8月16日
14日に知床・羅臼岳で下山中に、羆に襲われる事故が有った。
AS20240417000360
報道に拠ると、付近では7月から目撃情報が有ったと言う。
知床半島には、4~500頭の羆が生息してると言うから、珍しくも無いだろうが・・・

8月4日、登山口に、3頭の親子羆が出没。
8月10日、
3頭の親子羆が、登山客に3.4mまで接近。
8月12日、人を恐れず、付き纏われる事が発生。
8月13日、町がパトロール実施するも、羆は発見されず。
8月14日、襲われて、藪に引き摺り込まれる。
8月15日、食害に遭って発見される。

夏は、羆にとって一番喰い物が無い季節。春は新芽・竹の子、秋は木の実・鮭。
羅臼岳には、毎日100人以上の登山客が来ると言う・・・
羆は、何かの折に、人の喰い物が美味いと学習し、人を恐れなく為った様だ。
その為に起きた事故だと思う・・・

人里に出没する羆・月の輪に拠る事故も多いが、今回は羆の領域に立ち入っての事故。

???な点が、2つ有る。
①2人で登山してて、見通しの良い処ならまだしも、林の中を200mも離れての行動。
 俄パーティと捉えられても致し方なし。
 何故、2人が離れて行動しては駄目のか? 登山の基本が判って無い。
②町・知床財団の対応。日付で記した通り、羆が出没してるのに、パトロールだけの対応。
 言い方は悪いが、稼ぎ時のこの夏“入山禁止”には、出来なかったのでは?
 遊覧船沈没事故と似た構造。明日からは、誰も来ないだろうから、以後入山禁止に。

今回も、羆は獲物から離れなかった様で、上手く射殺されたが・・・
今回もとは、秋田・青森の県境で、竹の子採りが、熊に食害され埋められ、傍に熊が居た。
去年春に、十和田湖での食害。捜索の警察2人が発見と同時に、隠れてた熊に襲われ重症。
回収が済んたのは、何週間も過ぎてから・・・今でも一帯は入山禁止のまま。熊逃げ去り。

今回の知床のハンターは凄いと思った・・・羆の習性を熟知している。
親羆に4発発砲して射殺、子羆2頭はその場から逃げたが、親を探して戻って来た処を射殺。

羆も月の輪熊も、獲物を守る習性は、同じ様で有る。腹が空いたら又喰うのだ・・・
ライオン等の様に、喰うだけ喰ったら、その場から去る事が無い様だ。

羆・月の輪 何れにしても、人を恐れない熊が居る。
昔は、猟師が犬を使って、熊を追い、熊は人の怖さを知り、子に伝えた。
今 猟師は皆無、サンデー・ハンターのみ、犬は銃声に驚き逃げて、使い物に為らず・・・
猟師とハンターでは、犬の鍛え方が違う様だ・・・血統書付きと言ってもネェ~

この秋の、東北地方の山毛欅の実が、大凶作だと発表が有った。
去年は大豊作で、冬の冬眠中に出産ラッシュ。この熊達が、冬眠前に喰う山毛欅の実無し。
当然 里に降りて来る。今でも県内あちこちに出没してるが・・・桑原々々である。

山で出会わない手段は、冬眠してから山行し、春山は爆竹で対応する。
これ以外に、対策は無い様だ!

8月19日 追記
付着してた体毛・涎と、射殺羆の肝臓をDNA鑑定の結果、同一個体と判明。