1月27日
今朝、1時間半の雪寄せを終える頃から、珍しく薄日が射し青空が広がる。
今回の長い寒波襲来、毎日雪寄せでお疲れモードだが、
PCで〝雪雲〟の動きを確認すると、薄雲で降雪は少なそう・・・
即座に準備して、田代岳に向う。
出発時間が遅いので、山頂狙いは考えず(他の目的が有った)登山口へ・・・
途中の沢を渡る橋から、下を見ると・・・小滝が凍結してた!!!

川筋も凍結してます・・・何年も来てるが初めて見る光景。

こんなに凍結するほど、今回の寒波が強かったのか・・・
今まで、ここの眺めはこんな感じでした・・・

この沢の奥地に、三菱重工のロケットエンジン燃焼実験場が有り、
機材や燃料を運ぶ大型車が通るので、毎日除雪完備です。
今日も、途中で大型重機が除排雪をしてました。
林道には所々に退避所が有り、対向車と交差出来る様に広げられてます。
納品を終えたトラック2台と何とか交差し、大広手の登山口に到着。
普段は、登山客の車が3.4台置けるスペースが確保されてるが、今日は無し・・・
車を前後させ、何とかスペース確保・・・土曜日なのに誰も居ません・・・
この寒波中に、好き好んで来る奴は居ないか~~
ここから登り始めます・・・

新雪が深いと思い、今日は手持ちの中で一番幅広い板にシールを貼り、左手の尾根を登ります。
ブナの二次林を登る・・・

フワフワの粉雪です・・・

杉の造林帯に入ります・・・林の中はそれ程沈まないが・・・

急斜面は、ジグ切って・・・

途中で振り返ると・・・三菱重工の実験場。
人工衛星打ち上げ用のH2Aロケット等の燃焼実験をしてます。
昔、道幅が狭く車の旋回が出来ずに、中で廻そうと施設に入ったら、
ガードマンが束になって飛んで来ました(>_<)

杉林を抜けると、間も無く尾根の上に出ます・・・

尾根に上がりました・・・

こんなのが、所々に有ります・・・

尾根の下部は、傾斜が緩いので直登出来ますが・・・

今日来た目的の尾根が、左手に見えて来ました~~

黄点尾根の偵察が、今日の目的です。
赤点尾根は2016年の厳冬期中に既に踏破しました。

黄点尾根(仮称・直登尾根)は、昨冬に一度下部のみ踏み込みましたが、
体調不良も有りその後積雪期を逸してしました。
この厳冬期中に賭けてます・・・昨年の様子は→田代岳・(仮)直登尾根試登

尾根が急になって来ました・・・

ジグ切って登ります・・・

天候は薄曇、時折 小雪がチラチラと・・・尾根上部の斜度はこんな感じ。

急登+フワフワ雪でストックが、ズブズブ埋まります・・・

2016年に通った赤点尾根(仮称・五色尾根)と、黄点尾根(直登尾根)の合流点を確認。

仮称・五色尾根の、1000mピークに直線で突き上げてます。
それで仮称・直登尾根と言ってます。
今日は、出発も遅かったし再確認もしたので、ここで昼飯です。
フワフワ雪を板で踏み固め、壷足で立つと・・・ズブズブ沈んで往きます・・・
ストックが、第二関節まで楽に刺さります・・・
埋まる板を持ち上げて、ジグ切るのが容易で無くなり、ここを終了点とする・・・
板に座って、テルモス珈琲・サンドイッチで、軽く昼飯。
おにぎり2個は、遭難時の非常食として手を付けずに・・・
僅か10分位の休憩たが、寒く体が冷えて往くのが判る。

さて、帰り仕度です。
今日の装備は、ハガーン1250gの山板にディナ・スピードターンの軽量ビン、
ガルモント1020g兼用靴、テムレス防寒ゴム手袋(この冬の山行は全てこれ)。
風を通さない・濡れない・滑り止め加工・暖かい・安い・先の八甲田縦走で、
風速25m以上でロープが止ったが、冷たさは感ぜず、外気温は-15℃超えと思う。

登って来た尾根を、粉雪蹴散らして、ドド~~っと滑走・・・

登りは必死で斜面を見てたので、気付かなかったが・・・ブナの枝先に〝熊棚〟発見。

幹には熊の爪跡が・・・爪跡からすると、小熊ですねぇ・・・


アッと言う間に、車着です・・・
帰路、沢に出来たマシュマロ群・・・

流れの緩い処は、凍結してます・・・

往路 除排雪してた重機が前を走ってました。
この冬の路面は、例年に比べ波打(うねり)が多く、スピードを上手く合わせないとジャンプして大変!!!

凍結した山瀬ダム湖の橋から、田代が綺麗に見えました。

今日の偵察で・・・・思った事
取り付きの小沢の雪はいい感じ、渡渉も楽と思う。
直登尾根へのアプローチは・・・ショートの軽量板を使う。靴は登山靴。
尾根上は板を背負い、カンジキで高層湿原へ。ピッケルの有無は考慮の余地有り。
雪庇は昨冬に比べて目立つのは無し、尾根上の積雪は豊富。
高層湿原からは、天気次第で山頂へ・・・又は大広手左尾根をスキー下降。
厳冬期の2月末までには、天気を選んで踏破したいと思ってる。
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