海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

2023年03月

3月31日
先頃、保津川下りで、転覆事故が有った。

報道に因ると、無線が無くて、救助が遅れた様な話に為ってるが・・・
無線機が有っても、曲がりくねった峡谷。中継基地が無ければ、電波は届かぬ。
観光地なのに、携帯電話さえ通じぬ処らしいし、衛星経由の通話も一部のみとか。
仮に、電波が通じる処だったとしても、岩に衝突⇨転覆⇨さぁ大変⇨無線機で連絡、
舟から放り出されて、流されながら・・・そんな芸当が出来るのか?

乗舟時に救命胴衣装着法の説明が、無かったとの話も有る・・・
舟に備わってたのは、下図の方式(胴掛け式)らしい。
水に落ちると自動で膨張する物と、自ら紐を引いて膨張させる物が有る。
今回の物は、自動膨張らしいが・・・
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一見スマートで、良さそうに見えるが、難点が多い。
①胴に、ピッタリと装着してないと、いざの時に抜ける恐れ・ズレが起きる。
②落水して、膨張した時には、図の様な体制を取り、水に寝た様に浮かぶ必要が有る。
 こうしないと、腹這いで尻が浮く事に為り、顔面は水の中・・・
③取説も無く、こんな芸当が素人に出来たのか? 客全員が助かったのは奇跡に近い!

下図の様な、首掛け式の物も有る。こちらの方が、どんな落ち方をしても顔は浮く。 
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しかし、胴掛け式・首掛け式には、使用上の注意が有る。
①浮力体を膨張させるガスボンベが、落水時に正常に機能するか?
 落ちて見ないと判らないのだ・・・ボンベは2.3年で交換点検と言われてるが・・・
②上手くボンベが作動しても、浮力体に穴が有っては、元の木阿弥だ・・・
③どちらもガスで膨らませてるので、岩角等に当たると裂けて、ガス抜け終了デス!

格好は悪いが、安全なのは下図の様な、昔から有るこんな物。
外布地が裂けても、中の発泡浮力材4個が飛び出さない限り、ズーッと浮いてます。

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これは、間違い無く浮くが・・・これとて、欠点が有る。
助けを求める時に、手を伸ばしてバンザイすると、スッポ抜けるのだ。


下図は、釣用の救命胴衣。股紐を確実に締めてれば、スッポ抜けは防げる。
これが、ボンベ不具合や穴空きの心配が無く、安価で一番安全な救命胴衣だ。

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昔、冬の男鹿半島で、磯釣り客2人が、波を被り荒れた海に転落。
運良く傍を通った漁師が、
船に引き上げ様と、胴衣の襟を掴んで引いたら、
スッポ抜けて沈んで行ったと・・・

股紐を、確実に締めていれば、助かった命だったが・・・1人は救助された。

昨日、保津川で発見された船頭、救命胴衣は着けていたが、
紐を引く手動式で、ボンベが作動して無かった様だ。紐を引く余裕が無かったのか?
引いてもボンベが不良で、作動しなかったのか?
自動膨張式なら助かったのにと、会見で言ってたが・・・真相は如何に・・・


最近の救命胴衣には、国交省認定の、“桜”マークが着いた物が有る。
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安全基準を満たしてるとの意味合いが有るのか?  製造業者への利権保護か・・・
マークの有無等は、どーでも良い事だ。要は、水に落ちたら浮かべば良いだけ。

海で釣りをするが、上記の様な救命胴衣を買った時、どの位浮くのか?と疑問を持ち、
海水浴の際に実際に浮かんで見た事を思い出す・・・装着して潜れ無い程の浮力が有る。

蛇足だが・・・
山スキー(BC)用にも、似た様な物が有る。ザックに組み込まれている。
雪崩に遭遇した時に、紐を引くと同じ原理で膨らみ、雪崩の中に埋没するのを防ぐ代物。
雪崩に流されながら、紐を引く余裕が有るか? が、疑問だが・・・普及は、していない。

3月30日
今朝の北八甲田。朝liveCameraを見たら、丁度いい具合に硫黄岳山頂から朝日が・・・
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4月1日から、八甲田Gold line(酸ヶ湯温泉⇔谷地温泉)が開通する。
当面は、夜間通行止め(凍結の恐れ)だが、朝9時からは通れる。
睡蓮沼に車を停めて(競争率は激しいが・・・)、北八甲田と南八甲田に行ける。

春スキー・シャトル便の運行が発表に為った。
GW中は毎日運行だが、例年は麓の雪が少なく為り、板を背負う場面が有る。
天気にも因るが、4月15.16日 22.23日が使えそうだ・・・
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複数で滑るなら、車を廻して置けば帰って来れるのだが、単独行者には嬉しい限りだ!!!

3月25日
この日は、前からの天気予報が良いので、何処かの山へ・・・と思っていた。
手頃に行ける八幡平の西側に在る、焼山山塊に・・・4年振りの山行だ。

八幡平スキー場に車を停めて準備、焼山山塊がバッチリ望める。
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今日は土曜日、快晴なのに・・・車の数からして、客は30人位だ。
里のスキー場は、雪消えでそろそろ閉鎖なのに・・・ここは、まだ大盛りの雪が有る。
車の№を見ると、岩手・青森が多い・・・稀少価値の雪馬鹿が集まってる様だ・・・
一日リフトを廻して、この人数で儲かるのか?  何度も経営母体が変わってるスキー場。

国見台への取り付きに向かう・・・何と・・・後生掛温泉から流れる沢が割れてる・・・
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彼方此方探したが渡れる処が無い、時期が遅かった・・・
何時もは、Snow bridgeを渡って、青線のルートで登るのだが・・・
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仕方が無いので、赤線のルートで・・・

林道に掛かる橋を渡り・・・
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少し急な斜面を、ジグ切って登る。向かいに八幡平スキー場が見える。
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実は、初めて通るルートだ・・・地形図で確認。
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程なく、地形図上の1070mの“ベコ谷地”に出る。大湿原だが、今は大雪原だ・・・
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そこそこ有名な処だが、初めて見る景色。

方角を定めて、登りに入る・・・だだっ広い尾根だ。
冬眠から醒めた、熊が出ないが? 冷や冷やだったが、熊は居ず。
姿の見えない猛禽類の甲高い鳴き声が・・・俺を、警戒してるのか?
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左手に、後生掛温泉から国見台への尾根が見える。
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沢を隔てて、国見台(1322m)が見えて来る。
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ブナ林を抜けて、オオシラビソ(青森トド松)の林に入る。
昼近くに為り、板を外して大休止・・・缶Bが美味い。
大体のルートが判った・・・後生掛ルートよりは、傾斜が緩い分時間が掛かる。

帰路、偵察を兼ねて幅広尾根を左右に滑ると・・・三菱の澄川地熱発電所が見えた・・・
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発電所が有って、騒音が出てるのに、ブナの実を喰った跡の熊棚が・・・
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矢鱈多く有る・・・腹が減ってれば、発電所の音など気に為らない様だ・・・
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枝先の細い処まで登って、喰ってる。
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ブナの木は紅葉後に落葉するが、不思議な事に、熊に折られて腰掛けにされた枝の葉は、
一冬過ぎても残っているのだ・・・

“ベコ谷地”まで戻って来た・・・野球場2面位の広さか?
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中央に窪みが・・・何故凹んでるのか?・・・大昔の噴気孔の跡かも・・・
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【ベコ谷地】の由来だが、昔ベコ(牛)を放牧してたから、と言う説が有る。
しかし、里からこんな辺地まで、ベコを連れて来たのか? 広場は何処にでも有ったろう。
それに、今でも熊が多数生息してる処だ。格好の餌食に為ったろう。なのでこの説は却下。
発見時に、ベコを放てば良いだろうなぁ~程度の認識で、命名したのだろうと思う。

このルートは初めて通ったが、下部は大きなブナ林、上部はオオシラビソ林で、

ブッシュが邪魔に為らず、実に滑り易いルートだった。

八幡平からの帰り道、春休みで暇だろうと思い、娘宅に寄って孫達を“拉致”して帰る。
車中で下の孫曰く、「ママと旅行に行くんだ」何処に「北海道、カニ喰いに」何と贅沢な!
ジジも行きたいと言うと、「スキーでもしてれば!!」段々可愛げが無くなる年頃だ・・・

3月23日
今日も天気が良いので、3月19日の 、
昨日の 
で使った、山道具のメンテをする。
今年初の、半袖Tシャツ1枚で過ごせる暖かさだ・・・

軽量板800g。今季は軽いので、この板だけ多様してる。
滑走面に、シール糊や雪面の汚れが着き、滑りが悪く為る。 
2日滑っただけでも、汚れが着くのだ・・・         
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汚れ落としのスプレーを吹き、タオルで拭く。タオルが黒く為る・・・これが汚れだ。
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綺麗に為った~
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熊皮Wの尻皮も、ブラッシングして、毛並みを整えてやる。
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Black bassの水槽60Lの水換えも・・・3月7日以来だ。
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冬場は、活餌の小ハヤが獲れないので、冷凍サンマの切身を喰わせてたが・・・
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間もなく、用水路にハヤが遡上する。それまで我慢だ・・・
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昼から。積雪の重みでペッタンコに為ってた菜園に、耕耘機を掛けて見た。
暫く雨も無く、程々に乾いてた土に、酸素を送り込む。
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いい具合にフカフカに為った。これから野菜類の定植するまでは、何回か耕耘する。

去年の11月以来、玄関に入れて避寒をしてた、温州みかんを外に出す。
遅霜に当たらない様に軒下だが、そのうちに日差しを浴びて、花芽を吹くだろう~

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3月も末・・・愈々春本番だ。Blogを書いてる今、小雨が降り出す・・・恵みの雨だ。

3月22日
今日は全部の予報会社が、ド晴れ予想。
今月26日で冬期営業を止める、森吉スキー場のゴンドラを使って、森吉スキー登山。
ゴンドラを使わずに場内を登るなら、休み込で3時間の登り増しと為る。
最後の楽する山行は、今日のド晴れ以外に無しです。

9時過ぎに、スキー場事務所に登山届けを出すと・・・2番。(先行一組が居る)

ザラメをシール登行・・・ほぼ無風・快晴・・・暑い。ヤッケを脱いで、丁度良い。
樹林帯に入らずに下側を巻く(ほぼ直線に登れるから)。向山(山頂)が見えて来る。
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向山の由来は、一ノ腰Pから石森Pに至る山並みから見ると、向かいに山が有るからだ。
かなり昔の呼び名だ・・・今時、向山等と言う奴は、江戸末期の生まれかも・・・

今日は、毛足の短い、山岳レース用のシールを貼って来た。
ザラメ雪の水分吸収が少なく、重く為らない優れ物。

石森P目前からの、阿仁避難小屋台地と本峰。
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この斜面を登れば、阿仁避難小屋・・・
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振り返って・・・左のスカイラインから、石森Pを経由して登って来た。右の▲は一ノ腰P。
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阿仁避難小屋着。2Fが見え始めてる・・・
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2月7日に来た時は、屋根だけ出てたのに⇩・・・雪解けが早過ぎる。416642e3-s
と、言っても・・・別棟のToiletは、まだ雪の下だ・・・
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避難小屋を過ぎて、本峰の登りに入る。シールが効いて快適・・・
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帰路は、何処でも滑れる、大斜面だ。左に寄り過ぎて、SOS発信した奴も居たが・・・
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山頂目前、元気な女子が先行してる・・・
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1450何m着。標柱丸裸・・・
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2月7日は、こんなに蝦フライを纏ってたのに・・・
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山頂からの展望
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春霞で、遠方は見えず・・・岩木山・八甲田連峰・岩手山・秋田駒ヶ岳は微かに・・・
20日の八甲田で、目玉を遣られた後遺症か? 焦点が定まらない・・・
八幡平・小畚・焼山は、バッチリ視界に・・・次は、後生掛温泉から焼山に登るか?

山頂で長時間、景色を楽しむ~ 微風快晴の春山は実に気分が良い、何時間でも居れる。
後から登って来た連中が、到着後に写真を撮って、早々に帰る不思議・・・
冬山なら判る気がするが、今は春山シーズンのド真中だ。楽しまなくては!

帰路のスキー場コース内は、誰も居ずに貸切状態で滑れた~ 
帰宅後風呂で・・・首から上が印度人・・・また、基底細胞癌が増えそうな予感!!!

3月19日
前から予報は晴れだが、風が強そうだった・・・
6時に起床、予報を再チェック。当分の間は、今日・明日より良い天気が無い・・・
青森市内からのliveCameraを見ると、北八甲田の山頂部は雲の中・・・
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行く途中で雲が取れる事を祈って・・・7時出発、大鰐のトンネルを抜けると・・・
西の岩木山がドーンと見えるが、東の八甲田は雲の中・・・南八甲田の裾野は見えた。

8時過ぎにロープ駅に着く、車はそれ程でも無し、板だけ持って改札に・・・
9時の始発には十分時間が有る。階段途中の末尾の方に、板をお願いして、
車に戻り靴を履き、礼を言って列に並ぶ。

電光掲示板は、ロープ上駅 17mの風・-5.8℃の表示。
改札が始まり、100人乗りに残り5名の2人目で乗り込んたが・・・超窮屈だ・・・
ザックを下に降ろさずに、背負ったままの奴が多い・・・
押されて斜めに為り、咄嗟に吊革を掴んだが、斜めのままの懸垂10分間は拷問だった~~

上駅の風除室の中で、シールを貼る。風が弱ければ、田茂萢湿原の底に滑り込んで貼るが、
強風下でシールを貼るのは面倒だ・・・
外に出ると・・・視界は良いが雲の流れが早い!!  
これから目指す三山の山頂部は、25m以上の風が吹いてる感じ・・・
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ガリガリに凍結した斜面を、ハの字を混ぜて何とか滑り、湿原の底に着いた。
赤倉岳の登りに入る・・・青森トド松が、鼻を垂らして凍結してる・・・
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巨大な風紋は斜登で越えるが、固くてスリップする始末・・・
ストックに力が入るので、腕の付根が痛い・・・吊革懸垂した為も有るが・・・
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青森トド松帯を抜けると、西風を遮る物が無く・・・モロ吹曝しと為る。
八甲田大岳の後ろに、南八甲田連峰が見える。
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赤倉岳北峰目前。この辺りから、更に風が強く為る・・・時々立って居られない・・・
ストックを短くして、ハの字に刺して耐風姿勢を取りながら耐える。
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板を外して背負いたかったが・・・この状況では、板を飛ばす恐れが有るし、
立ち止まって、それをする場所も無い・・・アイゼンを履いた2人が追い越して往く・・・
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左を見ても・・・ガチガチ
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右を見ても、こんな状況・・・シール登行する等は、狂気の沙汰か・・・
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やっとの事で、赤倉岳北峰に上がったが・・・写真等撮る余裕無し・・・
ここで、板を外して背負う・・・ツボ足で北峰と本峰のコルまで歩く。
フードを被ってたが横からの烈風で、眼鏡が飛びそうに、紐付きなのでズレるだけだが。
目玉が凍傷に為るのでは・・・と・・・初めて体験、視界がボヤケて来るのだ・・・

赤倉岳本峰の稜線歩きを避けて、西斜面をトラバースして井戸岳との鞍部へ向かう。
ここはハイ松帯なので、ツボ足では抜かったりして、足が取られる危険が有る。
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再び、板を履いてトラバース。稜線通しに歩くより、安(全)・近(道)・(時)短だ。
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11時、井戸岳に着く。2時間近く烈風に晒された・・・風下の東側に移動して板を外す。
珈琲&一服Time・・・稜線の風下に居るのだが・・・2回ほど稜線越えの巻風が、
東からの爆風となって、ドーンと衝撃を喰わされる。
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井戸岳の噴火口と外輪。奥に八甲田大岳の勇姿が・・・
この風では、大岳は登れ無い。北斜面で日差しが当たら無いので、ガチガチだろう・・・
井戸岳と大岳の鞍部に降りて、大岳を巻きながら、小岳との鞍部から仙人岱へ抜ける事に。
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東側に、雛岳・三角錐の高田大岳・小岳が見える。
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来た方を振り返ると、赤倉岳北峰が左に小さく見える。このコルから巻いて来た。
赤倉の登りで追い越して往った2人が、稜線通しに歩いて来た・・・
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珈琲一杯と二服で、早々に出発する。井戸噴火口の縁には夏道がある。
平時から風が強い処で、転落防止の柵が両側現れてる。
100mほど歩いて見たが・・・西風と巻き返しの東風で、左右に振られて気に入らない。
柵を跨ぎ、稜線の風下2・30mを歩いて見ると・・・楽に歩ける。
ガラ場で、雪の付き方も少なく、抜からずに・・・井戸と大岳の鞍部に向かって、
ドンドン降りれた・・・画像は、八甲田大岳の北斜面、左に降りてるのが東斜面。
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鞍部でシールを剥ぎ、小岳との鞍部に滑り込む。積雪期限定の大岳環状ルートだ。
風裏なのと、日差してガチガチが緩み、快適に滑れる~~赤倉本峰と井戸が遠くなる。
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硫黄岳が正面に見える。真っ直ぐ滑れば、仙人岱避難小屋だ・・・
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背後に、八甲田大岳の南東斜面。
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スキーツァー用の標識。かなり昔の物で、処々より付いて無い。整備するほど客も来ずか?
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12時、仙人岱避難小屋に着く。東に、小岳と奥に高田大岳。
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これから滑ると言う御仁がシールを剥いでた・・・どっちから登ったかと聞くと・・・
竹標識が立ってた硫黄ルートだと言う。見ると、其れ為りのTLT装備だ。
標識の下に夏道あるのか? と聞く。夏道の上に立てたと思ってた、と・・・
冬より来ないので、知らなかったと言う。馬鹿コクでネ、冬歩く奴が地形図読めねてが!

北に、八甲田大岳。仙人岱は景色が良い処だ、昔 仙人が住んで居たのか?
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南に、硫黄岳と南八甲田連峰。珍しく、岩手山が見えた~
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景色が見える日は、陰気な小屋に入る必要は無い・・・
小屋横の風が当たらない処で、雪の上に熊W尻皮で座り、パン1個で昼飯。
絶景を見ながら、珈琲&紫煙Time・・・これが良くて山に来てる様なものだ・・・
1時に為る・・・そろそろ酸ヶ湯に降りるか・・・地獄湯の沢経由が一般的だが、
積雪期限定の硫黄ルートが有る。これを滑って、大岳環状ルートに合流し酸ヶ湯へ。

樹林帯に入ると、サラメに近い雪質に為り、いい具合に滑る~ 
環状ルートに合流してから、酸ヶ湯発の定期バス3時15分に合わせて、時間調整。
大休止。。。日差しが暖かく気持ちが良い~ 烈風に晒された事等忘れてしまう・・・
志村けん流に・・・「雪山は、いいョなァ~~ ぅンぅンぅン」と、言いたく為る。

バスを降りたら、ロープウェー駅に「強風の為、運休中」の看板。25m以上吹いてたのだ。
稜線は30mを超えてたかも・・・久々に体感した風だったから・・・

車に戻り、途中の黒石で155円で給油し家路。着くと丁度風呂湧いて、ピー音が鳴ってる。
上がって、今日の山行を思い返しながら、一杯呑む。二杯・三杯と続く・・・
反省は、あの風で強行した事。今季何回か八甲田縦走を目指したが、視界不良で全て敗退。
多少無理しても、決行したかったのだ・・・色々、面白かった一日!!!

3月14日
樹氷の起源は、何と1000年前だったらしい・・・
地球史で言えば、ついさっきから始まった現象らしい~~

八甲田の酸ヶ湯から登って往くと、ブナ等の広葉樹林の中に、
一抱え以上も有る青森トド松(オオシラビソ)の巨木が何本か在る。
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これらの巨木青森トド松は、太さ・高さからして、当時の生き残りかも・・・
上部に往く程、強風に晒され、土も痩せるので大きく育つ事は難しい。

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ネパール全土で単独トレックが禁止【CNN 3月13日付け】 

ネパール全土の山で単独のトレッキングが禁止され、
政府公認のガイドを付けるか、グループに入ることが義務付けられるようになった。
5年前には世界最高峰エベレストへの単独登山が禁止されていた。
(エベレスト限定で、他山はBCから上の単独登山は、登山料を払えは許可される。
  故栗城の自称単独が認められたのは、BCより上での撮影隊の登山料を払った為。)

ネパールには世界の高山が集中し、風光明媚(めいび)な山歩きのルートでも知られる。
トレッキング業界は大きな収入源だが、単独で出発して行方不明になった旅行者の捜索、
救助活動には大きなコストがかかるという事情がある。

ネパール観光庁の責任者はCNNに「都市部への旅行は問題ないが、
山間部のインフラは不十分だ」「遠隔地の山で行方不明になったり亡くなったりしたケースでは、
政府でも捜すのが難しい」と説明した。

同責任者によると、政府の認定を受けずに営業するガイドや企業の問題も大きかった。
(カトマンズ市内には、怪しげな看板のトレック会社が五萬とある。)
こうした業者は税金を納めず、国民の雇用機会を奪っているとして、
営業を停止させるよう求める声が強まっていた。
国内で長い歴史を持つガイド企業のオーナーはCNNとのインタビューで、
近年は初心者のトレッキングが増えていると指摘し、規制もやむを得ないとの見方を示した。

もう行く事は無いだろうが、大手のトレック会社やガイド会社に集約され、
トレックや登山の費用増は、間違い無いだろう・・・


心、浮き浮きな春
ここ何日か・・・新しい分野の山道具を検討している。今週中は、これに専念。
機能・サイズ感・耐久性・取付法等を・・・実に楽しいのだ。

3月11日
予報ではド晴れ、行かない手は無し。高速で黒石を降りると、岩木山がドーンと・・・
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山道に入り・・・城ヶ倉の分岐に来ると、路面が微かに凍結、4躯に切り替える。
八甲田ロープ駅に着くと、晴れを予想して来たのか? 車が多数・・・

準備して列に並ぶ・・・改札が始まると、突然のアナウンス。
「バーンが凍結の為、危険なので滑走禁止にする」と。
昨夜の雨で、凍結したらしい。先に並んでた、スキー・ボート客が皆さん弾かれてる・・・

俺の番に為った・・・板を持ってたので、「何処のツァーか?」と聞かれた。
「単独で酸ヶ湯まで稜線を縦走する。」と言うと、ツァー客以外駄目だと・・・
シュー持参の登山客は乗れて、可笑しいでは無いか?
“なんちゃってガイドツァー”の、なんちゃって客だけがロープに乗れるのだ。
周辺の宿が主催するツァー(過去雪崩死も起こしてる)は、上客らしい・・・

なんちゃって客と、一般客のレベルの見分けは、何処で決めるのだ!!!
なんちゃってガイド頼みの、客が乗れて・・・納得いかず・・・
他の一般客も、文句タラタラだ・・・怒って帰る奴も居た・・・

バーンが緩めば、開放すると言う・・・いつに為るのか・・・
これから、酸ヶ湯へ戻って仙人へ登るのも、靴を履き替えたり面倒だし、
この時期は大して面白くも無いルートだ・・・

2時間も待つ・・・11時にパトロールが滑り、安全を確認して開放の可否を決めると言う。

やっと乗れた・・・山頂駅に着き、外に出ると・・・成程ガチガチだ・・・
北八甲田三山(赤倉・井戸・大岳)が、ドーンと見える。今季初のド晴れ・微風・・・
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この時間から稜線に挑んでも、酸ヶ湯からの3時のバスに、間に合う自信が無い・・・
稜線を歩かずに、三山の裾を巻いて滑る宮様コースで、酸ヶ湯行きと決める。

宮様と言っても、ヒゲ・オカマ歩きの秋篠宮では無い、秩父宮様が若き頃に滑ったコース。

田茂萢湿原に滑り降りて見る・・・日差しが当たってるので、それ程でも無い・・・
早い時間に滑った、なんちゃって客は、ここをどう滑ったのか・・・

田茂萢湿原の底から、宮様コースの入り口にシール登行。樹氷は全て崩れている。
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シールを剥ぎ、滑り出す・・・コース標識板。今日は、誰も滑った跡無し・・・
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ガリガリの処も有れば、日差しで馴染んだ処も有る。
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赤倉岳の裾を巻くと、井戸岳・八甲田大岳が見えて来る。
このコースの始まりに、何箇所かの登り返しが有るのが欠点だ・・・
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上毛無岱に入る・・・
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赤倉岳・井戸岳が遠く為る。昼飯の時間が過ぎてる・・・板を外して、パン・珈琲。
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北八甲田連峰の主峰、八甲田大岳。この辺は昨夜の雨が、青森トド松に着氷してる。
これが日差しで、バラバラ落ちるのだ・・・
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行く手に、南八甲田連峰が顔を出す。
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下毛無岱に入り、三山が遠く為る・・・雨水が流れた跡の縦溝が、一定の間隔で現れる。
降った雨は、下に固い雪の層が有れば、滲みて行けずにシャーベット状で流れるのだ・・
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縦溝を斜めに・・・ミニジャンプ・ジャンプで横切る・・・タイミングが合えば面白い。
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下毛無岱の大雪原。南八甲田連峰が全山見える・・・ここは、一気に横断する。
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無木立の下毛無岱を滑り、立木が出る辺りで、北八甲田三山とはお別れ・・・
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ブナ林の“鍋壊し坂”の急斜面を滑り降りれば、酸ヶ湯温泉は眼下だ・・・
ここは、この時期 ドフドフの雪で膝近くまで埋まり、板を曲げれ無い・・・
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ブナの林間から、酸ヶ湯温泉が見えれば、最後の急坂“湯坂”だ・・・ここもドフドフ。
温泉客に見られる処なので、無茶して転倒は出来ぬ処・・・

降りたら・・・丁度の路線バスが有り、二駅目がロープ駅。昨対60円値上げされ460円。
車に戻り、帰りの支度をしてると、金髪・角刈り・Tシャツ・マッチョな青目の青年が、
葉巻を咥えて近寄って来た・・・ライター操作の手話。火が欲しい様だ・・・
James Deanの様な雰囲気、米軍三沢基地の要員だ。八甲田に多く来て居る。

使い捨てライターを渡すと、葉巻に火を点け・・・美味そうに、紫煙を吐く・・・
返そうとした時に、咄嗟に口に出た。
「I have many many 
 lighter  this is present」(いっぱい有るから、やるよ)のつもり。
James Deanが、早口で「◎△□・・・●※凸凹・・・Good Luck」と捲し立てた・・・
「近付き難い雰囲気の爺に見えたが、あんたはいい人だ。Good Luck」と言ったのか?

帰路、黒石で給油155円。車中で帰宅するまで、延々と【3・11】の中継・・・
お涙頂戴の話し・高台移転して安堵してる話し等は、どーでも良い。
次に来た時に、どーするか?だ。嵩上げ地に家建てて、15mの津波が来たら元の木阿弥。
慰霊祭等より、全市・全地区挙げて、定期的に避難訓練した方が、供養に為るよ!!!
(ちょっと言い過ぎかなッ)

3月10日
3月7日にと、Blogに書いたが・・・
この時は、スキー場のリフト運転開始前から、山スキーで登山をした。
赤線のルートで、八幡平山頂へ・・・5kmのシール登行、帰路は藤助森からは滑走。
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往復10kmの行程だったが、歩数計で9646歩。
帰路はスキー滑走なので、歩数は伸びないが・・・

昨日(9日)は、昼から・・・地元の鳳凰山(520m)へ、初挑戦でしたが・・・
気温が高く、大汗搔いて2時間登り、途中敗退・・・往復14957歩で約6kmの行程。
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僅か520mの山にも歩いて登れぬ・・・根性・体力の無さ? に愕然とする・・・
スキーで登る足の筋肉と、歩く筋肉って違うのか・・・
去年の秋の、の時には、
約15km・30500歩・8時間も行動出来たのに、
息が上がり呼吸が苦しくて、仕方無いのだ・・・原因の一つは、ハッキリと判っている。
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それと・・・腹回りの肉か? 脂身・・・月増しに増えてる感じだ。何とかせねば・・・


明日は、【3・11】
地震・津波は“自然現象”で防ぎ様が無いが、それに因る被害の殆どは人災だ。
古くは、明治三陸大地震。「津波てんでんコ」と言う、言い伝えが広まったが・・・
チリ沖地震津波。ここまで津波が来るとは、思わなかったと言う・・・
【3・11】震災。高台移転・防潮堤増設したが、次に来る震災時に効果が有るのか?
福島第一原発。この先40年掛かると言うが、本当? 他の原発は、安全なのか?
南海トラフが想定されているが、大丈夫?  【3・11】の比では無い様な気がするが・・・

3月7日
5日に
をして来たが、6日の朝に起きたら、体が痛い・・・
往復約10kmの八幡平山行で、筋肉痛・・・
股関節と腰回りに違和感が・・・運動らしい事は、この冬の除排雪よりしていない。
6日も最高の晴れで、山行の予定でいたが、静養日とした・・・

去年の今頃は、
8日森吉山・今季やっと登れたよ! 9日今季初・北八甲田スキー縦走
10日
今季初・スキーで八幡平樹氷見物と、3日連続の山スキー三昧だったのに・・・
一年でこれ程の体力・気力減に愕然とした・・・

朝飯を喰ってから、外に出てstretchをする。伸ばすと心地良い痛みが・・・
天気も良いし、日差しが当たって腐った雪割りを・・・これで少しは雪解けが早まる。
次に、“柘”の雪囲いを解く。前年は手抜きをしたら、枝折れが有り再び囲う事にした。

午後も暇・・・冬場は冷たくて出来なかった、水槽内の掃除と水換え。
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30cmほどに育ったBlack bass。気持ち良さそうに・・・
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この冬は、節電でHeater Offにしてた。水温が10℃くらいだと餌を喰わないが、
今は15℃近くに為ったので、人影を見ると餌をくれと尻尾を振る・・・
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用水路には、まだハヤが遡上して無いので、サンマの切身を餌として与えている。
秋口に纏め捕りした冷凍ハヤだが、サンマより美味くないのか? 咥えても吐出す始末。
贅沢な
Black bassだ・・・間もなくハヤが遡上したら、活餌を腹一杯喰わせてやろう~


拙BlogのAxess・・・
2月11日から約2週間、異常な数の閲覧が有った。
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2月中に閲覧数が多かった25位。
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殆どが、故栗城史多に関する書き込み。間もなく没後5年目に為るが・・・
調べて見ると、これの⇓文庫本が発売されるらしいとの情報が・・・
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それに触発されて、閲覧数が多かったのか?  開高健の賞に値するとは思えないが・・・
拙Blogで、故栗城の出鱈目さを追った記述は⇒下山家 栗城劇場  (39) だ。

故栗城に続ぐ、怪しげな奴も居る・・・そろそろ辞め時か? と、思ったりもするが・・・

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