エベレスト最終章 開幕
珍しく、栗城公式ブログが昼に更新されました。
3日の更新では、明日から(4日)登ると言ってたが、
4日の更新は無く、ダンマリ作戦。(黒字は栗城ブログ、青字は私見)
2016/10/05 12:18
<栗城中継班より>
栗城は今朝8:20(日本時間11:35)に壁に取り付き、
現在ホーンバイン・クーロワールのルートを登っています。
現在ホーンバイン・クーロワールのルートを登っています。
無線では「集中して行ってきます!」と言って出発して行きました。
直近の行動は・・・
9月28日 ABC→5800m
9月29日 5800m→6100m(C2)
9月30日 C2で停滞
10月 1日 C2⇔グレート左端6700mまで登った?(6700mには泊まらず)
10月 2日 C2→C1
10月 3日 C1で停滞(天気は良い・停滞の理由無し・2日歩いて疲れたのか・・)
10月 4日 C1 →C2へ上がる予定が、C1で停滞
10月 5日 C2→何処まで登れたか???
この先の天気予報です。
8000m・山頂付近の予報は、栗城が到達出来ると思わないので載せません。

7日頃を境に、エベレストは冬の様相に変わりますね。
風も安定して吹き始めますし、体感温度も低下の一途です。
登るほど傾斜が増す壁+登るほど気象条件悪化=何処まで耐えられるか?
3日頃に、C1でウロウロしてないで、
壁に取り付いてれば、少しは上に登れたものを・・・
ま~これも、天候悪化を口実にする、作戦かも知れませんね・・・
「体調も良く、いいリズムで登れたが、天気がーーー」と、イツモノ台詞で。
**********************
更新されました。
いつもなら、C1を出て標高差300mのC2泊なのに、
今日は6800mまで標高差で1000mも登ってます・・・・
2016/10/05 20:16
今日、標高6800mのキャンプ3に上がってきました。
添付された動画が、アンナプルナ南壁同様の、
ゴマ点画像で音声も無く、誰なのか判断出来ません・・・・
ホーンバイン・クーロワールの雪の状態が非常に気になっていましたが、前よりも雪が少し安定していて登ることができました。
C1からの撮影画像で、雪のルンゼにゴマ点。
「山と自分に素直になる」
自分に言い聞かせています。
それができなければ、下りたほうがいい。
ちょっと、意味不明・・・
軽量化のために、できる限り軽い装備で上がってきました。
無線も、カメラも持参してないと、言いたいのか・・・冒険の共有は?
今、風が弱い周期を狙って上がってきていきます。
6800m着が本当なら、明日が勝負ですね~ 明日夜の更新が楽しみです。
栗城エベレスト最終章 幕間休息
栗城公式ブログが更新されました。(黒字は栗城ブログ、青字は私見)
昨日(5日)の更新で、6800mのC3へ上がったと言ってましたが、
今日(6日)は、C3で停滞してた様です。好天続きなのに何故でしょうか?
一日で標高差1000mも登ったので疲れたのでしょうか・・・
直近の行動は・・・
9月28日 ABC・5600m→C1・5800m(200m登る)
9月29日 5800m→C2・6100m(300m登る)
9月30日 C2で停滞
10月 1日 C2⇔グレート左端6700mまで登った?(6700mには泊まらず)
10月 2日 C2→C1
10月 3日 C1で停滞(天気は良い・停滞の理由無し・2日歩いて疲れたのか・・)
10月 4日 C1で停滞(C1 →C2へ上がる予定が・・)
10月 5日 C1→C3・6800m(標高差1000mを登る)
10月 6日 C3で停滞(夜から、山頂アタックだと・・・)
2016/10/06 20:35
今、キャンプ3にいます。
今、キャンプ3にいます。
添付動画のテント位置と、前に添付されたC3予定地の画像を比較して見たが、
位置的には合致してます。
SpO2は81で、すごく安定しています。
85位の数値が欲しい処ですが、動画の声を聞いた限りでは、
呼吸も乱れて無く安定してる様です。
8日から悪天候になるということと、今の体調の様子、そしてモチベーション、色々なことを考えて、今日18時(日本21時過ぎ)からアタックすることにしました。
悪天候が判ってながら、停滞してる意味が理解出来ないし、
夜からの行動も解せません・・・この先標高差2000mも有るのですから・・・
夜は雪崩れの確立が低い、と言えばそれまでだが・・・
今日ファイナルキャンプに荷物を上げても、そのまますぐにアタックすることになり、それであればここから水と食料を持って上がって行きたいと思っています。
ファイナルCとは、8000mC4の事を指すが、そこにキャンプを置かずに、
アタックすると・・・仮に登れても2000m下らないと安住の地無し・・・
可也の危険が伴なうと思う。
風が弱いのでチャンスだと思います。
きちんと慎重になりながら、進んでいきます。
明日(7日)の日本時間午後~夕方にかけて、登頂する予定になります。(以下割愛)
6800mのC3を出て、24時間後に登頂。
栗城の体力で、登りで24時間行動が可能か???
上手く登れたとして、夜間行動をして6800mのC3に戻れるのか・・・
山頂の天気予報です。
7・8日以降、風が強まります・・・体感温度も低下・・

帰路、6800mのC3まで戻れずに、途中でビバークの危機に陥ったら、
上部ほど危険な事は、栗城が知ってるはず。
本気で24時間アタックをするとは、思えないのだが・・・・
知る限り、過去エベレストで、6800mからアタックを仕掛けた例は、有りません。
数有る〝道標〟の一つに為らない様に、祈ってます・・・
栗城エベレスト最終章 早くも閉幕
午前中、野暮用で出掛けてましたが、何とも早い結末に驚いてます。
もう少しはヤレルかと思ってたが、
想像以下の実力の様です。(黒字は栗城ブログから抜粋、青字は私見)
2016/10/07 09:04
<栗城中継班より>
栗城より無線が入りました。
進みたい気持ちはありますが、雪と体調のコンディションから判断して下山を決めました。
登りたいけど、雪が深いのか? 天気予報では、降雪量は少ないはず。
今までの降雪が深く、ラッセルで進めないとしたら・・・
これは、昨年のエベレストでの敗退理由と同様です。
その後冬場に、ラッセル訓練をしたと言う話は無し。(努力無くして、進歩無し)
斜面か急なので、雪が其れ程積もるとは、思えません・・・
斜面に降った雪は、加重に耐え兼ねて、暫時表層雪崩れを起しているはず。
表層雪崩れが落ちる際、旧雪面が摩擦で磨かれ氷化する事はあるものの・・・
氷がーーとは言ってないので、不思議です・・・
体調・・・6000mは何度も体験してるので、順応が出来ていると思うが、
6500mに1回・6700mに1回上がって、泊まりもせず、雪がーー天気がーーで、
降りて来てるので、7000m近い高度には順応出来てない証拠。
高度順応のセオリーを守らない、当然の結果です。(一流のクライマーは、可能)
昨晩キャンプ3(6800m地点)を出発し夜通し登り続けていましたが、7400m地点から下山します。
昨夜9時過ぎに出発すると言ってたので、一晩掛けて600mより登れてません。
時速50m程度の登行スピードですね・・・やはり鈍亀です・・・
時速100mの標高を稼げれば、一流と言えますが、やはり3.5流と言われる由縁。
鈍亀には、ラッシュ・タクティクスは向かず、ポーラ・メソッド以外無しかと。
7400m到達の証拠は??? 夜間なので写真が撮れない・・・
昨年夜間に、サウス・コルに上がったと言った時と、同様に脚本通りです・・・
昨夜のアタック出発で大きく期待してくださっていた多くの皆様には、申し訳ございません。
昨夜は、サッカーを見てましたよ~ アタックの事等、一瞬忘れてました・・・
今後、天候的に可能であれば体制を整え直してから、再度アタックも考えています。
この先の天気予報を見ても、今回の〝様〟を見ても、再アタックは意味なし・無理。
降りて来てから、いつもの如くに敗退理由を述べるでしょうが、
これで下山家 栗城劇場の〝幕〟を一旦降ろします。
総括は、栗城敗退の弁を聞いてからとします。
ろくに〝共有〟もせず、5200万〝集金〟して、手元残高は幾許か・・・(邪推?)
今迄、当ブログを見て戴いた方・コメントを戴いた方、
稚拙な文章をお読み戴き、ありがとうございます。
栗城 エベレスト北壁下 散歩
栗城公式ブログが更新されました。(黒字は栗城ブログ、青字は私見)
いつもは、敗退後に音沙汰無しが続くのですが、今回は早い更新です。
〝栗城劇場 閉幕〟宣言をしてしまいましたが、もう少し続けます・・・
2016/10/07 16:55
<栗城中継班より>
12:30(日本時間15:45)に、栗城が5800m地点まで無事に下山しました。
12:30(日本時間15:45)に、栗城が5800m地点まで無事に下山しました。
約7時間掛かって、7400mから5800mのC1に降りた事に為ります。
皆様からのたくさんの応援、本当にありがとうございます。
明日にはアドバンス・ベースキャンプ(ABC)まで戻って休息を取る予定です。
ABCまでは慣れた道でしょうから、心配無いですね、ゆっくりどーぞ。
ABCに戻った後、栗城の想いや栗城カメラの映像もアップしていきます。
楽しみです・・・
添付されてた画像を見て唖然!!!!!
赤線は、グレート・ルート。
黄線は、栗城が登ろうとしたホルバインへのルートです、●は6700mC3の位置。
8000mから上はガスってますが、星空のいい天気です。

黄色ラインの右に、ヘッドライトの光が写ってるのが、登ってる栗城だそうです。
登頂ラインからズレテます。
C3を夜間出発し、
①先が見えずに、徐々に西稜側ズレタのか?
②直登しようとしたが、急斜面で登れず、楽な西稜ルートに向かったのか?
栗城談を聞かないと、判りませんが・・・
GPSを作動させて無いので位置が判らないのか?
自称登山家を名乗ってるので、コンパスで方向を割り出す程度の事は、出来るかと。
多分②を選んだものと思うが・・・
位置からして、この辺りが限界だったのではと思います。
ここまで登ったと言う意味での、証拠写真かも・・・
でも、栗城にはアンナプルナ南壁での、捏造ゴマ点画像の実績が有るので、
信用は出来ませんね・・・
栗城 行動記録と、再アタック?
栗城は、既にABCに降りてるはずですが、ブログの更新が有りません。
恐らくは、ネット上の反響を、様子見してるものと思います。
それに、再アタックも匂わせてましたが、添付した天気予報をご覧下さい。
今回で6回目のエベレストでの行動を、一覧にして見ました。
如何に停滞日無駄な行動日が、多いか判ります。
8月16日 当初の出国予定日(スタッフ都合で、10日延期)
8月26日 羽田発→ネパール・カトマンズへ
8月27日 ↓
8月28日 装備等の準備
8月29日 ブログで、日程・登頂ルートをグレート・クーロワールと発表。
8月30日
8月31日 ラサ(3650m)から、シガチェ(3900m)に移動。(4駆で約7時間)
9月 1日 シガチェから、テインリ(4300m)に移動。(4駆で約10時間)
9月 2日 テインリで停滞(高度障害の為)
9月 3日 5200mBC到着(4駆で約5時間)
9月 4日 BCで停滞(高度障害で、スタッフをティンリに降ろす)
9月 5日 ヤクで荷を運び、5600mにABC設置(予定の6000mへ設置出来ず)
9月 6日 ABCで停滞
9月 7日 ABCでプジャ
9月 8日 ABCで停滞(ガスで見えないそうです)
9月 9日 ABCで停滞
9月10日 ABCで停滞
9月11日 ABCで停滞
9月12日 順応の為、ABC5600m→5800mで一泊。(半日歩いて200m登る)
9月13日 順応ルートの西稜・北尾根を諦め、6100mでキャンプ(半日で300m)
9月14日 6100mで停滞(降雪が有った為)
9月15日 6100mからホルバインの6500m地点に登り、微熱でABCに撤退。
9月16日 ABCで停滞(熱は下がったと言うが・・)
9月17日 ABCで停滞
9月18日 ABCで停滞
9月19日 ABC→5800m→ABC(雪が降り始めたと、ABCに戻る)
9月20日 ABCで停滞
9月21日 ABCで停滞
9月22日 ABCで停滞
9月23日 ABC→5800m
9月24日 5800m→壁の下(6100mのC2とは記載せず)
9月25日 C2で停滞
9月26日 壁の下からABCへ撤退(降雪の為)
9月27日 ABCで停滞(晴れたが動画撮影・スタッフ1名脱落)
9月28日 ABC→5800m
9月29日 5800m→6100m(C2)
9月30日 C2で停滞
10月 1日 C2⇔グレート左端6700mまで登った?(6700mには泊まらず)
10月 2日 C2→C1
10月 3日 C1で停滞(天気は良い・停滞の理由無し・2日歩いて疲れたのか・・)
10月 4日 C1で停滞(C1 →C2へ上がる予定が・・)
10月 5日 C1→C3・6800m?(標高差1000mを登る)
10月 6日 C3で停滞(夜から、山頂アタックだと・・・)
10月 7日 C3→7400m?→C1(夜間アタックし、7400mで敗退、C1へ戻る)
10月 8日 C1→ABC(ABCに降りたとの報告は無し)
10月 9日 ABCで停滞
10月10日 ABCで停滞
10月11日 ABC→C1
10月12日 C1で停滞
10月13日 C1→ABC 敗退宣言
この先の7000mの天気予報です。

この風では、再アタックは有り得ませんね・・・
ABCからの報告を待ってますが、発表が無いので、行動を振り返って見ました。
栗城 只今〝回復中〟だって
栗城公式ブログが、更新されました。(黒字は栗城ブログ、青字は私見)
回復中と題して、以下の記載が有りました。
回復中
2016/10/09 19:25
今、正直体がとてもキツいです。
体がまだバキバキに痛くて、激しい腹痛でトイレに行くのも苦労しています。
7400mまで、ほとんど四つん這いになりながら、雪をかき分けて進みました。
斜面で手足を使って登ったようですし、氷では無く雪の斜面だった様です。
では、その様な状況を想像して見ます・・・
①そこそこ斜面の場合
ストックなりピッケルを、両手で水平に持ち、
雪面に置きそれを支点とし、足を運びます。
②急斜面の場合
ストックは使い物に為らないので、ピッケル二本使い、シャフトを雪面に刺し、
左右のピッケルと両足で、4点支持をし、
常に3点が雪面に着いている状態で、安全を確保しながら登ります。
雪が深い時、足を上げるのが大変なので、膝で雪面を押してから、足を乗せます。
説明が判り難いかも知れませんが・・・
要は、手と足が同時に雪面から離れない登り方です。
栗城は、①②のどんな方法で登ったのか? ②だと思うが・・・
②で登ったとしたら、降りは後ろ向きで降りないと危険ですが・・・
登り以上に、降りに時間が掛かるのですが、C1に降りるのが早かったです・・・
急斜面で・氷の場合の登り方(ピオレトラクション)も有りますが、
雪を掻き分けて進んだ と、言ってるので、この方法は使ってないと思います。
体がバキバキの様ですが、腕を目一杯伸ばして登るので、多少は影響が有るかと。
でも、壁を目指す〝自称 登山家〟にしては、軟弱ではないかと・・・
何度この世界を体験しても、時間差で大きな波がやってきます。
大きな波の意味が判りませんが、疲れによる虚脱感でしょうか・・・
ただ、11日振りに頭も洗うことができて、これから徐々に体調も回復していくと思います。
ホーンバイン・クーロワール登山の様子を書くには、もう少し体調を回復させるので、少し時間をください。
クーロワールの様子は、後日の様です、楽しみです。
ここ数日間は悪天候の周期なので、ABC(アドバンス・ベースキャンプ)で体力を回復させていきます。(以下 割愛)
C3・6800mのテント内での、動画が添付されてました。
驚いたのは、寝袋無しの銀シート(レスキュー)の様な物に、下半身を入れてる姿。
如何に、ダウン上下を着てるとは言え、寒さで体力消耗が激しいのでは・・・と。
高所に為るほどに、寒さが体力を消耗させますから・・・
栗城 再チャレンジしたいと・・・
栗城公式ブログが更新されました。(黒字は栗城ブログ、青じは私見)
2016/10/10 21:19
登山中の手持ちカメラと中継キャンプからの映像です。
天候的な条件が揃ったら、再度チャレンジしたいと思っています。
ただ、強風の予報が続いているので、少しでも弱まるチャンスを狙って行けるか。
慎重に、深く、考えています。
動画が添付されてます。
内容は、
10月5日に、6800m・C3に上がって来た様子と、ツェルトを張ってる様子。
ストックが写ってるので、6800mへはストックを使い、着いたと思われる。
一部ピックを刺している処も有り。
テント無し寝袋無しでも、荷が重いと言っている。(中身は食料・燃料・炊飯具が主)
テント・寝袋は、C1に置いて来たと思われる。
ツェルトの設営は、40度程度の湿り雪の斜面。
ストック2本を支柱にしているが、ストラップに張り綱を直結びにせず、
(11日訂正追記) 手が不自由な事を、忘れての指摘でした。
合理的な方法と思います。
10月6日 21時30分 ヘッ電が動いてる動画。
10月7日 3時 膝から腰までの雪で、降りると言う。
******************************
天気予報を見る限り、7000mの天候が安定するのは17日からで、
それまでは最大50km/hの風が吹く模様。
後一週間もABCで停滞するのか?
栗城 風が強いと停滞
栗城が公式ブログを更新しました。(黒字は栗城ブログ、青字は私見)
2016/10/12 20:17
今、キャンプ1で粘っています。
このキャンプ1はもちろん、山頂まで偏西風による非常に強い風の周期になり,その中で風が弱まる日を狙って待っています。
今はとにかく、風が弱まるのを祈ってます。
C1付近に湧く、ガス?か雲?の動画が、それらしく添付されてます。
しかし、エベレスト上部は綺麗に写ってます・・・
雪煙も舞って無いし、風下に雲も発生してませんねぇ・・・・
偏西風による強風とは、こんな状態を言うのですよ~ (左エベレスト・右ローッエ)

本当に登る気が有るのなら、時間も少なく為ってるし、
C1で停滞などせずに、壁の下6100mのC2で、待機するべきです。
でないと、晴れても壁下まで、又1日無駄になりますよーーー
13日追記
この先18日までの、6000m・7000mの天気予報です。
風は最大45km/hで12.5m位 雪がチラつく程度です。
今日、壁下の6100m・C2に上がれば、14日から安定します。
7000mラインには、到達出来そうな天気です。

栗城 敗退宣言
栗城が敗退宣言。(黒字は栗城ブログ全文、青字は私見)
5200万の興行収入を得た〝栗城劇場〟が楽日を迎えました。
2016/10/13 22:10
この2日間、再びアタックを目指してキャンプ1に上がっていました。
しかし今日届いた天気予報を聞き、すでにジェットストリーム(偏西風)がヒマラヤに下りてきており、風速25m/s以上の風が吹き続く中での行動は不可能と考え、先ほどアドバンス・ベースキャンプ(ABC)に戻りました。
可笑しいぞ ! 栗城 毎秒25m以上の風 ? 時速換算して90Kmの風が吹いてる??
いつも提示してる天気予報の最大値は、13日の山頂付近で60Kmです。
以降、風が弱まる傾向に有るのでは?
キャンプ1に向かう前日に、週間予報でジェットストリームの予報を知りました。
C1に上がった日が11日だから、10日には知ってた事に為る。
知ってて・登って・敗退宣言 無意味な行動・・・台本の筋書き通りだ・・・
ジェットストリームは人間が行動できるような環境ではなく、標高8000m以上での行動は確実に死につながるため、その予報を知った時は、キッチンテントで泣き崩れていました。
それには違い無いが、あの様で8千mに本当に登れると思ってたのか???
〝自称 登山家〟往ける処まで登るのが筋、せめて7500踏む気概が無いのか・・・
キッチンテントで泣いてはシェルパ迷惑、自分のテントで〝泣け〟。
モンスーンによる大量の降雪後、あまりに早いジェットストリームの訪れでしたが、少しでも風が弱くなる日を狙うためキャンプ1に移動して、再アタックに備えました。
予報では、序々に風も弱まるのでは?????
ただ今日届いた予報では風が弱くなることがなく強風が続き、登山許可の期限ギリギリまで登山を試みましたが、ジェットストリームの期間がそれ以上に続くという予報のため、残念ながらここで秋季エベレストの登山を終えたいと思います。
いつもギリギリまでと言うが、自分の都合のギリギリまででは?
メスナーは著書で、中国登山協会の条件を全部公開してるぞ。(費用・期間他)
今年は序盤からモンスーンによる雪が非常に多く、雪崩を避けながらの7000m以上での行動は厳しかったです。
雨期後だから積雪量が多いのは折込済み、今年は平年より多いとしてもだ・・・
キリアンは、半日で7950mまで登ってるではないか・・・
栗城には、キリアン並みの体力・技術が無かった証拠。(比べるのは、彼に失礼か)
キャンプ1以上で11日間を過ごし、少ない燃料や食料の中、雪崩を避けるため雪が安定するのを待ちましたが、最後はモンスーンが明けて早いタイミングでジェットストリームが訪れてしまいました。
氷河の縁を往ったり・来たり、トレッキングレベルでしたね。
応援してくださった皆さんには、本当に本当に申し訳なく、また支えてくださった皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。
雪が多い中、いくつかのルートを試し、ホーンバイン・クーロワールに向かって行くときは、腰近くある深い雪を落ち着いた呼吸で進み、無酸素で登る体と気持ちはありましたが、風速25m/s以上の風を越える事は厳しいです。
雪がーーーでアタック敗退したのでは ? 今度は、風がーーですか・・・
例え無風でも、ホーンバインもグレートも登れません。
何故なら、氷雪登攀技術も基礎体力も、一流では無いからです。
ただ、今はこの結果を真摯に受け止めて、今後に繋げていきます。
そうです、講演(口演)する暇が有ったら、
流石栗城と言われる様な、技術・体力の鍛錬を・・・(3.5流からの脱皮)
今は下りてきたばかりなので、また改めて詳しいことをご報告させてください。
詳細報告 楽しみにしてますよ~
本当は動画で皆さんに気持ちをお伝えしたいと思っていましたが、長くなってしまい動画サイズが大きくて衛星通信ではすぐにアップできないので、今日は文章と短いエベレストの映像になりました。
ただ風が吹いてるだけの、無意味な画像・・・・
皆さん、本当に応援ありがとうございました。
今までガスも食料も削ってきたので、何か食べたいと思います。
皆さんからの応援、本当に、本当にありがとうございました。
実に呆気ない幕切れでした、もう少し期待してたのですが・・・・
栗城への応援メッセ&ABCからの中継
栗城に対する応援コメントを、FBやツィッターで拾って見ました。(漏れが有るかも)
以下が、小生の知る限りの、山関係者のコメですが淋しい限り・・・
大蔵は、今回登頂シーンで、解説すると言われた〝山の先輩〟。
小生が、〝金で転んだか〟と、言った輩、
それぞれ日付から、どんな局面でのコメか、辿って見て下さい。
近藤氏や野口は、ご存知と思うので・・・
近藤氏や野口のコメは的を得てますね。大蔵は〝ヨイショ〟のみ・・・
8月14日 大蔵喜福
いよいよですね
🙋楽しみです

8月30日 近藤謙司
ほへ?
グレートクーロワール行くのかよ…´д` ;
いったい誰がアドバイスしたんだ?
とにかく雪の量をよく見極めて!
モンスーン後の壁は要注意だぞ!
グレートクーロワール行くのかよ…´д` ;
いったい誰がアドバイスしたんだ?
とにかく雪の量をよく見極めて!
モンスーン後の壁は要注意だぞ!
9月1日 大蔵喜福
懐かしい風景です
🙌

9月10日 大蔵喜福
いよいよですね
🙋鎮静に

9月18日 野口 健
雪が深すぎる
9月23日 大蔵喜福
沈着冷静です
😃

9月 30日 大蔵喜福
焦るな
9月30日 野口 健
ルート変更も一つの選択肢。
10月7日 野口 健
最終キャンプを標高差でもう1000mあげた方がいいのでは。6800mから山頂往復は遠過ぎると感じてしまう。ただアタックがスタートしたからには登頂成功と無事の下山を願い祈ります。
10月14日 大蔵喜福
お疲れ様でした。再起!!
10月14日 野口 健
お疲れ様でした。この敗退を次にどう繋げるのか、大切なのはこれからだと思います。このままのスタイルで本当にいいのか、それとも違うスタイルで挑むのか。栗城さんは欲張り。何か一つ捨てないといけないんじゃないかな〜と老婆心ながら感じています。とにかく無事でよかった。日本で待っています。
ここまで、合間を見て書いてたら、今日の7時頃にABCから〝生中継〟の発表。
7時過ぎから、運よく見られました。
内容は・・・
あーだ、こーだの後、スポットの話し・・・
7500m辺りで、電波が拾えず乱れるので使用中止にする。
重さが100gも有り、それよりは食料を選択すると・・・
来年は遠征費を借り入れで、遣るかも・・・通信費は持ち越しだと・・・
今度は、雪の心配がない、厳冬期に登る!!! (驚きですよーーー)
相変わらず風が強いと言ってたが、中継中に頭髪が乱れる事無し??? だが、
何故か風の音がゴーゴーで、音声聞き取れず・・・
いづれ、文章で発表かと・・・その時また。
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