海彦・山彦の白秋日記

Ombigaichan 6340m ヒマラヤ襞が綺麗な双耳峰。 この頃はまだ未踏峰だったが・・・今は誰か登ったか?

タグ:陶芸

陶器造りをしてた頃に、限界(能力・テク等)を感じ、
普通ではしない〝面〟を造って見ました・・・
サイズは、大人が面として付けられる大きさで、
耳に紐も通して冠れるし・壁にも釘で止めれる様に。


お地蔵様の顔を想像しながら、苔むした雰囲気を釉薬で・・・
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粘土の塊で顔を整形した後に、裏を削り厚さ1cmに仕上げたもの。
半眼の目元の表現には、試行錯誤しましたが・・・
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アマゾンの密林に住む、今だに発見されてない部族のイメージで・・・
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釉薬も赤銅色の皮膚を表現出来たと・・・
会心の作のつもりでしたが、のちに生まれた孫が1歳の頃に、
冠って見せたら・・・怖かったのか・・・大泣きされた・・・
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以後、二つの〝面〟は車庫の棚に放置されで、人目に触れずです・・・






梅雨明け前の、蒸し暑い日々が続いてます。
今年は、ラニャーニア現象の影響でしょうか?
当地の気温は、朝方15~18℃で肌寒く、
日中は30℃にも為ると言う異常気温。
起きて長袖を着、日が昇って半袖に着替えると言う変な日々・・・
夏風邪には気を付けなければ・・・と、思っています。


陶器造り②の紹介です。


茶碗

窯から出すのが早かった為、釉薬に貫入(細かなひび割れ)が出来てます。
何となく、九谷焼きの貫入(ひび割れ)に類似・・・
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〝黄瀬戸〟と云う釉薬に浸したのですが、何故か内側だけ青色に発色。
陶芸には、焼いて見ないと判らない面白さが有ります・・・
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釉薬の、〝鉄赤〟に浸して焼いたものです。
外側の掛けが足らなかったのか・・・斑模様ですが・・・
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内部は錆びた鉄の色で、思い通りの仕上がり・・・
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珈琲カップ

ビールジョッキと同じ粘土・釉薬を使って・・・
垂れ具合がいい感じに仕上がりました・・・
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釉薬は、全体を〝志野〟に浸してから、飲み口に〝織部〟を塗った。
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市内の社会福祉法人で、陶芸を教えてると言う話を聴き、その施設を訪ねました。
敷地内には、母子寮と乳児院の建物が在り、
陶芸は母子寮の1Fの小部屋でやってました。
窯は、敷地の端の小屋内に在り、灯油を燃やして焼くらしい。

教えるのは、法人の事務をしてる方2名で、
週一回の夕方5時半~8時頃までとの事でした。
費用は一回200円で、好きな物を造って焼いてくれるとの事。
街の陶芸教室では、材料費別の月5000円もの月謝・・・
粘土の使う量も自由で、釉薬も好きなのを選択出来ます。

粘土は小学校の工作以来でしたが、
陶芸用の粘土は、土に粘りを出すのと、中の気泡を抜く為に、
〝菊練り〟と言う捏ねる作業が大事です。
気泡が入ったままで造ると、素焼きの段階で中の空気が膨張して、
ひび割れ・最悪爆発し他の陶器に被害が及ぶとか・・・
又、粘土の締めが均一でないと、焼いた時に歪む原因とか・・・


陶芸の手順は、菊練り→製作→乾燥→素焼き→釉薬付け→乾燥→本焼き
と言う、時間の掛かる作業です。

素焼きと本焼きは、施設の方が窯分の量が出来たら、纏めて焼いてくれます。

最初は、基本的な技法が網羅された、湯呑茶碗がいいとの事で、
手ロクロ台の中心に底になる部分の粘土を置き、紐状にした粘土を巻いて、
一段づつ指で下の粘土と挟んで絞めて、繰り返し高さを出します。
あっと言う間に時間になり、糸でロクロ台から切り離し、
乾燥しない様にビニール袋に入れ初日は終了。

翌週、ビニール袋内に水蒸気が付いてて、少し水分が抜けた感じ。
粘土も程良い固さ、手ロクロ台に載せ、カンナで外側の〝胴・腰〟を削ります。
内側の〝茶巾擦り・茶筅擦り〟は濡らした布で整形。
内外側が整ったら、口造りの整形。
次に、ロクロ台に逆さまに置き、〝高台・高台内〟の整形。
これで、一応完成です。
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確り乾燥したら素焼きですが、窯一杯の量がないと燃料が勿体無いので、
他の物が出来てから焼くとの事でした。

素焼きは、灯油バーナーで1時間に100度づつ温度を上げ、
800度に為ったら火を止め・煙突を塞ぎ、常温に冷えるまで蓋を開けないとか・・・

ひび割れしてないか・・心配でしたが、何とか形が・・・

釉薬(上薬)は、ポリバケツに入った色々な種類が在り、底に沈殿してるのを、
電動の撹拌する器械で掻き回し濃度を一定にします。

湯呑茶碗の中に、釉薬を流し込み二・三回廻して、素焼きに吸わせ余分はバケツに。
均一の厚さに為る様に吸わせるのがコツだそう、
外側は高台を指で持ち、バケツの釉薬に沈めます。

乾いたら本焼きですが、12時間掛けて1200度まで窯の温度を上げるとか・・・
温度計を見ながらの作業と、夏は小屋内が暑くて大変だとか・・・

週一の教室以外の日でも、一人で作業するなら何時でもOKとの事で、
嵌まってしまい通いました・・・
釉薬の掛け合わせで色んな色が出せるし、自由にやれるし・面白いのです。



茶碗
茶道で〝熊川(こもがい)〟と呼ばれてる茶碗の形ちです。
一度目に藍色に為る釉薬を掛け、
二度目は斜めに乳白に為る釉薬に浸しました。お気に入りの茶碗です。
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底の〝茶溜まり〟も、其れらしく出来てますし、指の跡も・・・
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〝高台〟も〝畳み付き〟も、綺麗に仕上がってます。
この器で茶を飲んだ事は残念なから有りません、未使用・・・
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大ジョッキ
ビールジョッキです、大瓶(633ml)一本分が入るサイズ。
底になる粘土に、新聞紙を一巻きした一升瓶を置き、
板状にした粘土版から、糸で切り出した粘土を巻いて縦面と底を接着。
新聞紙は、瓶に粘土がくっ着いて抜けなく為るのを防ぐ為、
瓶と新聞紙の間に水を入れ・新聞紙を濡らすと簡単に瓶が抜けます。
握り手を着けて形ちは完成、外側に縦横模様。
釉薬は、乳白に仕上がるのを選び薄く掛けました。
飲み口には、焼いた時に液垂れを期待しましたが、
釉薬の吸わせる量が少なかったのか・・・あまり垂れてません・・・
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冷凍庫でギンギンに冷やしたジョッキで呑むビールは、格別です~

花器・茶碗・ぐい呑み・皿など、色々造りましたが、ほとんど貰われて・・・
家に残ってるのは、植木鉢ぐらい・・・・面が車庫に在るはずなので、次回に・・・

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