あの中国でも、チョモランマBCへの立ち入りを制限した模様です。
BCまで車で往けるように、道路整備したのは国ですが・・・

中国側のエベレストベースキャンプ、観光客の立ち入りを禁止

2/16(土) 22:58 AFP配信

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回収されたゴミ

世界最高峰エベレスト(Mount Everest)をめぐり、中国当局は観光客がチベットTibet)自治区にあるベースキャンプへ立ち入ることを禁止した。
国営新華社(Xinhua)通信が15日、報じた。

新華社によると、今回の禁止令は「通常の観光客」に限られ、登山許可を得ている人々には適用されない。また、観光客向けの新たなキャンプが、ベースキャンプの2キロ下方に設置される予定だという。

(観光客向けのホテル等が建つ噂も・・・酸素マスク付ホテル\(◎o◎)/!)

自然保護当局者の話として伝えたところによると、標高約5000メートルに位置するロンポ僧院(Rongpo Monastery)上方のエリアへの立ち入りが制限される。

隣国ネパールと国境を接するエベレスト周辺は、近年多くの観光客や登山客が押し寄せている。ヒマラヤ地方への訪問者数は2018年、前年比で25%近い増加を示し、
過去最高の117万3072人を記録した。

また昨年、エベレストの登頂を果たした登山者数も、過去最高の807人に上った。
だがエベレスト人気が高まるのに伴い、ごみの量ばかりか、遺体の数も増加の一途をたどっている。

中国当局は今回の禁止措置に加え、標高8000メートルを超えるエリアでの遺体収容に重点的に取り組むとともに、ベースキャンプの滞在者数も300人以下に制限する計画だという。

新華社の報道によると、中国当局は昨年、標高5200メートル超のエリアで清掃活動を3回実施。「8トンを超える家庭ごみや糞便、登山関連のごみ」を回収したという。


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エベレストで登山者が捨てるごみ増加、世界最高峰のごみ溜めに?

2018年6月25日 13:39 AFP 発信地:カトマンズ/ネパール  
 
数十年前から登山の商業化が進む世界最高峰エベレストは、高額な費用を払うもののゴミには無頓着な登山者たちの増加によって、世界最高峰のごみ溜めと化している。
山頂へ続く登山道には、蛍光色のテントや捨てられた登山用具、空になったガスボンベの他、人の排泄物までもが散乱している。

これまで18回のエベレスト登頂を果たしたペンバ・ドルジェ・シェルパさんは、AFPの取材に対し、「とても不快だし、目障りだ」「この山には、何トンものごみが捨てられている」と語った。
登山者数の急増に伴い、ごみの問題は悪化している。
今年に入り世界最高峰の登頂を試みた登山者は、現時点で少なくとも600人に上る。

その一方で、地球温暖化の影響により氷河の融解が進んでいるせいで、
エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイが初のエベレスト登頂に成功した65年前から溜まり続けているごみが露出するようになっている。

 ごみを減らす努力も行われている。ネパール政府は5年前、各チームにつき4000ドル(約44万円)の預託金(デポジット)制度を導入。預けたお金は、各登山者が最低8キロのごみを持ち帰った場合に返金される。

チベット側のヒマラヤ山脈でも同量のごみの持ち帰りが義務付けられており、
違反した場合には1キロ当たり100ドル(約1万円)の罰金が科される。

サガルマタ汚染管理委員会(SPCCによると、ネパールでは2017年、
25トン近いごみと15トンのし尿が登山者らによって持ち帰られたという。
その重量は、2階建てバス3台分に相当する。
だが多くの登山者たちは、預託金を没収される方を選択する。彼らがエベレスト登山のために支払った2万~10万ドル(約220万~1100万円)の費用に比べれば、
その金額はわずかなものでしかないからだ。
ペンバさんも、多くの登山者たちは意に介さないと肩をすくめる。
当局者の中には少しばかりの賄賂と引き換えに見て見ぬふりをする者もいて、
この問題を悪化させているとペンバさんは語った。
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サウス・コルC4(7900m)に散乱するゴミ

エベレストの登山産業は、この20年間で急成長した。
その結果、登山道が混雑することへの懸念や、格安旅行業者に釣られた経験の浅い登山者が増加することへの危惧が広がっている(所謂 商業登山を指す)
双子のきょうだいウィリーとともに20年以上のエベレスト登山経験を持つダミアン・ベネガスさんは、こうした経験の浅い登山者たちがごみ問題を悪化させていると警鐘を鳴らした。

今に始まったのではなく、過去の登山隊の多くが投棄してました。

シェルパや高地ガイドの他、地元の先住民族から選ばれたスタッフたちは、
テントや予備の酸素ボンベ、ロープなどの重い荷物を持って山を上り下りする。
以前は大半の登山者たちが、予備の着替えや食料、寝袋、補給用酸素といった個人用装備品を自分で運んでいたが、今は多くの登山者たちが自身で扱うことができず、すべてシェルパに運んでもらっている。
「彼らは客の荷物を運ばなければならないので、ごみを持ち帰ることができないのです」とベネガスさんは語った。

環境問題専門家らは、エベレスト山中の環境悪化がふもとの谷にある水源にまで影響を与えていると懸念を示している。
ヒマラヤの各山域で、河川の生水を飲めない一因が、これです。
現在、ベースキャンプから排出された未処理の汚水は、
徒歩1時間ほどの隣村まで運ばれ、その村の下水溝に廃棄されている。
整備された下水溝等は有りません、沢筋の窪地に捨てるのです。
米国人技術者のギャリー・ポーター氏によると、汚水はその後、
モンスーンの時期に丘のふもとを流れる川に排出されるという。
雨期に沢が増水、下流に流されて無くなるのです。
ポーター氏はこうした問題について自身のチームとともに解決策を模索しており、
現在、登山者たちの排泄物を肥料に変えるバイオマスプラントをエベレストのベースキャンプ近くに設置することを検討している。
観光や登山で訪れる客の多い、アンナプルナやエベレスト街道沿いの村では、
人糞は畑の肥料に、荷物を運ぶヤクやゾッキョの糞は乾燥させて、
竈の燃料に再利用これが現状です。