カンジキ(ワカン)の外れない付け方を紹介。

歩いてると緩んで外れて嫌だ、と言う方は参考にして下さい。
固定バンド式の物も有りますが、半世紀の間 一本紐で締めてます。
外れた記憶は有りませんので、簡単最強の絞め方と思ってます。
手順を紹介します・・・2m~2.5mの紐が有ればOK。

1本締めに拘るのは、山行中に長い紐が有れば・・・の場面に活躍します。
小屋での衣類干し・テント張綱補強等々に転用出来ます。


紐を半分に折り、カンジキの下にセット。
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紐に靴先を通します。
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紐を踵の処で捻ります(緩み防止)、なるべく下がいいです。
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捻ったら、前で交差させます。
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交差した端を、紐に潜らせます、外掛・内掛はお好きに。
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紐に掛けたら絞め上げて、前で結んで完成。
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余りが有ったら二重結びに。これで一日歩いても外れません。
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土踏まずにカンジキがセットされてる事、靴底踵の段差を利用します。



カンジキを逆に付ける仕方も有ります。
これは、バリバリの最中雪で、時に踏み貫いたり・カンジキの爪が刺さらない時に、
アイゼンを装着してからカンジキを履く付け方です。
氷化した雪面に為ったら、カンジキを外します。
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今 主流のアルミパイプ製のカンジキで、先が反ってる物は、
上の様に逆さには装着出来ません・・・
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スノーシューでは、こんな使い方は出来ませんし、
トラバースや急斜面の登り降りも、土踏まずを軸に自由に出来ます。

カンジキは、雪離れを良くする為に、定期的に亜麻仁油を塗りましよう。
色々な地方のカンジキが有りますが、富山の立山・あしくら製が太軸・丈夫でお勧め。
カンジキの長径は、靴の長さ+前後に余裕の有る方が、抜かりが少なく効果的です。

カンジキでの歩き方は、↓ を参考に。

カンジキの手入れ ↓


◆注意点◆
甲の柔らかい夏用靴の場合は、絞めによる血行障害の恐れが有ります。


◆カンジキとスノーシューの利点・欠点

雪面に対して   スノーシューは、接雪面が大きく、沈みが少ない。
         下りの時、踵がプレート上に在り、不安定感が有る。
急斜面の登下降  カンジキが勝る。
急斜面の横断   カンジキが勝る。
重さ       カンジキが軽い。
価格       カンジキが安い。

里山遊び程度なら、スノーシューがお勧め。
本格的な登山を目指すなら、カンジキです。