先日、所属してた部から、季刊通信が届いた・・・
内容は、この春に入部した新人4名の紹介・新人歓迎会(呑み会)の様子・
GWに実施した合宿の様子(昔は新人練成合宿と言ったが・・)・他。

新人の履歴は、国体登山競技出場・トレラン、ウルトラマラソン趣味・
柔道県大会B8入り・国体クライミング県代表等々で、
少しは骨が有りそうな気がするが、上手く育つか???

新歓の集合写真を見ると、年上の在京OB諸氏も、禿げたり肥えたりしてるが、
皆さん健在な様子。
当時世話に方々だ・・・若手OBは知る由も無いが、今季K2に挑む奴も居ると。
30年位前だろうか、部員とOB会で挑むも、C4迄で敗退、是非 祈・登頂である。

近年の部(他大の内情は知らぬが)は、所謂従来の冬山登山を目指す登山班と、
今流のスポーツ・クライミングを目指す、スポクラ班に分かれているらしい・・・

室内のこんな処で練習し・・・(SNSより、女子は関係なし)
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海岸で・・・猿でも出来ぬ芸、これからどーする? インスタ映えを狙っただけ・・・
マットの位置がズレてるぞーーー
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時にゲレンデで・・・こんな処は山靴で登れば、テクが身に付くと思うのだが・・・
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五輪種目に為る位なので、競技人口は多いのだが、
硬派なOBとしては、多少違和感を覚える・・・
新たにスポ・クラ部を創って、好きなだけ遣ればいい・・・と。

岩登りを否定してるのではない、岩登りは登山の過程で重要な技術の一つ。
例えば山に向かった時に、山頂手前で岩場に出くわした時に、
登攀技術無しでは登頂を諦めるよりなし・・・其の為に必要な技術である。
アイゼン装着でRCCグレードのⅢ~Ⅳ級・山靴で無雪期のⅣ~Ⅴ級レベルは、
当然必須である。

壁(室内・屋外)だけを登りたいとは、創部の精神にそぐわない気がするのだ・・・

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ちょっと山の登り方を・・・簡単に

大きな山の登り方として
極地法(ポーラ・メソッド)が有る。BC→C1→C2→C3とキャンプを進め登頂する方法。
これは、大量の物資と人数と日数が必要、費用も掛かる。
後にこれを簡略化した、ラッシュ・タスティック(突進戦術)が生まれる。
簡単に言うと、進む毎にキャンプしなかがら、山頂に向かう方法。
これをアルパイン・スタイルと言い、
メスナーが8千m峰14座無酸素単独登頂に成功した基礎となった。
少ない日数で体力と技術が求められ、少数精鋭でのみ可能。
更にワンディ・アセントと言う、低い位置(7千m台)から一日で山頂往復し、
高山病の症状が出る前に帰ると・・・余程の体力と心肺機能が高くないと出来ない荒業だ。


岩登りの方法として
ザイル・ハーケン・アブミ等を使って登るのを人工登攀と言う。
これ等の用具を極力使わないで登る、フリー・クライミングがある。
更にフリー・クライミングから派生したのが、ボルダリング(屋外の大岩を登る)や、
スポーツ・クライミング(室内外の人工壁)である。
しかし、フリー・クライミングの可能な範囲は限定的で、それを基に高所登山は無理。

判り易い例で言うと
山野井泰史氏の登山スタイルは、アルパイン+人工登攀。
竹内洋岳氏の主なスタイルは、アルパイン。
三浦雄一郎氏のエベレスト登山のスタイルは、極地法。

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季刊通信を見て、こんな事を思った次第。
この春の新入部員は、登山班2名・スポクラ班2名の様だ・・・
冬山に挑む者が少なく、小手先のテクを目指す現状に多少ガッカリである・・・
定期合宿・雪山も参加は任意だと聞く・・・冬山は怖いので往かない奴も居るとか?
昔は、個人山行以外の合宿は当然参加が入部の条件。
時代の流れとは言え、地獄と呼ばれた体育会山嶽部も変わったものである。



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今日の収穫  アスパラは終盤、先の柔らかい処だけ。      
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