海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

カテゴリ: ◎◎趣味の部屋◎◎

【趣味の部屋】と言う、新しい書庫を立ち上げました。

このブログの〝山登り〟や〝釣り〟は、10代から対象や方式が違うものの、
今まで継続して遣って来た事です。

近年〝山登り〟は、山に雪が有る時季に集中して往ってますが、
雪が消えると足が遠のきます。
理由は、年齢で抵抗力が低下したのか?
 吸血虫系(蚊・ブヨ・アブの類)に喰われると、傷口の治りが遅く閉口します。
それに、暑さで汗ダグになるのが嫌なのも原因です。更に蛇も苦手・・・


55歳を過ぎた頃から、〝木彫り・彫刻〟〝陶芸〟等を始めました。
指先を使う事で、ボケ防止に為ると聞いてからからです。
いづれも近くの公民館などでの市民講座等で、遣り方を習得して・・・

能書が長くなりましたが・・・

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椅子・テーブル・足置き台・衝立セット

絵は、中一の頃に描いた油絵です。
父親が毎年100鉢ほど育ててたのを描いたもの。

籐製風 椅子

木彫りサークルの仲間から、隣町の製材所に〝桂材〟の端材が沢山有るとの情報。
桂材は、彫刻に適した材木で、彫り易い事と、
板の赤味(芯材)と白太(辺材)の風合いがいいのが特徴です。

仲間で全部買う事にしましたが・・・軽トラ一台分が届いてビックリ・・・
端材は幅(20~25cm・長さ55~65cm)・厚み(2~3cm)とバラバラで、汚れてる。
でも乾燥してて、すぐにでも彫刻出来そうな板でした。
彫刻用として売ってる桂の正目板は、家庭用のまな板サイズで3千円もしまが・・・
どれでも1枚500円との話で、将来の在庫分もと・・・25枚引き取る事に。

家に持ち帰り、この材を使って何を彫ろうか考えました・・・
1枚に彫っても小品より出来ないし・・・
裏表のカンナ掛けと木口の直角を出さなければなりません・・・

悩んだ末に、県の事業団で木工の指導員をしてる知人に電話。
状況を話すと、端材を整形して1枚の板に出来るし、
機械・道具も全部有るからとの事でした。

事業団では、週2回木工教室を開催してたので、早速申し込みました。
材料持込(又は購入)で機械・道具、ビス・糊等の消耗品を使って、
費用は半日で500円・一日居ても1000円。
自動カンナや丸ノコの機械は危険なので、知人が操作してくれるとの事。

当日、25枚の板と作図を持って、木工教室に向かいました。
厚み別に板を選別し、2枚の板になる様に並べます。
次に、各板が長四角になる様に、1枚づつ木口を切断して貰いました。
長さと幅を揃えるのは、大変な作業で、無駄を出したくないのでパズルのよう・・・
自動カンナの機械が、最大50cm幅の板より入らないと言うので、
幅が越えない様に並べて、木口に速乾の木工ポンドを塗り、貼り合わせて午前終了。
昼飯を喰って戻ると、2枚の板が完全に接着されてます。
次は、裏表にカンナ掛けの作業、少しづつ削り、
綺麗な面が出る様に何回も裏表を機械に通します、反ったりしてるので大変・・・

一日掛かりで、幅48cm・長さ220cm・厚さ2.5cmの板1枚と、
幅48cm・長さ100cm・厚さ2cmの板1枚が完成。
切断した端材も、小品が彫れそうな物は、全て持ち帰りました。

家での作業は・・・
鋸屑が散らかるので、車庫で鋸・糸鋸を使い、鉛筆描きしたパーツの切り出し、
冬場は居間にブルーシートを敷いて、彫刻刀・ノミでコツコツと・・
仕上げは紙ヤスリで・・・これは埃が凄くて車庫か・晴れた日は外で・・・

背もたれは、当初一面に彫刻を施すつもりでしたが、重くて移動が大変と思い、
変更して透かし彫りにしました。
富士と満月の図に決め、強度も考え浮雲で繫ぎました・・・
肘掛は、肘掛下の足部のアーチを切り出した端材の内側を、更に切り抜き利用。
正面椅子下のアーチは、背もたれ上のアーチを切り抜いた余り板を利用。
材料に無駄が出ないように色々考えて・・・
座る部分は、2cm板を使用、他は質感を考え2.5cmで。


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座面と背もたれは90度にしましたが、座り易い様に座面の前を少し高くしました。
重さが後ろに掛かり、引っ繰り返るのを防ぐ為、荷重が後ろ足に乗るよう、
座面を前に出すとバランスがいい具合に・・・
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背もたれの補強に、三角の支えを取り付け。
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座面の彫り物は、竹を編んだイメージで・・・
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彫り上がって、組み立てですが・・・・
また、県事業団の木工教室で、ホゾ穴をあけ・ボンドを塗り・電ドラでビス打ちの
一連の作業をし、ホゾ穴を埋めて、持ち帰り。

塗装は車庫内で、透明油性二スを塗って乾かし、3回ほど塗り完成です。
桂材は、赤味と呼ばれる芯材の部分が、ニスを吸い込んで、いい飴色になります。

籐製風 椅子に付属した、テーブルと足置き台。

椅子が出来たので、テーブル製作です。
残った厚さ2cm・48cm×48cm板を天板に、脚は60cmに設定。
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天板の模様は、椅子の座面を基本にし、中央部分に変化を持たせました。
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板の接着面が雑ですねぇ~・・・この辺が〝大雑把なA型(血液)〟の特徴です。
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脚も籐をイメージして・・・中間に補強を・・・
糸鋸で曲がった脚を4本切り出すのは、大変でした・・・
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椅子・テーブルが完成し、ホット一息。
これを見た娘が、オットマンは? との一言・・・
何だ、オットマンって? 聞くのも癪で、検索すると・・・何だ、足置き台か・・・


桂板材は、椅子・テーブルを切り出し、残りが無い・・・
半端の材料が沢山有るので、それを更に木工ボンドで継ぎ足し、出来たのがこれ。
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遠目では判りませんが、4枚の端材なのが一目で判りますが・・・
単調なので、両端に飾りを。
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ボンド接着で、充分強度はあると思ったものの、もし椅子して座る事も考え、
裏と脚の補強もしました。
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やっとのおもいで、3点セットの完成です・・・・
でも、置き場が無いので玄関ホールに鎮座・・・
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我が家には、茶室も無いし・茶道の嗜みも無いが、
炉釜の傍に、こんなのが在ればと思い、彫って見ました。

高さ94cm・幅90cmの二曲屏風(二枚折り屏風)です。
彫刻の材は、〝朴〟(ホオの木)で木質が軟らかく、彫刻に適した材木です。

枠材は、〝欅〟です。
彫刻が8枚出来てから、ホームセンターで手頃な欅を見付けましたが、
折角の欅材に金属ビスを打つのも・・・風情無し
と、思い錐で穴を空け、木工ボンドを付けて竹串で組み立てました。
欅は硬くて手もみ錐では、大変でしたが何とか完成。
蝶番を二か所に付けて、折畳める様に・・・
全体に油性の透明ニスを、3度塗りしました。
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完成後に知ったのですが、風炉先(ふろさき)屏風には、
千利休考案の〝利休型〟と称する規格が有るとの事。
高さ 二尺四寸(73cm)・幅 三尺五分(92cm)・縁 五分(1.5cm)だそうです。
最初から知ってたら、その寸法で仕上げたのですが、後の祭りでした・・・

木彫りは花木を・・・何だか判らない図もありますね・・・
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一応、睡蓮・菖蒲・薔薇・椿などのつもりですが・・・

組み立てる際には、縦横のアンバランスと、下に一本欅材を入れる事で、
目線がやや下に向くように設定ました。

屏風を考えた頃は、軽くする為に透かし彫りと決めましたが、
彫りながら、裏に繊維質の多い薄手の和紙を貼ったら、見栄えが良いのでは・・・
と思ったものの、其れなりの和紙も探さずこのままに・・・

家人には、俺が死んだら、葬儀屋から来る〝枕屏風〟は使わずに、
これに障子紙でも貼って、使うように話してます・・・


市内の社会福祉法人で、陶芸を教えてると言う話を聴き、その施設を訪ねました。
敷地内には、母子寮と乳児院の建物が在り、
陶芸は母子寮の1Fの小部屋でやってました。
窯は、敷地の端の小屋内に在り、灯油を燃やして焼くらしい。

教えるのは、法人の事務をしてる方2名で、
週一回の夕方5時半~8時頃までとの事でした。
費用は一回200円で、好きな物を造って焼いてくれるとの事。
街の陶芸教室では、材料費別の月5000円もの月謝・・・
粘土の使う量も自由で、釉薬も好きなのを選択出来ます。

粘土は小学校の工作以来でしたが、
陶芸用の粘土は、土に粘りを出すのと、中の気泡を抜く為に、
〝菊練り〟と言う捏ねる作業が大事です。
気泡が入ったままで造ると、素焼きの段階で中の空気が膨張して、
ひび割れ・最悪爆発し他の陶器に被害が及ぶとか・・・
又、粘土の締めが均一でないと、焼いた時に歪む原因とか・・・


陶芸の手順は、菊練り→製作→乾燥→素焼き→釉薬付け→乾燥→本焼き
と言う、時間の掛かる作業です。

素焼きと本焼きは、施設の方が窯分の量が出来たら、纏めて焼いてくれます。

最初は、基本的な技法が網羅された、湯呑茶碗がいいとの事で、
手ロクロ台の中心に底になる部分の粘土を置き、紐状にした粘土を巻いて、
一段づつ指で下の粘土と挟んで絞めて、繰り返し高さを出します。
あっと言う間に時間になり、糸でロクロ台から切り離し、
乾燥しない様にビニール袋に入れ初日は終了。

翌週、ビニール袋内に水蒸気が付いてて、少し水分が抜けた感じ。
粘土も程良い固さ、手ロクロ台に載せ、カンナで外側の〝胴・腰〟を削ります。
内側の〝茶巾擦り・茶筅擦り〟は濡らした布で整形。
内外側が整ったら、口造りの整形。
次に、ロクロ台に逆さまに置き、〝高台・高台内〟の整形。
これで、一応完成です。
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確り乾燥したら素焼きですが、窯一杯の量がないと燃料が勿体無いので、
他の物が出来てから焼くとの事でした。

素焼きは、灯油バーナーで1時間に100度づつ温度を上げ、
800度に為ったら火を止め・煙突を塞ぎ、常温に冷えるまで蓋を開けないとか・・・

ひび割れしてないか・・心配でしたが、何とか形が・・・

釉薬(上薬)は、ポリバケツに入った色々な種類が在り、底に沈殿してるのを、
電動の撹拌する器械で掻き回し濃度を一定にします。

湯呑茶碗の中に、釉薬を流し込み二・三回廻して、素焼きに吸わせ余分はバケツに。
均一の厚さに為る様に吸わせるのがコツだそう、
外側は高台を指で持ち、バケツの釉薬に沈めます。

乾いたら本焼きですが、12時間掛けて1200度まで窯の温度を上げるとか・・・
温度計を見ながらの作業と、夏は小屋内が暑くて大変だとか・・・

週一の教室以外の日でも、一人で作業するなら何時でもOKとの事で、
嵌まってしまい通いました・・・
釉薬の掛け合わせで色んな色が出せるし、自由にやれるし・面白いのです。



茶碗
茶道で〝熊川(こもがい)〟と呼ばれてる茶碗の形ちです。
一度目に藍色に為る釉薬を掛け、
二度目は斜めに乳白に為る釉薬に浸しました。お気に入りの茶碗です。
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底の〝茶溜まり〟も、其れらしく出来てますし、指の跡も・・・
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〝高台〟も〝畳み付き〟も、綺麗に仕上がってます。
この器で茶を飲んだ事は残念なから有りません、未使用・・・
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大ジョッキ
ビールジョッキです、大瓶(633ml)一本分が入るサイズ。
底になる粘土に、新聞紙を一巻きした一升瓶を置き、
板状にした粘土版から、糸で切り出した粘土を巻いて縦面と底を接着。
新聞紙は、瓶に粘土がくっ着いて抜けなく為るのを防ぐ為、
瓶と新聞紙の間に水を入れ・新聞紙を濡らすと簡単に瓶が抜けます。
握り手を着けて形ちは完成、外側に縦横模様。
釉薬は、乳白に仕上がるのを選び薄く掛けました。
飲み口には、焼いた時に液垂れを期待しましたが、
釉薬の吸わせる量が少なかったのか・・・あまり垂れてません・・・
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冷凍庫でギンギンに冷やしたジョッキで呑むビールは、格別です~

花器・茶碗・ぐい呑み・皿など、色々造りましたが、ほとんど貰われて・・・
家に残ってるのは、植木鉢ぐらい・・・・面が車庫に在るはずなので、次回に・・・

木彫り 長脚台

地区公民館で、木彫りサークルに居た頃に彫った物です。
高さ90cm・天板径33cm、桂材。

秋の公民館祭で、サークル展示しました。
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天板の模様
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天板から脚にビス止めしたのでは、ホゾ穴隠しが目立つとの話しで・・・
天板裏に、脚を挿す四角穴を二か所空けた2枚の板を、木工ボンドで接着。
脚の補強に、脚の凹部に丸板を嵌め込む作業は、彫刻を彫るより大変でした。

脚の凸部と脚受けの凹部の噛み合わせ・4本脚の角度、脚補強の窪みに嵌める板。
ミリ単位の精度でないと隙間が生じるし・・・見栄えが悪いし・・・
組み立ては、ボンドを付けて一発勝負でしたが、何とか上手く往きました。
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猫足風に・・・
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電話は壁掛けで載せれないし、玄関の上がり場に置いて、
花瓶など載せる以外使い道なし・・・・
新聞集金のおば様から、以前6千円で売ってくれと言われたが、材料代にも・・・

以前に彫った、文箱二点。

厚さ1cmの朴材で箱を組み、木工ボンドで接着、その後に彫刻しました。
箱の四隅を45°合わせにするのが大変だったのと、
葉書入れの蓋合わせ加工に難儀しました。


文箱の模様は、松竹梅で側面まで彫刻し、マホガニー塗料で仕上げ。
葉書入れは、五面に彫刻し、油性透明二スで仕上げ。
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葉書入れの蓋に、芯材を使ったので、辺材の側面より塗料の発色が綺麗。
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歩行器

嫁いだ娘に長男誕生。
杉板を木工ボンドで貼り合わせ、糸ノコで輪を2個刳り貫き、
余った板で椅子部分を。輪の裏には、端材で割れないように補強。
自在戸車をビス止めして、4方向に進めるように・・・
椅子の吊り紐は、手持ちの50mザイルを切って使用、コブで上下可能に。
舐めても大丈夫な様に、塗装なしの無垢で・・・

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初孫の長男にはその後、1歳の誕生プレゼントとして、
前後に揺れる木馬を造りましが、歩行器同様持って往かれました・・・
3歳離れた次男には、造った物無しです・・・次男は損ですね・・・




長男が歩き始める前に、車製造。
また、持って往かれる事を予想し、同じ物を2台製造。
ハンドル下と尻位置に戸車を取り付け、前進・バック・カーブも可。
余り物のペンキを塗って完成です。
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画像の車は、我が家用です。
遊びに来ても、長男は見向きもしなく為ったが、4歳の次男は爆走・・・
嫁ぎ先の柱・壁は、孫2代に亘り、毎日の暴走で、
ガタガタに傷付いてるとか・・・

ま~それもいいでしょう~ 少子化の時代に、煩いほど元気ですから・・・






梅雨明け前の、蒸し暑い日々が続いてます。
今年は、ラニャーニア現象の影響でしょうか?
当地の気温は、朝方15~18℃で肌寒く、
日中は30℃にも為ると言う異常気温。
起きて長袖を着、日が昇って半袖に着替えると言う変な日々・・・
夏風邪には気を付けなければ・・・と、思っています。


陶器造り②の紹介です。


茶碗

窯から出すのが早かった為、釉薬に貫入(細かなひび割れ)が出来てます。
何となく、九谷焼きの貫入(ひび割れ)に類似・・・
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〝黄瀬戸〟と云う釉薬に浸したのですが、何故か内側だけ青色に発色。
陶芸には、焼いて見ないと判らない面白さが有ります・・・
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釉薬の、〝鉄赤〟に浸して焼いたものです。
外側の掛けが足らなかったのか・・・斑模様ですが・・・
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内部は錆びた鉄の色で、思い通りの仕上がり・・・
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珈琲カップ

ビールジョッキと同じ粘土・釉薬を使って・・・
垂れ具合がいい感じに仕上がりました・・・
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釉薬は、全体を〝志野〟に浸してから、飲み口に〝織部〟を塗った。
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陶器造りをしてた頃に、限界(能力・テク等)を感じ、
普通ではしない〝面〟を造って見ました・・・
サイズは、大人が面として付けられる大きさで、
耳に紐も通して冠れるし・壁にも釘で止めれる様に。


お地蔵様の顔を想像しながら、苔むした雰囲気を釉薬で・・・
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粘土の塊で顔を整形した後に、裏を削り厚さ1cmに仕上げたもの。
半眼の目元の表現には、試行錯誤しましたが・・・
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アマゾンの密林に住む、今だに発見されてない部族のイメージで・・・
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釉薬も赤銅色の皮膚を表現出来たと・・・
会心の作のつもりでしたが、のちに生まれた孫が1歳の頃に、
冠って見せたら・・・怖かったのか・・・大泣きされた・・・
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以後、二つの〝面〟は車庫の棚に放置されで、人目に触れずです・・・






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