海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

カテゴリ: 田代岳 (山スキー登山・ルート開拓)

2月28日
この冬の目標だった、新ルート(仮称・五色尾根)を完登しました。

目標に掲げて以来、3回の偵察山行をし、4回目で完登。
2回目の詳細は田代岳 偵察山行 2回目
3回目の詳細は田代岳 新(旧)ルート偵察山行 3回目

3回分のルート概略図です。
青線は、1月29日に850mまで試登。
赤線は、2月11日に1030mピークまで試登。
紫線が、今回の山頂までのルート。
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図中の、緑色で示した痩せ尾根は、登行意欲を湧かせる支稜。
スキーは使えないが、来年の目標候補かも・・・
これを登った人は無しと思う・・・



2月28日の朝の田代岳。
前日の27日(土)は、一日珍しく快晴でした。
予報では、午前中は晴れ・午後から曇りでした・・・
前回は1030mピーク到着が12時半で、
上の高層湿原までは板を背負って、更に1時間~1時間半は掛かると予想、
帰りが遅くなるので撤退。
次回は完登を目標に、T氏と現地7時半集合としました。
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準備を終え8時出発。
最初が沢渡りですが、雪が開いてる・・・何とか渡渉地点を探して。
876mピークへの急登、カモシカの足跡も腹を付いて歩いてました。
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ザラメ雪に新雪が20~30cm積もってて、谷足が取られる感じ・・・
こんな時は先行者のトレースより、板一枚分山側を歩くと安定します。
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核心部、960mピーク手前のバーンを慎重にトラバース。
前回より雪の状態が悪く、離れて通過、一度ジグを切ってブナへ抜ける。
ここで落ちたら2~300mは流されるだろう・・・・
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960mピークを過ぎて、1000mピーク・1006mに向かいます。
余りの気分良さに、又奇声を発すると大広手左尾根からコールが・・・
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1006mピークを越え鞍部に降りると、前回の11日と尾根の様子が大違い。
痩せてた尾根が、更に痩せててスキーでは登れず、板を背負いました。
カンジキに履き替え、一歩一歩・・・・
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1030mピーク目前。
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1030mピークに11時到着。11日以来です~
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振り返って、1030mピーク。
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高層湿原への最後の登り、雪庇の脇を通過予定。
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最後の鞍部。小休止の積もりだったが、休まずに・・・
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多少雲が流れて来たりしたが、無風で気分最高~
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雪質も良く、久し振りに山を登ってる~の、気分です~
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登って来たルート。多分冬期は初登でしょう~
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12時、高層湿原に出ました~ ガッチリ握手!!!
カンジキを脱いでスキーに履き替え。山頂ドームに向かって一直線に・・・
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12時半に山頂神社に到着、4時間半の行程でした。
ほぼ同時に着いた〔東北・山好き・全員集合〕グループと記念写真。
入り口の外から撮ったので、雪とレンズ曇りが・・・
何と会員が1400人も居るらしい・・・
秋田県内の選ばれたメンバーでの登山とか~
登り途中での奇声に答えてくれて、どーもでした。
キリタンポ鍋をゴチになった・・・美味かったですよ~ありがとう。
サングラス男は、同行者のT氏。


今日の山頂神社は、大賑わいで、到着時に3名と入れ違いに・・・
矢留の会長・K氏・M氏だったがゴーグル姿で判らなかった(>_<)失礼。
それと、能代市のS氏グループも居たが、
ドカドカ入り込んで、何だ!と思われたかも・・・


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今回の、周回ルートです。
帰りは、大広手左尾根を滑り、775m地点から大広手口には降りずに、
右手の枝尾根を滑りました。
650m付近からは林が密で、小生のレベルでは立ち木に激突の恐れが有り、壷足で・・・雪は絞まってたので下の林道まで苦も無く・・・
林道を150mほど歩いて車へ・・・
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今回の山行は、心強いT氏が参加してくれて、
厳冬期の内に所期の目的を達成出来ました。

来シーズンは、ダイレクトに伸びる支稜を登って見たい~










1月20日  今日は〝大寒〟です。

この冬最大の寒波が去って、2.3日落ち着いた天気でしたが、
色々有って山に往けず仕舞いでした・・・
 
昨日の予報を見て、今日も夕方迄は安定する模様、森吉山の樹氷見物か?
迷ったものの、上空に薄雲が広がってるので、
1500mクラスは山頂部が雲の中と判断、低い田代岳に向かいました。
田代岳は、この冬初めて・・・標高が低い分 積雪量も少なく気に為ったが・・・
懸案のルート開拓の下見も兼ねて・・・

藪も埋まって、歩きも滑りも大丈夫だろう~


岩瀬ダムの五色湖に架かる橋の上からの、田代岳。湖面は凍結してます。
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8時に家を出て、三菱重工ロケットエンジン燃焼実験場まで除雪された林道を進み、
大広手登山口に到着、誰も居ません・・・早速準備。
今日の目的は、先日入手したディナフィット・シールの試しと、尾根偵察が主です。
板はPDG片足800gに貼り流し、立ち木が多いのでメットも用意・・・
ディナ・シールの事は、山スキー シール取り付け

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9時30分スタート、左の尾根に取り付きます。
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雑木林の中を帰りの滑りを考えで、なるべく木立の無い処を選んで登ります。
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雑木を抜け、杉造林を抜けると、尾根の上が見えます・・・
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広い尾根に上がりました~ ここまで30分。
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幅広の傾斜の緩い尾根を直進。新雪20cm程度の埋まり具合・・・
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沢を隔てて、向こう側に枝尾根が現われました。
ここまで1時間、1本立てます・・・大広手左尾根上の唯一の明確な分岐点。
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左手に2本の尾根が見えて来ました。今日の目的の偵察尾根です。
は、昨年厳冬期に〝初トレース〟であろう「仮称・五色尾根」。
が、今年の厳冬期中(2月)に完登したいと思ってる「仮称・直登尾根」です。
これの偵察に来ました・・・                  パノラマ画像
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五色尾根の取り付きよりも、更に沢上に位置し、
五色尾根の1000mピークに突き上げてる、痩せ尾根です。
スキーで登れるか? カンジキが良いのかの判断の為・・・
スキーでジグ切って登れるのか・・・立ち木が無ければ最高の尾根ですが・・・
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左に見える、〝仮称・直登尾根〟を偵察しなから登ると、先の勾配が急になります。
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ジグを切りながらの登り・・・ディナ・シールは期待通りの効き。
4600円はお買い得~~ この辺は雪深 30cm~膝 。
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標高1000m辺りに来ると、ブナの木に熊棚が・・・
昨年の秋はブナの実が不作の年で、山里に熊が異常に出没しましたが・・・
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〝仮称・直登尾根〟上部が良く見える処に来ました。
ここで11時半です、少し早いが昼飯タイム・・・
おにぎり1個・スイートポテト1個・テルモス珈琲・・・煙草・・・
尾根を見ながら・・・スキーは無理だなぁ~ などと考えながら・・・
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12時に為ってしまいました・・・偵察が主なので、ここから戻ろうとも思ったが、
折角来たから田代岳山頂を拝んで・・・と、歩き始めると 又 熊棚が・・・
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1000mピークに突き上げる基部に、一箇所だけ平な部分を発見・・・
これは、いい目標に為りそうです~
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熊棚の有るブナと別なブナですが、秋に付けられた新しい爪跡。
このブナに熊棚は無かった・・・実が有るだろうと登ったのかも・・・
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昨年登った 仮称・五色尾根上半です。             パノラマ画像
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ブナ林が終わると、岳樺が現われます・・・まもなく〝高層湿原〟です。
霧氷化粧のダケカンバ。
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高層湿原の先に、田代岳の山頂ドームと山頂神社が・・・12時半です。
林が無いので風がまともに当たり・・・寒い・・・
ここでシールを外し、来たルート沿いに滑ります~
その前に・・・田代岳の神様〝白髭大神〟に色々お祈りして・・・
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谷間に、三菱重工のロケット実験場が見えます。
周囲数10キロに民家が無く、轟音や爆発しても、害が無いと選ばれたとか・・・
ここで衛星を打ち上げる H2ロケットのエンジン燃焼試験をしてます。
大型タンクローリーが燃料を運ぶので、林道は常に除雪され快適に通れます。
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高層湿原下のダケカンバ霧氷化粧の図              パノラマ画像
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車に戻って、1時半でした・・・窓を鏡に一枚・・・
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渓谷のマシュマロ達・・・
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次回の田代岳は、〝仮称・直登尾根〟の取り付き偵察を・・・


土日は〝孫軍団襲来・・・、穏やかないい日に、山行出来ました。

2月1日
今朝は、珍しく青空が広がって・・・
天気予報では、低気圧が昼頃に通過するので雪に為ると。
晴れが半日もてば何とかなると思い、田代岳へ・・・

山頂まで登るつもりは無く、新ルートの試登です。
去年の厳冬期に〝未登であろう〟ルート開拓を、延べ4日掛けてやりました。
この時に緑線の痩せ尾根に興味を持った次第。(添付地形図は去年のもの)
距離は短いものの、ほぼ直線で1000mピークに突上げてます。
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1月20日に、下図紺色ルート(大広手左尾根)を登り、
南側に見える痩せ尾根赤線左(仮・直登尾根)を、偵察して来ました。
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                       (地形図は昨年のものを使い回し)



8時過ぎに出発し、約25キロ先の大広手登山口手前の沢に架かる橋を目指します。
途中、ロータリー除雪車が前を走ってましたが、追い越させて貰い・・・・
山瀬ダム脇の除雪車置き場を通ると、2台有るはずの除雪車が1台出動中。
三菱のロケットエンジン実験場に続く林道の除雪にをしてるはず・・・
ダム湖に架かる橋は雪で道幅が狭く、対向車が来れば交差出来ない状態。
林道に入ると、綺麗に除雪したばかりの道・・・
暫く走ると、実験場の夜間警備員が帰る車2台と交差。
タクシー1台・マイクロバス1台も空車で降りて来ます・・・
実験場の関係者を乗せて来たのでしょう・・・燃焼試験が有るのか???
更に進むと、除雪車が・・・少し待って追い越させて貰いました。


大広手登山口の手前の橋の脇に車を停めて、準備・・・今日の装備。
9時30分にスタートです。
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沢向かいに渡りたいのですが・・・空いてて渡れず・・・
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ここは何とか渡れそう~
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対岸に着いて・・・ホッと。取り付きルートは途中まで去年と同じ・・・
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沢筋からの急斜面・・・ジグ切って・・・新雪下は、先日の雨でガリガリバーン。
エッジ効かせてやっと登りました。
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何と、去年付けた生分解テープが劣化してたが、まだ残ってました。
中々分解しないものですねぇ・・・林の中で直射日光に当らない為か・・・
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去年4回も通ったルートなので、地図を見なくても歩けます。
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杉造林帯を過ぎて、進路を右手に・・・林の向こうに、大広手左尾根が見えます。
その手前の杉が生えてる尾根が、今日の目的の〝仮・直登尾根〟です。
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林越に、直登尾根上部が望めますが・・・沢を越えなければ為りません・・・
一旦引き返して、沢床に降り易い処を探します。
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沢筋を横断して、〝仮・直登尾根〟に取り付きます・・・雪は深い処で膝。
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ここも杉の造林帯・・・振り向くと、後ろに昨年通った876mピークが見えます。
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テープを付けながら、尾根に登ります。
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雑木が生えた急斜面をジグ切って登り、何とか尾根上に出ました・・・
そこには、太いブナが1本。ここだけ尾根上が10mほど水平でした。
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ここで11時15分、約2時間経過。
ザックを降ろし一本立ててると、急に降雪 バサバサ降って来ました・・・
降雪で北側に有る大広手左尾根が見えず、現在地がはっきりしません・・・
地形図ては800m辺りまで登ったと思いますが・・・
この先は雑木が密生した痩せ尾根となり、スキーを履いての登り無理と判断。
カンジキでの登行以外無さそうです・・・
天候も崩れて来たので、試登はここまで・・・11時30分 帰ることに。
フードを被り、オーバー手で雪対策・・・・
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少し降りて、見上げた一本ブナ。
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車に戻って装備を解いてると、
IWATANIと描いた大型タンクローリーが下りて往きました。
燃焼実験の液化ガスを運んで来たのでしょう。
12時30分 帰路に・・・途中まだ除雪してました。お陰で快適に走れます~
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山瀬ダム湖に架かる橋も、ロータリー除雪車で雪を飛ばしてくれて夏道の幅に・・・
ダム事務所前で、液化酸素と描いた大型タンクローリー2台が、
パトライトを廻した先導車に導かれて、実験場に登って往きました・・・
近々、H2Aロケットエンジンの燃焼試験が有るのでしょう。



今回の〝仮・直登尾根〟の試登で、一本ブナまではスキーが使える事が判った。
その先はカンジキ・・・板を背負って登り、
昨年同様に大広手左尾根を滑って帰るか? 
一本ブナに板をデポして、山頂往復か? 思案のしどころ・・・・


1月27日
今朝、1時間半の雪寄せを終える頃から、珍しく薄日が射し青空が広がる。
今回の長い寒波襲来、毎日雪寄せでお疲れモードだが、
PCで〝雪雲〟の動きを確認すると、薄雲で降雪は少なそう・・・

即座に準備して、田代岳に向う。
出発時間が遅いので、山頂狙いは考えず(他の目的が有った)登山口へ・・・

途中の沢を渡る橋から、下を見ると・・・小滝が凍結してた!!!
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川筋も凍結してます・・・何年も来てるが初めて見る光景。
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こんなに凍結するほど、今回の寒波が強かったのか・・・

今まで、ここの眺めはこんな感じでした・・・
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この沢の奥地に、三菱重工のロケットエンジン燃焼実験場が有り、
機材や燃料を運ぶ大型車が通るので、毎日除雪完備です。
今日も、途中で大型重機が除排雪をしてました。
林道には所々に退避所が有り、対向車と交差出来る様に広げられてます。

納品を終えたトラック2台と何とか交差し、大広手の登山口に到着。
普段は、登山客の車が3.4台置けるスペースが確保されてるが、今日は無し・・・
車を前後させ、何とかスペース確保・・・土曜日なのに誰も居ません・・・
この寒波中に、好き好んで来る奴は居ないか~~

ここから登り始めます・・・
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新雪が深いと思い、今日は手持ちの中で一番幅広い板にシールを貼り、左手の尾根を登ります。

ブナの二次林を登る・・・
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フワフワの粉雪です・・・
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杉の造林帯に入ります・・・林の中はそれ程沈まないが・・・
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急斜面は、ジグ切って・・・
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途中で振り返ると・・・三菱重工の実験場。
人工衛星打ち上げ用のH2Aロケット等の燃焼実験をしてます。
昔、道幅が狭く車の旋回が出来ずに、中で廻そうと施設に入ったら、
ガードマンが束になって飛んで来ました(>_<)
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杉林を抜けると、間も無く尾根の上に出ます・・・
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尾根に上がりました・・・
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こんなのが、所々に有ります・・・
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尾根の下部は、傾斜が緩いので直登出来ますが・・・
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今日来た目的の尾根が、左手に見えて来ました~~
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黄点尾根の偵察が、今日の目的です。
赤点尾根は2016年の厳冬期中に既に踏破しました。
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黄点尾根(仮称直登尾根)は、昨冬に一度下部のみ踏み込みましたが、
体調不良も有りその後積雪期を逸してしました。
この厳冬期中に賭けてます・・・昨年の様子は

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尾根が急になって来ました・・・
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ジグ切って登ります・・・
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天候は薄曇、時折 小雪がチラチラと・・・尾根上部の斜度はこんな感じ。
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急登フワフワ雪でストックが、ズブズブ埋まります・・・
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2016年に通った赤点尾根(仮称・五色尾根)と黄点尾根(直登尾根)の合流点を確認。
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仮称・五色尾根の、1000mピークに直線で突き上げてます。
それで仮称・直登尾根と言ってます。

今日は、出発も遅かったし再確認もしたので、ここで昼飯です。
フワフワ雪を板で踏み固め、壷足で立つと・・・ズブズブ沈んで往きます・・・
ストックが、第二関節まで楽に刺さります・・・
埋まる板を持ち上げて、ジグ切るのが容易で無くなり、ここを終了点とする・・・

板に座って、テルモス珈琲・サンドイッチで、軽く昼飯。
おにぎり2個は、遭難時の非常食として手を付けずに・・・
僅か10分位の休憩たが、寒く体が冷えて往くのが判る。

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さて、帰り仕度です。
今日の装備は、ハガーン1250gの山板にディナ・スピードターンの軽量ビン、
ガルモント1020g兼用靴、テムレス防寒ゴム手袋(この冬の山行は全てこれ)。
風を通さない・濡れない・滑り止め加工・暖かい・安い・先の八甲田縦走で、
風速25m以上でロープが止ったが、冷たさは感ぜず、外気温は-15℃超えと思う。
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登って来た尾根を、粉雪蹴散らして、ドド~~っと滑走・・・
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登りは必死で斜面を見てたので、気付かなかったが・・・ブナの枝先に〝熊棚〟発見。
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幹には熊の爪跡が・・・爪跡からすると、小熊ですねぇ・・・
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アッと言う間に、車着です・・・

帰路、沢に出来たマシュマロ群・・・
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流れの緩い処は、凍結してます・・・
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往路 除排雪してた重機が前を走ってました。
この冬の路面は、例年に比べ波打(うねり)が多く、スピードを上手く合わせないとジャンプして大変!!!
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凍結した山瀬ダム湖の橋から、田代が綺麗に見えました。
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今日の偵察で・・・・思った事
取り付きの小沢の雪はいい感じ、渡渉も楽と思う。
直登尾根へのアプローチは・・・ショートの軽量板を使う。靴は登山靴。
尾根上は板を背負い、カンジキで高層湿原へ。ピッケルの有無は考慮の余地有り。
雪庇は昨冬に比べて目立つのは無し、尾根上の積雪は豊富。
高層湿原からは、天気次第で山頂へ・・・又は大広手左尾根をスキー下降。

厳冬期の2月末までには、天気を選んで踏破したいと思ってる。


2月22日

連日の降雪で、雪寄せを終えてからでは山に往く気力も無し・・・

今朝は、降雪も無く・天気も穏やか。
ライブカメラで八甲田を見たが、山頂部は雲の中・・・
近場の低山なら・・と、田代岳に向いました。

目的は、地図のオレンジ色表示の尾根を完登すること・・・おそらく冬期未踏。
’16年2月に赤線尾根を完登した時(田代岳 冬期新ルート開拓達成)に見えてた、
オレンジ支稜が直線に伸びてて魅力的だった事(立ち木が無ければ最高だが)。

図解 黄色夏道なんちゃってルート 緑色滑れば面白いルート 紺色大広手左尾根ルート
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その為、’17年2月に試登しました。その時の様子は田代岳・(仮)直登尾根試登
試登後に体調不良で、厳冬期のシーズンを逃しました・・・

今年に入り再度挑戦と思い、大広手左尾根(紺色)から偵察しました。
その様子は、今季初 スキーで田代岳 。 



目標は達成しないと、次に繋がらない・・・と思い、出掛けました・・・




山瀬ダム(五色湖)から見えた田代岳は、薄雲の中・・・
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林道を進むと・・・地下水の滲み出しが凍結してます・・・
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大広手登山口の一本手前の沢に到着。ここから支稜末端を目指します・・・
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今日の仕様は、フルーモリス鱗 150cm 1050gに、ジルブレッタ500 800g、
ゴロー冬靴 1500g。
登山靴を選択したのは、板を外した後に兼用靴では登り難いから。
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林の中と狭い尾根なので、板を回し易い短板+シールで・・・
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ここ数年 沢が割れてて渡渉地点を探すのだが、今年は沢が埋まってます・・・
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楽に沢を渡れました・・・ここでカンジキを忘れた事に気付く(>_<)
先日 小屋の雪下ろしで車から出して使って、そのままでした・・・
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暫く沢沿いに進み、尾根筋に上がります。
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秋田杉の造林帯、日が差して綺麗・・・
幹には雪がベットリ、吹雪いた方向が判ります。
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植林の際の道跡らしき処を・・・
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支稜に取り付く為に沢を横断・・・去年のピンクテープが・・・位置ドンピシャ。
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この沢を渡り、右の支稜へ・・・
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この穴から兎が飛び出して逃げて往きました・・・驚かせたか・・・
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杉造林帯を抜けました・・・
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去年の試登では、この一本ブナまで登ってます。
ここからは、カンジキでないと無理(尾根が狭い・急登)と判断して下山。
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一本ブナの先は、尾根幅が狭く・急登が続く・・・
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往ける処までと・・・ジグ切って登るが・・・・
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(仮)五色尾根が見えて来ました・・・支稜の傾斜は、こんな感じ・・・
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(仮)五色尾根の960mピークが望めます・・・
この支稜は、1000mピークにほぼ直線で伸びてます。
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ジグの切り替えも無理な処まで登り、板を外して一休み・・・・
板をここにデポして、壷足で往ける処まで・・・と思ったが、
板を外すと・・・ズブズブと股(チンポ)まで抜かる(凍傷に為っては大変)、
此れでは登れない・・・カンジキを忘れた事が悔やまれる!!!!
沢の入り口から此処まで2時間、30分休み・シールを外して帰路へ。
後 2時間登れば、高層湿原に抜けれると思われます・・・
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怒涛の降りだが、雪深で板進まず・・・・
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降りは30分で車に到着・・・
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いつもの小滝・・・前回より氷が解けてますねぇ~
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五色湖まで来ると・・・山全体が見えました。
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2月中に(厳冬期)次の晴れ間は、カンジキ持参で再挑戦です。
低山のどーでもいい尾根ですが、記録の無い処を登るのは楽しい!!!


明日は、ポチしたビン付き板が届く・・・楽しみだ!!!! 

先の22日に、直登尾根(黄色)の踏破を目指したものの、
カンジキを忘れて・・・板で登れる限界の赤点で敗退・・・

今日は、カンジキ持参で再挑戦です。


積雪期の田代岳は、黄色の夏道からか紺色の大広手左尾根からの登下降が殆んど。
赤線色の尾根やオレンジ色の尾根からの登下降の記録は有りません・・・
’16年の厳冬期内に、延べ4日掛けて赤線色尾根から山頂に立ちました。
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杉の造林帯に入ると、22日に通った跡が微かに判ります・・・
その後の降雪が20~30cmほど。
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杉の造林帯を抜けると、直登尾根が見えて来ます・・・
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スキーで登れる限界の一本ブナまでの事は、前出の敗退記に・・・

一本ブナでスキーからカンジキに交換、板を背負って急登です。
ストックを1m に縮め、膝までぬかりながら・・・
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左手に五色尾根の960mピークが見えて来ました・・直登尾根の斜度はこんな感じ。
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途中 尾根に平らな処が有ります・・・
ここは、隣りの大広手左尾根からの偵察山行で、確認済みの場所。
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尾根上の小さな凸部。
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また、急登が続きます・・・
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振り返ると・・・大広手左尾根越しに、三菱重工のロケット実験場が・・・
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一本ブナで板からカンジキに履き替えて以来の一息・・・テルモス珈琲を・・・
膝までぬかっての急登は堪える・・・腰が痛い・・・
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右手に見える大広手左尾根。
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前方は木立が邪魔で、見通しが悪い・・・
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左手の沢から、新しいカモシカの足跡が・・・上に向かってます・・・
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カモシカに導かれて・・・本能的に雪庇の上は歩かないので、安全の目安。
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彼は途中、ブナの幼木の芽を喰ってました・・・
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ブナの梢に折れた枝が・・・・熊がブナの実を喰う為に、秋に折った跡です。
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左手の五色尾根960mピークの斜面に、面発生の表層雪崩跡が・・・
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カモシカ跡を登ってたら・・・穴に落ちました・・・腰までの深さ・・・
熊の冬眠穴なら、喰われたかも・・・なかなか出られず、背中で一回転して脱出。
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先の見通しは無し・・・雲が掛かって来ました・・・
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雲が流れると・・・見えて来ました・・・
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9合目の高層湿原のピーク、左側は五色尾根と1030mピーク。
右に伸びてるのは、大広手左尾根。
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五色尾根上の1000mピークに出ました~~ 林道の出合いから4時間。
深雪ラッセル+板の重さで、腰が痛い!!!! 
尾根上の木の枝下の通過では、板が引っ掛からない様に腰を曲げて歩いた事も原因。

予定では、ここから高層湿原に登り、大広手左尾根を滑走して、
車に戻るつもりでしたが・・・
雲が降り雪も舞う・しかも汗で寒い・・・直登尾根を登る目標は達成されたので、
ここから戻る事にしました・・・(板を一本ブナにデポして来れば楽勝だったが・・)


1000mピークから上の、高層湿原方向の景色。
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1000mピークの全景・・・台形です・・・
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1000mピークから下の、五色尾根の景色。
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五色尾根の雪庇
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只管 登って来た跡を・・・降る
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きのこ雪とは言えないが・・・積り方が変・・・
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一本ブナまで戻りました・・・
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この一本ブナの枝先に、実の鞘が・・・丸いのがそれです。
今は鞘が開いて実は落ちてますが、熊の好物です・・・
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この一本ブナの処で、カンジキからスキーに履き替え。
ここまで来れば、帰りは車まで約30分・・・遅い昼飯を喰い・・・
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後は滑走のみ・・・右は登りの跡・・・
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帰路の景色・・・フロントガラス越しなので、色付き画像。
春を感ずる穏やかな日差しです・・・・
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2年越しの、厳冬期直登尾根踏破を達成しました。
取るに足らない低山の尾根だが、記録が無い処を偵察山行・試登して、
自己満足に浸ってる70の爺・・・それにしても腰が痛い・・・
これを2枚貼って、我慢である・・・・
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さて、3月からは〝春山〟です~
雪も絞まり、山スキー遊びのシーズン到来・・・

1月13日

秋田・青森の12日の予報が〝晴れ・曇り〟でした。
北八甲田の山スキー縦走を予定してましたが・・・
朝に青森市内からのライブカメラを見ると、上半分には雲が掛かり見えません・・・
戦意喪失で12日は、家でゴロゴロ・・・

今日の予報では青森が〝曇り・雪〟、秋田が〝晴れ・曇り〟でした。
八甲田を諦め、八幡平・秋田駒ヶ岳のカメラを見ると、晴れてましたが・・・
時 既に遅しです・・・朝食後に近場の田代岳に向かう事に・・・

8時半に家を出て、山瀬ダム・五色湖の橋に来ると、田代岳がクッキリ。
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登山口の大広手までの林道沿いは、予想以上に雪が少なく、
路面も先日の雨後の凍結で、ガタガタのツルツル・・・車が跳ね回る・・・

登山口の大広手に着いたが、先行車なし・・・
少し上の〝金堀沢〟からもルートが取れるので往って見たが、
積雪が少なく藪だらけ・・・これでは駄目だと引き返すと・・・2台車が来た。
2名でスキー登山らしい・・・準備をしてるともう1台来て隣りに止めたが、
金堀沢方向に走り出した・・・あそこから登るのか・・・

左尾根に向かうスキーのトレールが有り、昨日2人が登った様子。
30mほどトレールに沿って登ったが、尾根の末端方向へ向かっているので、
左尾根の分岐に出るべく、杉造林の中をジグ切って登る・・・

10時に登り始めて、30分ほどで尾根の背が見えて・・・  
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尾根に上がりました。
尾根上には、昨日通った登りと滑りの跡が・・・
ここでテルモス珈琲を一杯中に、末端から登って来た2人組が追い越す。
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尾根の急斜面に来ると・・・右足がずり下がる、シールの踏ん張りが効かない・・・
見ると・・・貼り流しシールの後ろ半分が、剥がれて雪まみれなのだ・・・
糊が劣化してて、多少カピカピ気味だったのは知ってたが、まさかの失態。
本来なら、これ以上は登れず・・・だが、こんに事も有るだろうと予測?して、
10mの3mmロープをザックに入れてます。
右足の板を外して、3mmロープをWにして縛り、10分位で応急処置完了。
遣り方は→ 山スキー・シール代替法 (後で画像有り)
今度は、右足の踏ん張りが効き過ぎて・・・ガンガン登れます・・・


左手に一昨年・昨年と課題にして登った、
(仮)五色尾根と手前の(仮)直登尾根が・・・間も無く1000mラインに到達です。
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この辺りのブナには、熊棚が・・・
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ブナの枝を折って、そこに座って実を喰うのだそうです、その痕跡です。
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(仮)五色尾根に突き上げてる、(仮)直登尾根の頭が1000mピークです。
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シール処置をしてる間に、先行者に離されたが・・・熊棚を見てました・・・
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上の熊棚は雪を冠ってますが、下には大きな棚が・・・幹には登った爪跡が・・・
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勾配が緩くなると・・・間も無く〝高層湿原〟に出ます。
スノーモービルの音が聴こえて・・・青森から山越えして、軍団が来てる様です
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高層湿原の入り口、奥に山頂ドームが見えます。
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太古の噴火口が崩れて埋まり、湿原が出来たとか・・・地塘が有る様ですが、
夏に登った事が無いので見てません・・・
山頂ドームは、溶岩が盛り上がって冷えて出来たとか・・・12時 高層湿原。
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山頂ドームへ登る途中から、見下ろした〝高層湿原〟です。
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例年この鳥居は屈んでやっと通れる積雪ですが、立って通れました・・・
モービル跡もバッチリと・・・
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秋に完成した、〝山頂神社 兼 避難小屋〟、12時20分頃着。
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げたシールを3mmWロープで、この様に縛りました・・・
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屋の中 前の古い神社は、爆弾低気圧で半壊状態になり県が再建。
神棚は引き戸で覆われてて、神社と言うよりは避難小屋の様相です。
膝高の板張りで、以前の様に靴のまま上がり込むのは、気が引ける代物・・・
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バン1個とテルモス珈琲で昼飯、外に出ると・・・軍団が再来襲です・・・
林間で昼飯を喰ってたのでしょう・・・小屋で喰わない辺りが可愛いか???
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山頂から滑り降り、少しの間、軍団を見てましたが・・・
彼等なりのルールが有る様です。
全員が走り廻ってたのでは、誰かが埋まっても判らない・・・
半数が下で仲間の動きを見てて、降りて来たら交代でスタートします。
中々の迫力です。
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帰路は、昨冬に足を運ばなかった右尾根経由の積もりでしたが・・・
雪が柔く緩斜面で板が滑らない・・・ダイレクトに大広手口に滑り込む事に・・・
ブナ林の中を、眼下に見える杉の造林帯目指して・・・滑るより落ちる感じで・・・
杉林の中に夏道が其れと無く判ります。
小沢を3本越えるが、スノーブリッジを探して、落ちる事無く通過。


今日のルート 
登り赤線 滑り青線  
昨年・一昨年と課題にして登った、(仮)五色尾根・(仮)直登尾根に通じる沢が、
〝外白爪沢〟である事が、積雪が少なく標識が見えた事で判明。
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車に戻り・・・林道を降りて往くと・・・道の中央に大きな落石か???
と、思ったら・・・動いたではないか!!!  熊でした・・・
車を避ける様に端に寄ったが・・・下は崖です!!! 車を止めて1枚 パチリ。
こっちを見てますね~
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速度を落としてユックリ近付くと・・・熊は後退りしたが、崖でこれ以上は下れず!!!
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更に接近して、1枚。 熊が固まってました・・・
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1月中旬に為っても、まだ冬眠してないとは・・・

2月15日
今朝起きたら、予報通り朝日が眩しい、晴れでした。
最近は晴れ予報を見て、八甲田に通ってたが、下界は晴れても山は雲の中・・・
山頂を踏めない山登りは、面白くない。
1500mクラスの山を見切り、1000mクラスなら・・と思い、朝飯を喰ってから8時発です。
車には、この辺の山で対応出来る、全ての山道具を積んでるので、準備に時間掛からず。
家から一番近い、田代岳1178mに登り・滑る事に。

今年は降雪量が少なく、藪が邪魔で滑れない・・・との話も有ったが・・・
一週間前にスキー登山をした知人が、膝上ラッセルで、登り5時間・降り2時間だったと。
普通途中で大休憩しても、2時間半も有れば登れます、そんなに積もったのなら・・・

大広手登山口への山道は、奥に三菱のロケットエンジン実験場が在るので、
降雪が有れば除雪車が綺麗に除雪してますが、その後の雨で、道はガタガタ・・・
しかも、バリバリに凍結してまーーす・・・やっとの思いで、大広手登山口へ。
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先着の若者が準備してました・・前回は藪でスキーが大変だったので、今日はシューだと。

ハガーン板にシールを貼り、杉造林を抜けて尾根に上がった(赤線)、30分で汗ダクです。
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尾根に上がり、板を外して休んでると、若者が追い着いて・・・雑談。
頭から滝の汗、目に入るは・・・首筋を流れるは・・・毛糸帽を止め、
ヘルメットを包んでた、バンダナで鉢巻き。(山嶽部の頃、命を守るメットやザイルを裸で持ち歩くな、とのお達しを今でも守ってます。)
ツナギアウターの両サイドファスナーを、肘から膝まで全開に、風を入れると少しは楽。
雨後のバリバリ最中を登って行くと・・・仮直登尾根・仮五色尾根が見える・・・
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2020_02150003 パノラマ写真
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2016年頃から始めた、この2本の尾根からの登頂を目指した頃が懐かしい・・・
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9合目の高層湿原近くまで登ると・・・窪地に、池が凍った様な跡が・・・
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周囲の雪質とは違ってます・・・何でしょう~ 
こんな跡は、雪が降ると隠れて消えるので、滅多に見られません~

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2020_02150012 パノラマ写真

原因は、この縦溝です。
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雪の斜面に雨が降ると・・・雪に滲み込む様に思うが、下に固い層が有ると滲み込めずに、
雪と雨水が混じり、泥流の様に流れ落ちるのです・・・流れた跡がこの様な縦溝です。

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この縦溝を流れた雪が、溜まった跡です。
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2020_02150016 パノラマ写真

高層湿原に出ると、山頂ドームが見えます。大昔に溶岩が盛り上がり冷えた跡です。
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岩木山は見えますが、八甲田連邦は雲の中。行かずに良かった~
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ドームを登って行くと、朽ち掛けた鳥居が・・・雪が少ないので下を通れます。
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振り返った眼下に、高層湿原。大昔の噴火口跡に、泥が溜り出来た湿原です。
夏は池塘も有り、色んな花が咲くそうだが、冬以外登った事が無ので未確認・・・
向こうの尾根から、湿原を横断して来ました。誰か登って来てますねぇ・・・

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一昨年秋に再建された、山頂避難小屋。
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16年2月の小屋内の様子。
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中に“白髭大神”が祀られてます。再建以前は、暗く薄気味悪かったが、再建後はこの通り。
この神様が、大館市の冬行事の“アメッコ市”の時に、山から降りて飴を買いに来ると?
その飴を喰うと、一年風邪を引かないとか?  山から来ないし、風邪も引くのですが~
“半夏生”の祭事が行なわれてます。水に纏わる農事の神様でしょう~
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一通り、家族・孫の健康・安寧を祈願し、昼飯を喰い、シールを外して・・・下山の準備。
登って来た地図の赤ルートは、狭い処も有り・藪も出てるし、同じルートを帰るのも・・と
地図の青ルートを選択。尾根も広いし、藪を避け易いと思い・・・

山頂ドームから高層湿原への滑走は、雪質も良く上手く滑れたが・・・
青ルートに入ると・・・樹林帯の中で、日差しが当たらず・・・縦溝ガンガンのバリバリ。
縦溝も5月頃の腐れ雪なら、ジャンプ・ジャンプで面白いのだが・・・
オマケに積雪が少なく、小沢跡が矢鱈目立つ・・・ターンをすると最中雪が割れて・・・
板が捕られ・潜水艦に・・・何度転倒したか・・・ボーゲンだと最中割れずだが、疲れる。
途中から夏道に入ったが、標高が下がると雪も腐り、それなりに滑れたが・・・
最終の沢が埋まって無い・・・3箇所ほど、渡れそうな処を探して・・・車着。

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帰路の林道は、日差しが当る処はザグザグ雪のガタガタ、日陰は凍結バリバリのまま。
全身按摩状態で、大苦戦の運転でした・・・

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ダム湖の橋からの田代岳。こんなだと、もう行かないと決心です・・・
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電波が繋がる処から電話し、風呂を沸かして貰い、帰宅後即入浴、生き還りました~
次は、八幡平ですかねぇ・・・

支那発の“疫病”、愈々制御不能に為った様ですねぇ~。大混乱が始まるかも・・・
支那マネーがそれ程欲しかったのか?  安倍の近平への忖度が、仇に・・・
今思えば、ドテウ大統領は、国民を守る英断を下しましたね。

2月14日
田代岳に登って来た。
この日の予報は、晴れ・曇りだが、山の上は1000mから雲の中・・・

国土地理院の電子地図を使って、登った(仮)直登尾根の断面図を作って見た。
登り始めは、標高560m。到達点は標高1000mの小ピーク。

今回登ったルートは、赤ラインです。
(仮)直登尾根を登り、(仮)五色尾根の1006mピークで敗退です。
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青線は、3回の偵察山行をして、2016年の厳冬期も終わる、2月29日に完登したルート。
その時の様子は、

この時に見えた、短いが直線的に沢に降りてる支尾根が、魅力的で絶対登ってやろうと。
以来、3回試登して1000mピーク迄より登れなかった。
一時期、上半部は2016年に登ったので、まーいいか? と思ったりもしたが、
田代岳の山頂まで、継続して登らないと、記録として意味が無いと・・・再挑戦した次第。
地理院地図には、(仮)五色尾根に破線で道が表示されてるが、戦後の頃の事で今は廃道。

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山瀬ダムまで来ると、田代岳が見えた・・・予報通りだと張り切って・・・
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途中2箇所で、杉の伐採作業をしてる。
一般コースの大広手登山口の、一本手前の沢から入る。
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この冬は積雪が多く、沢が埋まってる。途中に玉子が・・・
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雪橋を慎重渡る、割れると膝位の深さで水が流れてる・・・何とかクリア。
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大広手尾根からの、小規模な雪崩デブリを交わして・・・
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沢の分岐に来た、正面が(仮)直登尾根の末端です。
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左側の沢を登って・・・
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見覚えの有る、昔の林道に出合う。営林署が伐採作業で使った跡か・・・
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沢筋が広くなる。
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この立木から、右側の(仮)直登尾根に取り付く。
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杉の造林帯を登って・・・(仮)五色尾根が見える。
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目標の一本ブナ、これだけが伐採を免れた様だ・・・ブナ目指して、ジグ切って登る。
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ここまでは、シール登行で来たが、ここから先は急斜面・幅狭なので、スキーは使えない。
2022_02150015 パノラマ写真

この先の尾根。
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一本ブナの下で、ワカンに履き替える。標高560mから700mのここまで1時間・・・
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板を背負って、ストックを最短にして、ワカンで登る・・・
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(仮)五色尾根が・・・何度も試登で往復した尾根だ。
傾斜のキツイ処は、ストックを肩幅に持ち、雪面に付いて支えに・・・
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大広手尾根の上部が見える。積雪期に普通登るコース、夏道は無い。
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段々と・・・痩せ尾根に・・・遠くで伐採のチェーンソーの音が・・・
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大広手尾根の向うに、三菱重工のロケットエンジン燃焼試験場が・・・白い処。
ここでH2エンジン等の実験が行われている。お陰で冬でも除雪が完備。
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(仮)五色尾根が間近に為る・・・
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900mライン目前。
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主尾根(仮・五色尾根)が見える。
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主尾根と大広手尾根が交わった処に、高層湿原が有るが、視界が悪く為る。
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12時に1000mピークに着いた。700mの一本ブナから、2時間。

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1000mピークで一休み、視界が悪く・雪が降って来る・・・
1006mピークが目の前・・・そこまで足を伸ばす。
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30mピークが見えるが、その先のが見えない・・・このルートの核心部だ・・・
尾根が狭く為り、北側には雪庇も出てるので、見通しが悪いと危ない・・・
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晴れてたら、先がこの様に見えるのですが・・・(2016年の画像)
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小一時間、天気待ちをしたが、増々悪化する感じだし、1時も近い・・・
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諦めて、戻る事にする。アカゲラか? 木を突付く音が聴こえる・・・
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ワカンでドンドン降る。
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1030mピークと、大広手尾根が見える・・・
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一本ブナまで40分で降りる。ワカンからスキーに履き替える。
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車に戻り・・・帰路、マッシュルーム渓谷で一枚。

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天候と時間切れ、7時半頃から登り始めないと無理だ・・・次回!!

2月28日
厳冬期、最後の日。予報は、珍しく晴れです。
14日のが心残りで、厳冬期の内に何とか完登したいと・・・
再度、田代岳に向かう。


14日は、下図の赤線1006mPまで登り、天候不良と時間切れで敗退。
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(仮)五色尾根と言ってるのは、末端に五色滝が有るから。
仮)直登尾根は、五色尾根に突き上げる支稜で、短くて急勾配。

(仮)直登尾根の断面図。今日は、900mの平場で敗退でした。
ダウンロード (1)
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下界は2日間雨模様で、融雪が進んだ。
2月最後の今日は、晴れ予報で最低気温が-5°、道は雨後でバリバリに凍結。
いつも有るローダー置き場に、ローダーが居ない・・・出動中な様子。
山瀬ダムに来ると・・・ダム湖は、雪を冠ったまま凍結・・・
田代岳が良く見える。

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前方で、除排雪の大型ローダーが作業中です。道を空けて貰う・・・
この林道の終点に、三菱重工のロケットエンジン燃焼試験場が有るので、除雪完備です。

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途中の2箇所で、杉の伐採作業中。
大型車が丸太満載で道を塞いでたが、直ぐに移動してくれる。
ロケット試験場の夜警員が2台降りて来る。

沢脇の交差出来る処に、車を止めて準備中・・・軽トラの先導で、大型車が登って来る。
ロケット試験場に、何かを運んで来た様子。近々燃焼実験が有るのか?

板を履いて出発、14日に登れた処が壁に為ってて登れず・・・
沢を越えた先から、一度沢床に降りて雪橋を慎重に渡り、予定のルートへ・・・

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玉子の形が、14日よりも少し変化してる。
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二股に到着、左の沢に入る。正面の尾根は、(仮)直登尾根の末端。
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沢筋伝いに登って往くと・・・(仮)五色尾根の960mPが見えた。
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登るに連れて、960mPが大きく為る。ここから右の(仮)直登尾根にジグ切って上がる。
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目標の一本ブナが見える。ここで板を背負い、カンジキに履き替える。
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急登だ・・・膝位の粉雪で、二度踏み・三度踏みして足場を固める。
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14日には無かった折れた幹が、落ち切れずに尾根を塞いでた・・・
跨ぐも潜るも出来ない、微妙な高さ・・・枝先を握り左側を巻く。

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右に大広手尾根の先端が見える。この上は高層湿原で、田代岳のPはそれを横断した先だ。
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(仮)五色尾根の東側に雪庇が見える・・・
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ひたすら登るが・・・昼近くに為ってしまう。
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14日に登れた、(仮)五色尾根の1006mPには到達出来ず、910m地点で大休止。
今回も駄目だった・・・一本ブナに戻り、遅い昼飯・・・
クリームパンを喰いながら思う・・・体力も根性も無く為った・・・

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板に履き替えて、来た沢筋を降る・・・
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来た時には無かった、小規模な雪崩デブリ。
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南向きの日差しが当たる斜面には、気を付けなけれ駄目な季節に為った・・・
大広手尾根の上から、絶えず雪塊が転げ落ちて来る、上を見ながら急いで横断する。

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車に戻り、荷を解き・・・暖気で腐った林道を降りる・・・渓流は春の様相。
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1200mに満たない、マイナーな田代岳に拘っている。
無雪期には登山道の2ルートから、子供でも登れる山だが、積雪期は様相が一変。
積雪期のルートも何回も通ったが、東側が未開(記録無し)で、興味を持った次第。
3月中には、何とかしたいと・・・思っている。

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