我が家には、茶室も無いし・茶道の嗜みも無いが、
炉釜の傍に、こんなのが在ればと思い、彫って見ました。
高さ94cm・幅90cmの二曲屏風(二枚折り屏風)です。
彫刻の材は、〝朴〟(ホオの木)で木質が軟らかく、彫刻に適した材木です。
枠材は、〝欅〟です。
彫刻が8枚出来てから、ホームセンターで手頃な欅を見付けましたが、
折角の欅材に金属ビスを打つのも・・・風情無し
と、思い錐で穴を空け、木工ボンドを付けて竹串で組み立てました。
欅は硬くて手もみ錐では、大変でしたが何とか完成。
蝶番を二か所に付けて、折畳める様に・・・
全体に油性の透明ニスを、3度塗りしました。

完成後に知ったのですが、風炉先(ふろさき)屏風には、
千利休考案の〝利休型〟と称する規格が有るとの事。
高さ 二尺四寸(73cm)・幅 三尺五分(92cm)・縁 五分(1.5cm)だそうです。
最初から知ってたら、その寸法で仕上げたのですが、後の祭りでした・・・
木彫りは花木を・・・何だか判らない図もありますね・・・




一応、睡蓮・菖蒲・薔薇・椿などのつもりですが・・・
組み立てる際には、縦横のアンバランスと、下に一本欅材を入れる事で、
目線がやや下に向くように設定ました。
屏風を考えた頃は、軽くする為に透かし彫りと決めましたが、
彫りながら、裏に繊維質の多い薄手の和紙を貼ったら、見栄えが良いのでは・・・
と思ったものの、其れなりの和紙も探さずこのままに・・・
家人には、俺が死んだら、葬儀屋から来る〝枕屏風〟は使わずに、
これに障子紙でも貼って、使うように話してます・・・
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