2014年10月05日 ヒマラヤの高山植物 ヒマラヤの高山植物 花の名前には興味が無いので、写真だけ。日本のものとは違うと思う・・・ 竜胆も背丈が2cmほどで、すぐに花、一本に一輪のみ。 竜胆の一種 4500~5000mに咲いていた。 3000~4000mに咲いていた。菊科のものが多いのか・・・ 右下の、綿毛トウヒレン 4500~5500m 保温の為に綿を冠っている。
2014年10月10日 ネパール地形図(1/5万) ヒマラヤ・クンブー地方の地形図1/5万の残りが、手に入った。 カトマンズ市内では、トレッカー用のヒマラヤ地図が、あちこちで売られている。 4~500円程度だが、アバウトで正確さに欠けます。 初回遠征時には概略が判れば・・・と思い購入。 しかし、氷河の位置や、山の尾根がいい加減でした・・・ 国土地理院並みの地形図がないのか・・・探してました。 2回目の遠征の前に、政府発行の正確な地形図の存在を知り、 ヒマラヤ行きの知り合いに依頼し購入。 画像の 地形図がこれです。1/5万を3枚張り合わせしました、 ルクラ→ナムチェバザール→エベレスト街道のルート上 ナムチェの部分(左上)が、手に入りませんでした(在庫なし)。 この1/5万地形図は、ネパール政府がフィンランド政府に依頼し作成、 1992年に完成したもの。 ネパールでは一番正確な地形図です。 メラ登山の時には、ナムチェを通過しなかったので、用は足りましたが・・・ 色々調べたら、某大学研究室の資料に 1/5万が保管されてる事を知り、 問い合わせてみた処、コピーして貰える事に・・・ 大型コピー機が無いとの事で、A3 6枚。 待ちに待った 地形図が届きました~~ 慎重に張り合わせて・・・完成しました~~ 北緯・27度30分から28度00分 東経・86度30分から87度00分 の範囲です。
2014年11月04日 ヒマラヤの大雪 先月14日に、 アンナプルナ山群で大雪・雪崩れで大規模遭難のニュースが流た。 ヒマラヤでガイドをしてる知人からメールが・・ なんと、ガイド業で行ってたとか・・・ 6144m登頂を予定してたらしいのだが・・・この山↓ 10月14日の季節外れの大雪で足止めをくらい、断念したとか。 普段は、積雪の無い標高4000mだが、デブリを越えて頑張ったらしいが・・・ 約款には、天候異変等々記載が有るので、割引返金等しないのが通例。 ガイドは、損なくいいだろうが、客は堪ったものでは無い。 60万もの金を払い・長期の休みを取り・憧れの山だったず・・・ 山麓散策などで、お茶を濁されては困る話だ。 70歳までには、カラコルム山脈のバルトロ氷河を遡り、 チョゴリザ・ブロードピーク・K2 等の巨峰を眺めたいものだ・・ しかし、パキスタンは飲酒禁止のお国柄・・・ ひと月も我慢出来るか考えてしまう・・・
2014年11月21日 憧れのカラコルム山脈 70歳までには、カラコルム山脈を眺めたい・・・ 世界第2位の K2 8611m 巨峰の中では最難度の山 ブロードピーク 8047m ガッシャーブルムⅠ~Ⅳ 8068m ムスダークタワー 7273m チョゴリザ 7665m 京大山岳部初登頂。 バルトロ氷河沿いに、名立たる峰々が林立している・・・・ 旅費54.8万コース ただ、歩くだけ・・・・ 旅費59.8万コース 更に奥地へ・・・ 旅費85.8万コース 600mの峠越えが有る。 3コース共、約1ヶ月の行程。どれがいいのか金と体力で悩む・・・・ 一生に一回なので、周回コースを選択したいが・・・ 来年の夏は、土方バイトして体力強化・費用捻出か????
2014年12月23日 キャシャール峰6770m 画像は、ヒマラヤ・クンブー地方にある、キャシャール峰6770mです。 2010年秋にメラ峰に登りましたが、 その時にコテ村を過ぎるとドーンと目に入る鋭峰。 谷沿いに 周り込むと・・・・ こんな姿です(右の峰)。左の峰は、クスムカングル峰6367m。 山野井泰史氏が1998年に(当時33歳)、 東壁(この画像の正面の壁)から単独初登頂してます。 キャシャール峰南ピラー↓ このキシャール峰のスカイライン(赤線)を、 2012年秋季に 日本人3名が6泊7日で初登攀し、ピオレドール賞を受賞。 馬目弘仁43歳 花谷泰広36歳(共に信大山岳部OB) 青木達哉28歳(東海大山岳部OB・K2最年少登頂者) その様子の動画が下記に有りますから、御覧下さい。 アルパインスタイルでの岩壁・岩稜登攀は流石です。 https://www.facebook.com/thenorthfacejp/posts/518665878154713?stream_ref=5 山野井泰史氏が、成功したクスムカングル東壁単独初登攀も、 ピオレドール賞に該当する登攀と思うが・・・ 残念なことに当時はまだこの賞が無かったのです・・・ タナン村で高度順応の為に一日滞在した時に、 この急峻なキャシャール峰を眺めて・・・ こんな急な山を登る奴が居るのかなぁ~ なんて思ってましたが、 当時未踏だったのですね。 2年後に日本人が初登攀してたとは・・・・
2015年05月27日 ネパール大地震のその後 ヒマラヤのガイドをしてる知人からの情報です。 ネパールの首都カトマンズから、 北に40キロほどのランタン国立公園エリアの画像です。 ランタン谷は、高山植物が咲き乱れ、世界で一番美しい谷と言われて、 トレッキングのメッカでした・・・ 日本人の多くが訪れ、人気のエリアだったのですが・・・ 地震で山塊が崩落し、全て土砂で埋め尽くされてます・・・ 施設の屋根は吹き飛ばされ、石で囲われた畑も土砂の下・・・ ランタン谷の奥には、ランタンリルン峰7234mがあり、 大阪市立大の登山隊が1961年に初登頂に挑み、C3で雪崩に遭遇。 隊員2名とシェルパ1名(日本隊マナスル峰の初登頂時の登頂者)が亡くなった山。 その後、1978年に大阪市立大が再挑戦して、初登頂しました。 緑に囲まれ、高山植物が咲き乱れる姿は、今は有りません・・・ 村も崩壊、トレッカー用のロッジも崩壊してます・・・ もはやこの地を訪れるトレッカーは無いでしょう・・・ この様な崩壊地区が、何百ヶ所も有ると言われてます。 高山植物が復活するまで何十年・・・トレッカーが訪れるまで、 村は復活しないでしょう・・・・ 観光より資源の無い、ネパールには大打撃です。 1人のトレッカーが、ネパールで費やす金が、 10人の生活を支えてると言われてる国です・・・
2015年08月31日 ネパール・ヒマラヤの新規解禁峰と登山料金 2014年5月から、新規に解禁された峰が104座になりました。 そのリストが手に入りましたので、添付します。 従来、解禁されてた峰は、エベレスト以下326座でしたが・・・ 同年5月21日付けのネパール政府発表によると、 326座中異名での重複や標高の低い峰16座を除外し、 新規に104座を解禁して登山可能な峰が414座になりました。 16座の除外リストです。 新規に解禁された104座のリストです。 2015年1月1日から登山料金が改定されました。 今までは、隊の人数で料金が設定されてましたが、 今年から一人当たりの設定のようです。 国立公園への入園料は従来通りと思われます・・・ サガルマタ国立公園(エベレスト周辺)は、3930ルピー。 アンナプルナ国立公園は、2000ルピー。公園によって料金に差がある。 1ルピー=0.9~1.0円 これを見ると、厳しい冬期や雨期の料金が格安になってます。 雨期に4千m辺りまでの、高山植物見物ツァーの料金が下がるかも・・・ また、5800m未満の峰に登るのも料金が無料・許可不要とか・・・ 国立公園への入園料のみの出費で済みます。 暇を見て、緯度・経度を頼りに、1/5万地形図で解禁峰を特定したいと思ってます。 追記 竹内洋岳氏が挑んだ、マランフラン峰が解禁リスト103番に載ってます。 北米最高峰のマッキンリーが山名変更 オバマ大統領が、デナリ(アラスカ原住民の呼称)に統一すると発表。
2016年01月09日 カラコルム・バルトロ氷河地図 入手 発注してた地図が届きました~ 今年のカラコルム行きに備えて、 縮尺1/5万の地形図を探してたが、気に入った地図が無く・・・ 辿り着いたのが、この二枚の地図です。 価格は、輸入物なのでビックリ値ですが、致し方なし。 地図も持たずに、未知の領域に侵入は・・・ Karakoram Maps 縮尺1/20万 シート3 イングラント製 概念図 バルトロ氷河沿いの、ドランゴ岩峰群・マッシャーブルム山塊・K2・ブロードピーク ガッシャーブルム山塊・バルトロ、サルトロカンリ・チョゴリザ等が・・・ 更に、ゴッドウィンオースチン氷河から北の中国領の山域まで網羅されてます。 等高線は無く、主稜枝稜にピーク名と標高・パス名(峠)と標高・各氷河名が記載。 こんな形態です、氷河末端から源流部までの様子が一目で。 概略が飲み込めそうです~ もうひとつの地図は、更に詳細な、 K2 and Baltoro Glacier 縮尺1/8万 ポーランド製 衛星写真地図 2001年に、地球観測衛星 spot4(フランス・ベルギー・スゥェ-デン開発)と、 地球観測衛星 Landsat 7 (NASA)が撮影した画像を基に、 ポーランドで作成された衛星写真地図です。 ヒマラヤ並みの、等高線入りの縮尺1/5万地形図 ↓ は、今の処見付りません・・・ http://blogs.yahoo.co.jp/discus11199/12251513.html 地図上には、概念図同様に山名・標高、パス、氷河名が記載されてます。 概念図では判り難い、氷河や露岩の様子が見れます。 日陰の多さが気になりますが、それだけ山が大きいと言う事でしょう・・・ K2とブロードピーク付近 ガッシャーブルム山群 チョゴリザ周辺 折り畳み地図は、何回も広げると折り目から裂け始めるので、裏打ちして補強。 セロテープは経年劣化して駄目なので、医療用の紙絆創膏が一番です。 素材が薄いので、貼っても下地が透けて見えるし、折り曲げにも強い。 これは、国土地理院の1/2.5万地形図にも有効です。 これから暫くは、この二枚の地図が酒の肴か・・・ まずは、じっくり時間を掛けて。
2016年01月20日 忘れられない想いで 今朝、毎日新聞を見ると。 今年が、マナスル登頂60年の小記事が・・記念行事が有るらしい・・ 南極観測を開始してからも、60年の節目とか・・・ 左奥がピーク 1956年5月9日、日本山岳会の第3次マナスル遠征隊が、8163mに初登頂。 隊長が槙有恒、2次アタックを含み邦人3名・シェルパ1名が登頂したのです。 初登頂の今西隊員、この頃は山頂が露岩ですね。 今は雪を冠ってます。 この記事を読んで、60年もの昔の記憶が甦りました・・・ 当時、小学生で担任が、日本が凄い事をしたと・・また、そのうち南極にも行くと。 南極 ? 地球儀の下に在る凍った処、ペンギンが居る処程度の認識より無し・・ 当時、千秋公園内に在った動物園でペンギンを見てました。 担任は、図書室に在る新聞に、山の事や南極の事が書いて有るからと。 放課後に読んだ記憶があります・・・毎日子供新聞か毎日小学生新聞だったと・・・ このころから何故か、極地に興味を持ったのです・・・ 地元の地方紙の秋田魁新報に、市内の鍛冶屋(森谷製作所)が、 南極観測隊にピッケルを納品するとの記事が載りました。 (高校生の頃、札幌の門田も観測隊にピッケルを納品した事を知りましたが・・) この事が頭の片隅にあり、ピッケルなら森谷と、 森谷製作所に依頼し打って貰いました。経緯は↓ http://blogs.yahoo.co.jp/discus11199/12044100.html マナスルや南極から60年も経ってしまいましたが・・・・ 身体的に老いたものの、気持ちはまだまだ・・・だが・・・ 先日、カラコルムの地図を手に入れ、思いを馳せてて~外務省の渡航制限の区域を見たら、 レベル3〔渡航中止勧告〕と レベル2〔不要不急の渡航中止〕区域に! ! ! 今日も、パキスタン北西部で死者21名・負傷者50名の乱射テロが・・・ どうしたらよいのやら・・・・
2016年04月19日 カラコルム往きを諦める決断 長年、バルトロ氷河の山々を、ひと目眺めたいと憧れてました。 全長70キロと云われてる氷河源流域には、 K2・ブロードピーク・ガッシャーブルムⅠ峰・Ⅱ峰の8千m峰4座。 7千m峰は、ムスダーグタワー・マッシャーブルム山群・チョゴリザ・ サボイアカンリ・スキルブラム・ガッシャーブルムⅢ峰・Ⅳ峰・バルトロ、サルトロ山群・等など・・・ 6千m峰に至っては、ドランゴ岩峰群・パイユピーク・ミトレ始め、 バルトロ氷河の右岸左岸に見える山々の殆んどが、6千m超級なのです。 約ひと月掛けての氷河散歩を、この夏に計画してました。 ネパールのヒマラヤは、モンスーン(雨期)を避けた、春・秋がシーズンですが、 パキスタンのカラコルムは、内陸に在る為モンスーンの影響が無く、夏がシーズン。 この計画に向けての資金捻出。 昨年延べ90日間、県埋蔵文化財センターの発掘現場で、土方アルバイト。 夏場の暑さには参ったが、目的が有れば我慢も出来ます・・・ 山道具は揃ってるので、特段用意する物も無しです。 カラコルム・バルトロ氷河流域の地形図も何とか用意出来ました。 1/8万(ポーランド製)・1/20万(英国製) 過去2回ヒマラヤ遠征で使った、10年旅券が2月で期限切れ、再申請と・・・ 外務省のHPを見て・・・愕然 パキスタン全土が・・・安全の白い地域は在りません・・・ 〔レベル4〕 退避勧告地域 〔レベル3〕 渡航中止勧告地域 〔レベル2〕 渡航自粛勧告地域 バルトロ氷河には、首都イスラマバードから、北東の町スカルドゥに行き、 4駆で一日走り、登山基地のアスコーレ村に入るのですが・・・ 1月20日には、 ペシャワル地区でタリバーンが乱射事件を起し、死者20人・負傷者約50人。 3月28日には、 ラホール地区で、タリバーンが死者72人・負傷者200人以上の自爆テロ。 隣国インド系のヒンズー教徒と、アフガン系のイスラム教徒の紛争とか・・・ 武装集団のタリバーンとかアルカイダは、ニュースで耳にする事が有ったが、 こんな処でとは・・・・ 家族に、それでも往くか? と謂れ・・・数ヶ月、考えてました。 今日、結論を出す為にブログに記載してます・・・ ヒマラヤに憧れたのが、18歳の頃・・・実現したしたのが、2006年。 その時に登頂した山頂から、南に見えた白い峰に登りたいと・・・ そこに立てたのが、2010年。 次は、K2を眺めて見たいと・・・世情が安定してたら可能だったのだが・・・ 紛争が5年・10年と続くようなら、後が無い・・・