仏塔の丘で絶景を堪能して、ゆっくりテント場へ帰ります・・・
テントの位置を上から確認しながら、登って来たであろう踏み跡を辿ります。

 
テントに着くと、見てたのかキッチンボーイが紅茶を持って来てくれました。
ありがたい、甘い紅茶は元気がでそう~
 

間もなく昼飯で、うどんの様な麺類です・・・醤油味で汁は美味かったが、
麺は現地品らしく今一・・・・でも、頑張って全部喰う。
 

晩飯には、ヤクの肉が出ると言うコック長の話。
卵は、隊荷で籠一杯持って歩いているが、鳥肉・ヤク肉は現地調達。
午前中に肉屋が行商で売りに来たらしい・・・

 
午後はテントの中で寛いだり、キッチンボーイ達の晩飯の準備を見たりして過ごす。
コック長が色々話掛けて来る、日本語の勉強だそうだ、
聞き慣れない言葉は意味を聴いて小さなメモ帳にメモってる。
なんて真面目なんだろ~ 聞くと、彼らの世界で(シェルパ)も専門化が進み、
ドイツ語・フランス語・英語などが話せるコックが重用されるとか・・・
単に料理が出来るだけでは駄目で、その隊の言葉が理解できる方が仕事に有利だと。
もっともな話である・・・・日本から来る色んな隊のコックをしてきたたと・・・
同じ米文化で、顔も似てるし、
彼曰く「日本人、ヤサシイ、イイヒトイッパイ」だって。
彼から面白い話を聞いた・・・
(傍で晩飯の仕度をしてるキッチンボーイ達は、日本語判らずニコニコしてるだけ)

 
2002年春に片山右京(元レーサー)がエベレスト登山に来た時と、
2003年春に三浦雄一郎がエベレスト登山に来た時も、
彼がエベレストBCで他隊のコック長をしてたらしい・・・
 シェルパ族同士で、色々情報交換をするらしい・・・

「カタヤマ サン ノボレナカッタ デモ リッパナ ヒト」
「ミウラ サン ノボレタ デモ ダメ」
聴くに、彼らの登山スタイルを評価してるらしいのです。
シェルパは、隊が登頂に成功すればルクラに帰って打上げの時に、
登頂ボーナスが貰えます。
なのに・・・こんな目で見てるんだなぁ~ 見られてるんだなぁ~ と、
思った次第。
小生も片山派なので、コック長とは更に馬が合ったのです~~

 
話変わって、ここディンボチェ村は、ナムチェからエベレストBCに向かう、
エベレスト街道の分岐点で、比較的大きな村。
我々は街道から離れて、西に進むのだ・・・
 
さて晩飯の時間、楽しみにしてたヤク肉だが、
一口大で塩コショウ味で焼いてる・・・
ヤク肉を喰うが、堅くて噛み切れないのだ!!!!!!  
筋の塊って感じ・・・適当に呑み込む。
 
話を聞いて納得!!!
ヤク(牛の仲間)やゾッキョ(ヤクと牛の掛け合せ)は、
シェルパ族にとって、貴重な財産。
メスは放牧して、ミルクやチーズを自家用にしたり売ったり。
オスは荷物を運ばせて収入を得る手段。 食用なんて考えられないのです・・・
で?  なぜ肉屋が売りに来るのか?
年寄って荷物が運べなく為ったり、運搬中に足を折ったりして、
使い物にならないのを肉に。
食用に肥えさせて育ててないので、筋肉又は年寄りの筋だらけ・・・
こんな訳です・・・・納得。

 
食後、パルスメーターでチェック・・・酸素量78% 心拍数71・・・
心拍は安定傾向だが・・・
相変わらす酸素が足らない~~
ダイアモクス半分と湯冷ましを多めに飲み就寝。
 
明日は、2時間ほど先のビブレ村(4570m)までの予定。