海彦・山彦の白秋日記

【森吉山・樹氷原残照】 この画像には、拘りが有る。大寒スキー登山で、避難小屋泊で撮ったもの。右後方からの落日が、山頂を照らしてる。手前左の青森ドド松。 撮影前は、夕日を浴びて、後方の樹氷と同化していた。徐々に夕日が下がると・・・先端だけが輝いた瞬間を撮った。

2023年12月

27日
冬休みに入った孫達が来ると言う。2泊するらしい・・・
朝8時に、娘が停めてる処まで迎えに行く。

帰ると、圧力鍋がシューシューと・・・鍋一杯だと。
孫のリクエストで、半分はカレー・半分は肉ジャガに化ける。
婆の作ったのは、美味いと言われて、毎回の事だ・・・
恐ろしい勢いで喰う、お前等 欠食児童か?

灯油配達のローリーが来た・・・360Lの補充。
1月半で360L燃やした事になる。 1日当たり8Lもだ・・・
物価高の暮に4万円が飛んだが、冬を生き延びるには必需品なのだ。


28日
同日車検を2台、ディラーの御用納めの日に。
下回りの吹付けと、2万㌔なのにブレーキパッドが減ってると交換 !
もっと丈夫に造れョ!!! ニコニコ現金払い、大枚を散財した一日。


29日
夕方 孫達が帰り、急に静かになる・・・正月明けにまた来ると言う・・・
30日は、一年振りの“戻り鰤”釣り。29日の夕方に船に向かう・・・
今季は4回船を予約してたが、毎回荒天で出港出来ずに居た。
30日は、風・波は有るが雨雪の心配は無し。
道具を船に積み、寝座を確保して、6時からローソクを灯しで一人宴会。
上下山用ダウンを着込み・象足を履くと、このままゴロ寝出来る。
揺れる炎を見なから飲んでると・・・何故か不思議に落ち着く。
日本酒二合・Hot Whiskyで、すっかり出来上がった・・・


30日
釣り人がドアをバタバタで目覚め・・・4時だ。一年振りに仲間2人も居た。
湯を沸かして、Morning Coffee・朝飯を喰い、釣用防寒着に着替える。

6時出港、防波堤を出ると・・・向かい波と風、木の葉の様に揺れる。
予報とは大違いで・・・真っ暗闇の中を、微速前進で進む・・・
CoolerBoxが、上下左右にズレ捲くる、80~100LのBoxなので当たると痛いのだ。

薄明かるく為ると・・・大波がウネリってて、直進では大波を被る・・・
波間を縫う様に走り、普段は1時間半で着く釣場に、2時間半も掛かって到着。
魚探で探し回るか、小魚の反応が有っても、狙いの青物は居ず・・・
偶に誰かに釣れるが、続かない・・・魚が薄いのだ・・・

初めて、ジグに当たり⇒針掛かり⇒合わせを入れ竿に乗る、一瞬の出来事。
バレない様に慎重に巻くと・・・タモの要らぬサイズだが、逃されない!!!
タモで掬い・即 血抜きをする・・・ワラササイズの60cmの小鰤。
80cm長のCoolerBoxでは、小さく見えるが、2人で喰うには十分だ・・・
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何時もは、1時で終了だが、現着が遅れた分2時まで釣行し、帰路へ・・・
追い風・追波なので、快調に走れる。
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夕暮れが近づいて・・・
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今年から発電開始の洋上風力発電、水上100mの巨大風車。2時間走り、
4時に帰港。
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10時間も揺られて居たので、陸に上がってもフラフラ・フワフワ、三半規管が狂ってる。
帰宅後、即 風呂で冷えた体を暖め、早めの就寝です。


31日 大晦日
昨日の道具を車から下ろして整理。全身の筋肉がバキバキする・・・
揺れる船上と、100m底からのジグの煽りで、負担大だった様だ。

昼から、10畳自室の大掃除。缶B空缶その他を整理する。
久し振りに小綺麗(^o^) 布団乾燥機にも頑張って貰った(^o^)
夕方 小鰤を捌く、刺身・切り身・鎌焼き・鰤しゃぶ・鰤大根、1週間は喰い繋げるだろう。
年越し・正月用の魚を得て、先ずは面目が保てた~


今年一年 拙Blogを訪ねて戴き、感謝致します。
良き初春を、お迎え下さい。

12月26日
2日前の山行(今季初・森吉山スキー登山・超深雪で敗退で、散々な目に遭った。
腕から脇の下の筋肉痛も、何とか良くなって来た。

太腿から股までの新雪に、板を回せずに藻掻いたが・・・
先のBlogで、道具の選択を間違えたと書いたが、そんな時を想定した道具が昔から有る。

画像の上は、アトミックの山スキー。下は、リバティ。Topに穴が空いてます。
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Tailにも穴が・・・アトミックには、シールストラップがズレない様に溝が有る。
昔の山スキー板には、色んな工夫がされていた。

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この穴、何の為に有るのか? 深雪で、板を回せ無い時の為に有るのだ。

昔、山スキーに細紐を持って行けと、言われた時代が有る。
今も2mmと3mmの細紐、5mと10mをザックに忍ばせているが・・・
色々用途が有るのだ・・・
①シールが剥げた時用  
で使い方を書いている。
②ツェルト張り綱    事前に、別の細紐をセットして置く方が早いが・・・
③スキーを結び橇にする 去年の八甲田で、知人の連れが足を痛めで、橇を作り搬送。
            この時、知人は15m位の5mmロープを使ってたが・・・
            橇の作り方は、TOP穴・金具の爪先、踵・Tail穴同士を結ぶ。
            一々切らなくても良い。これで2本の板が必要以上に開かない。
            5mも有れば楽に結べる。別の紐を、前または後に結び曳く。
            下りは橇を先行させて、後ろから制動を掛けながら降りる。
            中々出来る技ではないが・・・知ってて損は無い。
④雪崩紐として使う   雪崩紐? 雪崩そうな斜面で、腰から垂らして行動する。
            雪の中では赤が目立つ。雪崩れて埋まっても、
            紐が雪面に出てる可能性が有
る。5~10m、発見・収容が早い。
深雪で板を回す
3mの細紐が有れば良い。半折して腰に結ぶ。2本の先端を板先の穴に結ぶ。
この様にして進み、向きを変える時に、紐を引き板を浮かせる。
Tailを軸に、板の向きを簡単に変えられる。八甲田で経験有り。
この方式は、アルプス国境警備での、山岳兵の発想。
Tailの穴も同様の使い方と思うが、私自身で試した事は無い。


深雪用ストック 50年前の代物
当時最高と言われてた東京竹(トンキン竹)製。輪は直経15cm。
これで困った事は無い・・・
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脇下長の1本竹で、登りでは長過ぎるので、下にストラップを付けて使っていた・・・
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先日は、BDの深雪用ストックを使ってたが、8.9cmの直経では、糠に釘だった・・・
既存のストックに、プラ板に穴を空け、針金止めで使ってた方を見た事が有る。

雪が締まる迄の間は、この板とストックで・・・
昔に習った基本に忠実でなければ、と。

オマケ
山スキー用に使ってる、ショーワの-60°ゴム手袋。安価・蒸れず・濡れず、重宝してる。
発売当初、こんな物は絶対使わないと言ったガイドが居たが、今はどうしてるのか・・・
厳冬期の八甲田縦走でも、これで十分なのだ・・・人に寄るかも、基礎体温が高いとOK。
自作で、ストラップを付けている。ヘタって来たら、冬場の除排雪用に転用。
BD-29°対応は、非常用手袋として、ツェルトと共にザックの底に忍ばせている。
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この長いストラップ、付いてる意味が判らないで、登山ガイトをしてる奴が居た。
ブラブラして邪魔だから切ると言う・・・これ読んでたら、ゴメンなっ!

12月24日
雪不足で、上部のリフト限定で19日にOpenした阿仁スキー場。
ここ2.3日のドカ雪で、昨日から下迄の滑走可と為った。
待ちに待った・・・寒波が治まったので、早速 出掛けた。

予報は曇り・・・途中 車から見えた“山”は、山頂部に雲が掛かってるが、尾根も見えた。
スキー場着が、9時のゴンドラ運転前だったが、車多数に乗り場は行列・・・

準備中・・・板の選択に悩む、新雪に備えて幅広ロッカーか? 動き易い軽量板にするか?
登山届けを出しに行くと・・・雪が深いので、気を付けて下さいと!
届け出は2番、先行者有りなので、軽量板にした。(これが大失敗の元だった・・・)
全ての準備が終わり、ゴンドラ券を買いに行くと、知人とバッタリ、山は止めた様だ!

一人ゴンドラに乗る・・・青空・・・山毛欅の雪化粧が綺麗だ~
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何か、予報よりもいい天気。
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山頂駅でストックを伸ばし板を履き、スキー場外の樹氷平を目指す・・・
先行パーティーに直ぐに追い着く、膝から太腿深迄の新雪粉雪、シューを履いてたが、
深雪に遅々として進まない・・・追い越す気に為って、トレールから外れると・・・
蟻地獄状態です。登り斜面で膝上の積雪深、ストックは握りまでズッポリ刺さる・・・

向きを変えるにも、板が上がらず・・・藻掻いてるとテールがドンドン下がる・・・
オマケに・・・貼り流しのシールが剥がれる始末・・・板幅とシールの選択ミスです。

シールを貼り直すのにも大汗、下り気味にトレールに戻り、板で踏んで足場を固める。
シールの剥げた部分をエッジに擦り、雪を除く・・・ストックの柄で擦って圧着。

少し急な登りに入ると・・・シールが効かずにズリ下がって、又もや剥げる・・・
軽量板に合わせて、ポモカの毛足の短いレースプロだ・・・雪を噛めないのだ。
幅広板にテール迄のシールを装着した、若者2人に抜かれた・・・
完全に、板とシールの選択ミスだ。車に板もシールも各種積んでたのに・・・

何とか、石森P迄登った・・・視界が悪く為る・・・帰路を考えて、標識旗を立てて来た。
スキーの若者は、森吉避難小屋に向かう。シューのパーティーも、それに続いた。

さて・・・1人に為る。時間も有るし、予定通り阿仁避難小屋に向かうが・・・
2023_12240010 パノラマ写真
広い尾根上は、風裏の吹き溜まり・・・太腿迄沈み、向きも変えられ無い・・・
最低鞍部に降りる手前で、又シールが剥がれる・・・
板で踏み固め、片足の板を外して立つと・・・ズブズブ沈んで行く。
外した板に座り、周りの雪を集めて踏み、何とか蟻地獄から脱出。
又エッジに擦り、ストックで擦って圧着。さて、これからどうする・・・
調子こいて進んでも、避難小屋には辿り着けそうに無い。雪が深過ぎる・・・

風も無く・寒くも無し、テルモス珈琲を飲んでると・・・
スキー単独の若者が現れる、彼も板を外したが、腰まで抜かり藻掻いて板に履い上がる。
超一流の装備だ・・・聞けば、航空自衛隊の救助隊だと言う。
訓練で森吉山の上を飛んで見て、来る気に為ったと言う・・・
雪の降らない県の出で、秋田に着任してから“山スキー”を始めたと、次は何処に転属に為るか判らないが、居る内は“雪遊び”をしたいと言う。
子供が居るので、帰りにケーキを買わないと、と。
あぁ~今日は、Xmasだったのか・・・大昔を思い起こした・・・中々の若者だ!

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昼近くに為る。この先の避難小屋まで、1時間以上は楽に掛かる事を伝え、戻る事にする。

準備してると、スキーとボードの若者が来た・・・先に行く気に為ってる。
俺が立てた旗を見て、ガイドツァーの準備中かと聞く、そして熊の尻皮を見て“マタギ”か?と、言葉からこの辺の原住民では無さそう・・・
この先に行っても、明るい内に帰れないゾと伝える・・・

自衛官氏と戻る・・・前方にボンヤリと石森Pが・・・
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旗を回収しながら戻る。
石森Pからのトレールは、踏み固められて更に深く、腿~股深に為ってた・・・

自衛官氏が、トレールの中を滑ろうとして、七転八倒 悪戦苦闘してる。
3.40cm幅・腿から股深の凹の中を滑るのは、不可能に近いのだ・・・
こんな時の、滑り方を教える。
谷足はトレールの中、山足はトレールの上が鉄則。
両足共に溝の中では、制動も掛けられない・・・
体重を谷足に掛けて、山足は雪面を撫でる程度にし、テール(踵)でブレーキを掛ける。

この滑り方に納得した様だ・・・
スクールでも教えない、ゲレンデスキー上がりの山スキーも知らぬ、
山屋の極意なのだ!!! グリセードでも両足の体重移動で、弧をかいて滑れるのだ。


何とかスキー場TOPに着く。自衛官氏と別れ、即 シールを外して滑走したが・・・
太腿がプルプルして100mも続かない・・・休み休み、下まで滑る・・・

板を外してると、Blogを見てると声を掛けられた・・・熊の尻皮で判ったらしい。
事務所に下山報告をして、車を走らせるが・・・体がカッタルイ・・・

途中の鷹ノ巣のSport shopに寄る。目当てのSki Dr.は休み・・・平日出勤だと。
駅通り商店街は、何十年振りに来たが、店舗の99%が死んでた!!!


次の“遊び”は、30日の“戻り鰤”釣り。
昔からの釣り仲間と、死亡1・再起不能1・元気4で。正月用刺身、12000円分釣れるか?

本日の教訓⇒山を舐めては駄目。道具の選択を誤らぬ様。無理せず戻る。
深雪で、こんなに苦労したのは、山嶽部時代に奥穂目指して、西穂小屋に登るのに、
上高地から中一泊の2日掛かり。胸までの新雪以来。
この時は、途中にキスリングを置き、空身でラッセル、戻って背負っての繰り返し。
当時を思い出しながら登った・・・

12月18日
今朝は、この冬初めての纏まった降雪。果たして根雪となるか?


雪雲画像⇩ この点々な雲が並ぶのが、雪雲の特徴だ・・・
日本海から立ち昇る水蒸気が冷やされて、筋状に並ぶのだ。

ダウンロード
この冬、1回目の除雪。
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1時間半掛けて・・・湿り雪で重く、スノーダンプにへばり付く・・・
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地面が凍結してないので、難儀だ・・・ダンプを立てて纏めて置く。
こうして置いておくと、雪が締まって、排雪する時に楽なのだ。
広いスペースが無いと出来ない事だが、溜まったら2山を掬い、菜園に排雪する。

雪遊び
 “山”は、思った程には、積もらなかった様子。山スキーは、まだ出来そうに無い・・・
 酸ヶ湯で25cm増の98cm,熊笹の葉やブッシュが隠れずに、滑ると引っ掛かる。

 森吉山阿仁スキー場
 2800mのコースだが、上部の1100mが明日からOpenだと。下迄は滑って来れない様だ。
 雪マークが続くので、2.3日したらOKと思うので、足慣らしに出掛けて見よう~

釣り遊び
 メタルジグでの“戻り鰤”釣りだが、早期に4回分の予約を入れていた。
 11.12月は日本海が荒れる・・・1.2回釣行出来ればと思ってたが、
 4回共全てが荒天で出船出来すだった・・・ガックリで有る。
 12000円✖4が浮いた、何に転用するか?  何か得した気分に為る不思議・・・

政治と金
 何十年経っても、同じ繰り返し・・・
 政治屋って、天下国家を論ずるよりも、金が好きらしい。(女パンツを好む奴も居たが)
 増税メガネよ  国葬は何だったのか? 笑ってしまうよ・・・

12月1日
昨日、里は雨だったが、山はドカ雪・・・

秋田八幡平スキー場が、70cm積って今日からOPEN、初滑り兼体力測定に・・・

朝起きたら、外の景色が一面真っ白です。
15cm位の湿り雪・・・日中に気温が上がれば、直ぐに解けてしまいそうだが・・・
妻が夜勤から帰って来て、雪寄せしないで行ったか・・・と思われるのが嫌で、即除雪。
手間が掛かったが朝飯掻き込んで、8時過ぎに家を出る。

道路は、湿り雪が圧雪されて、滑る・滑る・・・
対向車線で、お釜を掘った奴と掘られた奴が揉めてて、長い渋滞。

山道に入ると・・・ロータリーで無く、ローダーで除雪してるので狭い・・・
スキーに着いたが、コースの圧雪優先で、駐車場はガッタガタの凹凸。

即 準備して、初滑り恒例の体力測定。今季は、何分で登れるのか?
標高差約200m・距離約1000mを、シールを装着して直登するのだ・・・
普段運動して無いので、一冬の雪遊びが、例年通りに出来るかの、目安の為。

毎年、雪の締り・雪質・装備(板・シール・靴)の違いは有るが、近年25分が目標です。
雪混じりの西風を背に、必死で登る。キャットの縦筋に薄っすら新雪、登り易い。
50m・100m登って一息入れの繰り返し・・・着いた、23分。まーまーのタイムです。
これで八甲田主稜線スキー縦走・鳥海山も何とか為りそうです。
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記録を録り始めたのが、2014年から・・・
2014年 19分 装備は、1250g鱗板+ジルブレッタ404・1050g+重登山靴1500g
2015年 16分     800g板・シール120g+TLT・400g+兼用靴1120g、軽いと早い。
2016年 30分 この時は、営業前の無圧雪で抵抗大。
2019年 25分 
この時も、営業前の無圧雪で抵抗大。
2021年 22分 2015年と、同様の装備。
2022年 30分 この時は、前年と装備は同じだが、コロナ完治後の体重5kg減の時。
これを見ると、60代の頃の体力が懐かしい・・・

ゲレンデTopでシールを外し、滑走~~ 粉雪で良く滑る。

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雪混じりの西風に向かって滑るが・・・視界が効かない。緩斜面White outで山酔・・・
一瞬 滑ってるのか? 止まってるのか? 判らなく為る。周りが真っ白だと、起こる不思議。


Ski houseで昼飯、味噌ラー注文、持参の手作りButter jamサンド・缶B。

午後から吹雪出し・・・早々に撤退です。


生涯リフト券 9万円の話
今季、田沢湖スキー場で売り出した・・・但し、70歳以上。
70歳以上の早割が18000円なので、この先6年以上生きてて、滑れれば元が取れるが・・・
県営⇒民間委託が、何時まで持つのか?  請負業者が変わって、アウトだなんて・・・
三浦一郎の様な方は、そう居ない。

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