栗城が、公式ブログを更新しました。
無酸素で登るためと称した一文です。黒字は栗城ブログより引用青字は私見。

無酸素で登るために

(前半割愛) 
エベレスト(8848m)の山頂は、酸素濃度が地上の3分1。
高度が上がると大気の酸素分圧が下がり、最大酸素摂取量が下がる。
肉体の機能は想像以上に低下し、そこにいるだけでも生存不可能と言われている世界です。
エベレストの日本人登頂者は169名ですが、無酸素で登頂した猛者は6名。
そのうち2名の方が下山中に亡くなっている非常に厳しいチャレンジです。

今年の5月23日現在で、日本人登頂者は、延べ213名です。下記リンク参照。

また僕が登る秋はハイシーズンの春よりも気象条件が厳しく、短い好天気に合わせるのがポイントです。

その為には、この春のアンナプルナ遠征の様に高度順応期間を含む、
正味1ヶ月の登山計画では、天候待ちをしてる間に期限切れ・・・
常識的に2ヶ月の登山期間が必要なのです。
栗城がこの秋に登ろう?としてるメスナールートで、メスナーは7週間天候待ちをし、
その期間を利用し充分な高度順応を済ませて、単独・無酸素初登頂に成功しました。
栗城は、この秋の計画を発表してませんが、BC入りして1ヶ月程度の計画と思う。

そのために遠征前から低酸素の環境になれやすい身体を作ります。無酸素形人間になる。
それが「リズム」と呼ぶトレーニングでした。
メスナーの著書〔チョモランマ単独行〕の中で、
〝リズム〟と言う言葉が何回か出て来ますが、登る速さと呼吸のバランス、
連続して歩く歩数と立ち止まり休むバランスの事を言ってます。
リズムは4つあります。
最大酸素摂取量を増やす。
耐久性のある血液と血管を作り、血栓を防ぐ。
バランス感覚を鍛えて無駄な酸素とカロリーを消費させない。
そして、高い技術の呼吸とストレスに強い脳を作る。
何か・・・必要以上に難しく言ってますが・・・
脳は、体内の酸素の3割近くを消費します。無酸素でソロにエベレストに入ると不安や孤独など脳の極度のストレスがかかり、酸素の消費量が上ります。
酸素を無駄に消費しないためには、ストレス無くす精神状態を作り、呼吸法を習得します。
無酸素・単独は、不安や孤独と言ってるが、
選択したのは自身・誰からも強要された訳ではでは無い。
常にBCやシェルパと無線交信し・望遠鏡で位置確認されてる状況でも、
そう感じるなら無酸素・単独登山には向かないのでは?
過去に(これからも)無酸素・単独で8千m峰に挑んだ者は、
呼吸の苦しさは感じるものの、登頂するのだと言う強い意志で結実したもの。
今更、不安・孤独・・・なら、有酸素・シェルパ付き登山より無し!!
先日のアンナプルナ南壁では、好天気が一日も無く、登山は途中で止めましたが、
このリズムの成果を確認してきました
標高4100mのアンナBCから、8km先の5010mに在るABCまで、一日で歩ける距離を
途中一泊して辿り着く様では、成果が有ったのかと・・・疑問です。
ちなみにストレスは無くすことはできません。
「ストレスを無くすのではなく、ストレスを感じている自分を認めてあげることが大切」
山から学んだ技術の一つです。
リズムにさらに磨きをかけて万全な状態を作っていきます!

メスナールートに付いては、下記リンクで紹介してます。

「リズム」云々以前に、強靭な体力・岩氷壁登攀技術を身に就ける事が先決かと。
2009年のメスナールートで栗城は、無酸素・単独登頂を謳うもABCから標高差500mの、
ノース・コルのC1(7000m)に登れず、シェルパ達にルート工作をさせる様。
メスナーは、この500mを18kgのザックを背負い、
2時間で登り、荷上げして30分でABCに帰って来た。

栗城は8千mに至らずに撤退、7600mのC2へシェルパ達に救出される様でした。
この時、15人のシェルパを雇ってた事が、同地に居た日本の他隊に公表される。

8月末には出発すると思われるが、おそらく国内での山登りは一回程度か・・・