2016年4月~5月に中国人14名(男女)が、
全員登頂に成功した動画がYouTubeに出てます。
ガイド付き登山ですが、BC→山頂→C1まで詳細な画像は珍しい
約1時間の動画ですが、見応えか有ります。

折りしも栗城が、この画像の北稜を挟んだ、西側の中央ロンブク氷河で、
行動してますから参考にと思い紹介します。

この隊はノーマルルートの、東ロンブク氷河からノースコル経由で登頂。
これでも一番楽なルートですから、グレートクーロワールとは比較に為りませんが。

動画の概略を説明します。

4月 6日 中国国内から、ラサに到着。
      11日の出発まで、食料等の調達をしてたと思われる
4月11日 ラサを車で出発。(この間、3600mのラサで高度順応してたと思われる)
4月13日 BC(5200m)到着。(17日まで、高度順応してたと思われる)
4月17日 BC→ABC(6450m)へ。(東ロンブク氷河沿いに10キロ先)
4月24日 プジャ。
4月26日 ABC→ノースコルC1(7000m)へ。(17日から充分な順応期間が有り)
      悪天候で、BCまで下山。
5月14日 BCから再出発→5800m(中間地点で一泊)
5月15日 ABC着。
5月16日 ABC→C1へ。(昼から標高差500mを登り夕方C1。
      途中からアイゼン・Fixザイルをユマールで確保しながら登ってます。    
5月17日 停滞か?
5月18日 C1(7000m)→C2(7700m)へ。(酸素を吸ってます、Fixベタ張り)
5月19日 C2→C3(8220m)へ。(晴れてるが強風、雪煙が舞ってます)
5月20日 C3→山頂→C1
      C3を夜中の12時に出発、8600mのセカンドステップ着が5時。
      アルミ梯子を登る様子と、各隊が残置したザイルが見られます。
      7時45分に登頂、帰路C1への下山の様子も見れます。

日程も2ヶ月近く・高度順応期間も各高度で充分に取れた事が、
全員登頂に繋がったと思うし、リーダーの手腕が素晴らしい。


では、動画をどうぞ。      


如何でしたか? これがエベレストの簡単なルートです。
ネパール側のノーマルルートも同じ様なものですが、
こんな処を、いやこれ以上の難ルートを〝単独・無酸素〟で、
登るクライマーが数多くいる事に驚きます。勿論亡くなった方も多数ですが・・・