3月19日
前から予報は晴れだが、風が強そうだった・・・
6時に起床、予報を再チェック。当分の間は、今日・明日より良い天気が無い・・・
青森市内からのliveCameraを見ると、北八甲田の山頂部は雲の中・・・
camera
行く途中で雲が取れる事を祈って・・・7時出発、大鰐のトンネルを抜けると・・・
西の岩木山がドーンと見えるが、東の八甲田は雲の中・・・南八甲田の裾野は見えた。

8時過ぎにロープ駅に着く、車はそれ程でも無し、板だけ持って改札に・・・
9時の始発には十分時間が有る。階段途中の末尾の方に、板をお願いして、
車に戻り靴を履き、礼を言って列に並ぶ。

電光掲示板は、ロープ上駅 17mの風・-5.8℃の表示。
改札が始まり、100人乗りに残り5名の2人目で乗り込んたが・・・超窮屈だ・・・
ザックを下に降ろさずに、背負ったままの奴が多い・・・
押されて斜めに為り、咄嗟に吊革を掴んだが、斜めのままの懸垂10分間は拷問だった~~

上駅の風除室の中で、シールを貼る。風が弱ければ、田茂萢湿原の底に滑り込んで貼るが、
強風下でシールを貼るのは面倒だ・・・
外に出ると・・・視界は良いが雲の流れが早い!!  
これから目指す三山の山頂部は、25m以上の風が吹いてる感じ・・・
2023_03190001 パノラマ写真

ガリガリに凍結した斜面を、ハの字を混ぜて何とか滑り、湿原の底に着いた。
赤倉岳の登りに入る・・・青森トド松が、鼻を垂らして凍結してる・・・
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巨大な風紋は斜登で越えるが、固くてスリップする始末・・・
ストックに力が入るので、腕の付根が痛い・・・吊革懸垂した為も有るが・・・
2023_03190005 パノラマ写真

青森トド松帯を抜けると、西風を遮る物が無く・・・モロ吹曝しと為る。
八甲田大岳の後ろに、南八甲田連峰が見える。
2023_03190007 パノラマ写真

赤倉岳北峰目前。この辺りから、更に風が強く為る・・・時々立って居られない・・・
ストックを短くして、ハの字に刺して耐風姿勢を取りながら耐える。
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板を外して背負いたかったが・・・この状況では、板を飛ばす恐れが有るし、
立ち止まって、それをする場所も無い・・・アイゼンを履いた2人が追い越して往く・・・
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左を見ても・・・ガチガチ
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右を見ても、こんな状況・・・シール登行する等は、狂気の沙汰か・・・
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やっとの事で、赤倉岳北峰に上がったが・・・写真等撮る余裕無し・・・
ここで、板を外して背負う・・・ツボ足で北峰と本峰のコルまで歩く。
フードを被ってたが横からの烈風で、眼鏡が飛びそうに、紐付きなのでズレるだけだが。
目玉が凍傷に為るのでは・・・と・・・初めて体験、視界がボヤケて来るのだ・・・

赤倉岳本峰の稜線歩きを避けて、西斜面をトラバースして井戸岳との鞍部へ向かう。
ここはハイ松帯なので、ツボ足では抜かったりして、足が取られる危険が有る。
2023_03190013 パノラマ写真

再び、板を履いてトラバース。稜線通しに歩くより、安(全)・近(道)・(時)短だ。
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11時、井戸岳に着く。2時間近く烈風に晒された・・・風下の東側に移動して板を外す。
珈琲&一服Time・・・稜線の風下に居るのだが・・・2回ほど稜線越えの巻風が、
東からの爆風となって、ドーンと衝撃を喰わされる。
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井戸岳の噴火口と外輪。奥に八甲田大岳の勇姿が・・・
この風では、大岳は登れ無い。北斜面で日差しが当たら無いので、ガチガチだろう・・・
井戸岳と大岳の鞍部に降りて、大岳を巻きながら、小岳との鞍部から仙人岱へ抜ける事に。
2023_03190017 パノラマ写真

東側に、雛岳・三角錐の高田大岳・小岳が見える。
2023_03190026 パノラマ写真

来た方を振り返ると、赤倉岳北峰が左に小さく見える。このコルから巻いて来た。
赤倉の登りで追い越して往った2人が、稜線通しに歩いて来た・・・
2023_03190020 パノラマ写真
珈琲一杯と二服で、早々に出発する。井戸噴火口の縁には夏道がある。
平時から風が強い処で、転落防止の柵が両側現れてる。
100mほど歩いて見たが・・・西風と巻き返しの東風で、左右に振られて気に入らない。
柵を跨ぎ、稜線の風下2・30mを歩いて見ると・・・楽に歩ける。
ガラ場で、雪の付き方も少なく、抜からずに・・・井戸と大岳の鞍部に向かって、
ドンドン降りれた・・・画像は、八甲田大岳の北斜面、左に降りてるのが東斜面。
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鞍部でシールを剥ぎ、小岳との鞍部に滑り込む。積雪期限定の大岳環状ルートだ。
風裏なのと、日差してガチガチが緩み、快適に滑れる~~赤倉本峰と井戸が遠くなる。
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硫黄岳が正面に見える。真っ直ぐ滑れば、仙人岱避難小屋だ・・・
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背後に、八甲田大岳の南東斜面。
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スキーツァー用の標識。かなり昔の物で、処々より付いて無い。整備するほど客も来ずか?
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12時、仙人岱避難小屋に着く。東に、小岳と奥に高田大岳。
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これから滑ると言う御仁がシールを剥いでた・・・どっちから登ったかと聞くと・・・
竹標識が立ってた硫黄ルートだと言う。見ると、其れ為りのTLT装備だ。
標識の下に夏道あるのか? と聞く。夏道の上に立てたと思ってた、と・・・
冬より来ないので、知らなかったと言う。馬鹿コクでネ、冬歩く奴が地形図読めねてが!

北に、八甲田大岳。仙人岱は景色が良い処だ、昔 仙人が住んで居たのか?
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南に、硫黄岳と南八甲田連峰。珍しく、岩手山が見えた~
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景色が見える日は、陰気な小屋に入る必要は無い・・・
小屋横の風が当たらない処で、雪の上に熊W尻皮で座り、パン1個で昼飯。
絶景を見ながら、珈琲&紫煙Time・・・これが良くて山に来てる様なものだ・・・
1時に為る・・・そろそろ酸ヶ湯に降りるか・・・地獄湯の沢経由が一般的だが、
積雪期限定の硫黄ルートが有る。これを滑って、大岳環状ルートに合流し酸ヶ湯へ。

樹林帯に入ると、サラメに近い雪質に為り、いい具合に滑る~ 
環状ルートに合流してから、酸ヶ湯発の定期バス3時15分に合わせて、時間調整。
大休止。。。日差しが暖かく気持ちが良い~ 烈風に晒された事等忘れてしまう・・・
志村けん流に・・・「雪山は、いいョなァ~~ ぅンぅンぅン」と、言いたく為る。

バスを降りたら、ロープウェー駅に「強風の為、運休中」の看板。25m以上吹いてたのだ。
稜線は30mを超えてたかも・・・久々に体感した風だったから・・・

車に戻り、途中の黒石で155円で給油し家路。着くと丁度風呂湧いて、ピー音が鳴ってる。
上がって、今日の山行を思い返しながら、一杯呑む。二杯・三杯と続く・・・
反省は、あの風で強行した事。今季何回か八甲田縦走を目指したが、視界不良で全て敗退。
多少無理しても、決行したかったのだ・・・色々、面白かった一日!!!