今日、往復4時間掛けて観に往きました。
年寄り割引と3D メガネで1500円・・・
時間が合ったので、即日交付の5年免許更新も。70歳以降は3年更新とか・・・


1996年春季に起こった、エベレストでの8名大量遭難死を基にした映画です。
事故の経緯は、下記URLのウィキぺディアで詳細に書かれてますので割愛。


エベレスト他の景色を期待しましたが、カメラが登ったのはサウスコルまで。
アイスフォール帯の一部が実写で、クレバス通過のシーンは造り物・・・
ヒラリーステップも山頂も造り物で、ガックリでした。

NHKがハイビジョン撮影の為に、登頂した時の映像に勝る物は有りません・・・

この頃から、公募隊とか商業登山と言う形式の登山が流行り始めました。
それまで8千mクラスの山は、それなりの経験・技術・体力・組織が、
具わらないと登れない山でした。
これ等は組織に属してなくても、金と少しの経験が有れば参加出来るシステムです。

日本人は、言葉の壁と・体力の差があり、多くは参加してませんが、
英語圏では盛んに行なわれてます。

この大量遭難の原因は、
①内的要因
 個々の技量の差で、隊がバラバラになった事
 個々の登山に対する意識の差
 登頂失敗を嫌う主催者(今後の営業成績に繋がる)
 主催者がルート工作・予備酸素ボンベ等の確認ミス
 等々が招いた事故と言えます。

②外的要因
 天候悪化が原因ですが、時間的にアタックを中止し、
 CⅣ(サウスコル)へ引き返す余裕は有ったはず・・・

また、同時に入山してた公募隊2隊と、
南アフリカ隊・台湾隊との連携が上手く取れなかったのも、
死亡者増の一因です。

普通、大学山岳部・社会人山岳会・県岳連等が派遣する登山隊には、
ある程度選抜された者が加わり、組織として行動出来ますが、
寄せ集め集団では、緊急時の判断・意思統一が上手くいかなかった例でしょう・・・
2009年・北海道トムラウシの9名死亡と、同類の事故です。

車を運転しながら、自身の山岳部時代や、二度のヒマラヤ遠征を想い出し、
スッキリしない帰路でした・・・・

カジタのアイスバイルが、2度ほど写るシーンが有りました、流石 世界の名品。
エベレスト登山の映像を観るのでは無く、寄せ集めで山に登ると最悪こう為るよー
と、言うモデルの映画かも・・・・


まもなく冬山シーズン、
計画立案・装備・緊急時対策等々しっかりせねばと思ってます。