮明に・・・
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青森市内から八甲田を映してる、朝日放送の画像も画質は劣るが、山容が見える・・・
camera
これで、行かない手は無い・・・八甲田ロープウェー始発の9時に合わせて、7時出発。
道中、岩木山は上半分が雲の中・・・八甲田は、全山雲の中、夜明け前の画像とは一変。
その内には、晴れるだろう・・・

8時30分着、板を持って改札口へ・・・10番目位を確保して、車に戻り準備をする。
平日なので混まなかったが・・・直ぐに雲の中に、風が強いのか? 減速して進む。


山頂駅に着いて・・・外に出ると・・・ほぼ視界0で、西風が強い・・・
これでは予定していた、赤倉岳へも・稜線縦走も出来ない・・・暫し悩む・・・
少し待てば、雲も取れるだろう・・・山頂駅のストーブに当たりながら、外の様子を・・・
1時間が過ぎる・・・天気の良くなる気配無し。

日本人で無い団体(30人位)が現れる・・・樹氷見物だ。
聴くと“支那弁”、ズック靴も居るし服装も今一、コロナ前に来てた富裕層とは大違い。
悪天で外に出れずに、相変わらずの大声で、ギャーギャー会話。何 騒いでるのか?
「大枚叩イテ、樹氷見ニ来タアルヨ・・・何モ見エヌ、金カエセ」と、でも・・・
大体が、樹氷見物の格好では無い。
“病”を移されては、たまったものでは無い・・・天候も望め無いので、滑り降りる事に。

滑り出しは・・・視界10m位で、止まり・止まりで先を確認して慎重に・・・
100m位標高を下げると、周囲の樹氷が見えて来る。

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どれも“肥えた”立派な樹氷だ・・・
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2023_01120033 パノラマ写真
滑り降りるに従い、視界も開けて来る。
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時々薄日が射す・・・
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下界が見えて来た・・・
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空も青くなる・・・
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樹氷帯を抜けブナ林に入ると、風も無く春の様な日差し・・・
板を外して、テルモス珈琲タイム・・・八甲田スキー場のゲレンデに合流。
自衛隊が、各レベルに別れてスキー訓練中、100人以上居た。有事の際は頼むゾ、自衛隊!

帰りに、大河原まで来ると・・・夜明け前と同じ、雲一つ無い快晴だった・・・
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天気に振り廻さ一日。山頂駅で、後1時間も待てば、雲が取れたかも・・・
それでは、時間的に縦走するには遅いのだ・・・消化不良な一日。

2017年3月に、那須で起きた2泊3日の高校山岳部の講習会での雪崩事故。
間もなく6年が経過し、忘れ去られ様としている・・・

各校の生徒51名・引率教員11名の62名が参加。
悪天候下の講習3日目に、雪崩が起きて生徒7名・引率教員1名が死亡。
生徒33名・引率教員7名の、40名が負傷すると言う前代未聞の大事故が起きた。
詳細な過去の経緯は⇒
那須 高校生雪崩遭難事故顛末記 

12月20日に、宇都宮地裁で第2回公判が開かれ、弁護側が無罪を主張。
以下黒字は、共同通信12月20日付け記事より抜粋
栃木県那須町で2017年3月、登山講習中の高校山岳部員らが雪崩に巻き込まれ、8人が死亡した事故で、業務上過失致死傷罪に問われた当時の講習会責任者猪瀬修一被告(56)ら県立高教諭3人の公判が20日、宇都宮地裁(滝岡俊文裁判長)で開かれ、弁護側は冒頭陳述で「3人は必要な注意義務を果たしており、予見可能性はなかった」と無罪を主張した。
弁護側は3人が当日朝に認識した積雪は15センチ程度で、安全区域も明確に定めていたと指摘した。
必要な注意義務を果たしていた】【(雪崩の)予見可能性はなかった
とは、どう言う事でしょう・・・
講習会での幕営地は、廃スキー場の入り口。雪崩が起きたのは、その遥か上の地点。
当日は、登頂を止め・訓練に切り替えたとか・・・降雪により天候が悪かったからです。
天候が悪いのは、3人共に認識してたろうが、まさか雪崩れるとは思ってなかったと。
ラッセル訓練の現地も確認しないで必要な注意義務を果たしていた】とは、笑止!!!

3人が当日朝に認識した積雪は15センチ程度で、安全区域も明確に定めていた
15cmの積雪は、幕営地での事で、上部訓練地の積雪は確認していない。
安全区域も定めていた? 森林限界内での行動だと思うが、現実は
森林限界を越えて、
無木立区域に立ち入って雪崩を誘発。


以下黒字は、毎日新聞12月20日付け記事より抜粋
弁護側は、冒頭陳述で「3人の雪崩の予見可能性は存在しません」と訴え、過失行為についても否定した。
弁護側は、検察側が「漠然としていた」と主張する、当日のラッセル訓練への計画変更や各班の主講師への説明について、「明確な区域を決めていた」などとして否定。また、講習会責任者で県高校体育連盟登山専門部委員長だった猪瀬修一被告(56)についても、安全確保の責任は各班にあることから、後方支援などを行っていた同被告は「安全確保に従事するものではない」と否定した。
猪瀬曰く、安全確保の責任は各班の引率者で、俺様は委員長で後方支援が職責。
麓の温泉宿で朝風呂に入り、無線放置して、帰りの荷支度してたよ・・・笑止!!!

死亡した生徒の班を引率した菅又久雄被告(54)については、定めた訓練のルートから除外した部分を登ろうとする生徒たちに、引き返すよう指示をしたにもかかわらず従わなかったことと、参加生徒の行動を管理する役割を持つ引率教諭で亡くなった教員の毛塚優甫さん(当時29歳)が生徒に指示をしなかったことを指摘した。
菅原曰く、生徒が俺の指示に従わなかったし、引率教員も指示しなかった・・・
だから事故か起きた・・と、言いたい様だ。死人に口なし・・・これも笑止!!!

負傷した生徒の班を引率した渡辺浩典被告(59)については、「危険を回避し業務上の注意義務を履行していた」と訴えた。
渡辺は、経験の浅い生徒を引率して、森林帯を登っていたが・・・
雪崩は、そこまで流れ来て多数の負傷者を出した・・・
何が、
「危険を回避し業務上の注意義務を履行していた」と言う? これも笑止!!!
次回公判は2023年3月1日の予定。

3被告の言い分を聞くと、皆 俺は悪く無い。自然災害だと言いたい様である。
当県の高校山岳部の指導教員には、こんな奴等は居ないよね。と、願う・・・

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