海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

カテゴリ: Pokhale峰 5806mとImja-tse峰 6160m 登頂記

2005年の秋のことですが・・・
 
ネットで、海外登山ツァーを探して見ると、トレッキング中心に山ほど有りました。
峠や丘から8千mを眺めるもの、お花畑巡り等々・・から、
ライト・エクスペディションまで。
 
ネパール・ヒマラヤに登るには、同国から事前に許可を貰う必要が有ります。
インド(ヒマラヤ)、パキスタン(カラコルム)等も許可制です。
何年に(春・秋)、どの山に、どのルートから登りたいと言う申請。
1ルートに登山隊が集中するのを防ぐ為が主な理由と、
通過ルートの村民の安定収入の為。
ネパールは大した産業も無く、観光で外貨を得ている国ですから登山客は歓迎です。
ヒマラヤ登山熱が高まるほどに、順番待ちが続き不評が出始めた為、
7千m以下でアプローチが整備された36座に限り、事前申請→許可を止めて
現地で入山料を払えば登れる仕組みにしました。
これが、ライト・エクスペディション(小遠征登山)と言うスタイルで、今流行ってます。
 
2006年春に、27日間で、5806mと6189mに登るプランが有りました。
ネパール・クンブー地方のサガルマータ(エベレストのネパール名・意味 天空の頂)国立公園にある、Pokalde峰とImjaーtse峰です。(両峰ともに登頂成功率は50%らしい・・・)
パンフを取り寄せ眺めていると、半年先の事ながら血が騒いできます・・・・

家族の了解を取り付け、参加申し込み!
 

パンフの中に、個人装備リストがありました。
アプローチでの装備、登山での装備です。
ピッケル・12本アイゼン・シットハーネス・カラビナ等は持ってますが、
ヘルメット・登行器(ユマールなど)・下降器(8環)は持ってません。
登行器・下降器は、頂上直下の80~100mが50~60度ほどの氷壁で、
その部分の登下降に使うとのことです。(学生時代はそんな道具は無かった)
 
ユマールと8環はネットで購入。
ユマールは右手用・左手用が有りますが、右が利き腕なので左手用を手配。
結構、間違ってる人がいます。
フィックスザイルにユマールをセットして登る時、
利き腕の右手にはピッケルを持ちます。
左手にはユマールです、
①ピッケルを前面に刺し、②アイゼンを運び、③ユマールを上に移動。
①②③の動きを、正しく連続して行い上部に進みます。
同時に動かすと、事故の元、両手・両足の4箇所で動いているのは常に1箇所で、
残り3箇所で体を支えています。岩登りも同じで3点支持と呼んでます。
 
ヘルメットは、学生時代の物が有りましたが、強度劣化を考え、
ホームセンターで工事用を購入しました。
えっ! と思う方が居ると思いますが、
学生時代にも工事用(JISマーク付)を使ってました。

市販されている登山用ヘルメット(外国製)には、
CEマーク=EU(欧州連合)安全基準適合マーク か 
UIAAマーク=国際アルピニスト協会連合安全基準適合マーク
が、付いてます。(ザイル・一部ピッケル・ハーネス等々にも・・・)
日本のJISマーク(日本工業規格)も、
材質面・強度面でCE・UIAAマークと大差ありません。
ドカヘル(工事用ヘルメット)は、見た目は今一ですが・・・・
そこで、ウレタンスプレーペイント(赤)で塗装しました。(^_^)
 
あと・・・ピッケルですが、
長短・ストレート・ベントシャフトを色々持ってますが、
どれを使うか悩みました・・・・
カンプのベントが軽くて使い良いのですが、
ヒマラヤ用に造って貰い学生時代に愛用した、〔森谷〕を選択しました。
今のヒマラヤに木製シャフト???と、思われますが・・・・
40年も経てからの、魂入れです。

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それと、後日に詳細案内が届き、
 
山野井泰史・妙子氏の同行決定 (@_@;)
一流のクライマーと登れるのです~
 
カトマンズで合流・ルクラ村(登山基地)で離隊らしい・・・・
 
 
 
 

健康管理は自己責任、約一ヶ月の山行ですから色々必要です。
体調不良で登れなかった・・・では話になりませんからね~
 
ネパールの首都カトマンズでも、ホテルの水道水を飲むな! と言います。
浄化のレベルが低いらしい・・・日本ではどこの水道も安全ですが~
山に入ってからの沢水も、煮沸しないと安全ではないとか・・・
上流の集落からの生活排水垂れ流しと、放牧ヤギ・牛等のし尿混入等々。
 
正露丸を持参、3食後に必ず飲んでました・・・あの、消毒臭さが利きそうです。
外傷用に、軟膏・傷バン(大・中)・伸縮包帯・ガーゼ。
内服薬で、胃腸薬・頭痛薬・風邪薬・鎮痛剤・化膿止め
目薬・筋肉痛用湿布等々、ひと通り用意しました。
 
一番心配だったのが、高山病・・・・・
富士山以外の高い山に登ったことが無いのですから・・・
 
高山病対策で有効なのが、世界的に有名なダイアモックスと言う、利尿剤です。
多量の水分を取り、利尿剤を飲むことで症状が緩和されるそうです。
これは、高度障害の症状(頭痛・不眠・倦怠感・目手足の浮腫・吐き気・頻尿等々)
が出てから服用するらしい・・・
妻が看護士なので、勤務先から調達して貰いました。
薬類は、中身が見える透明なポーチに格納。
 
これで、山での疾病対策完了・・・
 
個人装備総重量
機内預かり20キロ、山でポーターに預ける目安15キロ。
この範囲での装備選択は、結構大変です。
100Lの大型ザックだけで3キロ近くあり、
アプローチには使わないゴロー冬用山靴も3キロ、
4千m辺りからの、食欲減退時用の嗜好品量も考えねばなりません・・・
 

2006年3月21日の夜行バスで上京。
 
3月22日
午後3時迄に成田に着けばいいので、久々に御江戸をぶらぶら・・・
京成で成田へ、100Lザックを計量、ドンピシャ20キロです。
貴重品他は、40Lのアタックザックに入れ、機内持ち込み。
出国手続きを済ませ、
17時15分発のタイ航空へ・・・(タバコ纏め買い忘れ(>_<))
 
 3月23日
約7時間飛んでタイ・バンコック着、真夜中なのに蒸し暑い。
空港傍のホテルで泊り、翌朝10時30分発の便で、カトマンズへ・・・
ネパール上空から右の窓に、ヒマラヤ山脈が雪を冠って見えます・・・
感動 ついに来た!!!
 
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カンチェンジュンガ(チベット語で、5つの偉大な雪の山)
8586m、世界第3位の高峰です。
 
たまたま、窓側の席だったので、眺めながら・・・・12時45分着陸。
 
カトマンズの空港へは、車載移動式のタラップでおります。(今時ビックリ)
延々と待たされ、やっと入国 疲れます・・・
 
空港玄関を出た途端に、荷物を持ってやると(たぶんそう言ってる)群集が・・・
ダンボールに名前を書いた<プラカードを持つ人発見!!!
ワゴンに荷を積み、ホテルに向かうが・・・・
市内の道は凸凹、一応アスファルト舗装はしてあるのだ・・・
交差点に信号はほとんど無く、デカイ車が勝ちみたいな感じ・・・
バイクもヤタラ多いし、二人乗り・三人乗りも・・・
いつ、事故るかヒヤヒヤものでした。
 
ホテルは通りから50mほど入った処で、ま~静かな場所です。
 
ホテルに山野井泰史・妙子夫妻が現れ、各自の登攀用具のチェック。
夕方まで各自自由時間、夕飯は近くの日本食レストランで、
顔合わせを兼ね会食とのこと。
 
明日からの、キャラバンに備えて、
アタックザックに雨具・水筒・デジカメ・フィルムカメ等を詰め替え。
 
まだ、時間があるので、通りにある間口一間ほどの何でも屋に・・・
早速 ミネラル水1Lとタバコを買うが、
タバコはなんとバラ売りもしてるのだ・・・・
言葉が通じないので、メモ帳とボールペンを婆さんに・・・
タバコは70と書いたが、
もう1箱追加したら140ではなく130と書くではないか・・・
1箱が65ルピーなのだ・・・やるなぁ~婆さん。

 
地図屋で、これから行くクンブーの1/12500地形図を買う400ルピー。
ルクラからエベレストまで表記されてて、北東に歩くことが判った・・・
途中の集落も書かれてあり、目標にはなろう~
 

会食は、ロイヤルガーデン“華”と言う店で、立川出身の日本人が経営。
刺身は出なかったものの、日本の宴会食、何と〆に蕎麦が出ました・・・
現地で栽培させてるとか・・・
下山後、出発日まで昼・晩とこの店で日本食を喰うことになります・・・
勿論 酒有りで。
 
翌朝、ルクラに一番で飛ぶ飛行機に合わせ、早めに宴会は終了。
もの足らないので、
ホテルへの帰り掛けネパールコンビニで、ウイスキー中瓶仕入れ。
ネパールコンビニは、全ての品に価格が打ってあり、タバコを見ると65ルピー。
氷のないウイスキー・ミネラル割りを飲んで就寝・・・・・
 
 
 

3月24日
夜明けに起床、東の空が薄明るい・・・さぁー、今日からヒマラヤだ!!!
荷の準備はOKなので余裕がある、
朝飯まで時間が有るし、一風呂浴びることに・・・

洋式バスタブに湯を貯め、寝湯の体制で入るが、心もち湯が薄茶色・・・
この先、ひと月近く風呂なし生活なので、念入りにゴシゴシ。
 
バイキング形式の朝飯、なんと食パンに薄っすらと青かびの点々が・・・
パンは却下!!
なるべく火を通した物を選択、牛乳・生ジュースが美味そうに見えたが、
下痢を心配して敬遠、コーヒーにする。
ろくに食うものもなし・・・このホテルが3っ星だって・・・・
一泊・モーニング付き2500円 安い  でも、
勤め人の日給が400~500円位らしい・・・
 
当時の円換算が、1.2ルピー=1円  今は、1ルピー=1円 程度
 
迎えのワゴンが来て、国内便の空港へ・・・
早朝なので道は空いてるが、ガッタンガッタン穴にハマリながら到着。
昨日到着した空港の脇にターミナルがあり、
既に山の格好をした連中が多数・・・
ここから各地に飛ぶらしい・・・

 
100Lのザックは、計量のあとエックス線を通し、
荷札が付けられ台車で運ばれて行った・・・なんか心配・・・
人は、一人づつ個室でパスポートと荷物のチェック。
軍服を着た兵士が担当してた・・・ピストル携帯・・・・
 

ルクラ行きの飛行機は、通路の左右に一列の席で18人乗り、
操縦士が2人・スッチー1人。
操縦席も丸見え・・・ガタガターーーと滑走路を走り、浮かんだ・・・

約40分でルクラに着くが、4千~5千mの高さを飛んでるので、
下に集落や段々畑が良く見える。カトマンズから北東に飛んでる感じ・・・
山々をかすめる様に飛び、下降を始めると眼下は深い谷川、
谷川の向う岸の台地に直角に滑走路が・・・・短い!!!!!
 滑走路の先はすぐに山の斜面です。
キキーッって感じで止まった先がエプロンです。
降りて、ビックリ(@_@;) 滑走路が谷に向かって傾斜してます・・・・
 
ルクラの標高は、2804m。  カトマンズは、1400m。
 
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長さ460m 幅20mの滑走路で、谷に向かって斜めです。
12度の勾配とか・・・写真の山すれすれに飛んで来て、
登り坂で急ブレーキ掛けフェンス直下で止まりエプロンへ。


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飛び立つ時は、フェンスぎりぎりから谷に向かって、一気に噴かして飛んで行きます。
着陸時に滑走路手前の谷の壁に激突したり、上手く降りれても止められずフェンスに激突。
飛び立つ時に加速が足らず、
谷底(600m)に墜落したりの事故が、2~3年に一回位あるそうです・・・


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雪を頂いた山は、ヌプラ5878m。

 
荷物を受け取り、ポーター達に100Lザックを渡し、ロッジで昼飯。
今日は、3時間ほど先のパクディン村(2680m)まで歩きます。
 
昼飯を食ってる間に、ポーターやキッチンボーイはパクディン村に行き、
テントを張り・晩飯の仕度をするようです。
 
ルクラは登山基地として、エベレスト街道の始点の町で、
土産物屋・ロッジが軒を並べてます。
映画館もあるとか・・・でも、車道が無いので車無し、
なので車を見たことない子供がほとんどとか。
飛行機で来るか、下から谷沿いに歩いて来るよりないそうです・・・
 
昼食後、土産物屋が並ぶ一本道を眺めながらキャラバン開始。
4~5百mも歩けば町は終わり、
ゆるい下り坂をダラダラと休みを入れながら行くと、パクディン村です。

何軒かのロッジがあり、その裏庭広場が今夜のテント場です。
フライ付き4人用家型テントに、
マット・シュラフ・100Lザックがセットされてました。
ザックに番号札が付けられ、テント番号と対になってる様子。
キッチンボーイが、熱い紅茶と砂糖ポットを持って現れました、
紅茶を飲みながらの1人テントは広くて快適です。
 
夕食は、ロッジの食堂を借りてです。
明日の予定を聞き、早々にテントへ・・・

夜中に小便でテントから出ると、ポーター1人が焚き火をして座ってました。

翌朝 聞くと、この辺は登山客狙いのドロが出るらしく、
交代で見張りをするのだと・・・・
 
 

3月25日
6時起床。
キッチンボーイが、湯の入った洗面器を持って来ます。
顔・手を洗い、前夜水筒に入れて貰った湯冷ましで歯磨き。

洗面器回収を兼ねて、紅茶が入ったやかんを提げて、
モーニング・ティー配達。

紅茶を飲みながら荷をまとめ、テントの前へ出して置きます。
トイレは、広場の隅に掘った穴の中へ・・・出発時に埋め戻すらしい・・・
 
東には、 クスムカングル西峰5979mの西尾根が見えます。
画像の動物は、ゾッキョ 隊荷を運びます。
一頭で40~50キロ運ぶとか・・・


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西には、ヌプラ峰5885m、山頂に朝日が当たってます。

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朝飯は、ロッジの食堂で・・・正露丸を飲む。
 
8時 ナムチェ・バザールへ出発。
標高差約800m、10キロ位の距離を、6時間掛けてユックリ歩きます。
日本並みの速さで歩くと、
ガイドにビスタリー~ビスタリー(ゆっくり~ゆっくりの意味)
と言われます。
高山病を避ける為、体を序々に高度に慣らすのです。

谷沿いの巻き道を進んでると、
東にタムセルク峰(ピーク43)6608mが見えます。
4千mも切り立った西壁は圧巻。
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歩いてる途中に、
ポーター・キッチンボーイ・ゾッキョの一団が追い越して行きます。
隊が出発した後に、テントを畳み食器を洗い、
ポーター達は今日の宿泊地へテント設営に・・・
キッチンボーイ達は、昼飯の場所へ先回りして飯の準備・・・・


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これが、昼飯。
 
小さなアップ・ダウンの巻き道を進むと、大きな谷(イムジャ谷)に架かる吊橋出現。
一応ワイヤーで吊ってるが、板敷きで隙間から真下に川が・・・それに揺れる・・・
 
容量オーバーで、吊橋画像は次ページへ・・・・
 

吊橋の図
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この吊橋を渡り、右の尾根を標高差600m登ると、
今夜のテント場 ナムチェです。

針葉樹の林の中、ジグザグ道の急登です・・・息が切れる・・・・
傾斜が落ち、ナムチェの家並みが見え、大きな門を潜ってやっと到着・・・
疲労感・・・
 
南西に、コンデリ峰6187m   太陽は山の陰に・・・
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沸き立つ雲が神秘的・・・
 
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コンデリ山群のパノラマ画像
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ナムチェ・バザールは谷の斜面に馬蹄型に造られた町で観光客用の町です。
土産物屋が並び山の中とは思えません・・・何と電気が有り・銀行・郵便局も・・・
石造りの立派なロッジが並んでます、
中には外壁石組み床が板張りで三階建ても・・・
 
今夜はロッジの庭で幕営。
明日は、高度順応のため停滞して、近くの丘に散策予定。
 
3月26日
少し遅めに起床、洗面後にモーニングティー。
朝日が当たる、コンデリ峰6187m
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午前中にシャンボチェの丘まで、
高度順応を兼ねビスタリーでエベレストを見に・・・
途中のお寺の外壁に マニ車 歩きながら回してゆくと、
お経読んだと同じご利益があるそうな~~
 
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高度の影響か、なんかダルイが頭痛も無く、大小も正常・・・
小まめに湯冷ましを飲み、脱水に注意。
大陸性気候で、空気は乾燥してて日差しが強くても汗が出ない・・・
すぐに蒸発するのだろうか?
日中は、半袖シャツでOK、風が出るとゴア合羽を羽織って丁度よし。
 
 
 
 
 
 

高度順応で、シャンボチェの丘を目指す。
往復で3時間ほど・・・
振り返ると、ナムチェの家並み・・
南東に、クスムカングル峰6369mの西尾根が・・・
前穂高岳北尾根に似ている・・・・
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シャンボチェの丘 3720mに到着、
エベレスト・ローッエ・アマダブラム峰が圧巻です。
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 ↑左奥の雪煙をあげてるのが、エベレスト峰8850m。 
中央が ローッエ峰8501m。
奥の白い山が ピーク38峰7591m   右の奇怪な山が アマダブラム6856m
 
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ただ 息を飲む光景・・・・

 
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 昼前に、テントに戻り昼飯です。
午後は自由時間で、町の下にある洗濯場に降りて行き、靴下やパンツの洗濯。
誰も居ないので、頭も上半身もゴシゴシ・・・
帰りは150mの急登に、ゼェゼェハァハァ、急ぐと駄目です・・・
途中の土産物屋や登山用品屋を見ながら、ビスタリーで歩きます。
 
ノースマークの、ダウンやウェアが多数売られてて、値札はどれも格安(@_@;)
値切れば、更に安くなるそうですが、全て偽物・・・
ネパール製もあるが、特に中国製がチベットを越えて、持ち込まれるらしいのです。
 
ルクラ村でも、そうでしたがポーター希望者や、住民の子供まで、ノース着用・・・
世界ブランドなのかも・・・ノース着てる小生、若干恥ずかしい・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

3月27日
ナムチェでの休養、兼高度順応日も終わり、ディボチェを目指す。
右側の、正面奥に カンディガ峰6685m、
右奥にタムセルク峰(ピーク43)6608mが見える。
 
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ナムチェから北東に、クンビラ峰5761mの裾野を巻き、
250mほど下り吊橋を渡と、プンキテンガ村3250m。
ここからタンボチェ寺院まで、
一気に600mほど林の中の急登です。
 
進行方向には、ヌプッエ峰7861mの稜線、
奥にエベレストも頭を出してます。
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振り返れば、クスムカングル峰西尾根が・・・
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この辺から、体調に異変が・・・・
力が入らない、バランスが取れない、
真っ直ぐ歩いてるつもりが蛇行してると言われる。
えぇ~まだ4千メートルにも行ってないのに・・・・
早くも高山病の症状です・・・

あと100mも登れば、タンボチェ寺院でもう登りは無し・・・
もう フラフラで、夢遊病者のごとし・・・・
壮大な寺院ですが、写真撮る余裕なし。
寺院から100mほど下った、気持ちの良い草地が今日のテント場です。
 
既に、テントが張られ横になりたいのだが、
深呼吸をしながらユックリ歩き廻った方が、
高山病に良いとのことで、草地を散策。
荷物運びから解放されたゾッキョが美味そうに、草を食ってる・・・・
 
持参の、ダイアモックス錠剤(利尿剤)を半分、
湯冷ましを500ccほど飲む。
晩飯も、そこそこに早めの就寝・・・・
 
 
 

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