海彦・山彦の白秋日記

右奥 マカルー峰 8463m  左 イムジャツェ峰 6189m 4月7日登頂

カテゴリ: ◆◆下山家 栗城劇場 閉幕◆◆

高峰〟を目指す者にとって、その登山方法が多様化した現在、
各自が己の信ずる道で切磋琢磨している・・・

しかし、自称〝登山家〟を名乗る栗城は、
無酸素・単独登頂を謳い文句にしているが、
ガイド・シェルパの支援・他隊のFIX、テント使用、前衛鋒のみ登頂等、
余りにも登山界のセオリーを無視しての行動。

栗城の行動を、小生の経験・体験から〝検証〟して書いてます。
個人的〝見解〟なの、あしからず・・・・

登山界で言う〝無酸素・単独登頂〟の定義〟とは、

BC→山頂→BCの間に、第三者の支援が無く、
第三者のトレールや設置した人工物(ザイル・梯子等)に、
一切触れずに行動した場合を言う。
勿論、行動中以外の酸素使用も駄目。

栗城が無酸素・単独で登ったと言ってる山の全てが、
この定義からは外れてます。

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2018年5月21日

エベレスト南西壁遥か下の6600m地点で、発見される。
死因は滑落死。
             合掌

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エベレスト(ネパール側ノーマルルート)で、
単独?・無酸素登頂を標榜してる栗城が、16日BCを出発しました。

栗城は、今年の3月16日に、中国側からメスナールートで登ると発表。
しかし、4月のネパール大地震で中国がエベレスト登山を禁止に・・・

カトマンズ発のロイター電(8月25日付け)によると、
ネパール観光相が栗城に登山許可を出したとの事。

この秋、ローッエに登る韓国隊にも許可が下り、
SPCC(サガルマタ環境汚染管理委員会)は、
2隊の為にBC⇔C1間のアイスフォール帯に固定ザイル・アルミ梯子の設置を、
9月9日迄に完了。

SPCCは、エベレストに残置・放置されるザイル他・糞尿・食料廃棄物等々のゴミを減少させる為に出来た組織。
アイスフォールの通過には使用料が課せられます。
各隊が個々でルート工作する人工費・資材費用と日数を考えると、使用料は安いもの・・・
登山中は、常時6名のシェルパが維持管理しています。

栗城はBCから10時間経過しても、C1に到着してないとの情報もあり・・・

20日に登頂すると言ってますが、21日までのエベレストの天気予報です。
連日降雪がある模様ですが・・・・
イメージ 1
これは、山頂の天気を予報したものですが、5千・6千・7千mの予報も見れます。

アイスフォールを管理するシェルパが、
10日から降雪が続き新雪が60cmにも達していると、電話でSPCCに報告してます。

20日の登頂予定日の状況は、
晴れ曇り雪・西の風10~5Km/h・気温-21~19℃・体感温度-28~24℃
降雪量6~18cmとなってます。

16、17日は風も20Km/hと強く、体感温度も-30℃以下のようですから、
C1からC2へ上手く上がれれば勝算ありか????

エベレストに登るのに、
大地震の影響とは言え計画ルートをコロッと変えるあたり、
ルート工作されたクレバス帯を通過(単独とは言えない)するあたり、
7千mでの高度順応もしないでアタックするあたり、
如何にも栗城らしいと思いますが・・・まずは無事下山。



〔栗城エベレスト〕を彼の公式ブログをもとに、ウオッチして見ます。
山登りを志してる方は、栗城の登山スタイルをご存知でしょうから、
単独だの・無酸素だのの事は敢えて問いません。

彼の公式サイトと、公開されている山岳予想天気サイト(下記 )を参考にします。

8月31日、高度順応の為、ロブチェ東峰(6119m)の5300m付近で幕営。
9月 1日、ロブチェ東峰に登頂(山頂付近で幕営)。
   2日、山頂付近に滞在。
   3日、下山。

これで、6千mへの高度順応が出来た事になります。

9月 7日、エベレストBC(5300m)入り。
  12日、BCでの、血中酸素飽和度(SpO2)が85% 脈拍76と発表。

6千mでの高度順応を終え、5300mのBC入りしてから、
5日も経過してるのに血中酸素が85%とは低過ぎます・・・
血中酸素測定は、指にパルスオキシメーターと言う卵大の機器を付け、
指先の毛細血管を流れる動脈血の酸素量を測るのです。
平地では通常健康な人で98%・高齢者で1~2%低い数値が出ますが、正常値です。
彼の場合、90~95%程度でないと、この先の高度で脳に十分な酸素が運べるか、疑問です・・・
小生の体験から、80%を割ると意識障害(高山病)が現れます。

           
  16日、朝6時にBC(5300m)から、CⅡ(6400m)へ出発。
      風雪が強く、CⅠ(5950m)到着が夕方4時との事・・・
      CⅠでの滞在も考えたが、天候悪化の兆しで、荷物を雪中にデポし、
      夜中にBCへ戻る・・・と。

BCからCⅠへ登るのに10時間掛った事に為ります。
気象条件が悪かったとは言え、通常の2~3倍の時間が掛ってます・・・
雪中にデポする時間も含めて、BC着が7時43分。
帰るのに約3時間掛った事に為ります・・・
      
何故、一足飛びにCⅡを目指したのか?
 7000mでの高度順応は必要ないのか?
普通、7千mを体験し、一旦BCに降り休養、一気にアタック。
風雪が強いと言ってるが、エベレストの予想天気サイトでも予想済みの事。
彼のブレーンには、気報予報士が居てBCとのコンタクトも取れてるはず。
ネットで予報サイトにもアクセス出来るはず・・・
CⅠが有るのに、荷物を中に収容しないで、時間の掛る雪中デポ?
BCに戻った画像には、上下高所用ダウンジャケット姿・・・・
当日のCⅠ付近6000mの温度は、-3~2℃程度(天気予報サイトより)


一回目の、9月20日登頂のスタートは失敗でしたが・・・・
次の登頂可能日は・・・
イメージ 1

予報を見る限り、21日です。22、23日からは悪天候・・・
25、26日は比較的風雪・気温が安定するようですが、晴れ曇り雪の予報です。

21日アタックなら、
18日 CⅡ(6400m)、19日 CⅢ(7000m)、20日  CⅣ(7900m)、
でなければ無理です。

21日は夜から天候が崩れ、
風速20~30Km/h・体感温度-24~30℃ですから、
登頂出来てもCⅢまで降りないと危険です・・・・

一回目のアタックに敗退した栗城が、行動を開始しました。

彼の公式ブログ(20日13時09分)の発表によると、
24日に山頂から中継するとの事。
画像を見ると、日が上がってからのBC発です。

24日までの、エベレスト天気予報を日別・高度別を見てみましょう。

今日、20日の6000mの予報です。
CⅠ泊か、CⅡまで登るのか判りませんが、夜には40cmの降雪予報。
風・気温は、今の季節なら普通でしょう。
イメージ 1

今日、CⅡまで上がってれば、明日はC3Ⅲへ7000mの位置です。
風は朝20Km/h程で昼からは落ちるようですが、
降雪予報が朝50cm・昼49cm・夜73cmと最悪です・・・
CⅠ泊で、様子見かも知れません・・・・
イメージ 2

CⅠ泊なら一日づつ日付がズレますが・・・
CⅣ付近は降雪58・38・22cmと最悪です・・・
一日遅らせても23日は降雪は止むものの、風が20Km/hと最悪です。
7000mでの高度順応をして無い彼にとっては、
苦しい登行に為ると思います・・・
イメージ 3

登頂日の24日の予報です。
雪・風・気温共に今の季節では、いい方でしょう。
但し夜から25日に掛けては、風が40Km/hと最大予報なので、
CⅣに泊まる事無く、最低でもCⅢ以下の安全帯まで降りる必要が有ると思う・・・
イメージ 4


今日は、ラグビーWカップ・イングランドの初戦 日本×南アフリカ を見て興奮!!!
80分経過し、29対32の時点で南アがペナルティ・・・
ぺナルティゴールを決めれば、32対32で同点引き分け・・・
日本は、スクラムからのトライを選択し、見事に決め32対34で勝ち!!!!!

南アは、ランキング3位・過去優勝2回・今大会の優勝候補。
日本の初戦勝利は24年振り、ベスト8が目標だ・・・
世界のラグビー界は、大騒ぎのはす・・・
80分走り廻れる体力と、当り負けしないパワーが勝因。

第2戦は、9月23日にスコットランドと戦う・・・
これも名門チーム 見逃せない~~

20日、20時35分発の公式ブログより。

日本時間で、19時10分にCⅡ到着との事。
これからテントを張り寝るらしい・・・明日21日は停滞とか・・・

ネパールとは、約3時間15分の時差が有ることから、
CⅡ到着は日本時間で夕方4時になる。
ノーマルルートは、ヌプッエ稜線とエベレスト西稜に囲まれた谷沿いに有り、
この時間では薄暗闇と思うが・・・
テント場の氷雪をカッティングしての設営は、大変と思う・・・


明日21日CⅢ7000m付近では、大量の降雪が予想されてます・・・
因って、雪崩れの恐れも有りか????

参考までに、ノーマルルートのキャンプ位置
イメージ 1

24日アタックの予定だが・・・
天気予報が激変です・・・・

天気予報サイト

23日夜から24日の8千mでは、風速25~35km/hへ・・・
25・26日は40Km/hの予報に変りました。

とても登れる状況ではありませんね。
早めに、BCに降りて体制の立直しです。
高所での長居は、体力の消耗ですから・・・

春から初夏の、比較的好天が続くプレ・モンスーンと、
これから冬に向かうポスト・モンスーンでは難易度が違う・・・


栗城に関する海外記事

This year ,Japan's Nobokazu Kuriki is the only climber planning an attempt on the summit, although a six-person support team is expected to accompany him to Camp 2, about 6,400 meters high and usually around two days of trekking beyond base camp.


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

この秋、エベレストに挑むのは栗城だけですが、
同じアイスフォール帯を通ってローッエに挑む韓国隊も居ます。
その為、9月9日までにSPCCが、アイスフォール帯に固定ザイル・アルミ梯子等々のルート工作をしました。

この海外記事を見て、驚きました!!!!!!
日本では栗城が単独・無酸素で登ると公言してました。
BC⇔CⅠ間のアイスフォール帯のルート工作は、SPCCに依存。
CⅡまで6人がサポートする。シェルパに荷揚げさせたものと思われる。
これでは、単独ではありません。

栗城のGPSデータが、彼の公式ブログで見られます。
それがこれです。
イメージ 1

ポイント14がBCの位置で、9/20 9:20
    50が最高到達点で、9/20 18:27 標高6300m辺りでしょうか?
途中でヌプッエの北西稜方向に進み、引き返してます・・・・
20日は降雪が激しく、一時進路を失ったのかも知れないが・・・
GPSを持ち・シェルパ同伴にしては、お粗末。

9月20日 20時33分発表の公式ブログに、
      日本時間19時10分CⅡ(6400m)に到着と。 

9月21日 18時33分発表の公式ブログでは、
      BCとの交信で、
      「6100mのCⅡに居る、全く誰も居ないCⅡだ」と言ってる。

CⅡは、6400mなのか、6100mなのか・・・GPSや高度計で標高確認は?
6300m付近まで伸びたGPSログは何なのか・・・荷揚げの為?
本当にCⅡには、栗城以外居ないのか?

疑問が多い・・・・この連休ジックリ ウォッチしよう・・・


栗城がCⅡに上がって2日経過・・・・動きが有りません・・・

6000m以上に2日も留まると、
高度順応は出来るものの、体力の消耗が激しいと言われてます。
食料を摂取しても空腹を満たすだけで、栄養分を取り込めない為です。
体内の脂肪燃焼・蛋白質分解で、熱・運動エネルギーを得るのです。

なので6000mで高度順応をして、更に7000mで高度順応し、
一旦BCに下り体を休め・一気にアタックが一般的な登り方。
彼は、3週間前にロブチェ東峰で、6000mへの高度順応をしてますが、
3週間も経つとその効果が減るとも言われてます。
それで動けないのか?雪の状態が悪くて動けないか?

彼の公式ブログとGPSデータに因ると
9月20日の朝9時20分にBC(5300m)を発ち、
CⅠを飛ばしCⅡに19時10分に到着。
約1000mの登りに、約10時間の行動です。アタックは24日と発表。

16日に、BCからCⅠ(5950m)に650m登るのに、約10時間掛ってました。
降雪で視界が悪く、アイスフォール帯通過に苦戦した模様。
この日は、荷物をデポし夜中にBCへ戻ってます・・・
この時点で、当初予定の20日のアタックが中止に・・・

21日に、プモリ基部の無線中継基地との交信で、
雪の状態を見て、22日か23日にはCⅢ(7000m)へ上がると。
21.22日は、CⅡで停滞中です。23日は動きが有るかも知れませんが・・・
仮に、23日 CⅢ(7000m)まで 24日 CⅣ(7900m)までとすると、
アタックが25日になってしまいます・・・
まだ、公式ブログでは、行程変更されてません????

処が・・・ニコニコ生放送の番組で、25日朝9時から、
単独・無酸素でのエベレスト登頂の生中継をすると発表してます。
(直前で変更が予想されるので、仮設定だと付記)

何か変ですが・・・・

アタック日の、25日の山頂付近の天気予報です。
イメージ 1

西の風15Km/h・降雪1~5cm・体感温度-23~29℃ と為ってます。
今の季節としは良い天気でしょう~
25日を逃すと、26.27日は風速30~40Km/hの強風予想なので、
ポスト・モンスーンの登頂断念と言う結果か・・・
BCに下りて仕切り直しの余裕は無いと思います。

栗城が、今日24日に、CⅢへ上がった模様です。

と、言うのは・・・まだ彼の公式ブログで発表が無く、
ブログに添付されているGPSデータでの判断です。

20日にBCからCⅡに上がり、以来21.22.23日と3日連続停滞。
理由は、天候悪化に因る降雪・それに伴う雪崩の心配です。

20日の時点で、この先の天候悪化の兆しが予測出来、
BCに留まるべきと思いましたが・・・高高度に長期滞在による体力消耗、
それに側面の西稜からとローッエからの雪崩れです。谷底のCⅡですから・・・

当初20日のアタック予定が流れ、24日が25日になり更に26日と、
日毎に変更に為ってます。

下記添付のGPSデータ 
44ポイントが24日14時11分と為ってるので、
この時間に到着したと思われます。

当初、CⅢは7000mに設置と言ってたが、6900m付近の様です。
この辺はローッエフェイスと呼ばれる、40°~50°の氷雪斜面の始まり、
普通CⅢを設置する7100mからは低い位置。
イメージ 1

彼の公式ブログに、以下のコメントが記載されてます・・・

皆さん、ナマステ。
キャンプ2に着いてから3日が経ちますが、昨日までかなりの積雪で今日は表層雪崩の危険性があるのと、25日が強風の予報になったため、そのままステイしました。
現在のところ、風が弱まるという予報の26日に登頂アタックできるのではないかと思います。
26日に生中継して、皆さんと『冒険の共有』ができたらと思っています。

では、25・26日の山頂付近の天気予報です・・・比較して見て下さい。
イメージ 2

25日より26日の方が強風、それに伴う体感温度予想も低下してます。
何か変ですね~~




昨日、公式ブログでの発表は無いが、GPSデータでCⅢへ上がった模様。
と、お伝えしましたが・・・昨夜の深夜に更新されましたが、
以下のその文章のコピーです。黒字は栗城ブログより 青字は私見。

今朝6:45にキャンプ2(6400m)を出発して、
11:05にキャンプ3(7000m)に到着しました。
周りに誰一人いない、とても静かで快晴無風のエベレストを静かに静かに登ってきました。
コンディションも、とても良いです。
26日に登頂&生中継の予定です!

疑問①11時05分にCⅢ(7000m)・・と、言ってるが・・・
   昨日添付したGPSデータを見る限り、
   到達最高点44は6900mを指してます。

疑問②更新された中継基地からの動画と音声から・・・
   無風快晴と言いながら、登ってる姿の画像が無い・・・
        CⅢからの絶景は下りてから・・・と。
   
   CⅡで3日も停滞した事が原因か? 一日一食だが、それでも動ける。
   と、言っている・・・この先CⅣ→山頂→帰路の食料の量は?

公式ブログでは、
バッテリーに限りがある為、GPSデータが現在地とは限らないと・・・
では、何の為のGPSなのか・・・不思議です・・・

   

今日、公式ブログでCⅣへ上がったとの、下記発表が有りました。
黒字は栗城ブログより 青字は私見。


今朝7:45にキャンプ3(7000m)を出発して、
14:45に最終キャンプとして7600-7700m地点にテントを張りました。
 予定変更して明日は1日レストにして、
明後日27日(日)の登頂&生中継を目指します。

では、最終キャンプ地のCⅣの位置は? 
GPSデータから
イメージ 1

どう見ても最高到達点は7500m付近で、
彼の言う7600-7700mでは有りません・・・

拡大して見ると・・・
イメージ 2

途中2箇所で、行き詰まって戻ってます・・・
ポイント38.39.40から先のルートは、
ローッエフェイス→ジェネバスパー→サウスコルへと続く通常ルートに近い入り口。
登り掛けて戻ったのは、ローッエの急斜面に登れないと判断したのか・・・

直接サウスコルに抜ける、谷沿いのルートを辿ってます・・・
最短で登れそうに見えますが・・・前回もこの谷でアウト・・・
ここは、エベレスト南西壁からの雪崩れが直撃する処で、通常選択する隊は無し。

今日も最高到達地点付近で、行き詰まってるのが判ります。

更には、ここで明日(26日)停滞して、アタック日を27日に変更しています。
理由は不明ですが、酸素無しで7000mに滞在する事は、
翌27日のアタックに多大の影響が出るはず・・・
体が動かない・・・標高差1350mの往復・・・彼の体力・技術からして無理。

今までの経緯
CⅢを6900mに設置(普通は7000~7100mに設置)
CⅣを7500mに設置(普通は7900mのサウスコルに設置)
この標高のズレが登頂の成否に大きく影響します。

普通の隊は、サウスコル到着後仮眠を取り(実際は寝れないらしいが)、
夜中の12時から2時にアタックするのが一般的・・・

ピッケルが上手く使えない状態で、固定ザイルの無いサウスコルから上は、
正にデスゾーン・・・・

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