大寒中なのに雨が降ったりで、北側の日差しが当たらない処を除いては、
折角の雪が融けてしまいました・・・2月に周囲に雪が無いのは、初めての“珍事”です。
毎朝の除排雪が日課の平年とは、比較にならぬ暖かさ、雪寄せをしないと朝飯が不味い。
今度、晴れ間が有ったら・・・山スキーへと、思ってたら連続雪崩事故・・・


北海道 トマム山 1月30日 午後3時半頃発生

30日午後3時半ごろ、北海道の占冠村にあるトマムスキー場の周辺で、「バックカントリー」と呼ばれる整備されていない場所で滑っていたフランス人の男女8人が雪崩に巻き込まれました
警察によりますと、このうち7人は自力で下山して警察官に救助され無事が確認されたということです。しかし現場にとどまっている男性1人が意識不明の重体とみられ、警察は31日の夜明けを待って救助に当たることにしています。現場はスキー場の標高1239メートルの山頂付近で、雪崩の規模は幅が3メートルから4メートル、長さが50メートルほどだったということで、警察は当時の状況についても調べています。(NHK NEWS WEB抜粋

スキー場を管理運営する会社によると、この日は強風などで山頂へ向かうゴンドラとリフトの運行を休止していた。雪崩が起きたコース外の地点はトマム山の山頂からでないと行けない場所で、担当者は「どうやって外に出たのかよく分からない」と話した。(北海道新聞抜粋)
ガイド無し・スキー場へは無届けの様です。ガイドが居れば、良い訳では有りませんが・・

山頂付近から、三角沢へ滑り、雪崩に巻かれた様です。
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最近のスキー場は、捜索費用を明示してる処が多いねぇ・・・
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1/25000の地形図
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上記3画像を見ても、現場が今一“ピン”と来ない人の為に・・・

トマム山の画像   赤線を滑り、雪崩に巻き込まれたと思われる。
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トマム山から500m下の三角沢で、仲間が掘った“雪洞”内で発見されたらしい。
表層雪崩の規模は、幅3~4m・長さ50m、厚さは不明だが10cmとしても、
雪崩の末端(デブリ)では、最低でも15
 m3の雪の塊、水換算で約5t。
巻き込まれたら圧死か?窒息死でしょう・・・
仲間で掘り出し、雪洞に収容してたとは立派です
が・・・
何故、リフトが止まる様な天候の日に行動したのか?・・・日本の山舐めてた???



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北海道 敏音知岳 2月1日 午前11時40分頃発生
枝幸署などによると、現場は南側の斜面。レビーさんは英国人の30代の兄、40代の日本人ガイドと3人で同日午前8時ごろ、麓の道の駅ピンネシリに入山届を出して入山。徒歩で山頂付近まで登り、11時ごろからスキーをしていたとみられる。(北海道新聞抜粋) 

敏音知岳 703m
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道の駅から、敏音知岳703mへのルート。ほぼ夏道沿いに登ったと思われる。
たぶんスキー滑走したと思われるルートをで表示しました。右ルートと思うが・・・
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報道によると、雪崩は幅30m・長さ200mの表層雪崩だったとか・・・



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長野 乗鞍岳 2月1日 昼12時半頃発生
松本署によると、川村さんは知人男性2人と入山。スキー場「Mt.乗鞍スノーリゾート」のリフトを使うなどして標高約2500メートル付近まで登り、圧雪などをしていないゲレンデ外(バックカントリー)を滑っていたという。知人によると、雪崩は最長200〜300メートルほどの規模だったといい、斜面で転倒して歩いていた川村さんを巻き込んだらしい。知人2人は離れた所にいて巻き込まれなかった。(信毎Web抜粋
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2500mの等高線を赤線で入れみました。
リフト上駅から
赤破線状に登り、雪崩に巻き込まれたと思われます。
摩利支天岳から高天ヶ原に至る稜線から、東側に雪崩れた場合、
赤破線登下降ルートに被る。図中の青線内。
このルートは、降雪後は雪崩頻発ルートです。知ってか?知らずか?

一連の事故に、色々言いたい事は有るが、現状把握まで・・・