3月27日
この日、大変な出来事が有った・・・書くまいかと思ったが、記録として。
久し振りに、秋田駒ヶ岳を登り、旧アッスルスキー場に滑り降りる計画・・・
晴れ予報なので、6時過ぎに家を出る。
前回の’17年と同じルートで。(秋田駒ヶ岳 スキーで横断)
峠を2つ越して、秋田駒が見える処に来ると・・・雲が掛かってる・・・
8時に田沢湖スキー場に着き、準備し登山届けを出してリフトに乗る。
平日は9時だが、土日は8時半から動いてる。1番上の駒3リフトは9時半が運転開始だ・・・
隣のコースでは記録会が有る様で、男女の子供達が準備中、親達も大変だ・・・
天気も上がり、田沢湖が眼下に。9時半リフトに乗る。
駒3リフトを降りて、P1目指してシール登行。古いスキー登行跡と足跡が・・・
カリカリに凍結してるが、何とか登れる。P1の頭で、アイゼンに履き替える予定だった。
左端からP1、P2とドーム岩峰、男岳(おだけ)山頂はドームの影。
左側に、八幡平から大深岳に続く山々が望める。
P1目前で、左上から右上しようとジグ切った・・・
右足を進行方向に開いて、左足を回した途端、右足が流れた!!!! 安定して無かったのだ。
青線が登行予定の、男岳西尾根。赤線が滑落したライン。
結構な距離、滑落。立木や露岩が無くて幸いだった・・・小沢のブナ林で止まった。
ザックを背にズルズル・・・と言った感じに、咄嗟に手足を広げたので、回転は無し。
頭はメットを被ってた。止まったが板の片方が無い、片板は流れ止めで繋がってた。
体の異常は無し・・・20m位上に、流れ止めが切れた板がポッンと見える。
板を回収して、左手のブナ林に入り、バケツを掘り大休止。
テルモス珈琲で気持ちを落ち着かせ、サックを見ると・・・
①ピッケルを止めてた、上のストラップが千切れてる。
②サイドに付けてたサレワのアイゼンが曲がってる、余程の力が掛かったのだろう・・・
アイゼンの歯とピッケルのブレードが雪面を削り、落下速度を下げたと思う。
③片方のポモカシールの上フックが千切れて無い・・・これの補修は何とでも為る。
被害はこれだけだが、アイゼンの曲がりをピッケルで叩いたが戻りそうに無い・・・
後日、金床の上で叩いて直線にするつもり・・・
大休止した地点から見た、滑落ライン。
◯で止まった。
アイゼンが装着出来ないので、日差しで凍結が緩むまで待つ。
右にトラバースして、西尾根に戻る事も考えたが、小沢が一本入ってるので却下。
安全なブナ林の中をキックで登り、傾斜の緩い処をトラバースして西尾根に戻る事に。
戻る途中からの滑落ライン
滑落ラインを横断時に見上げると・・・斜面に滑落跡が残ってた・・・
西尾根に戻り、見上げる・・・
田沢湖を見ながら、駒3リフト上駅に・・・雪質は腐り始めてる。
駒3でシールを剥がし、スキー場を滑走して終了。スキー場内は春ザラメ。
滑落の反省
◎夏道は無い処だが、2・3月には何度も登ったルートで有り、慢心が有った。
◎過去に無い堅雪で、P1までのシール登行を途中で止めて、アイゼン・ピッケルでの登行に
切り替えるべきだった。
◎BD社のウイペット(ストックにピック付き)が有れば、バランスを崩した途端に停止出
来たかも・・・車の中だった・・・
◎如何なる言い訳をしても、思いと体のバランスが取れなく為った・・・歳を感ずる・・・
帰路、田沢湖畔に鎮座する“御座ノ石神社”にお参り。今日の失態を神頼み・・・
何故か、湖面から鳥居越しに参拝も出来る様だ・・・
境内には、下半身が辰に化身した“辰子像”も・・・これは初めて見た。
金箔貼りの辰子像⇓が知られてるが、この神社の像の方が“辰子姫伝説”に合う気がする。
体型も顔立ちも、日本人離れ・・・著名な彫像作家の作らしいが・・・
十和田湖 を造った八郎太郎と、田沢湖に身を沈めた辰子との出会いの物語りは、 十和田湖 八郎太郎伝説・他 参照。
この日、大変な出来事が有った・・・書くまいかと思ったが、記録として。
久し振りに、秋田駒ヶ岳を登り、旧アッスルスキー場に滑り降りる計画・・・
晴れ予報なので、6時過ぎに家を出る。
前回の’17年と同じルートで。(秋田駒ヶ岳 スキーで横断)
峠を2つ越して、秋田駒が見える処に来ると・・・雲が掛かってる・・・
8時に田沢湖スキー場に着き、準備し登山届けを出してリフトに乗る。
平日は9時だが、土日は8時半から動いてる。1番上の駒3リフトは9時半が運転開始だ・・・
隣のコースでは記録会が有る様で、男女の子供達が準備中、親達も大変だ・・・
天気も上がり、田沢湖が眼下に。9時半リフトに乗る。
駒3リフトを降りて、P1目指してシール登行。古いスキー登行跡と足跡が・・・
カリカリに凍結してるが、何とか登れる。P1の頭で、アイゼンに履き替える予定だった。
左端からP1、P2とドーム岩峰、男岳(おだけ)山頂はドームの影。
左側に、八幡平から大深岳に続く山々が望める。
P1目前で、左上から右上しようとジグ切った・・・
右足を進行方向に開いて、左足を回した途端、右足が流れた!!!! 安定して無かったのだ。
青線が登行予定の、男岳西尾根。赤線が滑落したライン。
結構な距離、滑落。立木や露岩が無くて幸いだった・・・小沢のブナ林で止まった。
ザックを背にズルズル・・・と言った感じに、咄嗟に手足を広げたので、回転は無し。
頭はメットを被ってた。止まったが板の片方が無い、片板は流れ止めで繋がってた。
体の異常は無し・・・20m位上に、流れ止めが切れた板がポッンと見える。
板を回収して、左手のブナ林に入り、バケツを掘り大休止。
テルモス珈琲で気持ちを落ち着かせ、サックを見ると・・・
①ピッケルを止めてた、上のストラップが千切れてる。
②サイドに付けてたサレワのアイゼンが曲がってる、余程の力が掛かったのだろう・・・
アイゼンの歯とピッケルのブレードが雪面を削り、落下速度を下げたと思う。
③片方のポモカシールの上フックが千切れて無い・・・これの補修は何とでも為る。
被害はこれだけだが、アイゼンの曲がりをピッケルで叩いたが戻りそうに無い・・・
後日、金床の上で叩いて直線にするつもり・・・
大休止した地点から見た、滑落ライン。
◯で止まった。
アイゼンが装着出来ないので、日差しで凍結が緩むまで待つ。
右にトラバースして、西尾根に戻る事も考えたが、小沢が一本入ってるので却下。
安全なブナ林の中をキックで登り、傾斜の緩い処をトラバースして西尾根に戻る事に。
戻る途中からの滑落ライン
滑落ラインを横断時に見上げると・・・斜面に滑落跡が残ってた・・・
西尾根に戻り、見上げる・・・
田沢湖を見ながら、駒3リフト上駅に・・・雪質は腐り始めてる。
駒3でシールを剥がし、スキー場を滑走して終了。スキー場内は春ザラメ。
滑落の反省
◎夏道は無い処だが、2・3月には何度も登ったルートで有り、慢心が有った。
◎過去に無い堅雪で、P1までのシール登行を途中で止めて、アイゼン・ピッケルでの登行に
切り替えるべきだった。
◎BD社のウイペット(ストックにピック付き)が有れば、バランスを崩した途端に停止出
来たかも・・・車の中だった・・・
◎如何なる言い訳をしても、思いと体のバランスが取れなく為った・・・歳を感ずる・・・
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帰路、田沢湖畔に鎮座する“御座ノ石神社”にお参り。今日の失態を神頼み・・・
何故か、湖面から鳥居越しに参拝も出来る様だ・・・
境内には、下半身が辰に化身した“辰子像”も・・・これは初めて見た。
金箔貼りの辰子像⇓が知られてるが、この神社の像の方が“辰子姫伝説”に合う気がする。
体型も顔立ちも、日本人離れ・・・著名な彫像作家の作らしいが・・・
十和田湖 を造った八郎太郎と、田沢湖に身を沈めた辰子との出会いの物語りは、 十和田湖 八郎太郎伝説・他 参照。
コメント
コメント一覧 (6)
驚かせて、済みませんでした。
一寸の気の緩みが、事故に繋がる・・・
今回は、アイゼンに助けられたと思ってます。
今思えば、あの状況でのシール登行は、判断ミスでした。
すっかり遅くなってしまいました。
滑落ですって~~~??
もうびっくりしましたがな・・・
とにかくご無事で何よりでした。
幸運に恵まれたことに感謝ですね!
慣れてる処だったので、慢心です。
状況の判断が甘かった・・・以後、心して。
職場やコロナ、大丈夫ででしたか?
変異種主流の4波が始まった様です、お気を付けて!
久しぶりに見ましたら大変なことに。
大事に至らずと言って良いのか分かりませんが、とにかく良かったです
ありがとうございます。
“年寄りの冷や水”と云われない様、心して対峙します。
お怪我がなくて何よりでした。