こんな新聞記事を見つけましたので、紹介します。

安全に楽しんで 登山道整備する青森・石塚さん 健常者、気づかぬ障害物感じ 青森   毎日新聞 2016年11月3日 地方版

紅葉が山の斜面を彩る秋。八甲田山系には多くの登山客が訪れる。
その美しい山を多くの人に楽しんでもらいたいと、
人知れず登山道を整備し続けてきた男性がいる。
                        【一宮俊介 記者】

「自分の好きな登山を、障害のせいでやめてほしくない」。
そう話すのは、青森市の石塚雄毅さん(84)。
高校時代に始めた登山を多くの人に楽しんでもらいたいと、
無償で登山道の整備に取り組んできた。
 
傘寿を越えても元気に登山を続ける石塚さんだが、足に障害を持つ。
20代の時にスキーで右足の大腿(だいたい)骨を折り、
膝がうまく曲がらなくなった。
そのため、大きな段差を一度で登ることができないことも多い。
だからこそ健常者が気づきにくい障害物を感じ取ることができる。
 
石塚さんが取り組むのは、
案内看板や山小屋の修理など登山客が利用するもの全てだ。
中でも力を入れているのは足場作り。
つまずきやすくなったり、滑りやすくなったりした場所を見つけては、
自ら修理にあたってきた。
 
それは40~50代のころだった。
しょうゆ製造会社での仕事が休みになる度に訪れていた八甲田山系で、
松葉づえをついた男性が、高い段差のある場所を避けて下山する姿を目にした。
「足の不自由な人は登山に苦労している。安全のための足場が必要だ」。
そう感じた石塚さんはすぐに作業に着手。

最初は足場用の角材をホームセンターで購入していたが、
費用がかさむようになり、近隣住民からもらった廃材や、
海岸に漂着した木を活用するようになった。
重い工具と木材を担いでは山に入り、
必要なら滑り止めとして木製のブロックにネットを張り、くぎを打ち付ける。
登山客に迷惑をかけないよう、作業の多くは深夜や早朝に行う。
 
「登山客のため」を思う作業だが、葛藤もある。
足場を作ることで山の景観を損なう恐れがあるためだ。
「登山道は自然のままが良いという声も聞く」と石塚さん。
最大100個ほどあった足場ブロックのほとんどを自分で撤去したこともあるという。
 
「足場なんかいらない」「なんで撤去したの?」。
相反する声に戸惑い、悩むことも多い。
でも「安全に楽しく登山を」との思いは変わらない。
「人に喜んでもらえる、役に立っていると思うと励みになる」。
足が動く限り、きょうも登山者を陰で支え続ける。
段差の高いところや滑りやすいところなど、
登山道の各所に石塚さん手作りの足場が設置されている。


無雪期の山登りは殆んどしませんが、数年前に紅葉が観たくて、
八甲田に登った事が有りました。
酸ヶ湯から八甲田大岳に登り、毛無岱経由で歩いた時の記憶が思い出されました。

確かに、この写真の様な足場が随所に有りました・・・
この方の手作りとは思ってもいませんでしたが、歩き易かったのです。

今、国立公園等では、場違いな石畳の登山道整備が進んでますが、
この様なちょっとした整備で、充分でないかと思った次第です・・・・。