海彦・山彦の白秋日記

右奥 マカルー峰 8463m  左 イムジャツェ峰 6189m 4月7日登頂

カテゴリ: 那須 高校生雪崩遭難事故顛末記

悲しい春山(3月なので春山の区分)での、大量遭難事故が起った・・・

報道に拠ると、県高体連主催の講習会で加盟7校から、生徒51人教員11人が参加。
ラッセル訓練中に雪崩に遭遇したとか・・・
生徒33人・教員7人の48人が負傷し、うち生徒7人・教員1人が圧死・窒息死。
この日は悪天候で、引率していた県高体連・登山部の猪瀬委員長の判断で、
茶臼岳登山を中止にし、ラッセル訓練に変更した。
この委員長は山暦20年以上で、指導員の資格が有ったらしいが・・・
雪崩は、第一班がラッセル訓練中に起きた。
1300m付近から100mから200mに渡り滑り落ちた、表層雪崩らしい。


スポーツ庁は、原則・高校生の冬山登山を自粛するように通達を出していたが、
これにより3月27日付けで、高校生に冬山登山をさせないよう通達を変更した。
実質禁止の様だが、如何にも役所的発想、文部省なら判る気もするが・・・
スポーツ庁は、何の為有るの? スポーツ振興の為ではないのか?
生徒がどうすれば安全に山が登れるかを、考えるのが仕事だろうに・・・


栃木県高体連の会長は、この事をマスコミに聞かれ、3月は冬山で無いと・・・
屁理屈をコクな !  2月で冬山区分が終わり、3月から春山なのは違いないが、
降雪が有り吹雪けば2月も3月も一緒・冬山も春山も無いのである。


前日の26日から降雪が続き、気象庁では栃木県北部に雪崩・大雪注意報を発令。
那須高原で27日10時に積雪34cmを観測したと言う。
当日難を逃れた生徒談は膝までのラッセル(カンジキかシューを付けてたと思う)、
救助隊談は腰まで(壷足か・・)の深雪だったとか。
いづれにしても、新雪が膝以上に積もってた事は確かだ。


参加62人中、48人が負傷(8人死亡)した事故は異例である。


①26日の気象庁発の雪崩・大雪注意報を、責任者の猪瀬が何と考えたか?
 講習会では、天気図作成・判読の仕方などの座学は当然してるはす・・・
 早朝の日本短波放送・NHK2(16時)からの〝気象通報〟を録音して、
 天気図描きを練習した意味がない・・・
 大方、26日の夜は各校の引率教員集めて、宴会でもしてたのだろう・・・

②翌朝登山を中止したのは良しとして、緩斜面で無く・急斜面でのラッセル訓練を、
 何故させたか?
 
③前日は気温が高く、積雪面の融雪が進んだはす、夜間気温が下がって凍結、
 その面に春の湿り雪が積もれば、どうなるか・・・
 山暦20年以上の指導員が、それを予測出来なかったのか? 笑止である。

④高体連・登山部委員長の猪瀬は、計画立案の経緯・講習会の状況・当日の判断・
 捜索完了まで12時間も掛かった経緯に付いて、講習会開催責任者として、
 隠れてないで説明をすべきである。


疑問点の多い、責任者の判断ミスに因る、雪崩遭難事故です。


県警では責任者の猪瀬を、業務上過失致死傷容疑での送検の話も出てるが、
雪崩れるとは思わなかった・・で無罪放免・学校の責任も無し・・・
亡くなった生徒が浮かばれないし・・・親の無念は幾許か・・・



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この事故で思い出すのが・・・・

1964年(昭和39年)に有った、秋田県立大館鳳鳴(ほうめい)高校の、
岩木山遭難事故です。
山岳部員6人で岩木山合宿をし、キャンプから5名が山頂に向かい悪天で遭難。
戻らないので、キャンプキーパーが救助依頼・・・
1名は自力で民家まで降り救助されたが、4人はバラバラで疲労凍死でした・・・
5人は吹雪きで視界を失い、別方向に降りたのです。
延べ8日・2000人以上で捜索したとか・・・

この時、小生は高校生で山岳部が無く、創部しようとしてた矢先・・・
この件で、お流れと為りましたが・・・
後に、大館に住むようになり、地元の社会人山岳会に入って、
この時のキャンプキーパーと遭いました。

無雪期の山には登るものの、雪山には行こうとしない彼、不思議に思い・・・
聞けば、10年振りに山を始めたとの事・・・
岩木山の時は、カンジキを忘れて行ったので、アタックせずにテントに居たと・・・
カンジキを持ってれば、俺も死んでたと・・・
自力下山した1人は、色々言われ地元に居られず、卒業後沖縄に行ったとか・・・
彼も何度か自殺を考えたとか・・・家業と長男だった事が踏み留まらせたそうです。
遭難が有れば生き残った者も、其れなりの重荷を背負う事になるのです・・・



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山の事故の殆んどは、原因は様々(殆んどが人的ミス)だが、
今回の那須の事故は、有る意味団体行動の怖さを現してます・・・


山での遭難事故では、自己責任と言う言葉が有るが、
この事故は、県高体連・登山部の公式行事で有り、
各校教員の判断・生徒個人の判断が通用しない環境での事。
県高体連の責任者が責められるべき、典型的な雪崩遭難事故です。


亡くなった生徒達のご冥福を祈ると共に、
負傷した生徒達の早い回復を願います。
これに懲りて、山登りを辞める事の無いように・・・・



追記
昼のテレビに、自称アルピニストの野口健が出演。
ビーコンが有れば等と言ってたが・・・・
高価な〝三種の神器(ビーコン・ゾンデ・スコップ)〟を、
山入門の高校生が持てるはずも無く、仮に持ってても、
62人中48人が行方不明・負傷では、現場で混信して何の役にも立たないのだ・・・
ビーコンが役立つのは、雪崩に埋まって5分~10分、
直ぐに掘り出さないと窒息・圧死・・・
この状況では、ビーコンの有無は意味なし。


三種の神器とは、
ビーコン 7万~3万円 高いほど性能は良いが、使い方を熟知しないと意味なし。
ゾンデ棒 1万円程度
スコップ 5千円程度


小生はスコップ以外の〝2種の神器〟を持ち歩かない・・・(スコップは自衛の為)
理由は①ビーコン・ゾンデは高価である。つまり買えない・・買う気もない。
    ビーコンは、埋没者を探す物。ゾンデ棒は雪中に刺して埋没者を探す物。
    探してる間に起るかも知れない、二次災害が怖いのです・・・
   ②雪崩そうな処には、近付かない・登らない・滑らない、
    これが我が身を守る全てです。




29日 追記 報道による新事実
(黒字部分・太字は小生が強調した部分・抜粋して転載しました)

委員長の教職員は山岳部で23年の顧問歴があるという。会見した県高体連の橋本健一会長によると、事故当時、委員長は「現地登山本部」の町内の旅館にいたという。現場はふぶいていたというが、登山を中止するという判断をしながら、なぜスキー場でラッセルを実施したのか。
責任者が、スキー場下の温泉宿に居たとは・・・(確かに現地には温泉宿数軒有り)
2泊3日で、生徒達には雪中でテント泊をさせ、委員長は温泉泊とは立派です。



栃木県那須町で起きた雪崩で県立高校生ら8人が死亡した事故で、県と県教育委員会は28日、生徒が被害に遭った事故現場について、那須温泉ファミリースキー場の敷地外の国有林だったことを明らかにした。雪をかきわけて進むラッセルの訓練に参加した生徒らは、当初の県教委の想定よりも山側へ行進していたことになる。また、現場では事故当時、会話できないほどの吹雪に見舞われていたことも訓練に参加した生徒の証言で分かった。
当初発表のスキー場内では無かったし、猛烈な吹雪だった事も判明。



現場の教職員は悪天候のため登山の実技講習を中止しながら、なぜ、歩行訓練を実施したのか。今回の「春山登山」の講習会を主催した県高校体育連盟も詳細を把握しておらず、中止から訓練開始までの2時間の判断が適切だったのかが焦点となる。
講習会の実施要項では「荒天でない限り」は登山をすることが記されているが、悪天候の場合に何を実施するか書かれておらず現場で決めたとみられる。




県教委によると、高校生らは深い雪をかき分けて進むラッセル訓練中だった。
県内の高校山岳部の男女40人と教員8人が参加。
27日午前8時に那須温泉ファミリースキー場のふもとを出発し、
学校別に5班に分かれてゲレンデ脇の樹林帯の斜面を登り始めた。
班ごとに別々のルートで1列に進み、
先頭の1班には、前後の教員2人の間に県立大田原高校の男子生徒12人がいた。
右後方から2班(真岡高、宇都宮高)が続き、
さらに左後方から3班(矢板東高、那須清峰高)、
4班(矢板中央高、宇都宮高)が登り始めた。
女子だけの5班(真岡女子高、矢板東高)は斜面の下の方で待っていた。
1班が登り始めて30分ほど進んだころに雪崩に襲われた。
後続の班にいた別の高校の男子生徒は「強い風が上から吹いてきたと思って身をかがめた瞬間、雪崩にのまれていた」と証言した。
雪が全身に覆いかぶさり、一気に40~50メートルほど流されたという。
胸まで埋まったが、自力で脱出した。樹木にぶつかるなどしてけがした生徒もいたという。
学校別に5班で別々のルートで登った・・・訓練だからでしょうか?
普通では考えられない登り方です、雪の斜面に4本の筋を付けた(雪崩の原因かも)、
雪崩はスキー場内まで流れて、女子班も巻き込み止まってます。
雪崩に直接当たらなくても、流れる雪崩の爆風で人は簡単に飛ばされます。




次々と、高体連・登山部 委員長猪瀬の、
計画の杜撰さが明るみに出ています。



では、雪崩対策はどうするのか?・・・

雪崩そうな斜面やその下には、立ち入らない事で事故は防げます。

場所的に見ると
斜面に太い立ち木が林立してる様な処では、雪崩は殆んど起きない。
斜面にブッシュや潅木が生えてる処は、過去に雪崩が発生し立ち木が倒れた場所。

表層雪崩の特徴
表層雪崩は、音も無く流れ降ります。
爆風(ホームで電車が通過する様な風)を感じた途端に、雪煙を上げ流れて来ます。

雪崩対策は・・
登山本では、そんな場所を通過する際には、
何時でもザックを外せるよう、ウエストベルトを開放して置くと書いてますが・・・
そんなに上手くは往かないでしょう。

又、通過には一人づつ歩き・安全が確保された地点で、
次の者が通過せよと書かれてます。これは被害を少なくする意味で有効です。

巻き込まれたら、手足を泳ぐ様にせよとも書かれてますが・・・
浮力を得る為に・底に巻き込まれない為でしょうが、咄嗟の判断で出来るかどうか?
流されてる内はいいが、止まり掛けると上から流れて来る圧で雪が絞まります。
絞まる前に上半身脱出出来れば助かるが(腰まで埋まり掘って貰った経験有り)、
首が出てる程度では、掘り出して貰わない限り胸骨が折れて圧死・・・

雪崩の筋を読み、ザックを捨て横に逃げろとも書かれてますが、
ラッセルする雪深で、実際それが瞬時に出来るかは疑問です。

他、色々書かれてはいますが、危険な場所には近付かない事が大事です。
どうしても通過しなければ為らない時は、
一人づつの通過が原則・被害が最小限で済むからです

春先の全層雪崩やブロック雪崩は、折れた木・土砂を巻き込んで流れて来るので、
ゴーッとジェット機の様な音で判るが、雪崩筋に居ては逃げようが無い・・・
衣服が剥がされた状態で、発見されるのが殆んどです。

全層雪崩やブロック雪崩は、毎年同じ場所で起きるので、
予測し易い部類に入るでしょう。
表層雪崩は、雪庇が落ちた衝撃や、積雪状況により緩斜面でも起きるので、
予測は難しいのです・・・
降雪中・降雪後・日中に発生の確立が高いので、
気温が下がった夜間行動する事も有ります。(小生は実際にそうしてました・・・)


【Ⅱ】に続く↓



那須での雪崩遭難事故の、その後を記載する。
今までの経緯【Ⅰ】は、下記参照↓

今日(3月29日午後5時から、県庁での会見)、夕方の記者会見報道を見て、驚いた。

栃木県高体連・登山部委員長 猪瀬修一の記者会見。

要旨
①前日(26日)のテレビで、雪崩・大雪注意報は見ていた。
 【Ⅰ】で指摘した通り、気象通報を基に天気図作成等はしてなかったのだ・・・
 この事から【Ⅰ】で指摘した通り、温泉宿泊をしてたのかも・・・

当日(雪崩発生日)朝に、副委員長のスガマタ・ワタナベ教員と相談し、
 新しい積雪は有ったが、ラッセル訓練を決めた。
 二人は自分より登山経験が有り、天候も悪くなく、絶対安全と思った。
 3人の合議で決めたと強調。こんなのが委員長なのだ・・・
 それじゃ~ 責任は各々1/3か? 
 いゃ~~~ 全ての責任を負うのが、委員長だろう。

③雪崩発生時は、【登山本部】にしてた温泉宿で、跡片付けや精算をしてた。
 宿泊代・宴会代の精算か・・・登山本部を温泉宿に置く意味が判らない・・・
 栃木県高体連・登山部の伝統なのでしょう~

④自分は【登山本部】待機が職務。
 現場を知る気が無い、お飾りの存在か?

⑤天候が悪化した事は判らない。
 まさに、ノー天気・他人ごと・・・現場の引率教員に丸投げです。

⑥引率教員から、事故を知らされて、110番通報した。


雪崩事故後、2日半日が経過しての会見です。 
会見を見てて、おゃっと思ったのは、
記者からの質問に、言葉詰まる事も無く・涙を流す事も無く、
ひたすら詫びる事も無く、淡々と答えてたのが印象的。
気が強いのか? 鈍感なのか?  
事故は俺の所為では無い、天気が悪いのだとでも言いたげな態度・・・


猪瀬修一 は、死者8人(生徒7人・教員1人)を出した、大田原高校の教員だった。
しかも同高の山学部の顧問だと言う・・・
大事な生徒を7人・同僚1人を殺してながら、よくも淡々と会見出来たと驚いた。

幸いな事は、他校の生徒から死者が出なかった事だろう・・負傷者は多数出たが・・

しかし、あの会見の様は、まるで他人事の感が有る、
自分は責任者なので【登山本部】=温泉宿 に詰めてたと・・・

雪崩事故発生後、初めての会見を見て、余程弁護士と相談しての事と判断した。

後味の悪い事故・・・・こんなトボケタ男は許せない!!!


【Ⅰ】【Ⅱ】と、独断と偏見で、厳しい口調で書き込みましたが、
異議・異論の有る方は、コメント下さい。
生徒の登山の有り方に付いて、納得の往くまで議論しましょう。



【Ⅲ】に続く↓


続報です。



雪崩と生徒達の位置関係
イメージ 1


報道された記事の抜粋です。一部重複した記載有り(黒字は原文)

記者会見での記事
猪瀬教諭は登山講習会の責任者として引率していたが、生徒らに雪崩の対処方法を教えていなかったことを明らかにした。
ラッセル訓練する以前に、教えておかなければならない対処法でしょう・・・
猪瀬教諭は、当初予定していた登山から、雪をかき分けて道を作りながら進むラッセル訓練に変更したことについて、
「絶対安全だと判断したが、こういう事態になり反省しなければならない」と謝罪。自身は旅館に設置した本部にいたため、現場にいた講師役の教諭2人と電話で話し合って決めたという。
副委員長2人と話して決めたと言ってたが、
実際は現場も見ず、電話での会話だった事が判明。
「雪崩の危険は前日にテレビで知っていたが、起きやすい地形に近づかなければ大丈夫だと思った」と説明した。
事故を知ったのは、発生から45分近く経過した27日午前9時15分ごろ。
引率教諭の1人が「緊急事態です」と本部に駆け込み、救助を要請した。
引率は無線機どうしたの・・・今の世の中、走って連絡とは・・・
あの場所間で携帯電話が通じないとは不思議(昔往った事がある場所)・・・
まさか定時通信扱いで、互いに電源切ってた訳では無いだろうなぁーーー
こんな事があるから、責任者は現場に居る必要が有るのだよ 猪瀬!!
猪瀬教諭は現場とやりとりできる無線機を携行していたが、
荷物の運び出しなどで車に置いた時間帯があったという。
生徒達が吹雪の中、雪崩に埋まってる時に、
温泉宿で登山本部を整理し、帰りの準備をしてた事が判明。
「その間に呼び掛けがあったか分からないが、不用意だった」と述べ、
自身のミスで救助が遅れた可能性に言及した。
5~15分で掘り出さないと死ぬのに、小1時間後に知り、
装備整えて現場に向かったのは何時だ。話しに為らない・・・

多数の生徒を預かった責任者なら・責任者としての自覚が有ったのなら、
ラッセル訓練の上部に居て、雪崩が来ないか見張る位の気持ちがないと・・・
登山本部の温泉宿で、茶飲んでるレベルなら、誰でも委員長は出来るぞ。

遭難した際に自分の位置情報を発信できる機器「ビーコン」などを生徒に持たせなかった点については、
「雪崩の危険がある山には行かないので、義務付ける認識はなかった」と発言。
雪崩が起きた場合の対処方法も今回の講習で教えておらず、
「危険な場所には行かないのが大前提だった」と釈明した。
実際は、危険な場所に行ってたのです・・・
添付写真の更に左手の樹林帯内で、訓練してたら雪崩に遭う事は無かったかと・・・
樹木が生えていないところは雪崩が起きやすいという。なだれ注意報が出される中、山の上部でラッセル訓練を行うという判断に問題はなかったのだろうか。大田原高校の登山部の顧問が、ラッセル訓練の実施を決定した経緯について会見でこう話した。

猪瀬修一氏「前日にテレビ等で、雪崩が発生するかもしれない状況であるというのは認知していました。なので、登山する、茶臼を目指すのは無理だろうという判断にもなるし」「スキー場の中で雪崩の危険がある場所は、あの辺であるという確認をして大丈夫でしょうと、私も見ました」「(Q:その根拠は)何年か前か分からないが、そこで訓練したことがある」「結果として、こういう形になってしまったので、本当にものすごく、残念に思っています」
栃木県高体連では、毎年同所で講習会を開いてたので、安全神話が有ったのかも・・


ガイド談の記事
死亡した生徒らは、木々が密集している樹林帯を抜けたところで雪崩に巻き込まれたとみられるという。一方で、助かった生徒らは、樹林帯の周辺で見つかっている。これについて、登山の専門家は―

「訓練という範疇(はんちゅう)の中では、樹林帯を越えてさらに上部に向かうということは、通常考えにくいので、推測ですが悪天候で視界が利かない中、行動していて自分たちの正確な位置情報が把握できないまま上部に向かってしまった結果ではないかなと思います」(日本山岳ガイド協会認定ガイド・山本篤さん)

30年近くガイドを務める東京山岳ガイド協会会長の下越田功さん(73)は、学校側が「絶対安全だと判断した」と説明したことに、「山登りは自然が相手だ。何を根拠に安全と言っているのか」と疑問を呈した。
遭難時に位置情報を発信できる「ビーコン」を生徒らが所持していなかった点については、「積雪期の登山には(ビーコンやスコップなどの)『三種の神器』が必須。登る場所や標高は関係ない」と強調した。
積雪期に登山するのに〝三種の神器〟が必須と言ってるが、
小生は必ずしもそうとは思わない。
BC(バックカントリー)や、山スキー本でその手の記事が多いのは確か。
取り扱い講習会を主催し、飯の種にしてるガイドが多数居るのも事実。
〝三種の神器〟を携行する・しないは、自己責任の範疇です。
昔の山スキー愛好家や、冬山登山者は、雪崩に関して熟知し避ける策を学んでます。
皆が皆、それを携行すれば助かる訳で無し、埋まって5~15分が勝負です。
オロオロしてる間に、第二派が発生して、更に犠牲者が増えた例が有ります。
冷たいようだが、生き残った者は、安全地帯に避難する事が最優先です。
生徒らに雪崩の対処方法を教えていなかった点には、「雪崩に巻き込まれたら、残った人たちで早急に救助活動をするのが原則で、通常は事前にロールプレーなどで訓練を行う」と指摘した。
救助活動の仕方を訓練する事は大切だが、その場から避難する事が最優先です。
実際に目の前で雪崩が起ったとして、考えて見ましょう・・・
生き残った者が集まり、ザックからゾンデ棒出して・スコップセットして、
ビーコン取り出し、さぁ~何処から探そうか・・・
何んてしてたら、生存可能時間は過ぎてします・・・
滑落停止の訓練と本チャンの差と同じです。
雪崩そうな処には近付かない・滑落するような歩き方をしない事が、命を守る術。
 下越田さんは「山登りのベテランとは、常に新しい知識を取り入れ、事故を未然に防ぐ人のことだ」と強調。山岳部顧問の教諭が、無線機を車に置いたままの時間帯があったと話していることも踏まえ、「緊張感を持ってリスクマネジメントをしていなかったのでは」と話した。


県教育委員会・県高体連の記事
栃木県では高校の部活動で登山する場合、登山計画書を登山計画審査会に提出し、日程や避難経路の設定、装備などの審査で承認を受ける必要がある。大田原高校など山岳部の実力校を抱え、冬山登山でも承認があれば認めてきた。
来た書類に、山を知らない人間が、型通にハンコ押すだけだろうから意味は無し。
稟議と称するやつで、回って来た来たから見たの印では、
最後に押印した者が責任取れるのか??  如何にも役所的である。
一方、雪崩事故があった春山安全登山講習会は、「(登山ではなく)講習会との位置づけ」(宇田貞夫教育長)で、主催する県高体連は1963年から登山計画書を出さず、審査会にも通さずに実施してきた。
登山では無く・講習会だって・・・苦しい言い訳ですね~
本来 晴れてれば、茶臼岳に登る計画だったのでは????




追記 4月1日付け 毎日新聞によると

①登山講習会の実施要綱には、ラッセル訓練をする記載が無かった。
②実施要綱の講師欄に、亡くなった毛塚教員の記載が無かった。
③力量に応じ5班に編成したとしてるが、先頭の1斑に経験の浅い毛塚教員を配置。

林野庁管理署によると、現場一帯は雪崩危険箇所として、県に通知していた。
団体が国有林に入る際の入林届は、未提出だった。

スキー場には、トイレの使用だけしか申請されてない。

等々の、手続き上・管理体制の不備・危機意識の欠如が有ったとして、
県警では慎重に調べている。


段々綻びが出て来ましたね、送検は間違いないでしょう・・・



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心配してた事態です。

3月29日 秋田魁新報掲載

栃木県のスキー場で高校生らが雪崩に巻き込まれて死亡した事故を受け、
秋田県の高校の山岳部や登山部は28日、合宿を中止するなどの対応を取った。
大館鳳鳴と能代工の両校は、29日から森吉山で合同合宿(1泊2日)を行う予定だったが、県内に雪崩注意報が発令されていたことなどから中止を決定した。

羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く

まさに諺通りの対策です。
秋田県内での雪崩注意報は、山の無い干拓地の大潟村を除き、
山間部の雪が消えるまで、天候に関係なく毎日県下全域に発令中です。


 

【那須での高校生雪崩遭難に思う】と題し【Ⅰ】から【Ⅲ】まで私見を述べました。
雪崩事故から一週間が経過して、ほぼ全容が判って来ました。
内容は重複しますが、毎日新聞の記事が時系列で書かれ判り易いので転載します。

毎日新聞 4/2(日) 21:36配信   全文  
 栃木県那須町のスキー場付近で県立大田原高山岳部の生徒ら8人がラッセル訓練中に死亡した雪崩事故から、3日で1週間。遺族らは悪天候の中でなぜ訓練が実施されたのか、疑問をぬぐいきれない。関係者の証言を踏まえ、当時の状況を振り返った。【野口麗子、野田樹、高橋隆輔】

 先月27日午前6時前。登山講習会の現場責任者、県高校体育連盟登山専門部委員長の猪瀬修一教諭(50)は、現地本部を置いた旅館で天候を確認した付近には前日から雪崩注意報が出ていた。

委員長の猪瀬は、旅館泊だった。

 その日は茶臼岳(標高1915メートル)への往復を予定していた。旅館はスキー場の管理事務所から車で2、3分。猪瀬教諭は管理事務所からやや離れた場所で生徒らと共にテントで宿泊していた登山専門部副委員長の男性教諭に電話をかけた
相対での会話ではなく、携帯電話を通じてである。

 副委員長と、もう1人の男性教諭から「雪が降っている。茶臼は無理だろう。ラッセル訓練はできるのでは」と提案されたという猪瀬教諭。二、三十年以上も登山経験があるという3人は「経験則」でラッセル訓練の実施を決めた。
3者共に、現場確認してからの判断では有りません。
しかも、電話での合議です。

 29日記者会見した猪瀬教諭は「(ラッセル訓練についての3人の)話はすぐに終わったのか」との記者からの問いかけに「はい」と答えた上で「コースは決めていない」と説明。「絶対安全と思った」と振り返った。議論はなかった。
ラッセル訓練の場所も決めないで、現場任せ、責任者不在です。

 午前7時半。管理事務所前に集合した生徒らへラッセル訓練への変更が伝えられた。この時、足首から雪が入らないように身につけるスパッツがなかった生徒5人は訓練への参加を見送った。午前8時、猪瀬教諭は生徒らが訓練に出発したのを見送った後、旅館へと戻った。
スパッツを忘れてた生徒が難を逃れたとは、【Ⅰ】で書いた遭難事故と似てます。
講習会主催の責任者は、帰る仕度をする為に、旅館に戻ったとは・・・

 吹雪が強まっていった。先頭の1班は技術の高い大田原高の生徒12人と他校を含む教諭2人の14人。

 「2年が前、1年が後ろで隊列を組んでいた。吹雪で会話は通じず、周りは何も見えなかった」。1班の2年生は、雪崩が起きた午前8時半ごろの状況を振り返る。視界の利かない中で、1班の後方、樹林帯の中腹あたりにいた4班の生徒は「雪崩が来るぞ」という叫び声を聞いた。
8時半頃に雪崩が発生したのは、間違いないようです。

 雪崩は茶臼岳の9合目、通称「天狗の鼻」付近で起きた。斜面を大小の雪塊が転がり落ち、枝分かれして扇状に広がった。尾根筋にいた1班を襲ったのは本流。2班を襲ったのは派生した流れだ。
表層雪崩は、扇型に広がって流れるので、2班が巻き込まれたのでしょう・・・

 1班の先頭にいた副委員長が掘り出された。救出された1班の2年生は、雪に埋もれたところまでは覚えていたが、その後の記憶はほとんど飛んでいた。

 猪瀬教諭は事故後、「尾根筋だから大丈夫と思った」と言った。一方、出発前にみんなでスクランブルエッグを作ったこの2年生は、死亡した大金実さん(17)とテントで過ごし、「『山岳部で登るのもあと3回くらいだね』って話していたんです」と悔やんだ。

 午前9時ごろ、管理事務所近くで待機していた5班の教諭は、2班にいた教諭から被害を知らされたという。約15分後、5班の教諭は現地本部のある旅館へ駆け込んだ。教諭らは無線機や携帯電話を持っていたはずだが、なぜ連絡が遅れたのかは不明だ。
11人居た教員がの内、待機してた5班の教員以外は、現場に居たはず・・・
1班で2人が埋まってたとしても、
後の8人の内の誰かが、無線連絡出来なかったのか・・・気が動転?

 猪瀬教諭はこのころ、旅館で精算するなどして無線を10分程度車に積んで連絡がつかない状態だったという。県警に110番が入ったのは9時20分ごろ。雪崩発生から約50分が経過していた。
8時半頃に雪崩が発生してから、50分に110番とは・・・

 さらに約2時間半後の午前11時50分ごろ、那須山岳救助隊のメンバーが現場に到着した。那須地区消防本部などによると、犠牲者8人が発見されたのは半径10メートルほどの範囲で、深さ約2メートルから発見された人もいた。

 県立大田原高の剣道部と山岳部の顧問で、1班の最後尾にいて犠牲になった毛塚優甫教諭(29)の父親は、栃木市内で2日に営まれた通夜の席で「(本格的な)冬山経験ゼロの息子をなんで引率させたのか。なんで吹雪の中でラッセル訓練をやったのか」と怒りをあらわにしたという。



毎日新聞 2017年4月3日 08時00分 (最終更新 4月3日 08時13分)

県高体連、呼吸空間確保法を教えず

訓練場所では表層雪崩を予測する「弱層テスト」も怠る

 雪崩注意報が出ていた栃木県那須町の雪山で先月27日、登山安全講習会に参加した県立大田原高山岳部の生徒ら8人がラッセル訓練中に雪崩で死亡した事故で、主催者の県高校体育連盟登山専門部が、雪に埋まった際に呼吸空間を確保する生存法を周知せず、事前に表層雪崩を予測する「弱層テスト」も怠っていたことがわかった。
同校関係者が取材に証言した。雪崩を想定せずに訓練が行われた結果、8人が死亡した疑いがあり、県警は関係者から事情を聴いている。

 
 安全講習会は先月25~27日にあり、県内7校の山岳部員ら生徒51人が参加。27日に予定された茶臼岳登山は中止され、雪をかきわけて進むラッセル訓練に切り替えられ、装備が整っていた46人が参加した。
 関係者によると、座学が初日にあり、「山の魅力」をテーマに学んだが、雪崩や巻き込まれた際の対処法の説明はなかった。
 雪に埋まると、雪の圧力で短時間のうちに窒息する危険が高まるため、流されている時に浮上を試みるか、口の周りを手で覆うなど呼吸できる空間を作れるかが生存時間を延ばすカギとなる。生徒らは雪崩に対する心構えがないまま訓練に参加したとみられる。
 また、雪の斜面では弱層と呼ばれる積雪内のもろい層が表層雪崩を誘発しやすく、数十センチ程度掘って弱層の有無を確かめることが危険回避の有効策とされる。
15分も有れば判る事。
しかし、関係者によると、過去の講習会では弱層テスト後にラッセル訓練をしていたが、今回は事前確認がなかった。県高体連登山専門部委員長で大田原高の猪瀬修一教諭(50)は、事故後の会見で「絶対安全だと思った」としている。
 雪崩に直撃された先頭の1班は、大田原高などの教諭2人と1、2年生それぞれ6人の計14人で、うち2年3人と1年4人、登山歴の浅い毛塚優甫教諭(29)の計8人が死亡。半径約10メートルの範囲で見つかった。雪の圧力で窒息死しており、2メートルもの深い場所に埋まっていた生徒もいた。
 雪崩を研究している名古屋大大学院の西村浩一教授は「(弱層は)スコップで掘ればすぐに分かる。経験豊富な教諭なら確認したはず」と指摘する。【野口麗子、萩原桂菜、三股智子】

時間が経過するほどに、
〝判断ミス〟〝指導不足〟〝絶対安全〟〝責任者不在〟の、
人的要因が起した遭難事故です。





今年の3月に栃木県・那須で起った、高校生の雪崩遭難事故の、
「最終報告書」が県教委の検証委員会から発表されました。

雪崩事故発生からの経緯は↓を参照して下さい。詳しい経緯を書いてます。



青線を引いてる箇所が〝キモ〟です。
イメージ 1


ご子息を亡くした方の想いは、皆さん其々でしょうが、
いまだに〝なぜ〟・・・と言う想いだと感じています・・・・


県の教育委員会の傘下の〝登山部会〟が起した、遭難事故です。
それを、同じ県教委が設置した〝検証委員会〟が検証し、出した最終報告です。

引率教諭の個人責任には言及しない〟〝再発防止を図る

高校山岳部員を管理する山岳部担当教員その教員を管理する教育委員会
その教育委員会が任命設置した〝検証委員会〟(御用委員会)の見解です。
互いに・傷口を、舐め合ってるのでしょうか?
当時責任者の猪瀬は、恐らく年度末の定期異動で教育現場から離れ、
教育委員会事務所の片隅で、定年まで息を潜めて生きて居るのでしょう・・・


県警では、引率教員を〝業務上過失致死〟の疑いで年内にも立件の予定とか・・・
刑事事件として立件されても・民事で訴訟されても・結果は目に見えてますね・・・
県教委が必死で猪瀬を守るでしょうから・・・


情報の共有をして・連絡協議会を作り・再発防止を図る事で、
亡くなった生徒達が納得するでしょうか!!!
より組織を複雑にするだけです。
責任の分担先を増やしたと言えば、過言でしょうか・・・

今回の訓練では、責任者が責任者らしい行動をし、
現場で其れなりの判断能力が有れば、
回避出来た雪崩遭難事故です。



小生は、栃木県高体連・登山部委員長 猪瀬修一の、
合宿中の行動が許せません。何の為の責任者? 万死に値すると・・・

厳しい表現だと思いますか?
危険を伴なう遊びは、全て自己責任の範疇ですが、
他人の失態から危険に晒されたり、死を招いたとしたらどうでしょうか・・・

 
山に素人を連れて往くには、此の位の覚悟が必要です。
尚更、相手は登山入門の高校生・しかも雪山・・・
吹雪の中で頑張った結果がこれでは、子供達が可哀想過ぎます。



********************


追記 マスコミ各紙より

最終報告書を作成した、検証委員会の委員長談話
「公私がどうだったからという個人的なものではなく、組織的に協働が行われていなかった」(雪崩事故検証委員会・東京女子体育大教授戸田芳雄委員長)
この人は、所謂学識経験者と言う部類の人間でしょうか・・・


最終報告書を受けた教育長の談話
「計画全体のマネジメント及び危機管理意識の欠如が指摘され、部活動の一貫でありながら参加者の尊い命を失い、多くのけが人を出してしまったことにつきまして改めて責任を痛感しており、申し訳ない気持ちでいっぱいです。誠に申し訳ありませんでした」(栃木県・宇田貞夫教育長)
いかにも、役所的発言ですね・・・・


当時の実質責任者
栃木県高体連・登山部委員長 猪瀬修一の談話が有りませんね・・・・
既に、お役ご免だからでしょうか???


毛塚優甫教諭(29)の父、辰幸さん(65)の談話
「一人一人の指導者たちが危険だと感知する能力を作っていけば、組織の危機管理体制(への指摘)は意味がある。(責任追及が)一人一人に及ばない限り本当の再発防止にはならない」
お父さんが言ってる事が、正論です。



奥公輝さん当時(16)の父、勝さん(46)の談話
「われわれにとっては何の区切りでもなく、喪失感は癒えることはない。息子たちの生きた証しとして立派な再発防止策ができ、それを息子に報告できるようにしてもらいたい」



先頭の第一班で難を逃れた生徒の談話
唯一 検証委員会に参加し、山岳部長として部の再建に取り組んでいると言う。

意志の強い子が居るものです・・・・

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こんな記事を見付けました。多分上記の生徒と思われます。

栃木県那須町の雪崩事故から半年を前に、同県立大田原高の男子生徒が報道機関に寄せた手記の全文は以下の通り。(毎日新聞2017年9月22日 付け)

メディアの皆様
メディアの皆様にはあの日以来、事故の真相究明に向けた報道をしていただきありがとうございます。
また沢山の取材の申し込みを受けながら自分の精神状態を理由にお断りをし続けて申し訳ありません。
まだあの日の事を思い出すと、痙攣(けいれん)等の症状が出ることがあり、
手記という形での対応をお許しください。
あの日からもうすぐ半年を迎えようとしています。
この半年であの日の事を忘れた日はありません。一生忘れることはないでしょう。
しかし半年という区切りを迎え改めて今思う事は、自分は毎日思い出す亡き友の事が、やはり世間的には毎日起こる事件や様々な情報の波にのまれ薄れていってしまっているということです。
その事がとても悲しくやりきれない思いです。遺族や被害者とは違い当事者でなければ仕方がないことは理解しています。しかし8人もの命が奪われた事故をこのまま風化させてはいけないと思います。風化させずに語り継いで行く事が、再発防止の第一歩にもなるのではないでしょうか。
今日も昨日もみんなの事を思い出しています。テレビを見ても音楽を聴いても何をしても、「あいつこれが好きだったな」とかいつも考えてしまいます。
みんなが好きだった物の向こうに楽しかった記憶が蘇(よみがえ)ります。
みんなの笑顔と何も言えなくなったあの日の顔が交互に浮かんでは消えていきます。事故当初は、「なんで生き残ってしまったんだろう」「なんでみんな助けられなかったのだろう」いろんな、「なんで」ばかり考えていました。
生きる事を諦めたくなる日もありました。でも親友に誓った、生きていく約束を思い出し毎日を過ごしています。
今は普通に生活をする事が自分の精一杯です。
だけどいつかまた会えた時、みんなに笑われない生き方をしようとも思っています。
この事件が一日でも早く解決し、遺族の方が納得のいく結果が出ることを願っています。
もしこの手記を目にする事があったらみんなのことを思い出してください。こんなに悲しいことがあった事を忘れないでください。どうしたら二度と同じ悲劇がおきないかどうか考えてみてください。


子供にこんな思いをさせて、〝ノウノウと教員生活か???〟
猪瀬修一 人前に出て何とか言えよ!!!




17年3月の那須での高校生雪崩事故で、
検証委員会が17年10月15日に報告書を纏めました。


これを受けて県教育委員会が18年1月9日、以下の事故再発防止策を公表。


高校生雪崩死亡事故で再発防止策

栃木県那須町で登山の訓練中の高校生らが雪崩に巻き込まれて8人が死亡した事故を受けて、県の教育委員会は、教員向けの研修や登山計画の審査の強化などを盛り込んだ再発防止策を公表しました。

去年3月、栃木県那須町の茶臼岳で登山の訓練中だった7つの高校の山岳部の生徒らが雪崩に巻き込まれ、生徒ら8人が死亡し40人がけがをしました。
県の教育委員会は、外部の専門家などによる検証委員会の提言を踏まえ、9日、再発防止策を公表しました。

この中では、部活動で登山を行う際に必要な知識や技術を習得する教員向けの研修を開催することや、各学校の登山計画について、県の審査会の審査項目を増やし、より厳しくチェックすることが盛り込まれています。
また、県の教育委員会に危機管理に関する専門部署を新たに設け、部活動などについて各学校への指導や助言を一元的に行うとしています。
このほか遭難の際に位置情報を自動的に発信する機器「ビーコン」などを各学校に貸し出すことも盛り込んでいます。

毎年入れ替わる山岳部員に、操作方法を周知出来るとは思えません、
〝三種の神器〟神話で終わらなければ良いのですが・・・

県の教育委員会は、これらの取り組みについて4月以降、順次実施するとともに、専門家や保護者による協議会を年2回開き、十分に機能しているか検証することにしています。
栃木県教育委員会の宇田貞夫教育長は「取り組みを着実に実行し、たえず見直すことで、生徒が安全に学べる教育環境作りに全力で取り組みたい」と話しています。


装備確保し危機管理組織新設=8人死亡雪崩で栃木県教委

1/9(火) 17:47配信
時事通信
 栃木県教育委員会は9日、同県那須町で昨年3月、登山講習中の高校生ら8人が死亡した雪崩事故を受けた再発防止策を公表した。

 遭難時に位置情報を発信できる「ビーコン」などの装備を確保して学校に貸し出すほか、学校活動での「ヒヤリハット」事例の収集・分析をする危機管理組織を来年度から県教委内に新設することを盛り込んだ。

 再発防止策ではほかに、登山部顧問らの研修派遣や、有識者らによる連絡協議会を設置し、防止策の実施状況を確認することなども加えた。

2社の記事を読んで、如何にも役所的解決法と思ってます。
議会・危機管理組織などを新設と有りますが、組織を複雑化させるだけ・・・
最終責任者は、誰? 何処の部署ですか???
その様に思わざるを得ない記事が有ります。


那須雪崩事故から9か月…いまだ謝罪なし、消えない遺族の怒り

2017/12/26(火) 10:02配信  スポーツ報知 (一部抜粋)

栃木県那須町で3月27日、登山講習中に起きた雪崩事故は、県立大田原高校の生徒7人と教員1人が亡くなる大惨事だった。県教委が設置した検証委員会は10月に出した最終報告書で最大の要因を「危機管理意識の欠如」として、講習会を主催した県の責任を認めたが、遺族の悲しみと怒りは、今も消えていない。高校1年の高瀬淳生(あつき)さん(16)を失った母・晶子さん(51)=栃木県矢板市=が取材に応じ、今の思いを語った。

  「どうして淳生の未来が奪われなくてはいけなかったのか」。晶子さんは、事故の真相が知りたかった。登山講習会は約60年続く県の伝統行事だったが、晶子さんが調べてみると、7年前にも那須岳での講習中に雪崩が起きていたことが分かり、追及した。7年前の責任者は、今回の事故が起きた講習会にも参加していたが、記者会見ではまったく触れようとしない。教訓としておくべきその事案の記録が残されていなかったことも判明。悲しみの上に怒りと不信感がのしかかっていく日々だった。

 検証委員会は10月15日に最終報告書を公表。事故の最大の要因を「計画全体のマネジメントと危機管理意識の欠如」として「予見可能性はあった」と断じた。にもかかわらず、晶子さんら遺族たちに対する当事者や県の責任者からの正式な謝罪は、いまだにない。


謝罪をする事で、過失責任を認める事になるからでしょうか?
将来有るかも知れぬ〝刑事や民事〟の法廷で不利と思ってか?

当時の責任者である〔猪瀬修一〕だけでも、謝罪すべきでは?
教師として・引率責任者として・山男として・人として・・・


話しに為らない結末ですね。

亡くなった子供達が浮かばれ無い・・・・
遺族の胸の痞えも癒されない・・・・


過去の書き込みにコメを貰い、その後を調べて見ました・・・

過去の書き込みの時系列は以下です。


毎日新聞 2018年3月19日
引率教諭3人を停職3~5カ月の懲戒処分
栃木県那須町湯本の茶臼岳で昨年3月27日、登山講習会に参加していた県立大田原高の生徒7人と教諭の計8人が死亡した雪崩事故で、県教委は19日、講習会の計画を悪天候のため登山から雪上歩行訓練に変更した引率教諭3人を同日付で停職3~5カ月の懲戒処分とした。雪崩の予見可能性が認められ、安全配慮義務を怠ったと判断した。

事故後、1年も経ってからの処分です・・・
しかも唯の停職3~5ヶ月、8人の命はこの程度ですか???
懲戒処分を受けたのは、講習会を運営した県高体連登山専門部の委員長(当時)の猪瀬修一教諭(51)=停職5カ月▽大田原高の生徒を引率した菅又久雄教諭(49)=同▽講習内容変更の判断に関わった渡辺浩典教諭(55)=停職3カ月。この他に管理監督責任などで県教委スポーツ振興課長や他の引率教諭ら8人文書訓告厳重注意処分などとした。
給与の10分の1を半年間自主返納するとした宇田貞夫教育長は「子どもたちが安全に教育を受けられるよう、各学校とより連携を密にし、指導を徹底していく」と謝罪した。
県教委設置の検証委員会は昨年10月の最終報告書で、登山専門部などによる計画全体のマネジメントや危機管理意識の欠如を事故の最大の要因と結論付けていた。
栃木県警は引率教諭らの安全管理が十分だったかなどについて業務上過失致死傷容疑で捜査している。【萩原桂菜】

栃木県警は、3月の事故当時に年内に立件と言ってたが、
1年経過してもまだ捜査中だと・・・何モタモタしてる???
警察官も教員も同じ県職員だからかナッ・・と、
疑いたくなります。


 
朝日新聞 2018年3月19日
引率教諭3人を停職処分 栃木・那須の雪崩事故
栃木県那須町で昨年3月、登山講習中の県立大田原高校の生徒7人と教諭1人が亡くなった雪崩事故で、県教育委員会は19日、生徒を引率していた責任教諭の3人を停職の懲戒処分にし、発表した。
講習会を主催した県高校体育連盟登山専門部の責任者で、当時の専門委員長だった大田原高校の猪瀬修一教諭(51)と、副委員長で犠牲者が出た班を引率した真岡高校の菅又久雄教諭(49)が停職5カ月。
計画作りに携わった栃木高校の渡辺浩典教諭(55)が停職3カ月。
処分理由は「講習会を安全に実施すべき立場にありながら、その責任を果たさなかった」とした。
他の引率教員ら8人も訓告などの処分を受けた。
3教諭は登山講習会に責任者として参加。当日は悪天候のため予定していた登山を中止し、3人で相談して登山から雪上訓練に切り替え、生徒らが雪崩に巻き込まれた。


公務員の〝停職処分〟は、民間の〝出勤停止〟の様なもの。
期間中は〝無給〟です。
この期間は、家で〝ゆっくり〟してたのでしょう~~



毎日新聞 2018年3月27日
処分の教諭「責任を感じている」
栃木県那須町の茶臼岳で登山講習中の県立大田原高の男子生徒7人と男性教諭1人が雪崩で死亡した事故から27日で1年となった。
追悼式後、登山講習会を運営し、懲戒処分を受けた当時の県高体連登山専門部委員長、猪瀬修一教諭らが記者会見した。
猪瀬教諭は「多くの方を悲しませ、本当に申し訳ない」と頭を下げ、
「(事故後に)いろいろな指摘を受け(自分の)いろんなところが駄目だったと感じている。悔やまれてならない。責任を感じています」と謝罪した。

イメージ 1

追悼式の画像だそうだが・・・何故かモザイクが???
亡くなった子供達は、当時〝顔写真〟を晒されてるのに・・・可笑しいよナッ猪瀬。
それと、追悼式には8人の遺族中、6人の遺族が欠席とは可笑しくないか?
事故の顛末・対応に、遺族が納得してない証拠だよ。



猪瀬修一 事故当時会見の画像(下野新聞より)
イメージ 2


ネットでは、既に復職してるとの書き込みが・・・
依願退職者が一人も居ない、不思議・・・
その程度の〝事〟だったのでしょうねぇ~~





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2017年3月27日に発生した那須雪崩事故の遺族・被害者の会のホームページです。

雪崩事故から丸2年が経過しようとしてるが、今頃 書類送検だそうです。

高校生ら死亡の雪崩事故、容疑の引率教諭ら書類送検へ

2019年3月2日 朝日新聞

栃木県那須町で2017年3月、登山講習中の大田原高校の生徒7人と男性教諭1人が雪崩に巻き込まれて亡くなった事故で、県警は来週中にも、講習会を主催していた当時の県高校体育連盟登山専門部の専門委員長ら引率教諭3人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

捜査関係者によると、送検されるのは当時の県高体連登山専門部専門委員長で講習会の責任者だった教諭、亡くなった8人の班を引率していた当時の同副委員長の教諭、登山専門部の元専門委員長当日の計画変更に関わった教諭の3人

3人は事故のあった3月27日朝、予定していた茶臼岳への登山を悪天候のため中止。計画を変更して実施した雪上歩行訓練中に雪崩が起きた。
県警は、訓練をしていた斜面を新雪が覆い、雪崩注意報が出ていた状況を考慮。
雪崩を予見できたと判断し、3人が計画変更の際に危険を回避する注意義務を怠ったとして過失を認めたとみられる。
事故では、亡くなった8人のほか、講習会に参加した生徒や教諭40人が重軽傷を負った。


2017年の那須雪崩事故、教師3人を書類送検へ 業務上過失致死傷容疑で

3/2(土) 9:30配信  下野新聞

那須町湯本の国有林で2017年3月、登山講習会中だった大田原高の生徒7人と教諭1人の計8人が死亡し、他校を含め計40人が重軽傷を負った雪崩事故で、県警は来週中にも業務上過失致死傷の疑いで事故当時の県高校体育連盟(高体連)登山専門部専門委員長ら男性教諭3人を書類送検する方針を固めたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。県警は遺族らに説明した上で書類送検する考え。事故は今月27日で発生から2年となる。

捜査関係者によると、3人は当時の同専門委員長で講習会責任者だった教諭のほか、亡くなった8人の班を引率した当時の同副委員長の教諭と、当時の同専門委員長の前任者だった教諭。

3人は事故当日の17年3月27日朝、天候を踏まえ登山の訓練を中止し、雪上歩行訓練に計画を変更した。県警は、3人が変更した訓練の行動範囲などを明確に決めず、雪崩の危険性を予見するための注意義務を怠ったなどとして、過失を認定したとみられる。

事故は雪上歩行訓練中だった同日午前8時半~45分ごろに発生。雪崩に巻き込まれ、8人が死亡したほか、40人が重軽傷を負った。同訓練には大田原高など県内の高校7校の生徒ら55人が参加していた。

県警は事故後、那須塩原署に特別捜査班を設置。教諭や生徒、山岳関係の学識経験者らから任意で事情を聴いていた。

一方、県教委が設置した第三者による検証委員会は17年10月、県高体連や登山専門部の「危機管理意識の欠如」などを最大の事故要因とする報告書をまとめた。
雪崩は予見可能だったとの見方を示したほか、関係機関に再発防止策を提言した。

また県教委は18年3月、「当日朝の計画変更、訓練内容、事故発生時の講習会本部の対応で、安全配慮が欠如していた」として、教諭3人を停職の懲戒処分とした。

事故を巡り、遺族と弁護団は今年1月、宇都宮地検を訪れ、教諭3人や当時の大田原高校長への厳重な処分などを求める申し入れ書を提出していた。



3教諭を書類送検へ 業務上過失致死傷容疑で 那須・雪崩事故

3/2(土) 11:22配信
毎日新聞


栃木県那須町の茶臼岳で2017年3月、登山講習会に参加した同県立大田原高の生徒ら8人が死亡した雪崩事故で、県警が来週にも、講習会を運営した教諭3人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。
県警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付ける方向で検討しているとみられる。

送検されるのは、県高校体育連盟(高体連)の登山専門部委員長だった猪瀬修一教諭(52)▽亡くなった生徒の班を引率した菅又久雄教諭(50)▽登山専門部の元委員長で講習内容の変更に関わった渡辺浩典教諭(56)。

 3人は当日朝、悪天候のため登山の中止と雪上歩行訓練への切り替えを決めたが、生徒らは雪崩に巻き込まれた。県教育委員会が設置した検証委員会の報告書によると、現場の斜面は一般的に雪崩が起きやすいとされる35度よりも険しい38度程度の傾斜だった。事故の7年前にも近くで生徒が雪崩に巻き込まれていた。

捜査関係者によると、県警はこうした点を踏まえ、以前に雪崩が起きた場所と地形を比べるなどしていれば、雪崩が起きる危険を予見できたと判断。猪瀬教諭らが計画段階や当日朝、計画を変更した時点で現場への立ち入りを明確に禁じるなどして危険を回避する注意義務を怠ったとみている模様だ。

菅又教諭が現場の斜面に出た際、積雪内の崩れやすい弱層を調べずに漫然と生徒を先に歩かせたことも問題視しているという。

事故は17年3月27日朝に発生。県内7校の山岳部の生徒や教諭計55人のうち8人が死亡し、40人が重軽傷を負った。


【業務上過失致死傷等罪】とは、
業務上必要な注意を怠り、人を死傷させる罪。刑法第211条、5年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金に処される罪です。


1名の教諭と7名の生徒が亡くなり、
参加者55名中40名が重軽傷を負わされた事件です。
僅かばかりの罰金執行猶予数年で、遺族が納得するでしょうか?

亡くなられた8人の遺族・関係者の方々は、この日を待ち望んでた事でしょう。
検察がどんな判断をするのか???
まさか、不起訴なんて事は、無いでしょうね!



今日27日は、那須 雪崩遭難事故が発生してから丸2年・・・


栃木県主催(県教委)の追悼式が有ったそうです。
報道によると、参加者は関係者約170人とか・・・
今日の追悼式には、業務上過失致死傷の疑いで書類送検された教師3人は出席せず、
多くの遺族も「十分な説明がされていない」などとして、
去年に引き続き出席しなかったそうです。

一方遺族側は、県教委から参加の打診を受けたが、
「原因がしっかり究明されない中、事故の関係者と一緒に追悼する気持ちにはなれない」との声もあり、遺族会として初めて前日の26日に追悼式を催したそうです。
8人のうち5人の遺族をはじめ、8人とともに雪崩に巻き込まれた同校生徒とその家族、遺族側弁護団の弁護士ら計25人が参加したとか・・・
これにも、当然県教委関係者や当該教師3人の出席は無かったとの事。


何故に、分断された追悼式だったのでしょうか・・・
故人の思いは?????


今 思っても、責任者の猪瀬修一が、なぜ雪上訓練の現場に行かずに、
登山本部の温泉旅館に居たのか・・・不思議でしたが、答えが推測出来ました・・・
推測の域ですが、ネットの書き込みに
〔猪瀬は、当日選抜甲子園を見て居たのては?〕と有りました・・・

2017年春の甲子園選抜カード、3月27日分を調べて見ると・・・
当日の2回戦第一試合が、秀岳館(熊本) 対 地元の作新学院でした。
ズバリ、これを観てたのかも知れませんねぇ・・・


栃木県警は、当時の県高校体育連盟登山専門部の専門委員長ら、
引率教諭3人を業務上過失致死傷容疑で書類送検したそうですから、
検察が不起訴にしない限りは、裁判が始まります。

法廷で、猪瀬修一が、雪上訓練現場に往かず温泉旅館に居た理由を問われて、
何と答えるか!!!!!! 事故発生時の記者会見で言ってた、残務整理で通るのか・・・



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雪崩遭難事故を検証する為に、県教委が設置した〔検証委員会〕の、
最終報告書(公開)の中に、今回送検された3人の登山経歴が添付されてます。
元データが薄く、見難いですが・・・


栃木県高体連・登山専門部委員長 猪瀬修一
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殆んど雪山経験が有りませんね・・・


登山専門部副委員長 菅又久雄
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登山専門部・計画立案者 渡辺浩典
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彼等の登山経歴を見て、指導者としてどうなのか?は、各自ご判断下さい。





雪崩事故の顛末は↓

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