9月30日
ICI秋田店で、’17年春季エベレスト・ローッエ連続登頂の報告会。
幸い、この催しを知ったのが早く、先着20名の中に入れた。
ICIが各地で催してる〝石井スポーツ登山学校〟のPR兼登山普及活動の一環です。

連続登頂に成功した、社長の荒川氏と社員の奥田氏(広島店勤務)の報告会でした。
両氏の登山の様子・登山暦・行動概要などは↓を参照。
8000m峰を2座連続登頂した方の話を聞くのは初めて、ワクワクしてました・・・
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社長の荒川氏 温厚な語り口の方でしたが、実務は如何に・・・



話の中で興味が有った点や、?と思った点

◆ICI隊として、登頂申請をしたものと思ってたが、AG隊のメンバーとして参加。
 AG隊が、在カトマンズのコスモ・トレック社(大津氏経営)を使ってる事。
 コスモが登山申請・シェルパ手配・共同装備手配等の段取りをしてる。
 山野井氏・竹内氏もヒマラヤでは、コスモ社です。
 日本語が判るシェルパが多いし・日本料理も得意なので納得。

◆高度順応に付いては、
 BC入り前に途中のロブチェ峰(6119m)に登頂。
 BC入り後は、C3(7300m)まで登り順応。酸素使用ならこの程度充分か・・・

酸素使用に付いては、
 C2(6500m)から使用したとの事、C3(7300m)からの使用かと思っていた・・・
 ボンベ使用量は一人12~13本・5キロボンベで毎分2~3ℓで約8時間吸引可。
 1本5万円・空容器は詰め替え用として、1万円で売れるらしい。
 呼吸を楽にするだけで、一人50万とはリッチな登山だ・・・
 使用中の1本は自分で背負い、予備はシェルパが背負うと・・・

毎分2~3ℓの酸素吸引量は、6000m程度の酸素分圧である事。

◆CASIOスマートウォッチWSD-F20は、正確に位置・高度を指す事。

◆東南稜のヒラリー・ステップに付いて
 先のネパール地震で、崩壊しと言う話が流れてたが・・・
 話では、その存在に気が付かなかったと言ってる、雪の階段状に為ってたと・・・
 別の話しでは、今年は雪の着きが多く・岩場が隠れてるとの説も有る。
 この件は、来年以降の登山隊が証明するだろう・・・

◆上部Cでの大小便の話がでた・・・寒いので外に出るのは億劫なのである。
 大は、テントから離れた場所。小は、ナルゲンボトルと言って売り物を見せたが、
 2千円近い代物(広口ボトル)です。
 小生は、100均の〔ゴムパッキン付き広口ボトル1ℓ〕を使ったが、不具合なし。

ピッケルの必要度
 ノーマル・ルートはFIXベタ張りなので、ピッケルを使うシーンは無しとの事

氷雪斜面の通過
 C3からC4への途中に在る、ローッエ・フェィス通過の話し・・・
 登りは当然ユマール使用。降りの安全確保にプルージックを使ったかと聞いたら、
 ビックリな答えが返ってきた・・・
 FIXの固定部分の付け替えが面倒なので、腕に巻いて降りたと言う・・・
 しかも急では有るが、前を向いて降りれる傾斜だと・・
 小生が登ったイムジャッエ山頂直下の氷壁は、エイト環で懸垂下降。
 その距離や高度を別にしたら、ローッエ・フェイスはその程度の斜度なのか???

◆BCから帰りのヘリの件
 3日歩いてルクラ着、飛行機でカトマンズよりも、
 ヘリでカトマンズたと1人1500$~1800$だって・・・12.3万円。
 3倍位は取られると思ってた・・・
 疲れ果ててルクラまで歩いた事を思い出した・・・ひと昔前の事だが・・・
 
◆エベレスト・ノーマルルートからの登頂レベルは・・・商業登山なら、
 国内で3000mの冬山に登れれば、エベレスト登頂は可能とのこと
 700万円と2ヶ月の休暇が有ればの話だが・・・毎日が休暇だが〝金〟が・・・ 

高所服に付いて
 社長が使用した、ダウンスーツ(仏・ヴァランドレ製)が展示されてて、
 触って見たが・・・以外にペラペラ・・・下に更にダウンを着込んだと言うが・・
 下の画像が、そのダウンスーツ。
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 羽毛が同じ800フィルなら、モンベルのダウンスーツの方が品質は上です。
 競合他社の品だものねぇ~ 輸入元の社長が率先して使う訳にはいかないか?と。
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靴とアイゼンについて
 社長が履いたと言う靴。アイゼンのフロントの爪が、靴の爪先と合って無い。
 長さ調整のプレートを伸ばし、ベイルを空き穴に移し換える必要が有る。
 フロント爪がこの状態では、12本歯のアイゼンを履いた意味がないし、
 10本歯アイゼンと同じ・・・
 靴幅とアイゼン幅も合ってない気がするが・・・靴コバの下に爪が有るのが理想。
 氷化斜面のトラバースを想定すると判ると思うのだが、インもアウトも確実に刺さるか?
 人のことはどーでも良いが、一言。
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◆ヒマラヤの高所天気予報を提供する猪〇氏のデータについて
 日本からエベレストに登る隊の殆んどが、彼から衛星経由で予報を買ってるが、
 その予報の精度はそれ程高いものでない事が判明した。
 百戦錬磨の現地シェルパ達の〝観天望気〟の方が正確なのかも・・・
 国内の地方の山でも、古来の言い伝えは今でも通用してる。
 例 風の方向 山への雲の掛かり方 鳥の飛び方 朝焼け夕焼け など・・・ 




報告会では、顔見知りがチラホラ・・・いづれ雪山で再会か・・・



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今日は穏やかな薄曇・・・八甲田の紅葉見物を考えてたが・・・
昨日の秋田からの帰り道、対向車が少ないものの夜霧で、視神経がお疲れモード・・
10時帰宅で一杯が二杯になり、起きたら7時だったので山行中止、
ブログUPしてゆっくり過ごすことに・・・


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10月2日 追記 karue さんの質問について

12本爪アイゼンの装着法
10本の爪①~②が靴底のヘリの真下に来るのが正しい装着法。
爪先の出っ歯は、氷に刺して登る為に靴先に出てなければなりません。
画像の状態だと、1/3程度より刺さりませんので、体重を掛けると氷が破断。
急斜面の場合、出っ歯と①を氷面に刺して登ります。

爪の位置がコバの下とは、図の様な状態。
この様な状態にセットしないと、斜面のトラバース(横移動)では、
山足も谷足も刺さりが悪く、不安定になります。
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