海彦・山彦の白秋日記

【森吉山・樹氷原残照】 この画像には、拘りが有る。大寒スキー登山で、避難小屋泊で撮ったもの。右後方からの落日が、山頂を照らしてる。手前左の青森ドド松。 撮影前は、夕日を浴びて、後方の樹氷と同化していた。徐々に夕日が下がると・・・先端だけが輝いた瞬間を撮った。

2021年03月

3月30日
27日の滑落(
)で、サレワがこの姿に・・・
ザックのサイドに付けてたので、これが雪面を引っ掻き、落下速度を抑えてくれた。
ザックの中に入れてたとしたら、加速度が増して・・・想像しただけでゾッとする・・・
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滑落から1時間後位に、滑った斜面を下から撮ったが、まだ緩んた気配は無かった・・・
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今日は、春らしく暖かい日差しなので、外で鍛冶屋を・・・

ジョイントのプレートが曲がって・・・
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金床に載せて、急激に強い力を掛けない様に、金槌でトントンと・・・
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伸びました~
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テールをセット
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雌ネジが緩んで脱落しても、雄ネジが抜けない様に、本体にもネジ山が切って有る。
ドイツの職人は、こんな気遣いをしてるのだ・・・
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踵のコバに合わせて・・・完成です。
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フロントの合わせも、完璧です。
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流れ止めのフックも片方が飛んだので、手持ちのナス環で代用です。ちょっと弱いかも。
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板に引っ掛ける、シールトップの部品も片方が飛んでた・・・
ディナフィットのカタログには、交換部品が載ってるが、買うまでも無い。
引っ掛かれば機能は果たせる、盆栽用の銅線を細工して・・・
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上手く嵌った・・・
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板に付けて見る・・・雪が付く処なので、気付く奴は居ないだろう~
BC派は、格好を気にするだろうが・・・山スキーは、登って降りれれば良いのだ・・・
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シールが剥げて来なければ、役目を果たしてる事に為る。
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道具の修理が済んだ・・・次の山行は、心して往こう。

3月27日
この日、大変な出来事が有った・・・書くまいかと思ったが、記録として。

久し振りに、秋田駒ヶ岳を登り、旧アッスルスキー場に滑り降りる計画・・・
晴れ予報なので、6時過ぎに家を出る。
前回の’17年と同じルートで。

峠を2つ越して、秋田駒が見える処に来ると・・・雲が掛かってる・・・
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8時に田沢湖スキー場に着き、準備し登山届けを出してリフトに乗る。
平日は9時だが、土日は8時半から動いてる。1番上の駒3リフトは9時半が運転開始だ・・・
隣のコースでは記録会が有る様で、男女の子供達が準備中、親達も大変だ・・・
天気も上がり、田沢湖が眼下に。9時半リフトに乗る。
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駒3リフトを降りて、P1目指してシール登行。古いスキー登行跡と足跡が・・・
カリカリに凍結してるが、何とか登れる。P1の頭で、アイゼンに履き替える予定だった。
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左端からP1、P2とドーム岩峰、男岳(おだけ)山頂はドームの影。
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左側に、八幡平から大深岳に続く山々が望める。
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P1目前で、左上から右上しようとジグ切った・・・
右足を進行方向に開いて、左足を回した途端、右足が流れた!!!! 安定して無かったのだ。

青線が登行予定の、男岳西尾根。
赤線が滑落したライン。
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結構な距離、滑落。立木や露岩が無くて幸いだった・・・小沢のブナ林で止まった。
ザックを背にズルズル・・・と言った感じに、咄嗟に手足を広げたので、回転は無し。
頭はメットを被ってた。止まったが板の片方が無い、片板は流れ止めで繋がってた。
体の異常は無し・・・20m位上に、流れ止めが切れた板がポッンと見える。

板を回収して、左手のブナ林に入り、バケツを掘り大休止。
テルモス珈琲で気持ちを落ち着かせ、サックを見ると・・・
①ピッケルを止めてた、上のストラップが千切れてる。
②サイドに付けてたサレワのアイゼンが曲がってる、余程の力が掛かったのだろう・・・
 アイゼンの歯とピッケルのブレードが雪面を削り、落下速度を下げたと思う。
③片方のポモカシールの上フックが千切れて無い・・・これの補修は何とでも為る。
被害はこれだけだが、アイゼンの曲がりをピッケルで叩いたが戻りそうに無い・・・
後日、金床の上で叩いて直線にするつもり・・・
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大休止した地点から見た、滑落ライン。
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で止まった。
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アイゼンが装着出来ないので、日差しで凍結が緩むまで待つ。
右にトラバースして、西尾根に戻る事も考えたが、小沢が一本入ってるので却下。
安全なブナ林の中をキックで登り、傾斜の緩い処をトラバースして西尾根に戻る事に。

戻る途中からの滑落ライン
2021_03270015 パノラマ写真

滑落ラインを横断時に見上げると・・・斜面に滑落跡が残ってた・・・
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西尾根に戻り、見上げる・・・
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田沢湖を見ながら、駒3リフト上駅に・・・雪質は腐り始めてる。
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駒3でシールを剥がし、スキー場を滑走して終了。スキー場内は春ザラメ。
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滑落の反省
◎夏道は無い処だが、2・3月には何度も登ったルートで有り、慢心が有った。
◎過去に無い堅雪で、P1までのシール登行を途中で止めて、アイゼン・ピッケルでの登行に
 切り替えるべきだった。
◎BD社のウイペット(ストックにピック付き)が有れば、バランスを崩した途端に停止出
 来たかも・・・車の中だった・・・
◎如何なる言い訳をしても、思いと体のバランスが取れなく為った・・・歳を感ずる・・・




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帰路田沢湖畔に鎮座する“御座ノ石神社”にお参り。今日の失態を神頼み・・・
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何故か、湖面から鳥居越しに参拝も出来る様だ・・・
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境内には、下半身が辰に化身した“辰子像”も・・・これは初めて見た。
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金箔貼りの辰子像⇓が知られてるが、この神社の像の方が“辰子姫伝説”に合う気がする。
体型も顔立ちも、日本人離れ・・・著名な彫像作家の作らしいが・・・
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十和田湖 を造った八郎太郎と、田沢湖に身を沈めた辰子との出会いの物語りは、   参照。                                                               

昨夜、宇宙ステーション“きぼう”が、我が家の上空を通過した。

17日の夕方の天気予報で、“きぼう”が日本の上空を通過するので、晴れてれば肉眼で観測出来ると言ってた。検索すると、各市から見える時間・方位・仰角が記されてる。
その時刻に合わせて、ダウン上下を着込み・隣の小学校のグランドで待機。
薄雲が広がってて残念ながら見ること出来ず・・・

18日は、日本海の沖を通過するので、仰角が低く、家が邪魔で見えないだろうと諦め・・・

19日、当市から見える時刻18:56 仰角13° 方位南西 
            18 :59 仰角80° 方位東南東
            19  : 01    仰角21° 方位北東
幸い星空だ・・・期待して外に出た・・・飛行機がライトを点滅して飛んでるのが見える。
山用コンパスで、南西を確認して凝視・・・動く黄色の物体、星がユックリ動く感じ。
やがて真上に差し掛かり・・・首が痛いが我慢、北東に消えて行った・・・
飛行機の様に点滅してないし、飛行経路も有ってた、“きぼう”に違いない!!!
野口さん、見たよーー シヤッターが開放出来るカメラが有ったら、写せたのに・・・


3月20日
今季は八甲田山行が多く、八幡平は御無沙汰してたが・・・思い立って。
秋田八幡平スキー場へ向かう。スキー場までの道は、雪無しの乾燥道路。
駐車場で準備して、リフト券350円で9時始発に一番乗り。
ゲレンデは、昨日のザラメ雪が、キャットで均されてガチガチに凍ってる。
今の積雪深は2.5mなので、GWが終わる迄は営業出来そうです。
数年前までは、リフト等使わずに、ゲレンデトップまでシール登行したものだが・・・
約30分の登行だが、その先を考えると・・・消耗が激しいのでチョンボです。

ゲレンデトップに着いて・・・蒸ノ湯温泉を見下ろす処に来ると、カンジキ跡が2人。
下から歩いて上がった様です、感服です。

蒸ノ湯展望所へ標高差50mほどの下りだが、既に除雪されてて降りられず、
除雪壁の縁を歩き何とか展望所へ・・・車が6.7台止まってる・・・
後生掛ゲートからの除雪が終わり、既に開放されてたのだ・・・知らなかった。
ここまで車で上がれたのだ・・・皆さん出発済み・・・

蒸ノ湯温泉の源泉の一つ、轟音と湯気を立ててます。右側の観光道路の除雪も始まってる。
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源泉に落ちない様に、雪壁の縁を歩いて、夏道の登山口から取り付きます。

登山口から100mほどは急登で、踵をトップに上げて、大きくジグを切って登る。
シールは効いて、いい感じ・・・無風に春の日差しと急登、汗が目に入る・・・
ツナギアウターの上を脱いで袖で腹に縛る、タオルで鉢巻し目を保護、手袋も脱ぐ。

ツァー標識150番まで登って来た・・・ゲレンデトップが100番、山頂が300番。
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雪の下は、観光道路のアスピーテライン。これを登って来た足跡も・・・
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今日のスキー跡・シュー跡・カンジキ跡、様々です・・・皆さん早い・・・
てか・・・9時スタートの、俺が遅過ぎるのだが・・・夜明け前の道を走るのは嫌だし。
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焼山山塊と奥に森吉山が望めます。
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標高が上がって来ると、青森トド松が氷を纏ってる・・・
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250番まで登って来ました・・・間もなく山頂。ここからが長く感じます・・・
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樹氷が、崩れてしまってます・・・
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藤助森を過ぎると、岩手山の頭が見え出し・・・間もなく山頂ですが、
ご覧の通りほぼ真っ平ら・・・
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八幡平山頂300番。
山頂は青森トド松林の中に在り、見通しが無いので高さ5mの展望台が組まれてます。
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山頂標柱も八幡より下が雪の中、平年並みの積雪です。
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山頂からの、岩手山と痩せ樹氷原。鳥海山・八甲田・岩木山も見えたが手ブレでカット。
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9時のリフトに乗り、山頂着が12時。3時間のシール登行・・・
山頂は南寄りの風が吹いてて、アウターに袖を通し、フードを被る。
風に背を向けて、テルモス珈琲でバター豆パン一個を流し込み、
缶Bのツマミに、チョコ&甘納豆で糖分補給。
帰りの準備をしてると、ノルディックの細板で登って来た壮年が・・・勿論シール無し。
以前南八甲田でも、この手の方と会ったが、距離競技経験者の体力は抜群ですね~

30分休み、12時半に体が冷える前に帰路へ・・・藤助森までは平らなのでシールで戻る。
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藤助森でシールを外し、約7kmのチンタラ滑走です・・・クラストした処・ザラメな処・吹き溜まりな処・モナカな処、急発進したり急ブレーキだったり、今の時季ならではの雪質。

蒸ノ湯噴気孔まで戻って来ました・・・
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ここで板を脱いで、アスファルトを歩き・・・ゲレンデトップへ、シール登行・・・
登り切ってシールを外し、スキー場内を1300m滑って車へ。2時着でした・・・
天気に恵まれ、往復5時間の春スキー、疲れたがいい一日だった。


地震!!!
テレビに突然の警報音が・・・カタカタ揺れ始める、やがてグラグラと長く続く・・・
当地の震度は3だったが、あれで3???   10年経ってまだ“余震”だと・・・
近々来るかも知れない“巨大地震”の前震ではないのか??? クワバラ・クワバラ・・・

3月15日
14日10時頃、乗鞍・位ヶ原2400m付近で、面発生の表層雪崩が発生し、1名死亡。
スキー場のリフト終点からシール登行し、2400m付近の沢筋で雪崩に遭ったと
(下図)。
赤色の等高線が2400mライン、青色が2500mライン。
昨年の2月1日にも、2500m付近で表層雪崩が有り1名死亡。
IMG パノラマ写真

乗鞍には、9日から連日雪崩注意報が発令されてて、
前日の13日朝には、約30cmの降雪。14日朝まで更に30cmの降雪が有ったと・・・
難を逃れた者の話では、纏わり付く重い雪で、普段より時間が掛かったと・・・
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赤線で示したラインは、面発生雪崩の破断面。ハッキリ判る画像です。
この面が崩れて、沢筋を雪崩れた・・・
青丸は捜索の人々。
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雪崩の規模は、幅200m・長さ300mだったとか・・・
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1時間40分後に、50cm下から掘り出したが・・・既に遅しです。

なぜ登行ルートに沢筋を選んたのでしょうか? 右の樹林帯を登らなかったのはなぜ?
見通しが良いから? 先行者のトレールを鵜呑みにして辿った?
少なくても積雪期の山では、地形図上で自分の現在地が認識出来る事。
更にその上の地形を、地形図を見て頭で想像出来る事。
これが出来ずに、積雪期の山に立ち入るのは・・・雪崩の餌食。 


沢そのものが雪崩なくても、雪崩は沢筋に流れ込むのが万国共通です。
毎年繰り返される、無知な雪崩事故、最早“自己責任”だけでは済まされない様な・・・

スキー場の管理者も、入山届けを受理する際に、
『注意報が発令中なので、沢筋には立ち入らない様に』と、
一言有ってもいい様な気がするが・・・(言う義務はないのだが・・・)

これからは、新雪に因る表層雪崩が減って、ブロック雪崩や全層雪崩の時期に入る。
“三種の神器”を備えてれば、雪崩に遭わない訳では無い、事故が起きてから使う物。
それも、埋まってから5分~7分の間に掘り出さないと・・・圧死か窒息死・・・
雪崩に遭わない様な行動を取る事が、そんなに難しい事なのか?  不思議だ・・・


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追記 
位ヶ原山荘ブログより

雪崩事故3月15日月曜日
既に報道等でご承知の方も多いと思いますが、昨日雪崩事故が発生しました。私が現場に到着したのは捜索活動が終了してからのため、詳しいことは分かりません。

場所はツアーコースを登って標高2400m付近の、位ヶ原へ出る急斜面です(山荘への分岐点付近)。
発生前々日の12日夕方から降りだした雪が、13日午前中までに約30センチ。更に同日夕方から14日朝方まで強風を伴って30センチ程の積雪がありましたそれらの雪が降る前は1週間ほど天候は安定しており気温も高めだったので、積雪表面はサンクラストの場所があったかもしれません。この状況はまだ雪の下に隠れている場合もあるので、この先もうしばらくは注意が必要です。
12日の夕方からの新雪が、クラストした面に60cmも積もってた様です。
これは、2月21日に八甲田・モッコ沢(
)で、
1名死亡の面発生表層雪崩(破断面約1m)と同様の雪崩です。

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信越放送のWEB記事配信より抜粋
現場では、雪崩の前の日にかけて新たに30センチ以上の雪が積もり、なだれ注意報が出ていました。地元の遭対協の男性も、「当時の気候は10メートルから20メートルくらいの非常に強い風が吹いていた」と話します。また、きのうは中央アルプス千畳敷でも雪崩が発生しました。
相次いだ雪崩に日本雪崩ネットワークの理事・出川あずささんは「よくある誤解で雨が降って固くなってその上に新雪が降るとその境界面から滑るような表現がよくされるが必ずしもそうではない取材の映像などを見ると雪煙がかなり上がっている、ああいう強い風が吹くと降った雪が風で動いて『ウインドスラブ』という割れやすい板状の雪ができて起きたタイプの雪崩」と解説します。
ポイントとなったのは強い風で、雪が風に吹かれて「スラブ」と呼ばれる板状の層ができ、不安定で割れやすい状態になっていたといいます。
この解説には、納得しかねます。
雪崩画像4枚目に、表層雪崩の破断面がハッキリ写ってます。
板状のスラブが割れて起こる雪崩は、下記の様な雪崩と思われる。
特徴としては、流れ跡が綺麗。
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[日本雪崩ネットワーク]から、
調査速報が出たので抜粋添付します。
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雪崩発生地点は、予想した位置でした・・・
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現場全景の拡大です。
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破断面を見ると、逆扇形に雪崩れて、凹部に流れ込んだ事が判りますね。

3月5日
今日、手持ちの山スキー板の、金具の入れ替えをした。
前から考えてた事だが、
機動力を増すには、足腰を鍛えて運動能力を上げるか、
更に金を掛けて軽量化するよりない・・・
しかし・・・この歳に為って、道具に金を費やすのも・鍛える運動も億劫で有る。

画像の上の板は、
DYNAFIT  PDG 161cm 790g(99-65-80) に、
DYNAFIT TLT  VERTICAL ST 550g を載せた、片足 1340g。
下の板は、ATOMIC TG-10 SUPER LIGHT GUIDO 167cm 1230g (96ー67-86)に、
DYNAFIT TLT  RADICAL SPEED TURN 370g を載せた、片足 1600g。
2021_03040001 パノラマ写真
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この2本の板の金具を、入れ替える事に・・・
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VERTICAL STのビス頭の形状は、ポジ・ビス。
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RADICAL SPEED TURNのビス頭の形状は、T-20のトルクス・ビス。
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同じ
DYNAFITでも、製造年によりビス頭の形状が違うのだ。
それによって使うドライバーも違う、右 ポジ・ドライバー・左 トルクス・ドライバー。
6角レンチや+ドライバーでもいい様な気がするが、ナメて仕舞うので専用必須です。
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幸いビスの経や長さが同じで、穴の位置も同じ。スキー屋に高い工賃を払うのは勿体無い、
止水に木工ボンドを詰めて、自己責任で入れ替えた。ガッチリ締めたので間違い無しだ。
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これで手持ち板の中で、最軽量板が完成。
DYNAFIT板+金具で、片足たったの1160g。
シール登行距離が長い時は、この軽量セットで・・・(鳥海・八幡平・月山等)
兼用靴は、軽い部類に入るGARMONT Master Light  片足1120g。

暖気で、森吉山・八幡平の樹氷も落ちてしまった・・・八甲田だけ辛うじて生き残ってる。
この仕様で、3月から5月末までの、春スキーを楽しむ事にする。

3月3日
あの痛ましい事故から、既に4年。
関連記事⇨
那須 高校生雪崩遭難事故顛末記 (11)

合同での追悼式開催は、一歩前進なのでしょうが・・・

2年前に、業務上過失致死傷罪の容疑で県警から送検されている、
3教師は既に
職場復帰してる様だし、当然当事者として参列するのでしょうね。

送検から2年が過ぎてるが・・・検察は2年間も、何してるのか・・・
“喉元過ぎれば・・・”の頃合いを見計らって、不起訴等は無き様に!!!

山での事故に関しては、『自業自得』だの『自己責任』だのと言う風潮かあるが、
この事故に限っては、部活動の一環として、管理責任者の指示に従った結果だ。
拒め無い立場の生徒他が、被害を被っている。

遺族と県教委 初の合同追悼式開催へ 那須の雪崩事故4年

とちぎテレビ

配信


発生から4年を迎える来月、遺族と県が初めて合同での追悼式を行うことになりました。
那須の雪崩事故は2017年の3月27日に発生し、
登山講習に参加していた大田原高校の生徒7人と教員1人が死亡しました。
多くの遺族はこれまで「県の再発防止策が不十分だ」などとして、
県が主催する3月27日の追悼式には参加せず、
独自の追悼式を前日の26日に開いてきました。
事故発生から丸4年を迎えるのを前に、
遺族らは、県教育委員会と高校体育連盟と初めて合同で追悼式を実施するため、
協議を進めていて来月26日に事故現場の近くで行う予定です。
遺族や県教育委員会の代表らが追悼メッセージを伝えた上で、
献花を行うということです。
遺族の男性は「県との平行線がこのまま続くことを本質的には望んでいない。
納得できない部分もあるが前に進んで風化防止に取り組んでいく」と話しています。












2月28日(日)
昨日の森吉山(
)は、
山頂部に雲が掛かり、視界の悪さ・異常な低温で登頂断念。

今日は、一日ピカ晴れの予報です・・・
青森市内からの八甲田ライブカメラを見ると、全山バッチリです。
赤倉岳⇨井戸岳⇨八甲田大岳の主稜を、スキー縦走する予定。

気合を入れて、6時半に家を出たが・・・10キロ走った頃に、
デジカメと携帯を忘れて来た事に気付くが・・・戻っては、時間が勿体無い。

そのまま走り、8時5分に八甲田ロープウェイ駅に着くと・・駐車場が、ほぼ満車状態です。
1便は9時始発ですが・・・天気が良いので、皆さん早く来た様です。

板だけ持って駅舎に入ると・・・人だらけ。2便位の待ちかも・・・
最後尾の方に板をお願いし・・・車に戻り、靴を履きザックを背負って戻ったが、
ストックを忘れて、また車へ・・・忘れ物の多い一日、呆けが始まったのか・・
回数券を買って有るので、チケットの列には並ばずに済みましたが・・・

3便に乗れました・・・ロープが登って往き、21日の雪崩事故(
)の現場が、真下に見えて来る(作図参照)・・・
管理者がポール等で、立ち入らない様に規制してると思ったが、何も無し・・・
ロープ内の放送で、「滑走可能コースは、ダイレクトコースのみです。管理区域外の滑走や登山は、山頂駅に届け出が必要です。」と、だけ・・・

21日以降の降雪で、破断面もデブリも目視出来ず。全てが雪の下です・・・
雪崩れたで有ろう斜面には、ボードの跡が無数に付いてます・・・俺は、大丈夫だと。
命知らずな奴が、まだ居る様です・・・

デジカメを忘れて、画像が無いので、今日のルートを作図しました。拡大して見て下さい。
IMG パノラマ写真
山頂駅に着いて、簡単な行動計画書を出して、外に出ると・・・絶景です。
早速、板を担いで
赤線)を登る。
田茂萢湿原が見下ろせる処で板を履き、湿原へ滑り込む。青線)
ザックからシールを出して貼り、赤倉岳北峰(1521m)目指して登る。(青線)
田茂萢湿原には、八甲田温泉への春スキーツァー用の竹ポールが、既に設置されてる。
酸ヶ湯・八甲田大岳方向に向かう宮様ルートにも、ポールが設置されてた。

樹氷は、前回の2月12日(
)より、痩せ気味でしたが立派です。

1400mの樹氷(森林)限界まで登ると・・・強い西風を遮る物が無く、まとも当たる・・・
ハイマツ帯に着いた“蝦の尻尾”が、ガチガチに凍ってて、シールが効か無い・・・
強風の中、板を外してザックに“小次郎スタイル”に取り付けて、ストックを1mに縮めて耐風姿勢を取りながら、キックステップで登る。赤線)

赤倉岳北峰に着いた。天気は良いが、立って居られない強風です。10秒も居ないで即下山。
縦走計画は中止、北峰に立てただけで良しとする。

風が当たらない樹氷の中に戻り赤線)、板を履き“宮様ルート”の分岐まで滑る。
青線)
雪が乾いてるので、シール貼ってても良く滑った。

ここ迄降りると風も無く、日差しも暖かい・・・12時、昼飯とし・・・帰路を考える。
山頂駅まで戻り、皆が滑るダイレクトコースを滑るのは面白くない・・・
少しラッセルして(青線)、寒水沢源流に滑り(青線)、“カモシカ”を滑って帰ろう~
山頂駅に出した計画書に、悪天時の避難路にカモシカと書いてるし・・・

田茂萢湿原の南端を200mほど歩く・・・表面が日差しで溶け・中は粉雪。シール団子。
寒水沢への下降点でシールを外し、滑り込む。
(青線)

沢底でシール装着し、団子に為らない様に、固形waxを上から下・下から上に塗る。
上毛無岱に上がると、宮様ルートの竹ポールに出くわし、暫くそれに沿って進む。(青線)
見覚えの有る地形から、進路を西に変え、斜度の無い上毛無岱を深いラッセル。
斜度が出て来た処で、雪面を板で踏み固めて、沈まない様にして板を外し、シールを外す。
板にも団子が付かない様に、waxを・・・これでもかと、ゴシゴシ。

板を履き滑走~
(青線) 読み通り、毛無岱廃小屋の上に出た。
廃小屋前には、城ヶ倉温泉に向かう、“中央ルート”の竹ポールが立ってる。

平らな下毛無岱を、右に寒水沢を見て、膝近くの猛ラッセル
(緑線)・・・
踵に雪が噛み、嫌になる・・・立ち止まっては、ストックで突きを、何回繰り返したか!!!
何か良い手はないものか?

汗ダグでラッセルしてると・・・右奥に、田茂萢岳の南斜面を滑り降りたツァーの一団。
寒水沢を登り上げて、休憩中です。やがて滑走開始、スキー隊とボード隊15.6人。
彼等の滑走跡を使わない手は無い・・・急遽右手に進路変更して、滑走跡に乗る。
スキー跡をボードで圧雪済み・・・快適です・・・

青森トド松の林を抜け、ブナ林へ~ 彼等の跡がなければ、重雪地獄でした・・・
寒水沢橋脇の道路に滑り降りて、板を担いで車に。

前半は強風地獄・中盤は重雪ラッセル地獄・後半は快適滑走、色々有った一日でした!!!
帰宅すると、いつもの下山連絡が無いので、〇〇してるのかと思ってた・・と。(爆)



追記 八甲田ロープウェイより

ツアールートについて

2021年3月1日より宮様ルートが開放となりました。

なお、中央ルート・大岳環状ルート・箒場岱ルート・八甲田温泉ルート・銅像ルートは閉鎖中です。

 

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