ヒマラヤ Abi北壁の新ルートに挑んでいた、
日本登攀クラブ隊が、登頂を断念しました。

Abi北壁登攀までの経緯は下記で・・・



(黒字画像は、10月29日付けの古畑隆明氏のFBより)
予定通りゴーキョに入り、ゴーキョピークで順応、レスト、偵察、レスト、レストで明日いよいよアタックの為のベース入りし、明後日朝より登攀開始します。
偵察では往復12時間のアップダウン激しい道でかなり疲労しました。壁の状態は日本で調べていたより雪がかなり少なく、相当難しいことが予想されます。最大で登りに2ビパーク、下山1ビパークかと思われます。
僕達パーティが向かう山はゴーキョ北側にある
Abi6089m北面の初登攀を目指します。
では行ってきます!
古畑隆明 遠山学

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(黒字画像は、11月5日付けの古畑隆明氏のFBより)
10/30にゴーキョより出発しキャンプ地入りし10/31 3:00起床5:00出発アタックしました。
計画では5800m付近まで古畑、遠山でリードし残り300mを山野井さんに引き継ぎ完登を目指す予定でしたが想定外のコンディションもあり、完全に力不足で5650m付近まで行ったものの断念、5500付近でビパークの後、下山しました。
現在はパグディンまで下山しており、明日ルクラ、明後日にカトマンズへ戻る予定です。
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今は力を出し切ったのかなぁ〜と自問自答しながらも登攀を振り返ると登頂した後の下山を考えると正しい判断だったのだろう。自分に言い聞かせています。
薄い酸素の中、自分と世界が一緒になっているような感覚・・・。
今まで感じた事のない世界でした。
今は咳が止まりませんが、また来たいと思います。心配や応援して下さった方々。
ありがとうございます。 遠山。
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3月にヒマラヤ行きを決めてネパール入りするまでの期間、精一杯のトレーニングを行ってきましたが、体力的に厳しかったと思います。どうしても登頂したい気持ちもありながらも敗退は止む得なかったかなと思っています。
敗退を決めた瞬間は悔しくて悔しくてたまりませんでした。
今は登攀の疲労から僕も山野井さんも遠山さんも体がボロボロになっていますが、最高の舞台でクライミングが出来たことは僕の中では最高の思い出となると思います。
またいつの日かヒマラヤでのクライミングに来たいものです!
応援、ご心配頂いた皆様ありがとうございました。 古畑。
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今回、Abi北壁登攀へのご支援を頂きました
株式会社モンベル様 ありがとうございました。



Abi北壁登攀の詳細は、【日本登攀クラブ】の下記HPに記載されてます。



後、約450mの垂壁を残しての撤退です。
一度のアタックで撤退とは・・・体力的に厳しかったと言ってますが、
添付された画像を見た限りでは・・・
フロントポイントでの長時間登攀は、大変だったと思っています。


先日の竹内洋岳氏の マランフラン 敗退もそうですが、
山の高低に限らず、記録の無い未踏ルートの登攀が、
如何に大変なのかを改めて知った次第です。


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勝手に登攀ルート予想して見ました。
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赤線 当初予定ルート
黄線 登攀ルート
   大雪壁直下で撤退し
        たと思われます。








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≪訂正とお詫び≫ 11月22日

モンベル社が、12月開講する〝冒険塾〟の案内を見てましたら、
下記の記事が載ってました。(棒線は小生が記入)

「初めての海外 ~アルパインスタイルで挑むヒマラヤ~」
古畑隆明氏、遠山学氏の両氏と世界屈指のクライマー・山野井泰史氏の3名が、
ネパール・ゴーキョの北側に位置するMt.Abi(6,103m、別名:Kangchung cholo)北壁の未踏ルートに挑戦。今回、ネパールから帰国直後のお二人にご登壇いただき、ヒマラヤでのアルパインクライミングの話をしていただきます。

山野井氏他2名がAbi峰に挑むと知った時に、Abi峰が何処に有るのかを探しました。
その経緯は下記に記してます。
ゴーキョの北側を探しても、Abiなる山名は無く、
ゴーキョの東にAbiなる山名を見つけました・・北側が切れていて標高もほぼ同じ。
これがその山と鵜呑みにしてました。

今回、冒険塾の案内で AbiにKangchung choloなる別名が有る事を知り、
再度 1/12.5万と1/5万地形図で確認しました。

何と、ゴーキョの北東4キロの処に、Kangchung cholo が有りました。
この地図は、1/12.5万地図です。コルを挟んだ双耳峰の様です。
西側はcholo  6089m 東側はKangchung Peaks  6063m と記されてます。
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1/5万地形図には、西側はcholo  6043m 、東側は無名で 6063m と記載。
山名が無かったり・標高が違う事は、ネパールの地図にはよく有る事です。
(マス目は1Kmメッシュ)
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この写真は、ネパール山岳協会がトレッキングピーク(当時36座)で紹介された、
Abiの双耳峰です。日差し具合からして、北側から撮ったものと思われます。
右側の山容が、古畑氏がFBで公開したAbiの画像と一致します。
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このAbi峰に関する記載に当たり、地図上の山の位置の下調べが杜撰で、
誤った情報をお知らせした事に、お詫び致します。
全てを書き換えようとも思いましたが、自戒を込めて≪訂正とお詫び≫としました。


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追記

Abiに関して、山野井氏が下山後に下記で述べてます。一読下さい・・・